SKY-HIとDJ YANATAKE『カタルシス』を語る

SKY-HIとDJ YANATAKE『カタルシス』を語る INSIDE OUT

SKY-HIさんがblock.fm『INSIDE OUT』に電話出演。DJ YANATAKEさんと新作アルバム『カタルシス』について話していました。

(DJ YANATAKE)と、いうわけで・・・SKY-HIさーん?

(SKY-HI)はーい!(笑)。

(DJ YANATAKE)バタバタですね(笑)。忙しそうだね。

(SKY-HI)いえ、全然。楽しく大阪ライフを満喫させていただいてますよ。

(DJ YANATAKE)ああ、そうですか。キャンペーンで?

(SKY-HI)もう、そうですね。『「カタルシス」がどんなアルバムか?』っていうのを2万回くらい答えたんじゃないか?っていう(笑)。

(DJ YANATAKE)(笑)。なるほど。

(SKY-HI)ちょっと特別ですから。今日は。『INSIDE OUT』ですから。

(DJ YANATAKE)とりあえず、アルバム完成おめでとうございます。っていうか、まあ僕もね、結構今回このアルバムには実は携わらせていただきまして。と、言ってもね、9割ぐらいは君が1人で作っているようなもんですけど。

(SKY-HI)なに言ってんすか(笑)。ヤナさんのおかげです(笑)。

(DJ YANATAKE)(笑)。でも、どうですか?いま、改めてアルバムが完成してみた感想っていうか?

(SKY-HI)そうですね。いままでですね、楽曲ができた時とかアルバムができた時は、だいたい出来上がったCD盤を持った時も感慨深いのってそんななくて。『これを早くたくさん届けなきゃ!』とか、『どうやったらもっと広がるかな?』とか、そういうことを考えていることの方が多かったんですけど。『カタルシス』に関しては、本当にこういうものができたら絶対に最高のアルバムができる、もっと広がるって考えていたのができてたっぽくて。

(DJ YANATAKE)うんうんうん。

(SKY-HI)マスタリング前の曲を全部並べて聞いた時に、自分で最後の曲で大号泣しちゃって。

(DJ YANATAKE)おお!最後の曲っていうのはまたね、いろいろね。

(SKY-HI)そうっすね。そうなんですよ。『フリージア ~Epilogue~』。最後に。『~Prologue~』で始まって。

(DJ YANATAKE)そうなんですよね。『フリージア』っていう曲があって。それをわざわざ二分割したんだよね。

(SKY-HI)そうなんです。プロローグから始まり、エピローグにつながるのがすごいね、綿密な理由っていうか。コンセプチュアルですね。やっぱり、アルバム。うん。本当は他のメディアとかだと、たとえば『映画のような1枚』とか『ストーリーが1曲目からつながっていて』とかいう言い方をしているんですけど。block.fmとかだと、『コンセプトアルバムでコンセプトがかなり強い』って言う方がわかりやすいかも知れないですね。

(DJ YANATAKE)うん。そうだね。まあ、最近だと本当にね、ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)のアルバムとかもね、そういう言われ方をしているけど。やっぱりね、そのへんもリスナーとしても影響を受けているんじゃないかな?という気もしますが。

(SKY-HI)はいはいはい。

(DJ YANATAKE)『カタルシス』っていうタイトルっていうのはどういう意味があるんでしょうかね?

(SKY-HI)まず、簡潔に意味だけ言うと、いわゆる哲学的な意味の『カタルシス』。『浄化』とか『背中のかゆいところをかいてあげる』とか。あんまり道徳とか倫理とか常識とかって時に乱暴っていうか。むしろ、そっちが正義じゃない。むしろ、正義ってなんだ?みたいな。そういうところをちゃんと、日々みんなが思っている、『嫌だな』とか、『嫌だな』が積もって『死にたい』みたいになったのを言い当てて。『行きててよかった』にひっくり返す力を持っているものっていうことで『カタルシス』と。あと、そうなるとほら、いまもちょろっと出たけど、『生きる・死ぬ』の話、多くなるんで。

