朝井リョウ ドンデコルテ渡辺銀次のM-1スマホネタに激しい共感を抱いた話

ドンデコルテ渡辺 M-1準優勝で悩みが減る可能性を語る NHKラジオ第一

朝井リョウさんとドンデコルテ渡辺銀次さんが2026年8月10日放送のNHK AM『ウチらと世界とエンタメと』で対談。朝井リョウさんがM-1 2026でドンデコルテが披露したスマホのネタで衝撃を受け、思わずソファーから立ち上がってしまったという話をしていました。

(渡辺銀次)ごきげんよう。渡辺銀次と申します。

(朝井リョウ)ごきげんよう。朝井リョウと申します(笑)。

(渡辺銀次)はじめまして。よろしくどうぞ、お願いいたします。

(朝井リョウ)よろしくお願いいたします。そうか。「ごきげんよう」から……そうですよね。

(渡辺銀次)そうなんです。

(朝井リョウ)今、油断していました。「そうだ」と思って。嬉しいです。

(渡辺銀次)そうなんです。ドンデコルテというお笑いコンビをやっております私、渡辺銀次と申します。朝井さんとはもう、はじめましてで。

(朝井リョウ)はじめましてです。びっくりしました。こんな風にお会いできるなんて。

(渡辺銀次)いや、本当、こちらこそなんですけども。まさかお応えいただけるなんて。

(朝井リョウ)こちらこそでございます。本当に、嬉しいです。私はあの、ドンデコルテのすごい昔からファンの方々、いっぱいいらっしゃると思うので。その方々を前にね、こうやってお会いしてしまってちょっと「ごめんなさいね」という気持ちがあるんですけども。

(渡辺銀次)いやいや、そんなことないです。本当に(笑)。

(朝井リョウ)そうなんですよ。私はM-1で本当にきちんとちゃんとネタを拝見した、たくさんの日本国民のうちの1人という感じではあるので、そこの申し訳なさがあるんですが。私はそのM-1のネタを拝見した時にソファーから立ち上がったんですね。その……ガタッとソファーから立ち上がりまして(笑)。

(渡辺銀次)安西先生みたいな?(笑)。

(朝井リョウ)安西先生みたいな(笑)。ついに、もう立ち上がるという現象が起きてしまって。

(渡辺銀次)はいはい、どの点でですか?

SLAM DUNK・安西先生のように立ち上がる

(朝井リョウ)それはやっぱりおっしゃってる話が骨伝導のように伝わってきたというか。はい。現実を……「とにかくスマホばっかり見ていると良くないですよ」という話から「それはやめましょう」というところにいくのかと思いきや、「私は(スマホを)やめません」という。で、そこから「現実を見つめるということでいかにダメージを被るのか」ってお話をされていて。

(渡辺銀次)そうなんですよ。メリットがデメリットに聞こえるんです。私にとっては(笑)。

(朝井リョウ)で、それを拝見した時に私はちょっと前、ある媒体から瞑想の体験をしてエッセイを書くっていう仕事を……それはいろんな作家が同じ瞑想体験みたいなのをしてエッセイを書く仕事の依頼をいただいていて。それをお断りしているということがあって。なんでか?っていうと私、瞑想は全く経験がなくて。で、「瞑想」っていう言葉を聞いた時は勝手にちょっと現実からトリップするものなのかなと……。

(渡辺銀次)うんうん。そのイメージですね。

(朝井リョウ)そうですよね? 私もそうだったんですよ。だからむしろやってみたいなと思って。トリップできるのであれば……と思ってたんですけど、よくよくその取材でお世話になる詳しい先生の方のお話を聞いてみると瞑想ってむしろ、その現実で自分が見えなくなってしまっているいろんなものを排除して。

(渡辺銀次)ああ、怖い!

(朝井リョウ)そうなんですよ。瞑想はまっすぐ現実と解像度高く向き合うためのものなんですよっていうご説明をいただいた時、私は「それだったらやりたくないです」っていう風にお返事をしていたんですよ。

(渡辺銀次)アハハハハハハハハッ! そうですよね(笑)。

(朝井リョウ)で、それを結構人に話すといろんな反応があるわけなんですけど。なのでこの話、自分の胸の中に割としまって。「そうか、そうか」と。でも瞑想、すごい流行ってるじゃないですか。世界的に。メディテーションって言ってすごい流行ってるんですけど。やっぱりみんな、むしろ解像度高く現実を見つめるということに臨みたいという……。

(渡辺銀次)そんなに見つめたいんですか?

