安住紳一郎「信州の鎌倉」塩田平・別所温泉の魅力を語る

安住紳一郎「信州の鎌倉」塩田平・別所温泉の魅力を語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2024年6月2日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で「信州の鎌倉」と呼ばれる長野県塩田平・別所温泉の魅力を話していました。

(安住紳一郎)それからもう、この話はずっとニュースやワイドショーなどでもやってるので皆さんも耳にタコっていうことかもしれませんが。海外から日本に来る外国人の数が大変に増えているということですよね。3月……もう6月になりましたから先々月ということになりますが。3月1ヶ月間で308万人の外国人が来たということで。1ヶ月間で300万人を超えるのは初めてだそうです。

(中澤有美子)ああ、そうなんですね。

(安住紳一郎)前の年に比べると70%増ということで。コロナ前の2019年と比べても1割、増えているということですね。実感しますよね。桜の季節。それからイースター休暇。さらには円安が追い風になったということで。外国人旅行客相手のご商売されている人たちにとってはいい話だとは思いますが。「そうだね」と言えない人もいるというね、そういう社会問題もありながらですが。「オーバーツーリズム」ですか。きつい言葉で言うと「観光公害」という訳し方になると思いますが。

私も……前も話したと思いますが。15年くらい前にスペインに行った時、スペインもオーバーツーリズムがずいぶんと言われている国で。街角で中学生くらいの少年にビラみたいのを渡されて。そこに「Tourist go home.(旅行者は家に帰れ)」っていう、そういうビラを渡されて。当時はまだ私にはオーバーツーリズムっていう概念がはなかったので。「ああ、そうなんだ。観光客がたくさん来て、この少年は困っているんだ」っていう、そういう体験をしたことありますけれども。

スペインで知った「オーバーツーリズム」という概念

(安住紳一郎)普段、使っているバスとか電車がね、これまで通り使えないとか。あとはゴミの問題とかということで。なかなか解決策がないようですが。富士山の見えるところに黒い幕を張ったとか、あのニュースも皆さん、どういう気持ちでご覧になっているでしょうか? 私の好きな群馬の草津温泉も春先、それこそ3月ですね。後輩・同僚と一緒に行ってきたんですけど。まあ、人が多くて驚いたってのはひとつ、あるんですが。夜になると……今はどうか、ちょっと確認はしてないのでわかんないんですけど。迷惑かかるといけない話なんですけど。草津温泉は当時、夜に断水してたんですよ。

(中澤有美子)ええっ? そうでしたか。

(安住紳一郎)計画断水っていうんですよね。震災の時、私たちも計画停電、ありましたけれども。要は温泉地なんでお湯は24時間、出るんです。まあたくさん、お湯が出るところですから。ただ、真水は上水道を使ってますよね。で、山間の町なんで。「山の水は貴重だ」なんて昔からよく言いますけど。要は人がたくさん、そこの山間の町にいるもんだから、上水道のキャパシティーを超えちゃって。で、夜12時過ぎて朝の5時ぐらいまでかな? 要は真水、冷たい水が蛇口から出ないように計画断水なのかな? まあお湯がね、24時間、温泉が出るんで特にそんなに困ってるっていう人がいるわけじゃないんだろうけれども。まあでも、真水も使うもんね。

なのでやっぱり草津はね、町ができた時から観光の町なんで、たぶん文句を言う人はいないと思うんですけれども。ほとんどがね、観光で町が成り立っているわけなんで。ただ、これが観光の町でないとすると大きな問題になるだろうな、なんていうことも感じながらですけれども。こんな真面目な話をするつもりじゃなかったんですけれども(笑)。ゴールデンウィーク、神奈川県の鎌倉がすごい賑わい、混雑だっていうニュースがありましたよね。なんだか、すごかったみたいですもんね。「江ノ電に乗らないでください。徒歩で移動してください」っていうお願いが出たり。

(中澤有美子)そうですね。

(安住紳一郎)私も鳩サブレーの豊島屋に行かなきゃいけないなと思ってるし。もう一度、行ってみたいっていう場所も何ヶ所かあって。私も鎌倉、大好きなんですけど。でもやっぱり外国人のお客さん多い今の季節にわざわざ行くのもな、なんていう気持ちもありつつね。皆さん、どういう風に考えてますか? ちょっとやっぱり、そんなに混んでいるところにわざわざ、そこに突っ込んでいっても……っていう感じですよね?

(中澤有美子)そういうところ、ありますね。

(安住紳一郎)またね、結構外国のお客さんも詳しいんだよね。「まさか、こんなところまで」っていうところまで、しっかりとなかなか通なところまで来ていて。

(中澤有美子)本当に自力で調べてよく、お越しになっているなって思いますね。

(安住紳一郎)新宿のゴールデン街がもう、外国の人ばっかりだっていうんだからね。で、私は別にそんなに迷惑をこうむってるっていうわけじゃないんだけども。やっぱり、ちょっとあまり混んでるところが嫌だから。空いているところを探して。できればその外国人旅行客やインフルエンサーが気づいていないスポットはないか、なんていうことをずっと考えてるわけですが。天の邪鬼だしね。でも、気持ちはわかりますよね。で、「◯◯の小京都」と呼ばれる場所が全国にいくつかあるのは皆さん、知ってると思いますけど。「◯◯の鎌倉」って呼ばれるところもあるんだよね。鎌倉。ようやく話の核心が見えてきた感じがしたでしょう?

(中澤有美子)へー!

2ヶ所ある「◯◯の鎌倉」

(安住紳一郎)「◯◯の鎌倉」って。知らないですか? もちろんね、神奈川県の鎌倉がもう一大観光地で、とてもいいところですけれども。そうなんですよ。二つ、あるらしいんですね。「愛知県の鎌倉」っていう。もうそれはむしろ、鎌倉ではないんだけど。愛知県の鎌倉っていう。これは、蒲郡らしいんです。

(中澤有美子)ああ、そうなんですか。

(安住紳一郎)ちょっと行ってみたいね。

(中澤有美子)そうですね。どのくらい鎌倉っぽいんだろう?

(安住紳一郎)ああ、でもそういう上から目線はダメみたいよ。

(中澤有美子)ああ、違うのか。そうなのか。

(安住紳一郎)そうね。でも、どれぐらい鎌倉かは見てみたいよね。あとは「信州の鎌倉」っていう。これは塩田平。中澤さん、長野の放送局にお勤めでしたから知ってるんじゃないですか?

(中澤有美子)上田のあたりですか?

(安住紳一郎)そう。別所温泉のあたり。知ってます?

(中澤有美子)うわーっ! いいところです!

(安住紳一郎)行ったこと、ありますか?

(中澤有美子)あります、あります。

(安住紳一郎)あそこ、信州の鎌倉って言われてるんですよ。

(中澤有美子)ああ、そうだったんだ? えっ、最近? 前から?(笑)。

(安住紳一郎)800年前から。

(中澤有美子)えっ、嘘だ?(笑)。

(安住紳一郎)本当ですよね。

(中澤有美子)だって鎌倉が、800年も前から?(笑)。

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