(DJ YANATAKE)うんうんうん。

(SKY-HI)『このアルバムは「死す」を語るよ』ってことで『カタルシス(語る死す)』っていうね、ダジャレのようなダブルミーニングが(笑)。

(DJ YANATAKE)(笑)。いや、でもね、たぶんそういうこともあって。たぶんいままでね、シングルで知っている人もいると思いますけども『カミツレベルベット』のB面。カップリングでもあり、アルバムにも入る『LUCE』っていうね、曲があってさ。あれはプロデュースはKOHHの『Fuck Swag』とかを作った夢幻SQUADですけども。曲のテーマとかはね、割りとそういう、いままで自分でも触れてこなかったっていうか、あえて避けていたっていうのかな?そういう本当に君の深いところにまでね、今回はリリックを届かすっていう感じだと思いますけどもね。

(SKY-HI)そうっすね。

(DJ YANATAKE)なんかそういう意味で、俺は今回ね、本当にいちばん言えるんは、歌詞がね・・・褒めるようであれですけどね(笑)。

(SKY-HI)もう本当、褒めてください(笑)。

(DJ YANATAKE)歌詞がダントツに良くなった。マジで。

(SKY-HI)ですよね。俺もそう思います。

(DJ YANATAKE)大人になったね。あなたね。

(SKY-HI)いや、実はね、歌詞が良くなった問題については・・・

(DJ YANATAKE)問題(笑)。

歌詞が良くなった問題

(SKY-HI)件についてはですね、前作のアルバムを出した時にですね、アルバムの時にもう持っていた思想みたいなのが、『あ、これだと伝わらないな』って思ったんですよね。歌詞力の問題で。だからそれを鍛えあげる。自分の中で見つめなおしてもう1回、歌詞力を叩き上げる。それができなかったらリリースしないって言って、1回、リリースプランを白紙にさせてもらったんですよね。『TRICKSTER』を出した後。

(DJ YANATAKE)おうおうおう。

(SKY-HI)それで次に、『スマイルドロップ』っていうシングル曲ができあがるまでに8から9ヶ月くらい。で、その間にリテイクが180にいって、182テイク目の『スマイルドロップ』が採用されるっていう(笑)。

(DJ YANATAKE)(笑)

(SKY-HI)あの努力っつーか、なんつーんでしょうね?ほじくりかな?自分を全部ほじくって、表現方法もそうだけど、心の奥底まで1回自分で覗いたのがデカかったです。それのおかげで、どんな曲を書いても、いままでと同じぐらい強い気持ちのメッセージがもっと300倍ぐらい人に伝わるようになったから。あの地獄のような8ヶ月に感謝したいですね。

(DJ YANATAKE)(笑)。まあ、そうだね。でも、だからこそ生み出されたリリックっていうのはあるような気がしていて。で、賢明なSKY-HIファンの人はみんな知ってますけども。いま、バックトラックでかかっている『F-3』。DJ WATARAIプロデュースの曲ですけども。

(SKY-HI)『F-3』!

(DJ YANATAKE)この曲が出た時に、Twitterのね、みんながこの歌詞の意味をね、すごい考えてくれたんだよね。

(SKY-HI)そうですね。あれはいいムーブメントでしたね。

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(DJ YANATAKE)『INSIDE OUT』的に、もう言ったらみんなわかるんですけど、Rap Genius的な。アメリカのね、ヒップホップっていうのはこうやって楽しんでいるんだっていう感じをまさにSKY-HIはやってくれたんですけども。アメリカはね、そういうRap Geniusっていうサイトで、この歌詞の・・・ヒップホップ的に2つ、大事なワードがあって。『ダブルミーニング』っていう言葉。さっきのSKY-HIの『カタルシス』で出てきましたけども。

(SKY-HI)『語る死す』でね(笑)。

(DJ YANATAKE)ひとつの言葉で2つ、もしくはそれ以上の意味を持つのがダブルミーニングって言って。あと、『メタファー』って言ってね、比喩。たとえる。『これは○○のようだ』みたいなさ。たとえたりするようなことが結構ヒップホップの歌詞ではあるんですけど。そういうのが実はふんだんにSKY-HIの歌詞、実は入っている、超ヒップホップアルバムなんですよ。これはね、またね。

(SKY-HI)ですね。特にそういう、歌詞構成力に関しては、ヒップホップのあれがやっぱり強いですね。やっぱり・・・特に国内ももちろんそうだけど、ケンドリック(・ラマー)みたいな歌詞の力。言葉の力をやっぱりこう・・・直接じゃないじゃないですか。我々はしかも。和訳とかをしながら感じ取ってこのレベルなんだから。

