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鈴木もぐら お気に入りの渋谷のとんかつ屋を語る

鈴木もぐら お気に入りの渋谷のとんかつ屋を語る 空気階段の踊り場
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空気階段・鈴木もぐらさんが2021年9月20日放送のTBSラジオ『空気階段の踊り場』の中で渋谷にあるお気に入りのとんかつ屋さんについて話していました。

(鈴木もぐら)最近ね、渋谷にめっちゃ美味いとんかつ屋ができたのよ。

(水川かたまり)どこ?

(鈴木もぐら)駅前に。駅前……そうだね。あれは駅前エリアだね。ハチ公の方から出て、109の近く。

(水川かたまり)へー。あのへんにある? 道玄坂?

(鈴木もぐら)道玄坂は上らない。本当にあの道玄坂の入り口のあたりのところ。

(水川かたまり)吉野家とか、あのへん?

(鈴木もぐら)そう。あのへんに美味いとんかつ屋ができたのよ。で、たまに行くんですけども。まず、豚汁がすごい変わっていて美味いの。生姜が効いているタイプの豚汁で。すごいすっきりするし。でも、濃厚さもあり、美味いんですよ。で、カツもめっちゃ美味いのね。ロースもヒレも分厚いし。で、1000円なの。だからちょっと贅沢したいっていう時に……。

(水川かたまり)でも、とんかつだったら有りかなっていう。

(鈴木もぐら)そうそう。牛丼とかよりは値段はちょっとしちゃうけども。ちょっと今日は吉野家を通り過ぎて贅沢をしようかなっていう時に行くんですけど。で、そのカツの食い方とかもさ、店が「わさび醤油で食べる」っていうことを推奨していて。

(水川かたまり)へー、いいな!

(鈴木もぐら)そう。で、各席の前にわさびと醤油が置いてあって。で、ちゃんと小皿みたいなのもあって。ソース用の小皿、わさび醤油用の小皿みたいな感じで使えてさ。で、とんかつをわさび醤油につけて食うとすごいさっぱりして美味いのよ。

わさび醤油で食べるとんかつ

(鈴木もぐら)美味いし、それでまた米も進む。豚汁も美味いから米もガンガン進むんだけど、そこで嬉しいのが米もおかわり自由なんです。だからすごい俺向き。俺好みの……。

(水川かたまり)でも、不向きだよ。絶対におかわりしない方がいいよ?

(鈴木もぐら)でもね、ついつい、もう美味くて食べちゃうの。で、そこに先週も行ったんだけども。行ったら、もう昼時は過ぎていて。劇場の出番の合間に行ったの。出番の合間ってだいたい3時とかさ、4時とか。そういう変な時間だから、行ったらサラリーマンっぽい、上司と部下っぽい人が2人で来ていて、それが1組。それと、俺が1人で来ていて。で、コの字みたいなカウンターになっているんだけど、俺ともう1組のその2人組がちょっと離れたところで座っていて。俺はヒレカツ定食を頼んで。ヒレカツがね、3枚。それが半分ずつに切られていて6切れある状態ね。ヒレカツが。で、それをどうやって食うか?ってまず、考えるんだけど……。

(水川かたまり)楽しそうだな(笑)。

(鈴木もぐら)そうそう(笑)。ワクワクするでしょう? まず、米が食い放題だから。で、豚汁も美味い。カツもめっちゃ美味い。で、わさび醤油でも食えるし、ソースでも食える。さて、どうやってこいつを、このヒレカツ定食を食ってやろうか?って。

(水川かたまり)『孤独のグルメ』みたいな(笑)。

(鈴木もぐら)そう。その采配を私が決めるわけ。その配分を。今日は1杯目……ヒレカツが6切れあるから、そのうちの2切れと豚汁で行こう。それで2杯目を残りのヒレカツ4切れをメインにしようっていうことで、カツを2:4に分けて。最後はカツを多めにして締めてやろうと思って。

(水川かたまり)カツ多め、米少なめで?

(鈴木もぐら)みたいな感じで行こうと。

(水川かたまり)なるほどね。うわっ、それは考えつかないね。やっぱり3:3で行っちゃうよね?

(鈴木もぐら)いやいや、私はもうそこは……だから後半に大黒将志を残しておくみたいな状態よ。サッカーで行ったらね。

(水川かたまり)ジョーカーを残しているんだ(笑)。大黒、好きだね(笑)。

(鈴木もぐら)残しています。前半は豚汁とカツ2切れで攻める。で、後半はカツ3切れの後ろから大黒が走ってくるっていう状況で食わせていただこうと思いまして。そしたらもう美味くて。一口目から分厚いカツ。で、衣が薄いの。サクサクしていて、ジュワッと噛んだ肉から旨味が出てくるみたいな。だから若いお兄ちゃん2人でやっているお店なんだけど。結構ムキムキのさ、ラッパー系というか、三代目J Soul Brothers系というか。がっちりしている感じの、でもすごい愛想がよくて、接客もよくて。「どうぞ! こちら、わさび醤油でおすすめしております」みたいな。すごい言葉遣いも丁寧な感じ。それで「いただきます」っつって一口食って「うわっ、うめえ!」って。もう多めに米を……最初は2切れの1杯で行こうとしていますから。多めに米を行って、そのちょっと多いなっていうぐらいのやつを豚汁で……。

(水川かたまり)わあ、最高だな……って、汚えな(笑)。歯、汚えな(笑)。

(鈴木もぐら)いや、これはヤニですよ? 豚汁ではありません。安心してください(笑)。で、行ってさ。わかる? その幸せな……で、結構米を減らしているけど、おかわりもできる。で、ヒレカツが5切れも残っているし。で、ちょっとキャベツもつまんで、口の中をリセットさせて。「さて、行きましょうか」と2切れ目に行って。ガッとその2切れ目に行ったところで、その最初にいたもう1組の2人組のサラリーマン。そのうちの1人の人がおかわりをしたの。「すいません、おかわりをお願いします」って、ご飯を。で、その2人組のサラリーマンはもう結構食っていて。やっぱりそこ、美味いから。で、「おかわりをお願いします」って言った人はもう4杯目とかなの。

(水川かたまり)4!?

