鈴木もぐら フリー雀荘で出会った老人たちとの熱い麻雀を語る

鈴木もぐら フリー雀荘で出会った老人たちとの熱い麻雀を語る 空気階段の踊り場

鈴木もぐらさんが2024年1月15日放送のTBSラジオ『空気階段の踊り場』の中でフラッとはじめて入った雀荘で出会った老人たちと麻雀を打った話を紹介。なんでもありの老人たちとの熱い戦いについて話していました。

(鈴木もぐら)昨日、仕事が休みだったんですよね。で、なんかちょっとネタを考えながら、散歩じゃないけど。ちょっとぶらぶらしてたんすよ。ぶらぶらしてて。そしたら雀荘が1軒あってさ。普段は別に雀荘は行ってなくて。先輩とか、知り合い同士で麻雀を打つの。でも、時間もあるし。久々にちょっと雀荘に入ってみようかなと思って、入ったんですよ。そしたら、1卓だけ立っていて。雀荘って別に4人、メンバーを集めて。それで「卓、貸してください」っていう風に行かなくても、1人でバッと入って、空いている人同士で打つっていうようなシステムがあるのよ。

それがフリーって言うんだけど。そのフリーの卓が1卓、立っていて。そこのメンバーが、店員さんが1人と、あとは赤紫のドレスみたいな服。分厚い皮みたいな服を着ていたおばあちゃん。あともう1人は高そうな時計をジャラジャラつけている白髪のオールバックの、すげえ長いマフラーのおじいちゃん。あともう1人が前田吟さんをもう少し白髪にして、ちょっとシワが増えたようなおじいちゃん。その4人で打っていたの。

(水川かたまり)うん。

(鈴木もぐら)で、そういう時って、俺が後から「どうもー。はじめてなんですけど」って入った場合って、要はそれ、人数が足りないから店員さんが入ってるのよ。で、その今やっているゲームが終わったら、店員さんが抜けてそこに俺が入るみたいな感じなわけ。で、みんなだいたいね、80歳から90歳ぐらいだったの。

(水川かたまり)お前、どこに行ってるんのよ?(笑)。

(鈴木もぐら)俺もそういう感じだとは思わなかったから。本当にフラッと入ったところだったから。客層が全然違って。学生中心だったりするところもあるんだけども。俺が入ったところは、たしかに新しい感じじゃなかった。学生とかわいそうな感じじゃなくて、いわゆる昔の雀荘っていう感じで。で、終わってさ、「鈴木さん、どうぞー」って言われて入って。そしたらその赤い服を着たおばちゃんがさ、「あら、あなた若いわねー」って(笑)。

(水川かたまり)あんまり言われないだろう? 初めてじゃない? 成人してから「あら、やだ。若いわねー」なんて。

(鈴木もぐら)「なに? 麻雀、するの?」「はい、します」「うまそうだねー!」「いや、そんな……全然ですよ。下手くそですよ」「よろしくね」「ありがとうございます」なんて。それで麻雀を打ちはじめてさ。普通に牌を取って、切ってとか、やっているじゃん? そしたらおばあちゃんが俺のそれを見てさ、「ああ、もう打ち方もうまくて。あなた、うまいわ。麻雀、打てるわね!」みたいな感じですげえ褒めてくれるの。で、「ありがとうございます!」なんて言っていたわけ。そしたら、それを聞いていたマフラーが長いオールバックのじいさんがさ、「いいから、早く切れ! うるせえんだ、お前。しゃべってばっかりいねえで!」なんて言って。そしたら「なによ? 今、楽しくしゃべっているんじゃない。なんなの、あなた。もう……あんたがうるさいのよ。ジジイ!」って。「いやいや、まあまあ……楽しくていいじゃないですか」なんて言っていたんだけどさ。で、麻雀ってさ、今Mリーグっていうプロリーグが発足したの、知っている?

(水川かたまり)麻雀のプロリーグ。

(鈴木もぐら)そう。プロリーグ。それで今、競技化されていてさ。結構、どこの雀荘もそうだけど。仲間内でやる時とかも、ちゃんと打つっていうか。だから今ではやっちゃいけなくなったっていうか、消えた文化として「三味線」っていうのがあってさ。嘘のことを口でバンバン言うみたいやつ。たとえば「ああ、ダメだ! もうクソみたいな手だ、これ。もう全然ダメだよ!」とか言っていて。それを聞いて「ああ、全然ダメなんだな。じゃあ、別にいいか」と思って、当たりそうな牌とかを切るじゃん? そしたら「あっ、それ。ロンだ」って上がっちゃうみたいな。「いや、全然ダメって言ってたじゃねえかよ!」とか言うと「いやいや、『ダメ』ってそりゃあ、俺が狙っていたのよりはダメだもん」みたいな。そういう……。

(水川かたまり)ああ、それってダメなの?

