加藤千恵 小沢健二に立川妖怪盆踊りで出会った話

朝井リョウ オードリー若林に完全無視された瞬間を語る オールナイトニッポン

加藤千恵さんが2022年10月22日放送のニッポン放送『朝井リョウと加藤千恵のオールナイトニッポン0』の中で立川の妖怪盆踊りで25年来のファンである小沢健二さんと遭遇した話を紹介していました。

(加藤千恵)この6年半で起きたこと……でもさ、本当に近い出来事になっちゃうんだけど。ごめん。今月の話なんだけど(笑)。

(朝井リョウ)でも、そういうもんですよね。

(加藤千恵)いい? で、ちょっと情報量が多いことを言うんだけど。立川の妖怪盆踊りに行ったの。

(朝井リョウ)ええと……?

(加藤千恵)ごめん、これ、いい?(笑)。

(朝井リョウ)これ、大丈夫? 立川の人から投書、来ない? 怒られない?

(加藤千恵)別に怒られないやつなの。普通に許可を取ってやってるやつ。

(朝井リョウ)妖怪盆踊り?

(加藤千恵)妖怪盆踊りに行ったの。

(朝井リョウ)生きてるの? 死んでるの? どっち? 妖怪の盆踊りなの?

(加藤千恵)ええと、生きてる人たちが出てた。スチャダラパーとかが出てたんですけど。

(朝井リョウ)あっ、すごーい! びっくり。思ったよりも人間でした。

(加藤千恵)そうなんです。で、私がそこで推しを目撃した話なんですけど。

(朝井リョウ)あらら!

(加藤千恵)で、家族で行って。友達家族も一緒だったんですけど。結構みんな、子供を連れていて。うちもそうなんですけど。で、普通にDJブースっぽいところがあって。その周りでみんな踊ってる感じなんですけど。ちょっと離れたところに階段があって。そこがなんか子供の遊び場みたいになってたの。自然発生なのか、なんなのか。結構ちっちゃい子たちが遊んでいて。そこで何人か大人がいたので、かわるがわるというか、交代で行ったりしていて。で、私が行った時に、友達が「じゃあ私、なんか買ってくるね」って言って。それで私の耳元で「あのね、オザケン、いるよ」って言ったの。

(朝井リョウ)マジか……!

(加藤千恵)で、私、オザケンこと小沢健二さんが25年ぐらい好きなんですよ。

(朝井リョウ)もう四半世紀ですよね。

(加藤千恵)そうですよ。恐ろしいよね。

(朝井リョウ)そうやって考えたら、すごいよ。

25年ぐらい、小沢健二が好き

(加藤千恵)すごいよ、本当に。オザケンがいて。本当にいたの。

(朝井リョウ)すごい。立川に?

(加藤千恵)そう。実物が実存してたの。妖怪じゃないオザケンがいたの!

(朝井リョウ)いるの? 立川にだよ?

(加藤千恵)いたの! 立川の妖怪盆踊りにいたの。「あっ、オザケンだ!」って。

(朝井リョウ)それはなに? 普通に参加者としていたの?

(加藤千恵)で、ゲストで出るのかなと思ったんだけど。でも本当に普通に1人でっていうか、立っていて。で、お子さんを連れていて。で、オザケンさんってもう子供も普通に顔を公開してるんだけど。この世のものとは思えないぐらい、かわいいのね。

(朝井リョウ)出ました。私、それ見せてもらったかもしれない。

(加藤千恵)そう。LINEでその数日前に朝井くんにちょうど別の話題の中で「オザケンの子はもう本当に超絶かわいい」っていう話をしていて。その数日後の話です。

(朝井リョウ)へー! すごいね!

(加藤千恵)で、そのかわいい子供たちも遊んでいて。「あっ! あああっ!」ってなったの(笑)。私、職業は小説家で歌人なんですけど。「あああっ!」ってなったの。

(朝井リョウ)歌人ですよ、皆さん。皆さん、周りに歌人っています? なんか小説家はさ、ギリいるかもしれないけどさ。

(加藤千恵)そうだね。友達の友達の友達ぐらいでいるかもしれないけど。歌人はね。

(朝井リョウ)どれだけ加藤さんが歌人かっていうことをちょっと、私に1分、ください。

(加藤千恵)えっ、なにそれ? 何のエピソード? 怖い怖い!

(朝井リョウ)どれだけ加藤さんが歌人かという話をしますけども。この番組が復活するというニュースが、加藤さんの言葉を借りるとその『キングオブコント』中に……。

(加藤千恵)そうなんです。大切な大会中にすいませんでした。

(朝井リョウ)その「大切な大会中」にお邪魔する形で世の中に流れてしまいましたよね?

