佐久間宣行『ゴジラxコング 新たなる帝国』をアンチ目線で語る

佐久間宣行『ゴジラvsコング』続編・予告動画公開を語る 佐久間宣行のオールナイトニッポン0

佐久間宣行さんが2024年5月1日放送のニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中で『ゴジラxコング 新たなる帝国』についてトーク。ゴジコンアンチ目線で感想を話していました。

(佐久間宣行)ゴールデンウィークといえばね、映画があるじゃないですか。ついに公開になった『ゴジラxコング 新たなる帝国』ね。今回は『ゴジラvsコング』ではなく『ゴジラxコング』なんですよ。うーん。まあたしかに……全然戦ってない(笑)。でね、日本で一番ゴジコンファンの集まる番組が、ここなんですよ。結果ね。もうゴジコンの聖地ですよ、この番組が。何のタイアップも、何のPR案件でもないのに、ずっとゴジコンの話、してるんだから(笑)。で、日本で一番、ゴジコンアンチがパーソナリティをしている番組でもあります。私は過去のゴジコンに対して、何回も言いました。「思ってるほど面白い映画じゃない」って(笑)。

ゆるいところがたくさんある。前回のゴジコンは最初、苦労して地下の空洞に行ったら帝国があったみたいな感じ。地下の世界があったっていうことで。そこにコングが住んでるんでしょう? 元々は髑髏島に住んでたはずが。髑髏島から追いやられたら、空洞の中にいたっていう。でも、そこに行くまでをショートカットしすぎ。で、最後の方はなんか30分ぐらいで行けてる感じじゃないとできないストーリーになっている、みたいなことを言いましたよね?

それで私たち、特報の第一報から騒いでましたよ。ゴジコン。まあまあ、俺もね、批判をせずに。見てないで批判するのは嫌ですから、行きましたよ。もうほぼ初日に(笑)。ほぼ初日に日比谷の広いスクリーンで。朝一よ。仕事が忙しいから、朝一で行くしかなくて。俺、8時半の回よ?(笑)。ああ、2日目か。2日目の8時半の回よ。アンチの鑑だろう? あのね、一番いい席で、プレミアシートで見ましたよ。俺は。プレミアシートのど真ん中で。アンチとして見ましたよ。ゴジコン。今回のゴジコンね、見てる人、いろんな人がいるかもしんないすけどね。ほぼ『クローズ』です。フハハハハハハハハッ! 『クローズ』か『ビーバップ』よ。『ビーバップ』の実写化ってこれだったんじゃないか?っていう。

『ゴジラxコング』は『クローズ』みたいな作品

(佐久間宣行)すごいざっくり言うと、コングが不良高校に転校するわけよ。鈴蘭高校に転校したら、なんかすごい……リンダマンみたいなやつを操るやつ。リンダマンみたいなすごい強い、規格外のやつを操る狡猾なやつが現れるわけよ。狡猾な番長って、たまにいるじゃん? 卑怯な手を使うやつ。で、その番長にコテンパンにやられるわけよ(笑)。それでゴジラ先輩を呼んでくるっていう。そしたらゴジラ先輩はコングとは一触即発だったんだけど、借りがあるから。「どうすんだ?」って言って。ゴジラ先輩に声かけたら、ゴジラ先輩が「あんだ、てめえ! やんのか、コング!」っつって。「いや、違うんだ、違うんだ! 違うんだよ、ゴジラ先輩!」みたいなところが予告です(笑)。予告の段階。

っていうことですよ。狡猾のやつとリンダマンがコングと戦う。あとはそこに、なんか『闘将!!拉麵男』で言うところのシューマイね。シューマイとかあとは『キン肉マン』で言うとミートくんみたいな、ミニコングが出てきて。「お師匠!」っていう(笑)。そんな要素が加わって。「舎弟にしてくださいよ! 俺はあんな狡猾なやつの下にいるのは嫌なんですよ!」みたいに言っているミニコングがいるんだけど。あと、モスラも出てくるっていう。そこまでは予告で出ているから、いいよね? それで「ゴジラ先輩ってやっぱり強えな!」っていう話なんだけど。