(鈴木もぐら)ダメなのよ。ありっぽいじゃん?

(水川かたまり)そういうゲームだと思っていた。

(鈴木もぐら)これね、昔はたしかにありだったのよ。三味線っていうのとか、仲間内とかでは。でも今は、もう仲間内でも嫌われるのよ。そういうことをやっているのは。「あいつとはもう、やりたくないよな」みたいになっちゃうのよ。

(水川かたまり)そういうのをやる人、いるの? 芸人で。

(鈴木もぐら)いない、いない。誰一人、いない。今、三味線なんか使う人、いない。「それ、三味線になるよ?」みたいなことを言ってちょっとふざけたりはするんだけど。切るのが遅かったりとかすると「ちょっと、三味線なんじゃないの? そんな、手が高い感じを出して?」なんて。でも実際にそんなのを使う人はいないんだけど。

(水川かたまり)ああ、本当にモラル違反みたいな。

(鈴木もぐら)でも昨日はさ、「ダメだ、こりゃ。全然ダメ。俺の手。ああ、終わり、終わり!」とか言っていて。それで「あ、終わりなの?」とか言って前田吟さんに似ている人がさ、「終わりなのか、ああ、かわいそうにな」って切ったらマフラーの長いおじさんが「あ、それはロンだ」とか言って上がって。「おめえ、『終わり』とか言ったじゃねえか、この野郎!」「いや、終わりっていうのは手を作るのが終わりだっていうことで。最終的にこれ以上は変えないっていう意味だ!」とかって言って。「なんだよ、この野郎!」とかって言っていて。もうそういうのもなんでもありっていうかさ。

(水川かたまり)タイムスリップをしたような(笑)。

(鈴木もぐら)そうそう。マンズばっかり集めていたら「ああ、マンズばっかり集めているわ。このババア。マンズが好きだな、ババアはよー!」とかって言っていてさ。

(水川かたまり)「ババア」っていうのもあんまり最近は聞かないもんな。

(鈴木もぐら)「うっさいわね! 本当に……なんでもいいじゃない? 私も好きなのを集めているだけなんだよ!」とかって言って。「あーあ、ババアがマンズを集めているから切れねえよ。リーチ!」とかって言ってやっていてさ。それでおばちゃんが「ロン! 12000点」とかって言ったら「えっ、何点?」「12000点」「ああ、じゃあこれとこれかな?」とかって言って、なんか半分の6000点ぐらいしか渡さなくてさ。

(水川かたまり)むちゃくちゃマナーが悪いな!

マナーが悪すぎる老人たち

(鈴木もぐら)その時だけボケたふりをしていて。「いや、だから12000点だから赤い棒1本と青い棒2本でしょ!」「ああ、俺は色がわかんねえからよ。これで……」とかって言って。渡す時はそんな感じで。「早く渡しなさいよ! 12000だ、ほら! 払え!」なんておばあちゃんも言っていたんだけども。今度はそのマフラーの人が「ツモ! 6000オールだ!」なんて言った時にさ、おばあちゃんが普通に600点ぐらいしか渡さなくてさ(笑)。

(水川かたまり)フハハハハハハハハッ! お互いにモラハラしまくりじゃん(笑)。

(鈴木もぐら)「色も見えてねえのか、馬鹿野郎!」とかって言って。「さっき、自分の時には『赤が1本と青が2本』とかって言っていたけども、なにを……これじゃ600点じゃねえかよ!」「600点だって? お前が600点って言ったんだろうがよ?」「6000点っつったんだよ。ゼロが1個、足りねえだろ、馬鹿野郎!」とかって言い合っていて。で、めちゃくちゃヒートアップしていて。それでやり合っていてさ。もう最後……俺も含めて大接戦だったわけ。で、俺は別にそんな、嘘ついたりもせず、普通に黙々と打っていて。で、最後。この局で上がった人が1位みたいな。誰が上がっても1位になるみたいな、ものすごい熱い局面が来たの。そこでさ、親がそのおばあちゃんだったんだけども。