(DJ YANATAKE)そうなんだよね。ネイティブの人たちはもっと感じてるんだろうしね。

(SKY-HI)絶対にそうなんですよね。

(DJ YANATAKE)ケンドリック・ラマーっていう人がいましてですね。『To Pimp A Butterfly』っていうアルバムが昨年に出て。今年、グラミー賞に、これから発表されますけども。最多ノミネートされているラッパーさんがいてですね。まあ、要するにその人、何がすごいかっていろいろ歌詞も曲もすごいんですけども。歌詞が特にひとつの歌詞のところで3つも4つもみんなが解釈しちゃうようなすごい複雑な歌詞を書いています。でも、パッと聞くとちゃんと意味も通るようになっていてっていう。

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(SKY-HI)ですね。

(DJ YANATAKE)で、それが、すごい普通にアメリカでは評価されている音楽なんだよね。っていうのをなかなか日本に届きにくかったけど、このね、SKY-HI。結構これ、やれているんじゃないかな?と。

(SKY-HI)と、思います。あの、よくね、他所で話す時に『映画がライバル』っていう話の言い方をしているんですけど。ほら、娯楽物として、お金を取る他の娯楽物。映画とか漫画とかに対して、俺の音楽を選んでくれた人の判断を正解にしたいみたいなことをよく言うんですけど。『INSIDE OUT』で言うなら、まさにアメリカではケンドリックとかがやっているのに、日本語を使っている日本人が日本語でそういう歌詞力を生み出せないなんていうのは言い訳とか逃げにしかならないと思っていたから。

(DJ YANATAKE)おおっ!(笑)。

(SKY-HI)その歌詞力の追求みたいなのは非常にやって。で、その上で、押し付けがましくなったりしたら、いまの俺のファンだけで留まったらすごくもったいないから。サウンドの振れ幅をいかに広く取れるか?みたいな、そのバランスでしたね。だからなんか、展開の早い映画っていうか。シーンごとにポン!ポン!ポン!って行くやつ。『グランド・ブダペスト・ホテル』みたいな。

(DJ YANATAKE)ほうほうほう。

(SKY-HI)ああいう感じ。展開が早くて、ポン!ポン!ポン!って行って。ちょっとクスッと来るんだけど、結構生きる・死ぬに近いみたいな。そういう感じかな?あれはなんか、いま話をしていて思ったけど。あの映画はなんか、近いかもしれない。

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(DJ YANATAKE)でもね、難しくなりすぎるだけじゃなくて。ちゃんとポップなね、感じも残しているっていう。まあ、なかなかすごい、本当にいいアルバムになったと思いますんで。『カタルシス』、みんなチェックしてほしいんですけど。1曲、ちょっとここで挟みますかね。

(SKY-HI)お願いします。

『Young,Gifted and Yellow』制作裏話

(DJ YANATAKE)実は、あれなんだよね。前回、『F-3』が出た時に『INSIDE OUT』に来てもらった時に、Mummy-Dさんとね、一緒に。この番組、2人同時に出てもらったんだよ。夏か。

(SKY-HI)夏っすね。

(DJ YANATAKE)で、その後みんなでさ、飲みに行ったんだよね。渋谷の、やっすい居酒屋にね。

(SKY-HI)はい(笑)。

(DJ YANATAKE)で、その時にですね、前回SKY-HIが出た後に、Mummy-Dさんと飲み会に行ってですね、その場で直訴してできちゃった曲があるんですよね(笑)。

(SKY-HI)(笑)。そうなんですよ。あれはね、『これがお導きか!』って思いました。本当に。

(DJ YANATAKE)ねえ。その場で。『Dさん、僕、ちょっとこういう感じで作りたいんで。トラック、お願いします!』っつって。完全に断れないね、体勢を作って・・・(笑)。

(SKY-HI)本当ですよ。ちょうどだって本当に、『これこれこういうトラックで、こういう内容で歌いたいんですよね。でも、そういうトラックを作れる人っていま、本当にいなくて・・・あ、いたーっ!』とかって(笑)。

(DJ YANATAKE)(笑)。じゃあそのね、出会いがどんなケミストリーを生んだか、ちょっと曲紹介の方をお願いします。

(SKY-HI)はい。完全に初出しです。聞いてください。SKY-HIセカンドアルバム『カタルシス』から『Young,Gifted and Yellow』。

(曲おわり)