つまり、愛すべきところはたくさんあるし、笑っちゃうところもたくさんある。特に後半。ただね、ゆるすぎるんだよね(笑)。あのね、気になるところ、言っていきますよ? ネタバレ。今回、女性の研究者と、あとドラマ編かなんかに出てきた黒人の陰謀論者なんだけど、世界を救った人みたいなのがいるんだよね。あと1人、モスラだから髑髏島出身の……モスラって若い女の子がさ、呼べるじゃない? それのモチーフみたいな子とか。あとはヒッピーっぽいアロハみたいなのを着た獣医師みたいなのが出てくるんだよ。ゴジラの歯を直す人なんだけど、それが出てくるの。でね、それぞれのキャラクターが立ってるか、もしくはそのキャラクターをしっかりしたいのか、わかんないすけど。地下の空洞に行く時に全員、アロハとか、そのままの服で行くんですよ。そんなわけないじゃん?(笑)。

「危険なところだ。死ぬかもしれない」って言い合って。それでそれぞれの衣装で行くんだぜ? アロハのまんま。アロハのままで行って「虫に刺される!」とかって言ってるんじゃないよ。普通、防護服で行くんだよ? スターツアーズの客がみんな、そのままの状態で、地下の一番危険な空洞に行くんだぜ。アトラクション気分で。それで、私服で地下世界に行って、そこに厳格なパイロット……ここだけ、ちょっとネタバレしちゃうんだけど。ちょっとすいませんね。厳格なパイロットが行くのよ。「お前ら! 本当に「危機感を持てよ!」って言ってるパイロットみたいなのが地下世界に行く時、いるのよ。で、みんな、怖怖と乗るのよ。偶然、集まって「特別に乗せてやる」って直前で言うのに、シートがその人数分、ちゃんとあるんだよ(笑)。直前で「乗る」って言った割には全員の人数分のシートあるし(笑)。

で、なんかそのパイロットがちょっといろいろあるわけ。で、不時着みたいなのをするわけよ。で、そのパイロットの人が運転できなくなったりするわけ。で、その地下帝国みたいなところで生きていかなきゃいけなくなるのよ。地下空洞のところで。コングたちは。で、軍人っぽいパイロットしかいないんだよ。1人しかいないのよ。ペアのパイロットとかも、いないの。それで1人で行くのよ。空洞に。で、そのパイロットにいろいろあって、運転できなくなるのかなと思って。で、結構クライマックスに近いところとかで「これ、どうするんだよ?」と思ったら、そのアロハを着ている獣医師が運転できるんだよな。普通に(笑)。普通に運転できちゃうっていう。で、またさ、俺が前作で怒っていたみたいに、地上に楽勝で行けちゃうんだよ(笑)。地上に楽勝で行けちゃったりするのよ。で、行って戻ってきたりするのよ。

それで戦える人がパイロット1人しかいない状態で「危険だ」っていう空洞に行くのよ。あとは平民で行くんだよ? そんなこと、ある? 普通、もっと軍隊とかで行くじゃん? やばいや怪獣がたくさんいる未知のところにさ、飛行機1機だけでさ。編隊も組まずに、他は私服でさ。軍人1人でさ。軍人1人しか銃を持ってないのよ(笑)。ちょっとリアリティーラインがおかしすぎるんだって。マジで。で、笑っちゃうのよ。結構、笑っちゃうの。で、その結果、トンデモを楽しめるように後半はなってくるのよ。もう本当、『クローズ』だから。怪獣の『クローズ』になってくるから。怪獣映画って結局ね、人間ドラマっていらないんじゃないか? 人間ドラマって薄いじゃないか?っていうのをバカノリで処理するっていうのに意味で言うと、正しいのかもしれないけど。ただ、さすがにね、なあ、福田。ちょっとびっくりしたよな?(笑)。

そう。本当、サバンナとか行くじゃん? 俺たちがサバンナのドキュメントとか、見るじゃん? それでも、もうちょっと武装しているよ。本当に。地下の、地球の中に行って。そこは怪獣だらけなんですよって……だから不思議なのがコングの1作目。髑髏島は軍隊で行ってたんだよ。みんな。軍隊で行ってて、ガンガン死んでいるのよ。で、みんな銃とか重装備で行っていたのに、なんで回を追うごとに軽装備になってくるのよ? 怪獣の数は増えてるのに(笑)。っていうところは気になるが、結果としては、うん。嫌いな映画ではないっていう。嫌いな映画ではないんですよ。ただ、クオリティーっていう意味で言うと、やっぱりちょっとアンチの側面は……いや、アンチ卒業か?っていうとね、こんなにダメなところが言えちゃうんだから(笑)。まだ、アンチですよ。いいところもあるっていうことで。

