(土屋伸之)声に出して笑わないけども。「ああ、今笑っているな」っていうのは何となくわかって。で、やっぱりたけしさんも総評で言っていたけども。みんな、やっぱり詰め込みすぎていて。「すぐに次のボケ」ってなるから。なんかもっと大きいのをドンッていうのを待っていたのかな?って。それはちょっと、横で見ていて感じた。
(塙宣之)たけしさんも「4分半だと、詰め込まなきゃいけなくなるだろう? 余裕がないから……」って言ってたんだけど。これ、俺の記憶違いだったら本当に申し訳ないんだけど。長くやった時に「見てらんねえな」って……(笑)。
(土屋伸之)そう言ってた時もある?(笑)。
(塙宣之)「つななすぎて見てらんねえから、もう3分とかにしよう」みたいに言っていた気もするから。やっぱり、なんだろうね。長く詰め込みすぎるのもよくないし。
(土屋伸之)でも本当、コンビによって、ネタによって、そう感じるんだよね。やっぱり「おお、詰め込んでるな。あっという間に終わっちゃったな」っていう風に感じるコンビもあるから。
(塙宣之)で、トリオもいたよね。だからコントと漫才の大会だからっていうのはあるのかもしれないね。漫才だけだったら……っていうのもあるのかもしれないけど。いや、でもめちゃくちゃ一番、たけしさんが面白かったけどね。結局。だから初めにツービートが出ちゃってさ、一番ウケているから。ちょっとかわいそうなんだよね。あのウケがもう取れないから。
最初にツービートが出て大爆笑をさらう
(土屋伸之)そうなのよ。もうなんか、きよし師匠を舞台上でいじっていたら、もう大爆笑だから。
(塙宣之)爆笑だからね。「お前よ、もう腎臓が悪くて死にそうだな。錦野旦みたいだな、お前?」とか。
(土屋伸之)「お前、これオープニングが終わったら、あれだろう? 楽屋泥棒に入るんだろう?」とかって言って(笑)。
(塙宣之)もうドカーン! ドカーン!って。
(土屋伸之)「みんな、財布はしまっておけよ」っていう流れとか、めちゃくちゃウケるからね。
(塙宣之)めちゃめちゃ面白かったよ。やっぱり。あれはお客さん、喜んでたよ。
(土屋伸之)やっぱりね、ツービートだからね。
(出水麻衣)急遽なんですもんね?
(土屋伸之)急遽。きよし師匠が来るっていうのは……。
(塙宣之)で、きよし師匠が来てね、すぐに帰ろうとするのを「きよしさん、出ようよ」って。だってさ、高田先生の『高田笑学校』っていうライブで「ツービート、やってくれ」ってお願いして。それでツービートが久々に復活っていうのの前の日に「ちょっと稽古したいから」っつって、きよし師匠をTBSに呼んだんだって。
(土屋伸之)『ニュースキャスター』の楽屋に呼んで。そこで稽古しようって。
(塙宣之)そしたら「じゃあ今から『ニュースキャスター』にちょっと出よう」っつって。『ニュースキャスター』を練習に使うっていう。
(土屋伸之)生放送でやっちゃったらしいんだよ。
(塙宣之)そんな芸人、いないんですよ。
(土屋伸之)翌日の『高田笑学校』のライブのために『ニュースキャスター』の生放送でネタをやって(笑)。
(塙宣之)そこで試したっていうんだから。それで、そこで満足して「もう明日は出なくていいや」ってなっちゃって。意味がわからないよ(笑)。で、きよし師匠が言っていたよね。「この人、めちゃくちゃなんだよ」って。面白かったな。
(出水麻衣)しかもきよしさんっていまだに「さん」付けで呼んでらっしゃるんですね。
(塙宣之)先輩だからね。
(土屋伸之)きよし師匠の方が年下なんだけどね。3つ下だけど、でもきよしさんの方が先輩なんだよね。先にフランス座に入った先輩だからたけしさんは「きよしさん」って言っていて。でも、きよしさんはたけしさんのことを「殿」って呼んでいるんだよ(笑)。
(塙宣之)で、たけしさんがいる時にみんな「殿、殿」とかってさ、言ってさ。で、たけしさんがちょっと奥の楽屋にね。「じゃあ、そろそろたけしさん、移動しましょうか」って移動したじゃん? そしたら俺らと高田先生ときよし師匠になった瞬間にさ、「ここで俺、あいつにコントを教えていたんだよな」とかって言いだして(笑)。
(土屋伸之)絶対に本人の前では言わないんだよ(笑)。
(出水麻衣)言えないんですね(笑)。
(塙宣之)「入った時にはな、ここで俺、コントを教えてたんだよな」って。
(出水麻衣)「俺が育てた」みたいな(笑)。
(土屋伸之)最高だよ。それがすごいよ。フランス座だった東洋館。そこでまた2人が揃ったってところがね、すごいよね。その楽屋で2人が揃ったこのツーショット!
