安住紳一郎 2022年カニカマの進化を語る

安住紳一郎 2022年カニカマの進化を語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2022年4月24日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中でリスナープレゼントのカニカマについてトーク。今もなお止まらないカニカマの進化を紹介していました。

(安住紳一郎)そして今日は皆さんにプレゼントのお知らせがあります。商品は、カニカマです。カニカマを50人の方にプレゼントいたします。2年ほど前にもカニカマプレゼント企画をしました。2020年の6月だったと思います。覚えてらっしゃいますでしょうか? 手前味噌ながら、好評につき再びということになります。カニのプレゼントではないんですよね。

だいたいプレゼントっていうと「カニ」って皆さん、誤解されますけれども。はっきり申し上げましたカニカマ、イミテーションのプレゼントというのが逆に振るってるんじゃないかなと思っていますけれども。本物がわかる皆さんにこそ、おすすめしたいのが本物じゃない方ということになりますね。

(中澤有美子)フフフ(笑)。

(安住紳一郎)時代は進んでますよ。

(中澤有美子)美味しいですからね(笑)。

(安住紳一郎)本物がわかる皆さんにこそ、おすすめするのが本物じゃない方という。カニはもう何回ももらったんだという社長さんも、さすがにカニカマを人からもらったことはないと思うんです。どうでしょうか? カニカマのプレゼントですね。美川憲一さんの歌が好き……「美川憲一さん本人の歌も好きなんだけど、美川さんのものまねを見るのも好き」という皆さんにお話をしています。

(中澤有美子)メッセージを送っています(笑)。

(安住紳一郎)これは、そうですよね? その通りですよね? いや、それぞれいいですよ。

(中澤有美子)本当、そうなの。うん。

(安住紳一郎)むしろ、ものまねを見たい時もありますよね。

(中澤有美子)そうなんですよね。そのデフォルメがほしいっていう時、ありますよ。ええ。

(安住紳一郎)ちょっと軽い気持ちで見たいって時、ありますよね。

(中澤有美子)そういえば、そうです。

(安住紳一郎)カニが好きという方……カニが好きだし、カニカマも好きっていう人もいますよね。やっぱりね。そういうことですよ。美川憲一さんの歌も好き。美川憲一さんのものまねを見るのも好きという皆さんにお話をしています。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)しかも、ただのカニカマじゃありません。石川県のスギヨというカニカマを考案した老舗メーカーの作るカニカマですけども。カタカナで「スギヨ」と書きますが。大相撲の呼び出しさんの半纏の背中に書いてあるのを見たという方も多いと思いますが。背中にカタカナで白く半纏に書かれていますけれども。日本で一番初めにカニカマを作ったというメーカーなんですけれども。特許を取らなかったので、各メーカーがその後、参入して一大市場になったという背景がありますけども。

今やカニカマは世界の食品と言われてまして。海外では「SURIMI」とか書いたりいたしますけれども。意外に海外に行きまして、形を変えたカニカマに急遽、突然出会うなんてことが往々にしてありますので。

(中澤有美子)ええ。「太くて大きい」とか聞きましたね。

(安住紳一郎)なんとなく筋肉ムキムキの人たち、欧米人がタンパク質を摂りたいということで、鶏肉と並んでよく食べるというようなことだそうですけれども。なので私たちの感覚とは少し違いますが。なんでもアメリカンフットボールのスーパーボウルを見ながらSURIMIをケチャップみたいなのをつけて食べるっていうのがアメリカ人の最近のおしゃれなスタイルらしいですけど。

(中澤有美子)おしゃれなスタイル。へー!

(安住紳一郎)ただ、味はもう少しぶっきらぼうなものらしいですけどもね。なんかシュリプソースみたいなのをつけて食べるって言ったかな? 美味しそうだなと思いますけれども。

(中澤有美子)なるほど、なるほど。

(安住紳一郎)海外で出されてびっくりということもあるかもしれませんが。高級感カニカマ路線。最近は充実していて……ということで。2年前にプレゼントしたものも皆さん、大変に驚かれたのではないかと思いますが。進化してるんですよね、カニカマ。よくね、皆さんが食べているものと、ちょっと値段が張る高級路線のものがあるなっていうのはなんとなく気づいているかもしれませんが。この石川の七尾にありますスギヨが作っている高級カニカマはもう本当に本物と見分けがつかないっていうか、食べても2人に1人がどっちが本物かわからなくなるという、もう既にちょっとおかしな状態に入っている高級カニカマがありまして。北陸、金沢とか石川とかね、兵庫とか京都の丹後の方ですけれども。ズワイガニがよく取れますけども。

