アンガールズ田中さんが2021年6月16日放送のニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』に出演。天然タレントの難しさについて話していました。
アンガールズ田中くん、最高でした！
お聞き頂きありがとうございました！いやー田中、凄いなー！
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— 佐久間宣行 (@nobrock) June 16, 2021
（佐久間宣行）さっき、いろんな先輩たちと絡んだとか、あとは刀を磨いたっていう話の時に、これ……でも、上手くいかない現場っていうのはたまにはあるでしょう？ 最近はもうない？ 引き出しがたくさんあるから。
（田中卓志）まあ、だいたいそうですけど。上手く行かない時もありますね。なんだろうな？ まあ、お笑いカロリーが高い番組とか、やっぱり自己責任みたいな時とかは、これはしょうがない。自分の。それがうまく行ってないなっていうので、すぐに答えが見つかるものはあるんですけど。なんだろうな？
（佐久間宣行）お笑いカロリーが高くなくて、なんとなく上手く回ってないなということね。あるよね。
（田中卓志）そうですね。なんとなく、俺に来る球もなんかちょっと緩めで。なんか気を使われちゃって。時代もあって緩い球が来たりして。こっちも「もっと……」みたいになる時は結構最近、たまにあったりしますね。
（佐久間宣行）それもあるのか。容姿いじりができないとか、いろんな価値観の変化の中で今、みんな揺れてる最中だから。その揺れが変な風になると……。
（田中卓志）そう。なんか笑ってくれない人が何人かいるんですよ。笑ってる人はいるんですけれど。芸人とか。特にイカれた芸人ほど笑ってくれるんですけども。そうでもない、たとえば俳優さんとかが現場にいる場合、その人たちは全く笑ってないみたいな。その時で「あっ、ちょっと、あの人たちが笑ってないとおかしいな空気感になるよね。ちょっとじゃあ、方向性を変えなきゃな」とかっていうことは結構ありますね。
（佐久間宣行）それが出てきた。そういう時って反省はするの？
上手くいかなかった時の反省
（田中卓志）反省する……一応、家に帰って。俺、もう昔からそうなんですけど。滑ったり、なんかうまくいかなかったら答えが出ないと寝れないっていうか。
（佐久間宣行）ああ、そうなの？ へー！
（田中卓志）そうなんですよ。家に帰って……なんでもいい。だからちょっとした滑った……テレビに出たての頃は答えがなかなか出ないから寝付けなかったけど。最近はすぐに答えが出たりするんですけど。「ああ、これがダメだったんだ。じゃあ、あれをこうすればいいな」っていうのがわかるので。最近だと、だからそういうことに関して考えて、答えを出して。
（佐久間宣行）それについて考えるって、時代について考えることになっちゃうもんね？
（田中卓志）そうなんですよ。でも、なかなかこれについては答えがいまいち出ないっていうか。だから考えることは……昔は、なんか先輩芸人さんが「天然の人には勝てないな」みたいなことを言っていたんですけども。それで「ああ、そうか。たしかに天然の人の瞬発力みたいなものにはどうにも敵わないな」って思って。それで家に帰って考え始めちゃって。
（佐久間宣行）天然に勝つ方法を？
（田中卓志）天然に勝つ方法を考えていたんですよ。ずっと。でも俺、『ヘキサゴン』とかいろいろと出ていて、おバカタレントとか……。
（佐久間宣行）ヘキサゴンって、よく考えたらとんでもない戦場だよね？ あそこ、だって芸人が振りになっちゃうもんね。
（田中卓志）そうなんですよ。でも、『ヘキサゴン』を長年やっていて、やっぱり天然とかおバカの人も、「天然」とか「おバカ」って付けられた時点でその「おバカ」を意識しなきゃいけなくなるんですよ。その瞬間から。で、それを連発しなきゃいけなくなるんですよ。
（佐久間宣行）天然をね（笑）。
（田中卓志）そう。天然を連発することを……それまではナチュラルで出ていたものが、急に頭で考えて出すようになって、連発できなくなる瞬間を俺は何回か見ているんですよ。
（佐久間宣行）天然イップス？
（田中卓志）天然イップスになっている天然を見ているから。で、その人たちがだんだんと普通のことを言うようになっちゃうの。普通化していくんですよ。ノーマルタレント化していくんですよ。それを考えた時に、「ノーマルをやっている俺たちに結局は寄ってくるんだな」って思うと、寝れたんですよ（笑）。
（佐久間宣行）フハハハハハハハハッ！ 天然もその天然だけでやっていける人はそうはいないんだよっていう。
（田中卓志）よっぽどの天才でない限り。
ノーマルタレント化していく天然たち
（佐久間宣行）じゃないとみんな、どこかで自分の刀を磨かないと大変になるっていうことがわかった。そのサイクルが自分の中で見れたら「みんな、大変だな」と思って眠れたんだ（笑）。
（田中卓志）そう（笑）。ホッとするっていうか。
＜書き起こしおわり＞