(塙宣之)俺はもう、博士のおかげで写真撮れたよね。
(土屋伸之)そう。あれは「写真を撮ろう」っていう空気を最初に作った博士がすごいね。
(塙宣之)もう、なんだろう? 捨てるもんがないからね(笑)。
(出水麻衣)そんな言い方、しないでくださいよ(笑)。
(土屋伸之)なんか、それを感じた? 「怒られてもいい」っていう?
(塙宣之)うん。そうそう。怒られてもいいじゃんって。
(土屋伸之)でも、やっぱり一番のファンなんだね。一番のファンなんだっていう感じはしたな。目がキラキラしてたもん。
(塙宣之)止まらなかったもんな。
(土屋伸之)で、もう終わって出た時に、お客さんとかもさ、ナイツのお客さんもいたから。出待ちで話しかけてくれるじゃん? そこで、うちらより先に出たたけしさんを待って。東洋館の前、200人ぐらいいたから。あの浅草の六区の交差点に。
(塙宣之)出入口がひとつしかないからね。
ビートたけしの出待ちで人が集まる
(土屋伸之)夜9時だよ? 9時の浅草なんて、いつも閑散としてるのに。もう、すごい人で。また、見ていたお客さんも「これ、たけしさんが出てくるんじゃないか」って待っているし。それを見て、観光客とか通行人がもうみんな、集まっちゃって。えらいことになってた。
(塙宣之)車がでも、迎えに来たでしょう?
(土屋伸之)たぶん横に付けて。
(塙宣之)絶対そうだよ。
(出水麻衣)スターですね!
(塙宣之)いや、本当にスターだよ。だからもう、ずっとやり取りしてるから。「たけしさん、今、降ります」とか。スタッフの方が。一番いいタイミングでって。
(土屋伸之)東洋館の前でSPさんを見たの、俺は初めてだったね。ボディガードさんみたいな。
(塙宣之)あの人に1回、ふざけて襲いかかったことがあるよ。
(出水麻衣)ちょっと(笑)。どういうことですか?
(塙宣之)そしたら思いっきり弾き飛ばされて。「ふざけてでも、そういうのはやめた方がいいですよ?」って。
(出水麻衣)たしなめられた?(笑)。
(土屋伸之)そういうふりをして襲ってくるやつのためにいるんだから。
(塙宣之)そうだね。本当にすごかったね。でもやっぱりかっこよかったな。たけしさんときよし師匠。いい経験をさせてもらいました。でもたけし杯っていうのはね、だからたけしさんも本当に台東区と東洋館の恩返しのために……たけしさんのやっている仕事の中では本当にボランティアみたいな仕事なんでしょうけども。また来年もやってもらえればと思いますけどもね。
(土屋伸之)ヤーレンズ、優勝でね。
(塙宣之)ヤーレンズ、おめでとうございました。
<書き起こしおわり>