(朝井リョウ)だから断食とかもおそらくその要素がちょっとあるんじゃないかと。

(渡辺銀次)感覚を鋭敏にして、みたいな。

(朝井リョウ)私は「したくないな」って思いながら……。

(渡辺銀次)いかに鈍らせて、ぼやかせて……(笑)。

(朝井リョウ)っていう風に考えていたら、年末にね、あのきらびやかな背景の前で長々とはっきりとそのお話をされている方がテレビで映って。それに衝撃を受けて……。

(渡辺銀次)あの場でしかあんな情けないこと、言えないですからね(笑)。

(朝井リョウ)いや、情けなくはないと思うんですけど。非常に衝撃を受けて。で、それからいろいろ調べさせてもらってというか。それから、だからチャーハンのこととかを知って。遅いんですけれども。それからいろんな活動を知っていくと、私は『生殖記』っていうタイトルの本を出してるんですけど。その主人公が時間を前に進めるためにお菓子作りをとにかくしてる主人公なんですよ。

(渡辺銀次)同じですね!(笑)。

『生殖記』主人公と銀次チャーハンの共通点

小学館

(朝井リョウ)で、そのお菓子の中にも難易度があって。で、オペラっていうお菓子を作るのが割と後半に描写として入ってくるんですよ。それがなんでオペラかっていうと、めちゃくちゃ作るのが難しいんですよ。オペラって。用意しなきゃいけないものがたくさんあって。何層にもなっていて。で、それが違う味とかクリーム……バタークリーム、スポンジとかを重ねなきゃいけないので本当に作るのにものすごい時間がかかるものを見つけて。「ああ、オペラがある。よかった」っていうことを思う主人公がいるんですけど。その小説を書いている身として、そのチャーハンのお話っていうのももうめちゃくちゃバーン!って。びっくりして。

(渡辺銀次)そうなんですよ。自ら工数を増やしてますからね。ネギ油とかも自分で作って(笑)。

(朝井リョウ)そうですよね。もちろん、おいしくなるというメリットもあるけど。時間がかかる、手間がかかるっていうことを……。

(渡辺銀次)手間が。で、その「おいしくなる」っていう目的が大義名分なんですよ。本当はそこじゃないんですけど。「おいしくなーれ」があるから大手を振って、正義を振りかざして……。

(朝井リョウ)人聞きがいいんですよね(笑)。

(渡辺銀次)そうです、そうです! それです。本当に。

(朝井リョウ)おっしゃることがわかるなと思って。私はそれをね、ちょっとフィクションという……なんだ? 盾じゃないですけど。っていうのもあるから書けている部分も割とあるんですよね。でもめちゃくちゃ生身で話されてるので……。

(渡辺銀次)いや、私も漫才という、その「笑ってもらうこと」があるからしゃべれてるだけで。真剣にあれをしゃべったらもう目も当てられない(笑)。

(朝井リョウ)それがすごい生身で出てきて。あれをもう堂々と……「すごい!」って思ってビンビンに響いてしまってっていうことを勝手にちょっと自分のポッドキャストなどでお話させていただいて。

(渡辺銀次)そうなんです。それで「朝井さんが話してくださってるよ」ということで聞かせていただいて。

(朝井リョウ)耳に入ったんですね。

(渡辺銀次)まさかこんな、直接褒めていただけるとは……。

(朝井リョウ)ああ、今のをちゃんと「褒め」にカウントしていただいて?(笑)。

(渡辺銀次)もちろんです。そんな共感していただける方がいらっしゃるなんて……。しかも私にとって朝井さんは、、おそらくその芸歴みたいなのでいうと同期に当たるんですよ。2009年に私、デビューしてるんです。

(朝井リョウ)私もあの受賞は2009年ですので。はい、もう同期でお願いします(笑)。

朝井リョウと加藤千恵 ドンデコルテ渡辺銀次の魅力を語る
朝井リョウさんと加藤千恵さんがニッポン放送ポッドキャスト 『朝井リョウ・加藤千恵 信頼できない語り手』の中でお笑い芸人 ドンデコルテの渡辺銀次さんについてトーク。M-1グランプリ2025でドンデコルテをはじめて見て一気にファンになったという朝井さんがその魅力を語っていました。

「現実をぼかすためにスマホを見続けたい」「現実の解像度を上げる瞑想はしたくない」などの点でシンクロし合うお二人、最高です!(笑)。

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