安住紳一郎「信州の鎌倉」塩田平・別所温泉の魅力を語る

安住紳一郎「信州の鎌倉」塩田平・別所温泉の魅力を語る 安住紳一郎の日曜天国

(安住紳一郎)ってことはちょっとほら、それを聞くと「あっ、すいません……」みたいなね。「半袖兄さん、バカにしてすいません」みたいな感じでしょう?

(中澤有美子)本当に(笑)。

安住紳一郎 半袖適温23℃の覚え方「半袖兄さん」と手の乾布摩擦を語る
安住紳一郎さんが2024年6月2日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で半袖の服を着る適温が「23℃」であることについてトーク。その覚え方「半袖兄さん」やちょっと寒い時の対処法「手の乾布摩擦」について話していました。

(安住紳一郎)信州の鎌倉って……観光協会のキャッチコピーみたいな感じだったけど。「ああ、アイムソーリー」って感じでしょう?

(中澤有美子)無知でお恥ずかしい。

(安住紳一郎)うん。俺も本当に途中から頭を垂れちゃったもんね。「どれどれ?」なんて気持ちで行ったら、看板とかを読むと「あ、そうなの? 本物じゃん! やだー!」みたいに思って。

(中澤有美子)そうなんですね。

(安住紳一郎)そんなこと、あるんだなと思って。で、なんでそんなNo.2みたいな、とんでもない位の高い人がそこに行ったのかはよくわかってないらしいんだけれども。その政敵? 出世のレースでライバルにそういう策略を巡らされたんじゃないかっていう説もあるし。義政自体がもうなにか、そういう混沌とした政治の社会が嫌になっちゃって。元々、文化・教養に秀でた人だから、なんか嫌になっちゃって。もう今もね、そういう仕事の人いるもんね。すごく仕事できるんだけど、ある日突然もう嫌になっちゃって。「自分の趣味の方に行きます」みたいな。周りは「もったいない」って言うんだけど「知らない!」っていう感じでボーン!って行ったりしますよね。

(中澤有美子)そうですよね。

鎌倉政治のNo.2だった北条義政が移り住む

(安住紳一郎)あとは本当に、いろいろなことがあったんでもう頭がちょっともうパンクしちゃって。これもね、現代でもよくあるもんね。仕事、仕事、仕事だったんだけどもある日突然、「子供を連れて長野に行きます」っていう。本当、自然が豊かだからたぶん、その後はいい生活だったんじゃないかなって思いますけど。800年前の義政さんのことを勝手に想像してしゃべってますけど。思いを馳せてしゃべってますけどもね。なので、上田の別所温泉の方が聞いたら「ふざけんな!」って思うかもしれませんけども。当然、神奈川県の鎌倉の規模に比べるとやっぱり50分の1とかね、100分の1くらいのものなんだけれども。

やっぱり、鎌倉のエッセンスがあるんだよね。お寺がいいしね。本当に、蓮の浮かんだ池があって。そこを曲がると長い石段が続いていてっていう。で、しかもですよ、平日に行ったからかもしれないですけど、そこに私、1人だから。「ええっ? JR東海のコマーシャルを俺は撮るのか?」っていうぐらいな人払いがされていて。されてないんだよ。1人なんだよ? 貸し切りなんだよね。そう。で、国宝の八角三重塔ってのがあるんだけど。その義政さんがたぶん作らせたと思うんだけど。国宝だからね? それを俺1人、だからね。午前中。

(中澤有美子)ドキドキしちゃう(笑)。

国宝・八角三重塔を独り占め

(安住紳一郎)ドキドキしちゃう。なんか、戒厳令でも敷かれているのかな? 俺だけ逃げ遅れているのかな?って思っちゃった。

(中澤有美子)そうですよ。そんなこと、ないもの。

(安住紳一郎)で、その奥のほら、山になってるからさ。もういい季節で、新緑の季節だからさ。もう聞いたことないみたいな、ウグイスの合唱なのよ。で、ツバメは飛んでるしさ。俺、ツバメも大好きだからさ。ツバメは飛んでるしさ、ウグイス……ウグイスって、単独だよね? 俺、びっくりした。もう。「ホー、ホケキョ。ホケ、ホケ、ホケ、ホケッキョ」って。ずーっと鳴いている。最高だったよ! びっくりした。で、温泉旅館に泊めてもらったんですけど。木造の昔ながらの10畳間に入れてもらったんですけど。朝方、ちょっと山間の風なんか、窓から入れてさ。で、畳の上で冷たい風。鳥の鳴き声を聞きながらさ、少しひんやりする風を感じてたら「俺、天国にいるんじゃないか?」って思うよね。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)なんかさ、畳敷きのところのさ、真ん中に1人で布団を敷かれててさ。

(中澤有美子)静謐なところにね。

(安住紳一郎)静謐なところでさ。「俺、安置されてるんじゃないか?」って思ったりとかして。

(中澤有美子)「ついに来ちゃったか!」って。本当だわ。

(安住紳一郎)「なんなんだろう? いや、悪くないわ」と思って。なんか想像、できるでしょう?

(中澤有美子)そうですね。うらやましい!

(安住紳一郎)すごくよかった。ねえ。外国人観光客もいなかったし。自然の光とね、鳥の声と美味しいお蕎麦。そして、北向観音っていう厄除観音さんを中心にお寺が、古刹がいっぱいあって。で、参道もね、正直短いんです。そうですね。10mぐらいのね。お土産さんが3軒ぐらい並んでいて、食堂とお蕎麦屋さんがあるぐらいなんですけども。まあ、それでも十分ですよ。なんかね、もちろん神奈川の鎌倉が一番いいけれども。なんか鳥の声と自然と、新緑の緑。そしてちょっと冷たい風。美味しいお蕎麦。「ここでいいんじゃない?」って思った。

(中澤有美子)本当、そうですね。「ここに決めようか」ってなるかもしれないですね。

「ここでいいんじゃない?」と思った

(安住紳一郎)そうね。まあちょっとね、私がこう話したことでまた違うことになってしまったら申し訳ないなと思うんだけれども。やっぱりちょっとこれは皆さんに自慢したかった。ぜひ別所温泉、上田。塩田庄。塩田町って昔は言いましたけれども。鉄道好きな方は詳しいと思いますけど。信州の鎌倉。中世文化が飛び地として花開いたっていう。ねえ。いいんじゃないでしょうか?

(中澤有美子)いいですね!

(安住紳一郎)ちょっとね、もう私はこれまでずっと「小京都」とか、「リトル◯◯」とかっていうのを少しちょっとなめてたきらいがありますけれども。これを機に、見直したいと思います。

(中澤有美子)ああ、全国の?

(安住紳一郎)全国の「小◯◯」を巡りたいと思います。

(中澤有美子)うんうん。そう言われる所以をね。なにか、ありそうですね。

信州の鎌倉―塩田平古寺巡礼 (1979年)
クリエイティブセンター

<書き起こしおわり>

安住紳一郎「信州の鎌倉」塩田平・別所温泉トークの反響を語る
安住紳一郎さんが2024年6月9日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で前週に話をした塩田平・別所温泉のトークに対する反響を紹介していました。
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