ゴジコンアンチは継続

(佐久間宣行)ああ、メールが来ています。「ゴジコン2を見に行きましたが、本当に度肝を抜かれました。ネタバレになるのであまり詳しくは言えませんが、劇場いっぱいに広がる本当にコングが目の前に現れたかのような大迫力。ゴジラの生き生きとした躍動するような動き。シリアスな内容にも関わらず、思わずホロリとさせられるような展開もあり、本当に映画館で見るべき最高のエンタメ作品だなと思いました。公開中に最低でもあと3回は見に行こうと思います」。はいはいはいはいはい。もう1通、来てます。「ありがとう、ゴジコン。ありがとうワーナーブラザーズ。あの奇跡のような傑作を世に送り出してくれてありがとう」。はいはいはい。

もう1通、来てます。「ゴジラ×コングの新作、もちろん公開初日の朝に見させていただきました。シナリオ、演出、CG、音楽と全てが前作を大きく上回る大傑作。マイベストシネマランキング1位は初代ゴジコンでしたが、2位に繰り下げです」。はいはいはいはい。そんなことは、ない! フハハハハハハハハッ! そんなことはないよ。来年には忘れてる映画かもしれない。ディティールをね。そのぐらい、大味な映画。あの、いい映画の部分もあるよ? あのね、そうね。『ゴジラ-1.0』の方が、あれかもしれないな。ゴジラ映画としてちゃんとしてるのは『ゴジラ-1.0』かも。だって、ゴジコンのゴジラって、グーパンチするんだから。グーパンチするんだよ? コングを。なんですよ。えっ、そんなことを言ったらリスナーが黙ってないって? いやいや、俺は確固たる……俺、こんなにさ、映画に対して。映画って、いろんな人が楽しむもんだから。いいも悪いも言わない。俺の趣味だけよ。で、よかった映画だけ触れる。

それを飛び越えて俺んとこに来ちゃったゴジコンっていうものに対しては俺、断固とした態度を示さないといけないよ。だって、エンタメを使ってるんだから。「佐久間さんのエンタメコーナーとか、いろんなところでできちゃってるんだから。これじゃあ「ゴジコン、おすすめします」ってなっちゃうじゃん? ゴジコン……えっ、これで「ゴジコンは佐久間さんのお墨付きのエンタメ」ってなっちゃうかもしれないじゃん? それは違います。それは違う。おすすめは、してない! フハハハハハハハハッ! 次回作が出たら、絶対見に行くよ。俺は(笑)。絶対、見に行くけどね。絶対、見に行くし。なんなら初日に行くが(笑)。おすすめはしてない。別に。先に言っておくけど、今週のおすすめエンタメも、別の映画を言ってます。ただ、ゴジコンの話をしっかり、5分以上、話させてもらいました。やっぱり自分にとっても、向き合わなきゃいけない作品だというのはわかってたんでね(笑)。

(中略)

(佐久間宣行)続いてのメール。「『ゴジラ×コング』ですが、キングギドラが初登場した1964年のゴジラ映画『三大怪獣 地球最大の決戦』のオマージュと思われるシーンや設定がたくさんありました。怪獣同士が会話するシーンや、コミカルなシーンが多めなところが特にわかりやすいと思われますが佐久間さんは『三大怪獣 地球最大の決戦』を見られましたか?」。いいや、見ていないと思うな。俺、ゴジラ映画……過去までさかのぼって怪獣映画、見てないですね。見てないと思います。

「見られてないのなら『不良映画、一言で言えばクローズ』という感想も納得できます」。フハハハハハハハハッ! 「納得できます」ってこれ、どっちなのかな? ちょっと不満なのかな? 「そこまで遡ってないでしょうね」っていう?(笑)。「理解が足りない」ってことですか、これは?(笑)。いやいやいや、まあでも俺は、さかのぼっては見てないね。だから本当、昔の『ゴジラ vs ビオランテ』とか、あのへんの自分の子供時代のゴジラまでしか見てないわ。どうなんだろうね? ただ、そのオマージュだとしても、どうなのかね? アロハで地下に行くっていうのは(笑)。どうなんですか? マジになる映画じゃない気もするんですけどね。どうなんでしょう? ちょっとこれはまだまだメールお待ちしてますよ(笑)。

<書き起こしおわり>

佐久間宣行『ゴジラxコング 新たなる帝国』のアメリカでの大ヒットを語る
佐久間宣行さんが2024年4月3日放送のニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中で『ゴジラxコング 新たなる帝国』がアメリカで今年最高のオープニング興行収入を記録する大ヒットをしていることについて話していました。
佐久間宣行『ゴジラvsコング』続編・予告動画公開を語る
佐久間宣行さんが2023年12月6日放送のニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中で『ゴジラvsコング』続編・予告動画公開について話していました。
タイトルとURLをコピーしました