安住紳一郎 お正月用の数の子を自分で塩抜きした話

安住紳一郎 お正月用の数の子を自分で塩抜きした話 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんがTBSラジオ『日曜天国』の中でお正月用の数の子を自分で塩抜きした話をしていました。

(安住紳一郎)みなさんから今年の目標を聞いています。大田区の46歳女性の方。ありがとうございます。「今年の私の目標は大晦日に新鮮なイカを買い物することです。やもめの76歳父と2人暮らしの独身、アラフィフ女ですが、父は手作りのイカの塩辛が大好き。しかも漬け込みすぎていないフレッシュなものが好みなのです。年末年始ぐらいはサービスしようと思い、毎年大晦日、さばいていないイカを探すのですが、ここ数年スーパーでも鮮魚店でも見つかりません。

イカは売っていてもすでにさばかれているものばかりです。塩辛にはワタが必須なのでまるごと必要です。イカスミも必要なのです。お店側も売れ残っては困るので、早めに加工してしまうのでしょうか。今年こそ馴染みの鮮魚店を作り、大晦日にイカを買えるように頼んでみるつもりです。父よ、だから今年1年も元気でいておくれ」。優しいですね、お父さんのために。

(中澤有美子)素敵!

(安住紳一郎)ちょっと、あんまり浸かっていないタイプの塩辛を作るんですね。

(中澤有美子)そうですね。へえ、美味しそうだな!

(安住紳一郎)素晴らしいですね。こんな娘さんがいたら、お父さんも嬉しいでしょうね。なかなかね、最近は家でやらないですもんね。私は数の子が好きなので。ただ、数の子は味付きに数の子を当然、私は一人暮らしなので買ってくるんですけども、味付けによって好みの違いが出てきますもんね。あんまりしょっぱすぎても……とかね、いろいろと。口だけ肥えちゃって。かと言って、1年に一度とかしか買わないですもんね。年末年始に向けて。

(中澤有美子)そうですね。

(安住紳一郎)なので、どこのメーカーのものがお気に入りかというのも覚えてられないので。

(中澤有美子)フフフ、そう。そうなのよ!(笑)。

(安住紳一郎)そうですよね。「あれ? これだっけな?」みたいな。「あれ? ここのスーパーのあれだったっけ?」みたいな感じになっちゃいますので。私はもう今年から、自分で漬けることにいたしまして。塩数の子を買ってきて塩抜きして。そして……信じられないですよね? 40過ぎの男が家で、まあ仕事もしながらですよ。数の子を自分で作っているんですね。

(中澤有美子)すごい!

(安住紳一郎)そして、さほど美味しくないんですけども、自分で作ったので文句は言わないんですね。

(中澤有美子)フフフ、いや、美味しいんだと思いますよ。

(安住紳一郎)いえいえいえ、まあまあ……まあまあですけども。大変なんですよね。塩抜きをするのって。

(中澤有美子)ああ、そうですか。やったことないな。ええ。

(安住紳一郎)仕事を中断して、塩抜きの水を換えにに一度戻りましたよ。

(中澤有美子)フフフ、ああ、それほど?

仕事を中断して塩抜きの水を換えに戻る

(安住紳一郎)なんかね、やっぱり4、5回、水を換えなきゃダメみたいで。最初は3時間。2回目が7時間。3回目も7時間。さらに3時間みたいな。で、ちょっと呼び塩的な感じで最初は塩水にしなきゃいけなかったり。

(中澤有美子)へー!

(安住紳一郎)それでどれぐらい塩が抜けたか……塩が抜けすぎると苦くなってくるので。ちょっと食べながら、味見をしながらやるんだけども。1人分しか用意してないから、もう4回も塩抜きしたらもうその試しに食べる量だけで1/3ぐらいがなくなっているっていう感じで。

(中澤有美子)フフフ(笑)。

(安住紳一郎)本当にそのものづくりの現場、職人の数だけドラマがあるな、なんてことを考えながら。すっごく……。

(中澤有美子)充実!

(安住紳一郎)充実しているっていうか、ものすごく手間のかかった少量のものができて。コストパフォーマンス激悪っていう感じで。「たった、たったこのひと腹半の数の子を漬けるのにこんなに手間がかかったわ!」って思って。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)そういうことですねー。ごちそうしたいぐらいですよ。

(中澤有美子)いや、本当にいただきたいです。

(安住紳一郎)最終的には味がどうにもこうにも締まらなくて、ちょっと、なんて言うんですか? 激辛風味の数の子にしてしまいました(笑)。

(中澤有美子)風味? なにやら違う調味料を?

最終的には激辛風味の数の子に

(安住紳一郎)そうです、そうです。いろんな調味料を入れまして。もう収拾がつかなくなったので。最終的にはちょっと唐辛子とかを入れましてね。激辛風味の数の子にしてしまいましたね(笑)。まあ、料理の素人にありがちな感じの(笑)。

(中澤有美子)ですね(笑)。辛さは結構味方になってくれますからね。

(安住紳一郎)そうですよね!

(中澤有美子)あら、楽しそう(笑)。

(安住紳一郎)いや、楽しくはないですよ、別に。そんな話でした。

<書き起こしおわり>

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