(加藤千恵)すいませんでした。本当にノイズで。

(朝井リョウ)で、その時に、我々作家のLINEグループがあるじゃない? 西加奈子さんと村田沙耶香さんと加藤千恵さんと私の。

(加藤千恵)4人でね。はい。

(朝井リョウ)そこで、1年レギュラーをやっていた時にも村田沙耶香さん、ゲストに出てくれて。っていうのもあるのかもしれないけど、村田さん、すごい喜んでくれたじゃない?

(加藤千恵)そうそう。「復活するんだね!」って。

(朝井リョウ)「絶対に聞くね!」みたいな感じで村田さんがすごい喜んでくれたんですけど。加藤さんの返事。今から読み上げますね。「ありがとう でも聞かなくて大丈夫 人生の時間 大切にして」って……短歌で返してたんです!

(加藤千恵)そうなの。というか、これが五七五七七……まあ、ちょっと字余りなんだけど。短歌になってるって朝井くんに指摘されて初めて気づいたの! 「本当だ!」って(笑)。

(朝井リョウ)加藤さん、無意識に読んでるんですよ。

(加藤千恵)むしろ「短歌だ」って思った方が短歌センサー、高くない?

(朝井リョウ)もうめっちゃ怖かった。私、その時に。「加藤さんって歌人じゃん!」って。心から思って。

(加藤千恵)いや、気づいた方が歌人度が高いと思うんだけど。

(朝井リョウ)もうみんなですごく震えて。最終的に西加奈子さんが「もうあんた、怪人やん」って言ってましたね。

(加藤千恵)短歌怪人ね(笑)。

(朝井リョウ)「あんた、怪人やで。気をつけんとあかんで」って。

(加藤千恵)短歌の怪人でした(笑)。まあ、でもともかく、私は語彙がなくなったの。「ああっ、オザケンだっ!」って。

(朝井リョウ)その時は詠めなかったんだ。咄嗟に。

(加藤千恵)詠めなかった。五も七も出てこなくて。

(朝井リョウ)それは、とてもびっくりしている(笑)。

(加藤千恵)でも本当に25年前から好きだし。でも、せめて「ファンです」って言おうと思ったの。

(朝井リョウ)うわっ、すごい! それ、行ける人と行けない人、分かれるよね。

(加藤千恵)分かれる。

(朝井リョウ)でも加藤さんはね。今日もアリコン(有村昆)さんと人狼やってたし。

(加藤千恵)アリコンさんとの人狼は全然違う話だけどさ(笑)。

(朝井リョウ)だから、行けるんだ?(笑)。

(加藤千恵)それで、ちょうど息子がいたので。「ちょっとごめん。お母さん、お話してくる」って言ったの。宣言したの(笑)。

(朝井リョウ)うわーっ! でもなんか、すごく包んだね(笑)。

「お母さん、お話してくる」

(加藤千恵)「ちょっとお母さん、お話してくるから。ちょっと待っていて」って。

(朝井リョウ)うわっ、自分が子供の時に急に母親から言われたら、不安(笑)。

(加藤千恵)で、「えっ? お友達?」って言ったの。結構、「お友達」っていう言葉で割と認識されるじゃない? なんか世界はお友達がたくさんだと思ってるからさ。

(朝井リョウ)なるほど、素敵。そのまま育って。

(加藤千恵)「お友達じゃない。でも、好きな人なの」って(笑)。本当に……(笑)。

(朝井リョウ)いい会話!

(加藤千恵)「お友達じゃない」って……全然お友達じゃないからさ。

(朝井リョウ)すごい今、カメラは下からのアングルだよね。

(加藤千恵)で、ちょっと行きかけて。「あっ、いや……でもダメだ、ダメだ。行けるわけない! だって、知らないし」って。

(朝井リョウ)私だったらいけない。

(加藤千恵)で、戻って。「ダメだ。やっぱりお母さん、お話しない」「ええっ? なんで?」って。子供にもちょっと伝染してきて。「なに、なに?」って(笑)。で、「えっ、どうしよう、どうしよう?」って思って。でも、25年好きで。ライブとかも、もちろん行っていたけど。こうやって会うっていうか、近距離になったことはない。そんな至近距離に。

(朝井リョウ)そして今後もあるかどうかわからない。

(加藤千恵)そう。出くわしたこともないし。今後、あるかはわかんないし。なんか結構やっぱりこの歳になってくるとさ、「人って死ぬな」っていうのも思うじゃん?

(朝井リョウ)いやー、わかりみー。

(加藤千恵)わかりみでしょう?(笑)。マジで!

(朝井リョウ)特にやっぱり、本当につまらないことを言いますけど。私たち、コロナで考え方、変わって。

(加藤千恵)いや、つまんなくないよ。いや、本当にあるよね。それもたしかに。

(朝井リョウ)でも、ある。正直ある。

(加藤千恵)人に会えないとか。本当にさ、会えるのが当たり前っていうのがないからさ。「行っておこうかな」って……。

(朝井リョウ)そう考えたら、行った方がいいかもね。

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