朝井リョウと加藤千恵 ドンデコルテ渡辺銀次の魅力を語る

ドンデコルテ渡辺 M-1準優勝で悩みが減る可能性を語る ニッポン放送

朝井リョウさんと加藤千恵さんがニッポン放送ポッドキャスト 『朝井リョウ・加藤千恵 信頼できない語り手』の中でお笑い芸人 ドンデコルテの渡辺銀次さんについてトーク。M-1グランプリ2025でドンデコルテをはじめて見て一気にファンになったという朝井さんがその魅力を語っていました。

(朝井リョウ)1回これ、ちょっと後で繋がってくるんですが。本当に加藤さんはもう、お笑いファンじゃないですか。なのでそんな方の前で、このポッドキャストを聞いてる人も笑い好きな人も多いと思うのでお恥ずかしいんですが私、M-1でやっぱりドンテコルテのファンになりまして……。

(加藤千恵)面白かったねー!

(朝井リョウ)もうまんまと……。

(加藤千恵)素晴らしかったよね!

(朝井リョウ)いやー、ちょっとびっくりして。本当にこれまで、ネタも見たこともなければ、YouTubeなどでも注目していない人間がM-1で見たからといってそんな、はしゃぐのはすごい申し訳ないなと思うんですけど。特に私、やっぱり1本目の「スワイプ、スワイプ」のネタ。「スマホ離れした方がいいけど、私はやりません。なぜなら現実を見つめたくないから」っていうの、あったじゃないですか。あれを家で見ていた時、私は本当にソファーから立ち上がったんですね。あまりにも自分が考えていることというか……私、2023年にね、媒体から「瞑想体験、どうですか?」っていうお仕事の依頼があって。

それはいろんな作家が同じ瞑想体験をして。それでみんながどういうことを感じたか?っていうのをエッセイで書いてそこでどういう違いが現れるか、みたいな。っていう話の依頼だったんですよ。で、私はその時、まだ瞑想ってものへの解像度も粗くて。勝手に瞑想っていうのは現実からちょっとトリップできるものなのかな?って思っていたの。それは私の仲良くしてる人からの話もあって。その仲良くしてる人は「瞑想すると土管が見えたんだよね」って。

(加藤千恵)ああ、土管とタヌキ。

(朝井リョウ)土管と信楽焼きのタヌキと抹茶アイスが見えたっていう、そんな共通の友人がいて。そういう話を聞いてたこともあって現実からトリップできるものなのかなと思っていて。私はちょっと興味があったんですよ。で、いろいろ質問していて。で、そしたらやりとりの中でその仕事を依頼してくださった方が送ってくれたメールの中にこういうことが書いてあったんです。これはそのメールの内容ね。

「参加予定の講師の先生曰く、瞑想はリラクゼーションやリフレッシュ目的のものではなく、自分の心や意識レベルをよく把握できるようにする訓練である。目の前の五感のことをよく感じられるようにする訓練であって。いつも上の空になりがちな自意識を取り外して、現実をより見られるようにするっていうものらしいです。それが私たちが参加しようとしているものです」っていうメールを頂いたんですよ。

(加藤千恵)自分と向き合うっていう。

(朝井リョウ)そう。つまり、だからあの漫才で出てきた自分と向き合うっていうことが瞑想だとよりできますよっていうことだったんですけど。私がそれにどういう返信をしたか?っていうのをちょっと今から、読み上げますね。

(加藤千恵)はい、お願いします。

(朝井リョウ)「打ち合わせ内容の共有をありがとうございます。私は常日頃から『もっと上の空になりたい。これ以上現実を見たくない』というタイプなのですがその場合、何がどうなるんでしょうね? もっと人生や生や死について思考をぼやかせてくれるものがほしい。トリップさせてくれるものがほしいんですよね。瞑想って、どっちかっていうとトリップ寄りのものかと思いきや、むしろ現実をより現実として見つめるトレーニングの側面があるということで、私はもっと違うものがほしいんだよなと考えていたところでした。今後、『現実から目を逸らそう』という特集がある時はまた、よろしくお願いします」っていう風に私はメールを返していて(笑)。それが2023年にあったから、そのドンデコルテのネタを見た時にもう衝撃で!

現実から目を逸らしたい

(加藤千恵)いや、でも本当に……私さ、この間、DJ松永くんや何人かで話してる時、DJ松永くんもそうなんだけど。松永くんも私もお酒を全然飲まなくて。

(朝井リョウ)そう、Me Tooです。そして。

(加藤千恵)朝井くんもそうなんだけど。「シラフすぎるよね」って言ってたの。

(朝井リョウ)もう30数年。ずっとシラフ!

(加藤千恵)ずーっとシラフじゃない?

(朝井リョウ)ずーっと我に返ってる。

(加藤千恵)で、「シラフすぎるし。シラフですごすにはちょっと人生、長すぎるね」って言っていて。で、その時はサウナ……サ活に詳しい人がいて。結構、だからサウナの話をうちら、聞いてたんだけど。本当にシラフすぎるっていうのもよくないよね?