ズワイガニのメスですね。少し細いもの。北陸の方では香箱ガニ。猫の前足がね香箱座りみたいな、折りたたんだ感じになりますけども。その香箱ですよね。香箱ガニの味覚、歯ざわり、香りを限りなく再現した「香り箱」っていうのがスギヨから出されてまして。これがとにかく美味しい。これはズワイガニのメスを模したものなんですが。一方、ズワイガニのオスを模した「大人のカニカマ」というのもあるわけですよね。ちょっと身が大きい。横にちょっと扁平していて。

香り箱と大人のカニカマ

(安住紳一郎)で、この高級カニカマとしてはズワイガニのメス、香り箱。ズワイガニのオス、大人のカニカマ。これ、両方を持ってると相当なカニカマ通ということになるわけなんですけども。恐ろしいもので年々、進化してるんですよね。やっぱりアップデートしないとダメだっていう話ですよね。

(中澤有美子)そうですか。

(安住紳一郎)うーん、つらい。カニカマもアップデートしないと、つらいんです。忙しいですね。今年はさらにですね、どうなったと思いますか? 

(中澤有美子)さらに?(笑)。

(安住紳一郎)さらにですよ。まあ、だいたい想像つくと思うんですが。

(中澤有美子)男女が揃って……。

(安住紳一郎)そうですよ。ズワイガニのオスとメス、両方が揃ったわけです。そうすると、あと足りないのは何です?

(中澤有美子)若い……。

(安住紳一郎)卵になるのかな? ああー、卵はスギヨは作りません。

(中澤有美子)ああ、そうですか(笑)。

(安住紳一郎)卵は作りません。カニ酢もね、美味しいのができてますからね。あと、足りないのは何だ?っていう話ですよ。何だと思いますか、皆さん。進化しちゃっている。「足りないのはカニの雰囲気だ」って言うんですよ。

(中澤有美子)ええっ? 今でも、ねえ。

(安住紳一郎)十分ですけどね。あと足りないのはカニの雰囲気だっていうんで、「足をつけようじゃないか!」っていうことで試行錯誤してようやく完成したそうです。

(中澤有美子)どういうことかな?

(安住紳一郎)よくほら、ズワイガニ。半むき身みたいなので売られてますでしょう? そうすると、足の先端の方は剥いてなくて。太いところだけ剥いてあって。その骨付き肉みたいな感じでそこを持って、カニしゃぶなんか、カニの足を持って口を上に向けてカニの身を上から垂らして食べたりするグルメリポート、ありますでしょう?

(中澤有美子)ああ、そうですね。プルンとしたところを食べて。硬いところを持って。

(安住紳一郎)はい。それをカニカマでできるっていうらしい。いわばその、カニ足を模して作った精巧な食品サンプル。カニカマを引っかける場所ができたんですよ。

(中澤有美子)ああ、はー。フォーク的なことでしょうかね?

(安住紳一郎)もうね、食品サンプルみたいなのができたわけですよね。で、そのカニカマをそこに引っかけてですよ、ヌーッと身を抜き、食べたら半透明の筋がまた出てきて。その半透明の筋がピック状になっていて、引っかけるわけですよ。

(中澤有美子)1個1個、自分で装着するのかしら?

(安住紳一郎)そうです。そこに大人のカニカマをひとつずつ差し込んで、そしてまた食べるっていうことです。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! ああー、ピックを持って、左手にカニカマを持って刺してからお口に持ってくる?(笑)。

(安住紳一郎)そうです、そうです。なんかね、「なにしてんだろう?」っていう気持ちになるかもしれませんけれども。カニを食べる雰囲気作りには、それぐらいの作業が必要だということですよね。

(中澤有美子)面白いですね(笑)。じゃあ、手の部分は使い回すわけですね?

(安住紳一郎)一応ね、4本セットになってますから。一番最初にスタートセットで4本やれば、4本むき身の足があるっていうことらしいんですけれどもね。正しくはこれ、発売はされていません。スギヨさんがカニカマ発売50周年を記念して作った「カニカマ専用ピック」ということで名前がついていまして。「カニスギ~ヨ!」ということらしいんですけれども。

カニカマ専用ピック・カニスギ~ヨ!

