竹田ダニエル 現在の日本の音楽シーンを語る

竹田ダニエル 現在の日本の音楽シーンを語る DIVE TO THE NEW WORLD

竹田ダニエルさんが2024年6月15日放送のJ-WAVE『DIVE TO THE NEW WORLD』の中で現在の日本の音楽シーンについて、SKY-HIさんと話していました。

(SKY-HI)それで今、たくさんBE:FIRSTの話でったり。楽曲の前後ではXGの話であったりもしてもらったけれども。音楽シーンっていう意味では、XGはそれこそ世界中にファンがいるグループのうちのひとつになってると思うし。日本からのプロダクトの輸出っていうことはすごくしていかなきゃいけないタイミングであったり。それが完全にできてるとは言い難い状況であったり。一方で、アニメを中心とするグローバルヒットっていうのがちょこちょこ生まれていたり。視点によっていろいろ見れると思うんですよ。今の日本の音楽業界って。ダニエルさんからすると、どういう風に映りますか? 楽しいのか、それともすごいもうBoringなのか(笑)。

(竹田ダニエル)どうだろうな? でも昔から、やっぱり自分のルーツってJ-POPにあって。

(SKY-HI)はいはい。さっきも話してたもんね。

(竹田ダニエル)そうそう。一番最初に好きだったアーティストが、いきものがかりだったりとか。

(SKY-HI)それ、めちゃくちゃ面白いね。知らなかった(笑)。

(竹田ダニエル)でも、その同じ時期にMステとか出てたじゃないですか?

(SKY-HI)たしかに、たしかに。世代も近いしね。いきものがかりとか。

(竹田ダニエル)そのへんから来てるから。やっぱりそういうのが好きっていうところはあるし。で、そのマーケットリサーチ的にアジアの音楽をどんどん開拓しなきゃいけないっていう気持ちも自分の中に……フィールドをさ。

(SKY-HI)いや、わかる。アジアの音楽、それこそ一口に言ってもさ、国とさ、元気さと……つまり、リリース量が半端じゃないから。ちょっとめぼしい国のチャートを聞いてると、秒で時間が溶けるよね。

(竹田ダニエル)そうね。で、日本の中でもやっぱりインディペンデントアーティストと関わっているから、そのシーンがどういうことになってるのかっていうのを……たとえばその自分がすごい好きって思うアーティストってめっちゃいるし。たとえばそれはね、なんだろうな? たぶん会う前からAile The Shotaに関してはそれをすごい思っていて。

(SKY-HI)ああ、嬉しいな(笑)。

(竹田ダニエル)そう。めっちゃ好きな曲が多いし。やっぱりソングライターとしての腕もすごいあると思うし。

Aile The Shotaの魅力

(SKY-HI)Shotaはそれこそさ、強烈な……アウトプットとしてはダンスミュージックであったり、ヒップホップ、R&Bみたいなものとか、いろんな、パッと聞いて皆様が思ってもらえるようなものがいっぱいある中で、その背骨にさ、それこそJ-POPのメロディー感みたいなものがあるのが特徴として、その面白さとして1個、あるよね。なんかすごく、なのでダニエルさんの育ち方と、そこにShotaの音楽が刺さるっていうのはすごい腹落ちします。

(竹田ダニエル)そうね。あと、やっぱりその自分の声の良さだったりとかの使い方とかもすごい上手いなっていう……結局、その玄人目線みたいな感じになっちゃうんだけど。

(SKY-HI)まあまあ、でもそれを抜きにしたら「特徴的な声で面白い」になるわけじゃないですか(笑)。それを作れてるのがミュージシャンとしての彼の才能であるとは思うんだけど。

(竹田ダニエル)そうね。そういうことを含めて、やっぱりたとえばそのプロデューサーとかだったりとかも友達でいっぱいいて。プロデューサーが作ってる音楽とかをそれこそたどって。「こういう新人のアーティストがいるんだ」とか、「この人はこういう売り方をしてるんだ」みたいな目線で見ることもあれば、その中で「すごいこの曲、好き!」って思って……結構私、同じ曲を何百回とかも聞いちゃうタイプなんですよね。

