安住紳一郎さんが2025年5月4日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で前週のデニーズ・お食事券プレゼントとそれに付随して披露した自身のデニーズ西浦和店でのアルバイト時代の思い出の反響を紹介。当時、一緒にアルバイトをしていた同僚から届いたメールを紹介しながら埼玉県のナタデココ人気を支えていた話やコダマ店長とともに当時の売上新記録を樹立した話などを深堀りしていました。
(安住紳一郎)それから先週、プレゼント企画がありました。デニーズの食事券1万円を20人の方に、という企画でした。早い人だと先週金曜までにご自宅に届いたようです。もうひとつ、東京ガスのガスパッチョグッズの方はですね、発送準備中ということで。連休に入ってしまいましたので申し訳ありませんが、もう1週間ほどお待ちいただければと思います。デニーズ、ファミリーレストランの食事券、大変喜んでいただけたようで。お礼も何通か届いています。ありがとうございます。
(中澤有美子)ありがとうございます。
(安住紳一郎)デニーズ、ファミレス。ファミリーレストランですよね。今は300店舗ほどあるということですが。これは私、知らなかったんですが。九州、四国、それから中国地方はないんですよね。で、近畿も大阪にちょっとあって、あとはなくて。北陸もないんですよ。で、北は福島までで他の東北5県と北海道もないんですよ。なので関東・中京圏に密集しているというか。そこしかないっていうことなんですよね。なので、全国の方は「?」と思っていらっしゃる方、いるかもしれませんが。関東の皆さんは上大岡店が1号店ですし、馴染みのあるファミリーレストランのひとつだと思いますけどね。
黄色に赤い文字で看板が書かれてまして。私たちの世代ですと一時期、江口寿史さんのアメリカンポップっていうのかな? イラストがね、書かれたメニュー表があったり、ポストカードがあったり、コマーシャルがあったり、ポスターがあったりっていうので。かっこよくて、おしゃれな印象がありますけれども。皆さんもね、それぞれお気に入りのファミリーレストランがあると思うんですが。
私は、学生の頃、そのデニーズというファミリーレストランの埼玉の西浦和店という、埼玉第三リュージョン地区っていうんですけど。西浦和店でアルバイトをしていたことがあったので、その時の思いがあり、ファミレスと言いますとデニーズ一択という人生を送っておりますが。
(中澤有美子)ああ、そうですか(笑)。硬派ですね。
(安住紳一郎)そうですね。その時の思い出をこの番組で何度かお話もしてきましたし。3、4回はしてると思うんですけどね。
(中澤有美子)そうですね(笑)。
(安住紳一郎)そうですよね。もう皆さん、知ってますよね。メインはナタデココ伝説ですよね。93年から94年くらいですけども。ナタデココっていうデザートが大ブームになりまして。デニーズでそのナタデココがブームになったんですけれども。埼玉の供給をほとんど私が支えていたという。165万食、私が作ったということになっています。そしてもうひとつは、店長にとにかく鍛えられた。社会の厳しさを叩き込まれた。「泣いてる暇があったら皿のひとつも下げてこい」っていうね、コダマ店長の座右の銘ですけども。
(中澤有美子)昇格している(笑)。
「泣いてる暇があったら皿のひとつも下げてこい」(コダマ店長の座右の銘)