(DJ YANATAKE)はい。聞いていただきましたのはSKY-HIでMr.Drunk(Mummy-D)プロデュースのね、『Young,Gifted and Yellow』ということですけども。ちょっとTwitterを読んで見たいんですが・・・

(ツイート紹介省略)

(DJ YANATAKE)さすが、いっぱい反応が来ていていい感じですね。うれしいですね(笑)。

(SKY-HI)ああ、本当ですか。これねしかも、もちろんサラッと聞いただけでも90’sヴァイブス、フレイヴァーのかっこいい曲だとも思うんですけど。これもいわゆる『F-3』とかに通ずるダブルミーニング、トリプルミーニング。

(DJ YANATAKE)入ってますね。

(SKY-HI)そうですね。あと、言葉の裏側の、なんて言うんですかね?このテンションだから通じる毒気っていうか棘っていうか、なんか・・・まあ、いいや。あんまり言うのは止めておきます(笑)。

(DJ YANATAKE)まあね、でも『Young,Gifted and Yellow』っていうのはどういうこと?

(SKY-HI)ああ、これニーナ・シモン(Nina Simone)ですよね。俺はもともと、アレサ・フランクリン(Aretha Franklin)の歌から知りましたけど。『Young, Gifted, And Black』っていう元のタイトルがあって。

(DJ YANATAKE)はい。

(SKY-HI)それこそ、公民権運動とかの時代ですよね。『我々は誇るべきブラックアメリカン、ブラックピープルだ』っていう・・・運動かな?歌そのものっていうよりは、その時代の運動とかにやっぱり、すごいな!って思うものって多かれ少なかれあると思うんですよね。ウィキペディアとかでもある程度伝わるから、見てもらえたら。リスナーの人はと思うんですけども。

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(DJ YANATAKE)そうですね。

(SKY-HI)とかから、そうっすね。『Young, Gifted, And Black』、つまり、我々ですよね。まあでもたしかに、その割にはあんまりね、『我々は誇るべきYoung,Gifted and Yellowだ!』っていうテンションじゃないのかな?みたいなところがキモかな?(笑)。

(DJ YANATAKE)なるほど。いいですね。そのへんもまあ、歌詞もじっくり読んでもらったり。いまね、聞いたキーワード。たとえば、そういうのもちょっとインターネットでパッと調べたらね、なんでこういうことを言ってるのかな?っていうのを調べて聞くのが今回のアルバムね、本当面白い感じになりそうですね。

(SKY-HI)もちろん本当に、さっきヤナさんも言ってくれたけど。すごい、サウンドとしてポップだし楽しいから、ただ聞いているだけでももちろん楽しめるんだけど、それこそいまblock.fmを聞いている人とかね、『スマスマ』じゃなくて『INSIDE OUT』を聞いてるぜ!っていう人は・・・

(DJ YANATAKE)ですよね(笑)。

(SKY-HI)なおさら、そういう楽しみ方が好きな人がほとんどだと思うから。そういう意味ではすごい1年どころじゃ楽しみきれないぐらい、楽しみが詰まっているアルバムができたんじゃないかな?と思います。

(DJ YANATAKE)はい。本当にね、この内容で。ぶっちゃけ俺なんかからしてみると、これをちゃんとポップスフィールドにも届く感じで戦ってくれているのはね、本当にうれしいし。

(SKY-HI)(笑)。いや、本当に俺はだから、あとは結果がほしい!(笑)。本当に。

(DJ YANATAKE)でもさ、まあね、アルバムは明日店着日、明後日発売ですけども。まずは先週発売の新曲『アイリスライト』がなんと、iTunes総合チャート1位。そしてオリコンデイリー2位。おめでとう!(拍手)。

(SKY-HI)ありがとうございます。

(DJ YANATAKE)なんかちょっとずつ階段上がってきてさ、ねえ。

(SKY-HI)本当ですよね(笑)。

(DJ YANATAKE)俺もあの、先日、東京ドームシティラクーアのね、新曲のイベントを見に行かせてもらった時に2位だったってことを聞いて。もうスタッフの人とみんな握手しましたけどね(笑)。

(SKY-HI)(笑)。もうね、そうか。明日かな?ウィークリーのチャートも出ますし。オリコンの。『アイリスライト』の方は。それは、うん。きっと、そうですね。いい結果が出るんじゃないかな?と思います。