(SKY-HI)ああ、そうなんだそう。意外っちゃ意外だね。

(竹田ダニエル)本当? 全然そうですよ。だからSpotifyのMy Topなんちゃらみたいなのが全然変わらないみたいなところもあるし(笑)。

(SKY-HI)あれ、性格が出るもんな(笑)。

(竹田ダニエル)でも、それで言ったら本当になんだろうな? なんか3年前の超マイナーなラップの曲、日本語ラップの曲とかも入ってるし。

(SKY-HI)わかる。なんかそういうのはあるけど……でも、意外でした。

(竹田ダニエル)なんかね、でもやっぱり音楽って流行ってる曲もその流行っている理由があるし。でも同時に、そのアーティストの制作に関わるとその1曲ずつにどれだけの魂とエネルギーがかけられてるかっていうのを知ると、一見どんなにつまらない曲とかでも、何かしらの意図はあるっていうのを考えて聞くようにはしていて。いろんな国のアーティストだったりとか、いろんなジャンルのものを聞けば聞くほど、そのジャンルとかは関係なく、いろんなものを楽しめるようにはなったりもするし。そうじゃなくて「知ってる曲だけを聞こう」ってなる時もあるし。

(SKY-HI)でもなんかね、すごく楽しいなと思って話を聞かせてもらってるのはプレイヤー、ミュージシャンではない音楽関係者の音楽の愛情の示し方として、ストレートに強く思ってくれるってのはなんか、すごい嬉しいことだなとすら思う。当然ね、ShotaとかBE:FIRSTとか、その自分の会社のアーティストの話が出てくるのは特に嬉しいですけど。そうでないとしてもね、音楽に関わる仕事をしている人が音楽を好きっていうことを知れるっていうのは、それだけで嬉しいことですし。

(竹田ダニエル)それね、その裏に秘められてる言葉が怖いんだけど。でも、本当にそうなんですよね。

(SKY-HI)そうそう。とか、そこらへんのモヤり……さっきのあれとも通じるんだけど。「世界」っていうワードを出した時に、その解像度だったり。あとは「音楽」っていう話をした時の解像度だったり。「ダンス&ボーカル」っていう話した時の解像度だったり。従事者、担当者に関してはさすがにもうちょっとピクセルを……みたいなところがあって。「ガラケーの写真みたいなのが来たな!」っていうのは結構、モヤりの部分で。もちろんそれで失望するとか、そういうことももはやないんだけど。20年以上やってるから。でも、そうそういうのをすごい感じるから、そこに対して熱く話す人がいるっていうのはそれだけ結構、楽しいことだなと思って聞いておりました。

アーティストとの関わり方

(竹田ダニエル)ありがとうございます。でも本当、アーティスト……作詞だったりとか、制作だったりとかも関わったりする中で、やっぱりそのアーティストって、結構「自分は絶対にこれを正しいと信じる」みたいな。「絶対、この曲はいいと俺は信じてる」みたいな風に言える人はそれはそれでいいんだけども。やっぱり、そうじゃない人もすごい多くて。それを、その本人じゃない、なおかつたとえばいつも一緒にいるマネージャーとかじゃない、また誰か別の人がそれをどうやって汲み取って作品にしていくか?っていうところをすごい試行錯誤してやってるところでもあるから。なんか、そういう意味ではやっぱり解像度を自分こそが一番高めないと、アドバイスとかもできないなって。

(SKY-HI)そうだね。その解像度と社会との接点という意味では、すごい大事なポジションで。そうなんです。アーティストの全員とは言わないけど、やっぱり多くはね、コミュニティーが相当クローズな状態だから。特にグループとかをやってると、なおさらさ、会う人がさ、パッと浮かぶ20人ぐらいがいたとしたらほぼ1年、その人たちとしか会わないみたいなことが結構、普通だから。自分も……でも自分はな、クラブにずっと行っていたからあれだけども。でも、そう思う。本当に。

<書き起こしおわり>

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