(鈴木もぐら)3杯、もう食っていて。4杯目に行こうとして。その人は上ロースを食っていたんだけど、4杯目に行こうとしていたんだけど……そしたらその店員さんが「すいません! お客様、申し訳ございません。実は今、米がですね、間に合ってない状況でして。あの……しばしお待ちいただく形になってしまうんです」って。で、「どのぐらい待ちます?」「そうですね。まあ……10分はかかってしまいますかね。10分、15分……」みたいな。それで「うーん。じゃあ、わかりました。まあ、いいです」って言って、その人は最後に残していたカツをね、ガッと食って。「ごちそうさまでした」って言って。

(水川かたまり)まあ、それもいい締めだね。

(鈴木もぐら)そう。それで帰っていったんだけどさ。その時点で俺のさ、茶碗はもう結構、半分は行っちゃっているんですよ。1切れとその汁多めで私、行ってますんで。

(水川かたまり)これは計算外だね。

(鈴木もぐら)で、「これはヤバいな……」って。もう私のプランが完全に狂いまして。

(水川かたまり)前半で3-0ぐらいで押し込まれているよ?

ごはんがおかわりできず、プランが崩れる

(鈴木もぐら)「どうしよう?」って考えて。「どうやってこの難局、私は監督として乗り切ったらいいのか?」って考えて。

(水川かたまり)もう数的不利だもんね(笑)。

(鈴木もぐら)そう(笑)。っていうので頭を抱えていたんですよ。ただ、その時に店員さんがね、結構ね、チラチラと俺の茶碗を見ていたのよ。

(水川かたまり)なるほど。状況を確認?

(鈴木もぐら)状況を確認していたんですよ。その断る前。おかわりに対して「すいません。もう米を切らしてしまっていまして……」っていう時とかも、なんか断る前に結構ね、みんなのメシの感じを見ていたのよ。「もしかしたらだけど、これは俺の分の米を取っておいてくれている可能性、あるな?」って思ったの。

(水川かたまり)まあ、この体型からしておかわりをしないわけがないし。

(鈴木もぐら)まずデブだしね。

(水川かたまり)デブ、とんかつ屋に来ておかわりをしないわけがない。

(鈴木もぐら)ないじゃない? で、もしかしたら残っているんじゃないか?って思ったんだけど……これ、残っている前提でヒレカツを行って、米全部行っちゃった時にもう空っぽの茶碗で俺、ヒレカツを4切れ食わなきゃいけないっていう。それが一番、監督としては間違った采配というか。

(水川かたまり)それはもう大敗だよね。

(鈴木もぐら)もうそれが一番起きてはならない状況なんじゃないかって思ったのよ。最悪のケースはこれだ。じゃあ、最悪を回避した方がいいなって俺は思ったのよ。

(水川かたまり)リスクを減らそうと。勝ち点1を取りに行ったんだ。

(鈴木もぐら)そう。で、残った半分の米で3切れ。キャベツと汁と2切れ。それを全部食ったわけですよ。それで、俺が立ってまさに店を出ようとした時に男女のカップルが来て。定食を頼んで。で、そのカップルの2人に対して店員さんがね、「お客さん、すいません! ちょっと今、米が少なくて。半分ずつだったら先にお出しできますので。先にこの半分を召し上がってくださいませんか? その間に米が炊けると思いますので。申し訳ございませんがこの形でお願いをします」ってその店員さんが言ったの。俺の背中越しに。ということはさ、俺が食う予定だった1杯を、その若い兄ちゃんが残しておいてくれてたっていうことなのよ!

(水川かたまり)フハハハハハハハハッ! 勝ててたんだ。勝ち点3、行けたんだ!

(鈴木もぐら)そうなのよ! その、俺は最高の状態を狙えたっていうことなのよ。

(水川かたまり)当初の予定通り、試合は進めることができたんだ。

(鈴木もぐら)そう。おかわりをできたんだよね。でも、俺は最悪の状態というのを想定して。で、「おかわりをください」っていうのもさ、その店員さんが「すいません!」ってすごい勢いでサラリーマンの人に謝っていたから。もう1回、謝らせるっていうのも、俺はその「すいません!」っていうのを見ているからさ。なんか、申し訳ないなっていうのもあったから頼めなかったんだけども。でも、すごいなって思ったのよ。その兄ちゃん。そうやって状況を把握して。俺の1杯分を取っておいてくれたんだって。「あの人の4杯目よりも、この人の2杯目を取っておいてあげよう」っていう、その気持ちがすごい俺、嬉しくて。やっぱりね、大事なのは米食い放題とか、そういうことじゃないんですよ。心なんです。

(水川かたまり)心ね。

(鈴木もぐら)心が大事なのよ! ねえ。本当に……人と人との関係がすごい今、希薄でしょう? それでさ、ぶっころーすとかさ、簡単に言うけども、ひれー心でさ、カラッと生きていきましょうよ。海援隊で『人として』。

(水川かたまり)フハハハハハハハハッ!

海援隊『人として』

<書き起こしおわり>

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