(中澤有美子)かわいい(笑)。

(安住紳一郎)意外とこれ……私も昨晩、トライしてみましたけども。やってみるとですね、セッティングが難しくて。むやみに差し込めばいいというものではなくて。スギヨのカニカマがいかにカニの繊維を忠実に作り込んでいるのかがわかる作業にもなるということなんですよね。もう背側、腹側をきちんと見極めて、筋がきちんと。繊維がきちんと作り込まれてますから。いわば、その間接的なところが1ヶ所あるんですよ。そこにちゃんと引っかけるピックの半透明の筋を入れ込まないと、持ち上がらないんですよ。いかにだからカニの身を本当に再現しているか。それがカニカマだってことがわかりますよ。この作業をすればね。

(中澤有美子)ああ、なるほどですね。

(安住紳一郎)まあ、個人的にはもっと簡単にできるようにしろっていう気持ちはちょっとあるけどね。うん。難しいんだもん。失敗するとだって、ボロボロになっちゃう。やっぱりカニの身のほぐれ方とかをよく研究されてるから。だって実際のカニだって1回、そこを抜いてもう1回刺せったって、なかなか難しいよ。

(中澤有美子)そうですよ。そういえば、そうですよ。

(安住紳一郎)「ちょっと固めに茹でてください」みたいになっちゃうからさ。ヌッとなっちゃうからさ。ということだと思うんですよ。スギヨカニカマ50周年を記念して作られたカニピック、カニスギ~ヨ!というものですね。興味ありますか? どうですか?

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! 盛り上がりそうですよ。みんなでやったらね。

(安住紳一郎)そうですね。ただね、2回は通用しないと思います。1回目にかけてください。これはね。出す時に。デザイナーの畑中タクヤっていう方が「いつも安いカニしか買えず、子供が『カニカマの方が美味しい』というのが不憫で発案した」というカニピックなんですけども。この後、スギヨの方で商品化されるかもしれませんが、現時点では非売品ということで。カニカマ50年のキャンペーンとしてスギヨさんが100個、この専用ピックを作ったそうです。そしてこの後、スギヨの独自のキャンペーンとして顧客に50個をプレゼントするそうですが、なんと私たちは本家と同数の50を番組に確保することができました。

(中澤有美子)ええっ? いいんでしょうか?

(安住紳一郎)ちょっとね、スギヨさんもいいんでしょうか? 株の50%を私たちに渡してしまって。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! 株の50%を。本当だ(笑)。

(安住紳一郎)足の50%を私たちに渡して大丈夫でしょうか、という気持ちはありながらですが。私たちへの信頼っていうことでしょうね。嬉しいじゃないですか。だって50周年を記念して作った記念品100個のうちの50個をもらってるんだよ? 責任を感じない? 皆さん。ちょっと私1人ではもう持ちきれないよ、このプレッシャーを。ねえ。ぜひね、明るい話題が少ない昨今です。食卓、家族のちょっとした驚き、SNSなんかで写真に上げてみるのもいいんじゃないですか?

(中澤有美子)そうですよ。本当にいいですよ。

(安住紳一郎)で、これまで同様美味しいカニカマ。もう食べたことはあるっていう方はね、いらっしゃるかもしれませんが。そのカニピックに刺すと、いかにも足から剥いたそのままの状態で食べられるような雰囲気が味わえるということですよ。ねえ。大の大人が何やってるんだ、なんてそんな正論は通用しませんよ。お遊びですから。

(中澤有美子)そこがいいんですよ。

(安住紳一郎)そこがいいんですよ。くだらないことにムキになるっていうのがいいじゃないですか。で、延々とそれを刺して食べて、刺して食べてやってるわけですからね。うん。なんか、あるでしょう、ほら。なんかコーンのお菓子とかを指にはめて食べるみたいな。かならず指にはめて食べる人みたいな、そういう感じですよね。あの感じですよね。50人の方にプレゼントいたします。繰り返しになりますがズワイガニのメス。それからズワイガニのオス……まあ、二つともカニカマですけども。

ズワイガニのメスのカニカマと、ズワイガニのオスのカニカマ。さらに本物志向を目指すあなたにぴったりのカニスギ~ヨ! カニ足ピックを四つ付けて、50人の方にプレゼントいたします。ただですね、世界のロックダウンなどの影響で、そのカニ足の製造が実は追いついていません。発送は大型連休明けになります。なのでちょっとね、連休で子供が遊びに来るんだという方は間に合いませんけれども。大型連休明けになります。当選者は発表の後、スタッフとメールのやりとりを1往復くらいしていただいて、発送日などを確定させたいと思います。ぜひ、どしどしとご応募いただきたいと思います。

<書き起こしおわり>

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