(DJ YANATAKE)そうだね。おそらく、自己最高位も出るんじゃないかと。で、その勢いでね、アルバムにつなげたいだろうし。

(SKY-HI)いや、『カタルシス』につなげたい。本当に(笑)。

(DJ YANATAKE)(笑)。でもね、これ僕、ちょっと正直ね、あんまりいままで言ってこなかったんですけど。まあ、かかわらせていただいてるっていうこともあるんで。ちょっとね、我が子がかわいい感も出てきちゃってるんであれなんですけど。まあ、そのへんもひっくるめて聞いてもらっていいけど、本当に超いいね!マジで。

(SKY-HI)いや、本当にね、これはそう思います。これは、こんなにいいアルバム、よくできたなって。でも、去年かな?本当に、ポップな歌。『スマイルドロップ』ができて、『カミツレベルベット』ができて・・・っていうのを、本当ね、これ若いラッパーとかもし聞いてるなら、絶対に聞いておいた話をいまから俺はするんだけど。

(DJ YANATAKE)おう、してくれ。してくれ。

(SKY-HI)あの、なんて言うんですか?中途半端にポップに打ちに行くと、すげー自分がやりたい曲ってなんだっけ?音楽ってなんだっけ?って迷う。これは絶対にそうなんだけど。振り切って何かをやった時は、振り子みたいにもう反対もどんどん精度を増していく。俺は『カミツレベルベット』作ったから『F-3』ができたし。『F-3』ができたから、『アイリスライト』ができているし。『アイリスライト』ができているから、他のアルバムの中のこの曲!みたいな。すげークレイジーなやつも、すっげーハードなやつも、すっごいポップなやつも、その都度その都度、見が引きちぎれそうになるぐらい振り切れば、逆方法に振り切りも絶対に研ぎ澄まされるっていうのは若い子には言いたいっすね。迷うなっていうか。迷っていもいいけど、曲にする時には振り切れ!っていうのがたぶんね、確実に言えるメッセージ。唯一かも。

(DJ YANATAKE)『迷わず行けよ、行けばわかるさ』って言うね。

(SKY-HI)そうそうそう。猪木なんす。全部。世の中は猪木なんす。世界は猪木なんですよ(笑)。

(DJ YANATAKE)(笑)。もうじゃあ、猪木イズムをね、継承したこのアルバム『カタルシス』ですけども(笑)。でもね、これ、冗談抜きで僕も本当に、これ、なんて言うのかな?逆に、難しいことだけやるのって簡単なんだよね。

(SKY-HI)逆に言うと、そうですね。それは思っていました。

(DJ YANATAKE)で、じゃあポップな方だけでも、ひょっとしたらやりやすいのかもしれないけど。このバランスは、ひょっとしたらSKY-HIにしかできないのかもしれない。

(SKY-HI)いや、本当、メジャーデビュータイミングからずーっと探していたものが1個、答えになったっていうのはあると思います。そうなんですよね。あと、まあ言っちゃうのも何なんだけれども。絶対にアルバムリリースまで外にオンエアーしないけれど、頭で始まってケツで終わるその『フリージア』。これが作れたのは俺の音楽人生の中でも相当デカい財産ですね。そんぐらいに思っています。俺は(笑)。

(DJ YANATAKE)『フリージア』ができた時の君のテンション、すごかったね。

(SKY-HI)いや、すごかったっすよね。

(DJ YANATAKE)ずーっと『最高だ!最高だ!』って言ってたね(笑)。

(SKY-HI)(笑)。『これを作るために生まれてきたんだ!』みたいなテンションでしたね(笑)。

(DJ YANATAKE)まあ、あとその『フリージア』とか『Ms.Liberty』とか結構ね、生楽器を取り入れたりもしてね。新しいアプローチで。サウンド面でも絶対に強化してるしね。

(SKY-HI)そうですね。だと思います。

(DJ YANATAKE)いいアルバムだと思いますね。ぜひチェックしてほしいんですけども。そろそろね、時間も近づいてきたんですが。block.fm的にはですね、今日はかけれないんですけども。BROKEN HAZE。『Limo』を作ったね、BROKEN HAZEの新曲もこれまたいいんだよね。

(SKY-HI)あれ、最高ですよね。

(DJ YANATAKE)本当に相性いいな!と思って。

(SKY-HI)いや、俺もね、正直最初にビート来た時にね、『あ、これはすぐできそうだな』と思ったら、本当次の日ぐらいにはフルヴァース、できてたっすね。

(DJ YANATAKE)俺でもね、あの歌詞ができた時の早さもびっくりしたけど。正直、俺はトラックを聞いた時に、『これは難しいかな?』って思ったのよ。難しい曲だし。実際。