(朝井リョウ)そうでしょう? だから現実から目をそらそうという特集なんて組まれるわけがないですよね。その媒体で。組まれるわけもないんですけど。「その場合はまた、よろしくお願いします」みたいなメールを返してたような人間なのでもうめちゃくちゃ……。

(加藤千恵)そうだね。まさにだもんね。本当に同じ……いや、私もでもドンテコルテを見ながら「ああ、朝井くんが言ってたことだ!」って。

(朝井リョウ)でも、そういう人がたぶん日本中にいっぱいだと思う。それゆえのね、今回のすごい大人気ぶりだと思うんですよ。で、この間、単独ライブが行われていたじゃないですか。私ももう、ファンなのでちょっと単独ライブの配信を拝見して。で、そこでも新ネタもやってたし、あのM-1でやってたネタもちょっとまた改良したりとか。本当にその光る自転車おじさんをやって出てきたりとか、いろいろとやられてたんですけど。なんかその中でね、どういう話をするんだろうな?って思ったの。なんていうの? 長い時間、しゃべっている姿とかをあんまり拝見したこともなかったから。

(加藤千恵)はいはい、M-1のネタのみだから。

(朝井リョウ)そう。だからトークの部分とか、どういうことを話されるんだろうなとか思ってたら「怖い」っていう話をしていて。人生で初めて、忙しくなって。「忙しくなりたい、売れたい」と思ってたからすごい嬉しいはずなんだけど、すごい怖い部分があるって言っていて。その怖い部分が何かっていうと「これでこのお金がもらえるのか? 本当にただただしゃべっていたりとか、美味しいもの食べるみたいなお仕事でこれぐらいのお金がもらえるのか?」っていうことが毎回、すごい不安になってしまうって話をしていて。そこもなんか、すごい共感したわけ。

私もお米のCMに出たらこれだけのお金がもらえるけど、でも出るのすごい怖いなっていうのはすごく思ってたわけ。だからさ、私は今、Xを一応やってるんですけど。それはもう自我を完全に消して、やった仕事の告知だけをしているんだけど。なんか私、断った仕事の告知をしたいなと思ったの。「この仕事を私、断りました! このギャラでした!」って。

(加藤千恵)ギャラも一緒にね(笑)。

(朝井リョウ)っていうXをもし始めたら、ものすごいエモーショナルに告知ができるなって思って。

(加藤千恵)いや、でも本当に同業者の共通の友達がさ、やっぱりなんかCM的な仕事の話が来て。そのギャラがすごかったって聞いて。本当に「えっ、年収ですか?」みたいなギャラで。

(朝井リョウ)ねえ。たまにあるよね、そういうこと。

(加藤千恵)で、その仕事への断りのメールを返す時に「うおおーーっ!」って言いながら返したっていう話で(笑)。

(朝井リョウ)いや、でもめっちゃわかるの!

(加藤千恵)そうなるよね!って(笑)。

(朝井リョウ)だし、そういうのってさ、だいたい結構なスパンで……たとえば今だったら「夏頃に撮影に行く」とか「夏頃、放映です」とかっていうのがあるからさ。「スケジュールの都合で」とかもありえないわけ。

(加藤千恵)そう。絶対にこっちに合わせてくれるしね。

(朝井リョウ)でも、なんかそんなわけがないのに……。

(加藤千恵)もう意志として、断るしかないもんね。

(朝井リョウ)そう、そう。でも、その意志をさ、語るわけにもいかないからさ。断るメールに。だから「スケジュールの都合で」とかって書いてさ、断るんだけど。私はそれをこれから、Xで告知したい(笑)。「この仕事を、このギャラで、断りました!」って言いたいなと思って。ちょっと前にさ、渡辺直美さんがその『しゃべくり007』に出ていた時に、まさに結構似たような話で。「ボトックスのCMを断った」っていう。世の中にそれで出てきたいわけじゃないし、それを広めるのも……っていうのも含めて断ったと。で、そのギャラが1億5千万だったんだって。

(加藤千恵)えええーっ!?

(朝井リョウ)でも、そう。「でも1億5千万を断った話、したいよな!」と思って。

(加藤千恵)すごいね! 1億5千万の仕事があるんだね?

(朝井リョウ)そう。そんなことを見ながら感じてさ。なんかでも、本当に勝手に、渡辺銀次さんの側からしたら非常に気持ち悪いと思うんですけど。私はまだ、共鳴した話があってさ。やっぱりどんな人なのか?ってことが、気になったの。

(加藤千恵)うんうん。

(朝井リョウ)で、いろんなところでもうすでにちょっと話題になってたのが、どうやらすごい本読みだっていう。

(加藤千恵)ああ、なんかだってアナザーストーリーとかでも本棚が……。

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