町山智浩 映画『ベイビー・ドライバー』を語る

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町山智浩さんがTBSラジオ『たまむすび』の中でエドガー・ライトの最新作『ベイビー・ドライバー』を紹介していました。


(海保知里)町山さん、今日はどんな映画ですか?

(町山智浩)今日はですね、『ベイビー・ドライバー』という映画です。

(海保知里)直訳しますと「赤ちゃん運転手」になりますね。

(町山智浩)これね、『B-A-B-Y』っていう曲なんですよ。いいでしょう、これ?

Carla Thomas『B-A-B-Y』


(山里亮太)はい。

(町山智浩)で、歌の中で「ベイビー」って言われるじゃないですか。好きな人に。「ベイビー、ベイビー」って言いますよね? で、この映画の主人公は「ベイビー」っていう名前なんですよ。

(山里亮太)ええっ、名前ですか。

(町山智浩)ベイビーっていう名前の男の子です。これ、写真があるんですけど。アンセル・エルゴートくんというね、アメリカでいまティーンの間で大人気のクソイケメン野郎ですけども。

(山里亮太)(笑)

(町山智浩)彼がね、ベイビーなんですよ。で、この人の仕事は「ゲッタウェイ・ドライバー」。だから、「ベイビー・ドライバー」なんです。ゲッタウェイ・ドライバーっていうのは、強盗とか逃走車の運転手。

(山里亮太)犯罪?

(町山智浩)そう。銀行強盗とかをやった時に車を銀行の前に停めておいて、みんなが逃げた時にそれに乗せてパトカーをまく。それがゲッタウェイ・ドライバー。「逃がし屋」というやつですけども。こういう職業の主人公の映画ってたくさんあるんですよ。もともと『ザ・ドライバー』という映画が1970年代にありまして。それはライアン・オニールがゲッタウェイ・ドライバーの役なんですけども。あと、『ドライヴ』っていう映画があって。これはライアン・ゴズリングがゲッタウェイ・ドライバーの役なんですね。で、実際にそういう職種があるんですよ。

(山里亮太)へー!

(町山智浩)そういう人たちに取材して作った映画なんですね。で、これね、音楽がいまかかっているじゃないですか。これからずっと背景で聞こえている音楽はこの映画の中でずっと主人公のベイビーくんがヘッドホンで聞いている曲なんですよ。で、彼はいつも、昔あったiPodってありましたね?

(海保知里)懐かしいですね(笑)。

(町山智浩)iPodに曲を入れて、いつも耳に入れて歩いているんですけども。彼は実は過去に交通事故で聴覚に障害を持ってしまって、耳鳴りがするんで、その耳鳴りがいつも鬱陶しいから音楽をかけて癒やしているという設定になっているんですけども。この映画、その強盗の逃がし屋を主人公にしたカーチェイス映画なんですね。

(山里亮太)はい。

(町山智浩)で、でもミュージカルなんですよ。

(山里亮太)えっ?

ミュージカル・カーチェイス映画

(町山智浩)ミュージカル。ずーっとこの彼が聞いている音楽が流れ続けるんです。で、その音楽に合わせて全ての人が……出て来る人、他にもケビン・スペイシーさんね。『ハウス・オブ・カード』のあの悪徳大統領とか、ジェイミー・フォックス。モハメド・アリの役でアカデミー賞をとっていますね。そういった人たちがこの彼、主人公ベイビーくんが聞いている音楽に合わせてずっと、音楽のビートに合わせて行動をするんですよ。しゃべったり。

(山里亮太)へー!

(町山智浩)これ、現場でずっと音楽を流し続けたらしいです。いまかかっている曲が『Harlem Shuffle』という1966年の非常に有名なヒット曲なんですけども。

Bob & Earl『Harlem Shuffle』


(町山智浩)はい。この歌はハーレム・シャッフルっていう踊りの踊り方を歌詞で言っているんですよ。「右の方に動いて。次は左だよ」とか。「お猿さんみたいにこうやってかいてみて」とか、その動きを、踊り方を歌詞で説明しているんですけど、その通りにこの主人公のベイビーくんが動きながら、道を歩いてスタバかなんかに行ってコーヒーを買って。注文してコーヒーを持ってまたビルに戻るまでの3分間をこの曲に合わせて踊るというシーンがあるんですよ。

(山里亮太)はー。ミュージカルだ。

(町山智浩)ミュージカルなんですよ。これね、すごいのがちゃんとそのシーンのコレオグラフをプロのコレオグラファーにたのんでいて。この映画、全てのシーンがずーっとリズムを刻むような動きをしているという画期的な映画なんですよ。

(山里亮太)へー!