(SKY-HI)(笑)

(DJ YANATAKE)でもそれをね、パッと乗りこなしてきて。で、2人の波長がもうぜんぜん合っていて。びっくりしちゃった。

(SKY-HI)いや、俺はたぶんだって、俺のラップがいちばん上手くなる、いちばん言葉が跳ねやすいBPMだし。いちばんフックも声がきれいに出るキーが最初から来ていたから。もう、完璧でした。うん。

(DJ YANATAKE)プロデューサーのBROKEN HAZEの番組、このblock.fmでやっていますので。水曜日かな?block.fmのホームページに出てますんで。きっとそっちの番組でもかかって、BROKEN HAZE側からのね、意見を聞きたい方も、ぜひその番組、チェックしてください。というわけでですね、じゃあ次もあるみたいなんで。後で君の告知ね。インストアの告知とかツアーのとかやっておきますんで。じゃあ、最後の曲紹介だけお願いしますかね。あと、最後に一言あれば一緒にお願いします。

(SKY-HI)はい。この曲でいいですか?本当、block.fm的にいろいろサウンド面で他の曲の方がいいかな?とか俺も思ったんですけど。ヤナさんが『これでいい』って言ってくれたんで。それでしっかりと行かせていただこうかなと思います。これもね、いろんな意味で、広い意味で、大きい意味で言えばラブソングなんですけど。なんか、2番の歌詞とかは本当に最近いちばんいま思っていることを書けたかなと思います。まあ、いろいろ言うのも野暮なんで。あ、でもブログで俺、歌詞とか解説してたから、良かったら読んでください。良くなかったら、別にアルバムを聞いてくれればそれでいいです(笑)。

(DJ YANATAKE)(笑)

(SKY-HI)ありがとうございました。SKY-HIでした。では、セカンドアルバム『カタルシス』から『アイリスライト』、聞いてください。ありがとうございました!ヤナさんも、ありがとうございました。

(DJ YANATAKE)ありがとう!

SKY-HI『アイリスライト』

(DJ YANATAKE)はい。聞いていただきましたのは、すごいですよ。いまオリコンデイリーチャート2位、3位、4位あたりをね、ウロウロしてます。今週ね、ウィークリーチャートはどこで確定するんでしょうか?そして1月20日発売のセカンドアルバム『カタルシス』にも収録されるSKY-HIで『アイリスライト』、聞いていただきました。結構このね、ポップな歌の中にも、この曲もね、深い意味があって。本当にSKY-HI、今回の歌詞力。本人と電話を切ったんで、ようやく結構ちゃんと褒めますけど。本当にすごい大人になったし。

まあ、繰り返すようですけどね。ちゃんとCDで歌詞をチェックしながら聞いていただきたい1枚となりましたので。SKY-HIの深みみたいな、大人感みたいなのがすごい出てると思いますので。ぜひともチェックしてください。CD、発売しますが、3形態ありまして。CDのみのやつもあるんですけども、つい先日ね、行われた『Ride my Limo 2』というツアーの名古屋公演の映像が丸々入ったDVD付きのバージョンとかですね、ビデオクリップ集がついたバージョンとか、CD出てますので。まあ、どれでも構いません。でもね、興味を持った人はいろんなパターン、楽しんでいただければなと思います。

そして、そのリリースイベントが、本当によく働くな!という感じですけども。1月20日、発売日。水曜日ですね。は、愛知県名古屋。21日は東京大崎。これ、TSUTAYAかな?で、1月23日土曜日は東京豊洲。1月24日は東京ドームシティのラクーアの下のところでまたやるそうです。そして、『SKY-HI HALL TOUR 2016 ~Ms. Libertyを探せ~』という、ついにホールツアーですね。すごいな。も、回ることになっています。2月14日、金沢。2月19日、広島。2月28日、仙台。3月5日、愛知。3月11日、大阪。そして3月13日、またまたこちら東京ドームの横にあるTOKYO DOME CITY HALL。3千人ぐらいですか?の、ところでやっちゃうんですね。すごいですね。あと、目指すところは?っていうところですけどね。SKY-HI、かなりいい感じで動いていると思いますので、みなさんぜひとも応援してあげてください。

<書き起こしおわり>

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