(安住紳一郎)いや、本当に言うんですよ。「泣いている暇があったら皿のひとつも下げてこい。今、そこでお前が嘆いたとしても何が変わるんだ?」って言われるんですよ。すごいですよ。ファミレスの店長に言われるんですよ。そういう時代だったんですよ。「はい」っていうことでしたね。「たしかに」と思いました。「Certainly」と思いました。「たしかに、文句を言っていても状況、変わりませんね。とりあえず皿、下げてきます」なんつって。「こちら、もうお済みですか? お下げします」なんて言って下げてきましてね。「下げてきました」なんてつって。もう店長、いなくて。
(中澤有美子)そうか(笑)。
(安住紳一郎)そうそうそうそうそう。「行く時に手が空いているのは、なぜ手が空いてる?」なんて言われて。「はい、たしかに」みたいな。「お前、戻ってくる時、なんで片手が空いている?」「はい」「その片手で何か持ってこいよ?」「はい」みたいな(笑)。「ですね、ですね」なんて言って。
(中澤有美子)いちいち、その通りですね。
(安住紳一郎)「その通りです! テイクメモ、メモ。たしかに」なんつってね。それで片手でお皿を持っていてもう少し、なにか下げるものがあったりするかなと思って、探したけれどないからぐるぐるぐるぐる回っちゃってね。でも両手に何か持ってないと店長に怒られるから空くまでずっとぐるぐるぐるぐる回ってたらさ、「こっち来い! こっち来い! お前、何ぐるぐる回ってるんだよ?」「いや、両手に持つものがまだ見つからなくて……」「いや、要領ってものがあるだろう? そういう時は戻ってきていいんだよ」なんて言われて。「そうですね」なんて言って。「さじ加減だよ」「おっしゃる通りです」なんて。ねえ。懐かしい。
(中澤有美子)でも店長は本当に手取り足取り、教えてくれましたね。
(安住紳一郎)そうですよ。今となってはね、なかなかね、そうそう。ホワイトすぎて会社辞めちゃうなんて人もいますからね。本当に1からね、教えてくださって、ありがたいなと。愛を持ってね、接してくださってましたから。そんな話をしていましたら、昨年10月からデニーズがなんとこの番組にはコマーシャルを出稿してくださるということになり、スポンサーになっていただいたという経緯ですよね。こんなに本当にうれしいことはなくてですね。学生時代を過ごしたバイト先の企業から「縁があるようですので、ぜひ」なんて声をかけてもらえて、本当に私は嬉しかった。ねえ。ぜひ皆さんもお食事券のプレゼントもありますので、一緒に喜んでほしいですというような話を先週しました。
ちょっとね、私の思い出話が中心になってしまって。「また安住が勝手に思い出散歩に出たまま行方不明」みたいな、そういう展開になってしまったんですが。ねえ。記憶を手繰り寄せながら、もう一度ぐるぐるぐるぐる回ってみたりなんかして。そしたら、たくさんお便りいただいて。ありがとうございます。大げさではなく300通ほどいただきまして。
(中澤有美子)すごい! うれしいですね!
300通ぐらい届いた反響メール
(安住紳一郎)「デニーズ◯◯店で働いていました」とかね、「ファミリーレストランではこんなことがありました」とかね。「深夜、友人たちと話してこんなことがあり」とかね、「ジャンバラヤを食べた時に」とかね。「ミニチョコサンデーを2人で食べたんだ」とか。「クラブハウスサンドがまだあるなら、行こう」とか。そんなお便りがたくさん届いて。私、昨晩すべて読ませていただきました。もうね、私にとって幸せな時間でした。
(中澤有美子)そうですか。
(安住紳一郎)今年見たどんな映画よりも面白かった。
(中澤有美子)幸せ・オブ・ザ・イヤー!