(町山智浩)だからこれね、ジャンルとしてはミュージカルアクションっていう映画なんですね。で、これね、コレオグラフ(振り付け)をやった人は結構有名な人で、ライアン・ハフィントンという人で。この人、Siaの歌で『Chandelier』ってあったでしょう?


(山里亮太)PVがものすごい話題になって。

(町山智浩)金髪のおかっぱの女の子がずっと踊っているやつで。

(山里亮太)日本では土屋太鳳ちゃんがたしかやっていたやつですね。

(町山智浩)有名な「1、2、3、1、2、3、drink……」っていうところがすごく流行ったんですけど。あのすごい踊りを振り付けた人がこの映画全編で振り付けをやっているんですよ。で、これすごいなと思ってね。カーアクションでも車は音楽に合わせてカーチェイスするの。

(山里・海保)へー!

(山里亮太)ドリフトの時の音が?

(町山智浩)そうそう。ドリフトするっていうか、ずっとまっすぐ走っている車がそのまま180度前後真っ逆さまになったままバックでバーン!って飛ばしていくっていうところがバレエみたいな感じで。音楽に合わせて。

(山里亮太)はー!

(町山智浩)で、しかも車がクラッシュするガンガン!っていうのもちゃんとリズムとか音楽の中でのビート……アタックがあるじゃないですか。ダン、ダン!って。そういうのに合わせてガチャン、ガチャン!ってぶつかるんですよ。

(山里亮太)へー!

(町山智浩)すっごいんですよ。これね、大変だったみたいですよ。撮影とか。もう何回も何回もリハーサルをして。それでさっき言ったコーヒーを買いに行くっていうのも30回ぐらい繰り返したんですって。だからワンカットなんですよ。

(山里亮太)ああ、そうか。

(町山智浩)すごいんですよ。これ、映画として事実的に本当にね、画期的な映画ですね。で、また音楽がいいんですね。音楽が、さっきはソウル・ミュージックが流れていたんですけども。ジャズからソウルからラテンから、ありとあらゆる時代の音楽が使われているんですね。で、これは『Tequila』っていう……。

The Champs『Tequila』


(山里亮太)あっ、よく聞いたことあります!

(町山智浩)はい。これはラテンポップスですけども。これに合わせて銃撃戦が行われるんですよ。

(山里亮太)なんかかっこよさそう。

(町山智浩)で、「タッタラタタッタッタッ、(ダンダン!)」みたいなね。これ、すごいですよ。いまだかつて見たことがないですね。はい。あ、ここのところですね。「タタタタタンタンタン、テキーラ♪」。で、この監督はエドガー・ライトという人で、現在43才か。この人はずっとイギリスでですね、オタク映画を作っていた人なんですね。

(海保知里)写真ですごくかっこいいんですけども。

(町山智浩)ああ、かわいいんですよ。童顔でね、ベイビーな感じなんですよ。で、『ショーン・オブ・ザ・デッド』っていう映画がまず日本で最初に紹介されたんですけども。これ、ゾンビ映画なんですが。ボンクラでどうしようもない兄ちゃんたちがゾンビと戦うっていう話なんですね。いつまでたっても友達と遊んでばっかりで結婚もしないで……っていう話だったんですけど。その後、『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』っていう、これはアメリカの警官アクションに憧れたイギリスの田舎の警官が、退屈な駐在さんをやっているんだけども、だんだんすごい犯罪に巻き込まれていくというコメディーで。で、その後は『ワールズ・エンド』っていう。

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(山里亮太)はい。

(町山智浩)酔っぱらいのいつまでたっても子供みたいな男がね、そのまま仕事もなくて結局パブをたくさん回って自殺をしようとするんだけども、宇宙の侵略者と戦うことになるという、言っていて何を言っているかわからない感じがしますけども。そういう映画をずっと、サイモン・ペッグという人と作り続けてきたのがこのエドガー・ライト監督なんですよ。サイモン・ペッグっていう人はね、『ミッション:インポッシブル』シリーズでトム・クルーズと愛人関係にある……。

(海保知里)愛人関係?(笑)。

(町山智浩)そう。髪の毛がちょっと薄い……「このハゲ!」って言われるような人なんですけども。

(山里亮太)女性?

