朝井リョウさんが2026年9月18日配信のニッポン放送ポッドキャスト『朝井リョウ・加藤千恵 信頼できない語り手』の中でNHK『あさイチ』出演時の模様を振り返り。放送内で柚木麻子さんと「作家が本を書いているだけの時代は終わった」と話していた部分が拡散された件に触れ、その発言の真意を話していました。
(朝井リョウ)なんかそのイベントは『柚木麻子・朝井リョウ・でか美ちゃんの宇宙のどこにも見当たらないようなハロプロの話を50万字しよう』っていう本の発売記念イベントだったんですけど。なんかその『あさイチ』でもこの3人でいろいろ練習してるところに密着していただいてて。そこで私と柚月さんと……あれ、3時間、カメラがずっと入ってくれていたんですよ。練習中に。
(加藤千恵)ああ、そうだったんだね。
(朝井リョウ)で、いろんな話を……たまに休憩してしゃべって、練習してしゃべってっていう感じだったんですけど。なんかそこで……これ、ちゃんと言っておこうと思って。なんか私と柚月さんがしゃべってるところが放送されたんだけど。昔、その東野圭吾さんが推理作家協会の通信のところで「もう作家は作品を書くだけではなく、自分自身で表に出て売ることもしなければならない」みたいな。ざっくり言うとそんなことを書いていて。しかも、東野さんって一番それをしなくても売れる人なわけじゃないですか。
(加藤千恵)たしかにね。
もともとは東野圭吾の言葉
(朝井リョウ)そう。インタビューとかも滅多に受けられなかったし。動画をたぶん拝見したことがないですよね。おそらく。っていう方がそれを書いたっていうので、すごい衝撃を受けて。でも、それは10年以上前だったんだけど。それから10年経って「私たちは本を広げるために書く以外のことをしなきゃダメなんですよ」みたいなことをしゃべってたのが放送されて。
(加藤千恵)はい。そうですね。「しゃべるだけでは……」みたいな。
(朝井リョウ)でもなんかそれが結構、同業者の中でも物議を醸したじゃないけど。なんかちょっとシリアスに受け止めてくださった方もいらっしゃったんですけど。あれは、このムック本の話なんです。
(加藤千恵)ああ、なるほどね!
(朝井リョウ)そう。このムック本の話をずっとしてて。
(加藤千恵)このムック本に関しては出しただけじゃあれだからって。
(朝井リョウ)だってこのムック本、営業部も宣伝部もいないの!
(加藤千恵)ああ、そうなんだ。
(朝井リョウ)そうだよ。1人もいないの。
(加藤千恵)雑誌だとやっぱり違うんだね、出版社って言っても。
今回のムック本だけに限定した話
(朝井リョウ)だからこれまで文芸の本を出した時に営業部と宣伝部の人がやってくれてたことを全部、自分たちでやらなきゃいけないんです。このムック本に関しては。っていう本の話をしてる時の……。
(加藤千恵)はいはい。そこの切り取りだったんだね。
(朝井リョウ)そう。その話なので。
(加藤千恵)別に普通の一般的な小説とはまた違う……。
(朝井リョウ)だからあれがちょっとなんか攻撃的にも聞こえたかなと思ったので。
(加藤千恵)ああ、なるほどね。たしかに。「みんな、出てきた方がいい」っていうことじゃないもんね。
(朝井リョウ)そういうことじゃない。私たちは宣伝部も営業部も1人もいない中で本を出して……これもちょっと角が立つかもしれないけど。一応、その時期的には私、本屋大賞受賞後、第一作の時期で。正確にはそういう本とは私は言ってないですが。時期的にそういう本なんですけど。私はこの本でその作家キャリアで史上最低初版部数を記録したので。
(加藤千恵)ああー、なるほど。
(朝井リョウ)「これはもう、自分たちでできること全部やんなきゃダメだ!」っていうところから出たセリフだったので。よろしくお願いいたします。と思います。

朝井さんの発言は通常の文芸作品ではなく、ムック本『柚木麻子・朝井リョウ・でか美ちゃんの宇宙のどこにも見当たらないようなハロプロの話を50万字しよう』についての発言が広がって一部で物議を醸してしまったというお話だったんですね。納得です!