(安住紳一郎)最高だね。うれしい。ねえ。いや、ちょっと長いかもしれませんけれども何通か紹介したいと思います。この方は荒川区の65歳の女性の方。65歳の方というとちょっと私よりも世代がひとつ上になるんですけどもね。同じ思い出があるということで。「45年前、私は高校3年生の時、デニーズ立川店で働いていました。まだデニーズの黎明期で21種類の卵のメニューを覚えたり、自分でオールドファッションケーキを作ったり。平日は学校帰り、日曜日は12時・9時の勤務で週5日、働いていました。初めての時給は350円だったんですよ。アメリカで着られていた赤と焦げ茶色のミニスカートの制服を着て、太い足を出しながらです。私の青春時代と言っても過言ではありません。安住氏は蝶ネクタイにベストかな? 見てみたかったですね。そろそろ仕事に戻ります」。
(中澤有美子)わあ、女性の方。
(安住紳一郎)45年前の高校3年生の時の立川店での思い出。ありがとうございます。うれしいですよね。横浜市の方、ありがとうございます。「私は西船橋店でフロア担当と案内の担当をしていましたが、覚えることがたくさんあり苦労しました。ですが、楽しく生き生きと仕事をさせていただき、あの頃が人生の花だったように思います。お世話になったタカナシ店長、お元気でしょうか? キッチンの方々もお元気でしょうか? 接客コンテストにも出していただき、3位だったかな? 店舗で我が子と一緒に入賞祝いのお祝いをしていただき、本当にありがたかったです。久しぶりに思い出が蘇り、胸がいっぱいになりました」。ねえ、そうなんですよ。主婦の方がね、結構働いていらっしゃるんですよね。
(中澤有美子)そうなんですね。主戦力なんですよね。
(安住紳一郎)そう。ランチの時は大活躍するんですよね。当時はね、ファミリーレストランでアルバイトっていうのが結構ね、アルバイト、多かったですよね。今はどうなのかな? まあいろいろね、飲食チェーンができてるからね。この方は東京在住の50歳の女性ということで。私と同世代、うれしいですね。「高校生になり、生まれて初めてのアルバイトがデニーズでした。オレンジ色のワンピースの制服で、ブラウニーサンデーが初登場した頃です」。懐かしいですね。
(中澤有美子)好きでした。
(安住紳一郎)ああ、知ってます? チョコブラウニーサンデー。
(中澤有美子)知ってますよ! はい。「ブラウニーが入ってるなんて! いいの?」と思いながらいただきました。
(安住紳一郎)そうそう。スポンジケーキをね、四等分に乗せるんですよね。懐かしい。くぅー! 「平日の夜と土日の朝から昼過ぎにシフトが入ることが多かったのですが、時間帯によって来るお客さんの顔ぶれや要求が変わり、また忙しさもそれぞれあり、大変学びの多いアルバイトでした。サノ店長からの『暇があったらステーションを回る』」。ほら、来た! ほぼ一緒でしょう? 「暇があったらステーションを回る」って、ステーションっていうのは、そのお客さんのテーブルのね、フロアのことね。
「『コーヒーは切らすな。忙しくなる前に補填。手が空いたらとにかくステーションに出て、やれることがないか見渡すこと』などなど檄から得た仕事に対する姿勢はその後、どんな仕事についても応用が利き、とても役立ちました。子供はまだバイト未経験ですがぜひ、ファミレスでのバイトを経験してほしいなと思っています。たまに当時を思い出しながら、今はもうなくなった和風ツナスパゲッティを作ったりしています。当時を懐かしく思い出し、メールいたしました」。
(中澤有美子)ありがとうございます!
伊藤雅俊さんのIYグループの哲学
(安住紳一郎)そうなんですよね。まあちょっとね、言い方は難しいですけれども。デニーズはイトーヨーカドーのIYグループ。今はね、セブン&アイ・フードシステムズですけれどもね。IYグループという伊藤さん、伊藤雅俊さんが戦後、北千住で2坪の小さな洋品店から従業員教育をしっかりなさって、流通のトップまで上がっていくというそういう一大グループでしたから。そういった従業員の哲学みたいなのが意外に末端のアルバイトにまできちんと教育が行き届いていたので、私もかなり厳しくね、教えていただきました。ねえ。
(中澤有美子)皆さん、店長のお名前は鮮明に覚えていらっしゃるんですね。

(安住紳一郎)入っているでしょう? みんなね。確実に店長の名前が入ってるもんね。この方はサノさんから「暇があったらステーションを回る」でしょう? 私はコダマ店長から「暇があったら皿のひとつも下げてこい」だから。いいよね。いいのか?
(中澤有美子)うんうん、いいです。