(町山智浩)いや、男ですけどね(笑)。

(海保知里)『宇宙人ポール』とかね、ああいうコメディー系によく出ていますよね。

(町山智浩)そうです。『宇宙人ポール』もエドガー・ライトが監督をするはずだったんですよ。ただ、『スコット・ピルグリム』っていう別の映画をやっていたんで、撮れなくなったんですけど。で、彼はずっとそういう感じでオタクの映画マニアとかそういった人たちのいつまでたっても大人になれないコメディーっていうのをやっていて。彼の映画はほとんど全作『映画秘宝まつり』で上映しているんですよ。

(山里亮太)(笑)

(町山智浩)僕がやっていた雑誌はそういう人たちの集まりなんで。そういう人たちのための映画だったんですけども。今回はじめて、普通の人も見れる映画になっていますね。いままでの映画はね、ネタがわからないとわからないっていうのをやり続けていたんですよ。パロディーばっかりで。ただね、彼がやりたかったのはやっぱり音楽を使いたかったらしくて。で、『ショーン・オブ・ザ・デッド』という映画の中でゾンビと戦うシーンで、結構……これはもう13年前か。その映画なんですけども、ジュークボックスをかけながら戦うシーンなんですけども。そこでクイーンの非常に有名な『Don’t Stop Me Now』っていう歌があって。「Don’t Stop Me, Don’t Stop Me♪」っていう歌があるんですけど。「止めてくれるな、おっかさん」みたいな歌詞なんですけど。それをかけながら、それに合わせてゾンビをボコボコにするっていうシーンがあって。


(山里亮太)ほう!

(町山智浩)そういうことを彼はやりたかったんですよ。音楽とアクションの一致というのをやりたくて。それともうひとつ、カーチェイスをどうしてもやりたかったんですね。ただ、彼はずーっとイギリスだったんで。イギリスはカーチェイス映画作れないんですよ。

(海保知里)えっ、なんで?

イギリスではカーチェイス映画は作れない

(町山智浩)田舎の方はできないことはないんですけど、ロンドンではできないんですよ。ロンドンはカーチェイスができない街なんですよ。スピードが出るような道路がなくなっちゃったんで。

(山里亮太)あ、なるほど。

(町山智浩)交差点が全部グルッと回るようになっているんですよ。ロンドンって。

(山里亮太)あれだ。CMとかで見たことあるな、たしか。

(町山智浩)そう。だから高速でもってカーチェイスすることができないんですよね。で、彼はどうしてもカーチェイス映画を作りたいから、アメリカで作るしかないということで。その頃からずーっとカーチェイス映画の企画を練っていて。この『ベイビー・ドライバー』っていうのはだから1995年に最初に彼、考えて。そこからずーっと、「アメリカでカーチェイス映画を作る、作る!」って思ってとうとう作れた映画なんですね。

(山里亮太)はー! 音楽を使うという夢を一緒に叶えて。

(町山智浩)そうそう。音楽でカーチェイスをするというのはいままで、ほとんど2つぐらいしかない。『ブルース・ブラザーズ』。『ブルース・ブラザーズ』って1980年ぐらいの映画ですけど、あれでパトカーと追っかけっこするところでオーティス・レディングの『お前を離さない』っていう曲の「ターターターター、タタタターター♪」っていうのを流しながらカーチェイスするところがあって。あれぐらいなんですよ。


(山里亮太)へー!

(町山智浩)誰もやったことがないことをはじめてやる。ちなみにその、ミュージカルセックスっていうのはあるんですよ。

(海保知里)ちょっと待ってください?

(町山智浩)それはあるんですよ。音楽に合わせてセックスするのはあるんですよ。『ダーク・シャドウ』っていう映画、見ました?

(海保知里)『ダーク・シャドウ』?

(町山智浩)ジョニー・デップの吸血鬼映画。

(海保知里)それでそんなの、しているんですか?

(町山智浩)あれ、バリー・ホワイトのソウルに合わせてセックスするっていうすごいシーンがあって。俺、娘と見に行って大変でしたよ、あれ!

(山里亮太)(笑)

(海保知里)お父さん、気まずいですねー。

(町山智浩)「これは気まずいな」と思いながらゲラゲラ笑ってましたけども(笑)。カーチェイスはやっぱり難しいんですよ。だからすごいドライバーがやって、とうとう車を全部踊らせているんですよ。

(山里亮太)へー!

(町山智浩)あとはやっぱり難しかったのは、アメリカでもやっぱりカーチェイスってお金がかかるんですよ。どうしてかかるか?っていうと、道路封鎖。

(山里亮太)はー!