で、おばあちゃんが「ああ、これはもう、あれだ。これを切るしかないのかな?」なんて悩んでいたらもうさ、その長いマフラーのおじいちゃんが「おう、ババア、リーチだ。ババア、こうやって悩み始めたらリーチだな。ああ、リーチだ!」とか言ってさ。それで「うるせえ、このジジイ! おめえがそう言うなら、やってやるよ! リーチ!」ってリーチをかけてさ。で、「やべえ。親リーチだ」とか思って。俺、点数的にもやばくて。ギリギリ、なんとか当たらないように打とうと思って、ちょっと丁寧に打っていたんですよ。そしたら、そのマフラーのおじいちゃんが「ああ、もう! 俺は絶対に逃げない! 勝負だ、勝負! 逃げません、勝つまでは!」って。もうとんでもない音でバンッ!って牌を切り始めて。

そしたらその前田吟さんに似ているおじいちゃんも「そうだそうだ! 逃げてられるか、クソババア! 俺は特別攻撃隊! 逃げるわけがない! どうだ!」ってバーン!って打って(笑)。

(水川かたまり)フハハハハハハハハッ!

(鈴木もぐら)そしたらおばあちゃんが「うるさい、ジジイ! この野郎! ダメだ!」って(笑)。

(水川かたまり)なによ、そのキャラクターのSEみたいなの? 召喚した時にしゃべってくれるやつみたいな(笑)。

(鈴木もぐら)で、そしたらまたじいさんが「まだくたばらねえのか、ババア!」って打って。前田吟さんも「前進あるのみ! 前進あるのみ! 突撃、突撃!」って(笑)。

(水川かたまり)白髪の人もそのノリになること、あるの?(笑)。全員がもう、熱を帯びて(笑)。

(鈴木もぐら)で、おばあちゃんも「ジジイ、くたばれ!」とかってやっていて。それでそのおばあちゃんが「ツモ!」って言って、ツモって勝って終わって。「ああ、ババアが勝った。もうダメだ。今日は俺は帰るわ。終わり、終わり」とかって言って。そしたらおばあちゃんは自分が勝ったから。やっぱり勝つと、もう1回やりたくなるのよ。それで「ああ、逃げるの? 別に逃げるならいいけどね?」とかって言って。そしたら長いマフラーのおじいちゃんがさ、「馬鹿野郎! 俺は今からデートなんだよ!」っつって(笑)。

(水川かたまり)フハハハハハハハハッ!

(鈴木もぐら)で、おばあちゃんが「なにがデートだよ、ジジイ! 色気づきやがって。ジジイのくせに! 馬鹿野郎!」とかって言っていてさ(笑)。「じゃあな、ババア!」とかって言って帰っていって。で、おばあちゃんが「ごめんなさいね。うるさかったでしょう? これ、食べてね」っつって、俺にジャムパンくれて(笑)。

(水川かたまり)ジャムパン!?(笑)。なんか「ごめんなさいね」史上で一番デカいんじゃないの?(笑)。普通は飴とかじゃないの?(笑)。

(鈴木もぐら)でもやっぱり今さ、なんていうの? もうコンプラまみれの世の中じゃないですか。

(水川かたまり)やっぱりね、なかなか「ジジイ、ババア」も聞かなくなってきましたよね。だって、もぐらは言ってなかったけど、放送禁止用語とか言っていたでしょう?

(鈴木もぐら)めちゃくちゃ言っているよ。もう「ピーッ!」みたいなさ。「ピーッ! ジジイ!」みたいなの、言いまくっていたよ。もうさ、なんでもありな世界なわけよ。で、急に俺はこのいろいろとがんじがらめの世界からさ、そこに入っちゃったからさ。

(水川かたまり)まあ、普段は特に発言には気をつけるからね。

(鈴木もぐら)そんな俺がそこに入っちゃったからもうさ、とんでもなく笑っちゃって。それでもやっぱり「ああ、コンプラって本当に必要なんだな」と思って。その、なんていうの? みんなが平和になるためにはね。でも、やっぱりじいちゃん、ばあちゃんになってもずっと麻雀ができるっていうのはさ。麻雀って、ずっとできるじゃん? その趣味っていうのは素晴らしいと思ったのよ。だから麻雀、水川も覚えた方がいいと思うよ。できないでしょう?

(水川かたまり)麻雀、できない。

(鈴木もぐら)麻雀さえ覚えておけば……。

(水川かたまり)まあね。よく言うよね。おじいさん、おばあさんになっても楽しめる趣味だっていうのは。

(鈴木もぐら)そう。いくつになっても輝き続けることができる。Hi-STANDARDで『STAY GOLD』。

Hi-STANDARD『STAY GOLD』

<書き起こしおわり>

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