(町山智浩)止めるのにお金がかかるんですよ。街を全部封鎖しちゃうから。で、ロサンゼルスとかサンフランシスコはもうそれがどんどん額が上がって、なかなか撮影ができないんですね。で、この映画はジョージア州のアトランタっていう街が全面協力して。で、実際に全部街の中でカーチェイスをやっているんですよ。これ、すごく重要なのはいま、カーチェイスってアメリカでも撮りにくいから、CGになっちゃっているんですね。

(山里亮太)ああー。

ジョージア州アトランタが全面協力

(町山智浩)コンピューターグラフィックスになっちゃっているんですよ。結構。でも、それは絶対にやりたくない。本当に全部クラッシュさせたいんだ!っていうことでもってジョージア州アトランタでやっているんですけどもね。日本も、前も話したけど、カーチェイスってほとんどできないんですよ。もう。

(山里亮太)うん。

(町山智浩)カーチェイスを撮りたかったら韓国に行くか、フィリピンに行くしかないんです。だから一見、日本のように見えて、話の設定上は日本でのカーチェイスっていうことになっているけども、大抵は韓国かフィリピンで撮っているんですよ。

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(山里亮太)へー!

(町山智浩)昔は石原慎太郎と石原裕次郎の石原兄弟が日本中でどんなに車を爆破させようが、ビルを壊そうが、全部ハンコを押していったからOKだったんですけど。

(山里亮太)たしかに『西部警察』の時に国会に向けて戦車を走らせてましたよね(笑)。

(町山智浩)そう(笑)。国会に向けて戦車、走ってましたよね。あれ、やりすぎたからね……あれで大変なことがいろいろあったと思うんですよ。あれと渡・渡瀬兄弟ですよね。『マッドポリス』と『西部警察』で日本中ほとんど破壊して。あの頃、日本が終わると思ってましたからね!

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(山里亮太)(笑)

(町山智浩)もうこのまま日本は終わるんだろうと。この石原兄弟と渡兄弟によって日本は徹底的に破壊され尽くすんだろうと思っていたけど、あれでやっぱりその後に厳しくなって。いまはほとんどカーチェイスは日本は許可を出さないんで。撮れないからもうカーチェイスのアクションとかできる人もだんだん減っていくでしょうね。いまにね。これはもったいないですよ。これ、ジョージアとかいろんな映画の……だから『ウォーキング・デッド』の撮影とかもここでやっていて。

(山里亮太)へー!

(町山智浩)で、すごく街が盛り上がっているんですよ。

(海保知里)じゃあある意味町おこしにもなりますね。

(町山智浩)町おこしになるんですよ。町おこしになるから、いろんなところを破壊させてほしいですよね! いろんな街がね、「本当に過疎だから。もう全部破壊していいです!」っていうのをやってほしいですよね。

(海保知里)(笑)

(山里亮太)それぐらいね……。

(町山智浩)そう。この映画はね、本当にいままでアメリカでもやりにくくなってきたようなところを全部突破していて。しかもミュージカルで。しかもこういうことをやって、ゲッタウェイ・ドライバーの話でただパトカーをまいてラッキー♪ みたいな感じの映画かと思ったら、最後の方は結構真面目な映画になっていくんですよ。重い展開になっていって。そのへんはね、エドガー・ライトが言っていたのが……まあ、話したんですけど。「ブルース・ウィリスが犯人をバーン!って殺して『やったぜ、ベイビー!』とか言って終わるのはどう考えてもおかしいだろ? 本当は始末書ものだろう?」と。で、この人は『ホット・ファズ』っていう映画で警官がさんざんアクションをやった後にさんざん始末書を書くっていうシーンを入れているんですよ。

(山里亮太)ほう!

(町山智浩)始末書を書かなきゃならないはずで、『ダイ・ハード』とかは帰っちゃうじゃないですか。犯人を殺して「バイビー!」みたいな感じで。ありえねえだろ?って怒っていたんですよ。このエドガー・ライトは。だからこれも、こういうアクションがあった後、ちゃんと主人公は払うべきものを支払うというところが、非常に真面目なことをね。

(山里亮太)はー。そこもリアリティー。

(町山智浩)エドガー・ライトという人はね。

(海保知里)描きたかったんですね。

(町山智浩)で、もう本当にゲッタウェイ・ドライバーのことを調べてね。僕もゲッタウェイ・ドライバーだったことがありますよ。

(山里・海保)えっ!?

(海保知里)お仕事として?

(町山智浩)だから反社会的な集団のリーダーをしていたことがあって。それで抗争している組織にカチコミをかけたんですよ。僕のグループは『映画秘宝』。対立する組織は『キネマ旬報』っていうんですけど。

(山里亮太)びっくりしたー!(笑)。

(海保知里)「これ、放送できるのかな?」って思った(笑)。

(町山智浩)その時に車を用意して。レンタカーを用意して逃走するっていうことを考えたんですよ。襲撃をかけた後に。

(山里亮太)ゲッタウェイ・ドライバーだ!

(町山智浩)そう。で、その時にまず最初にやったのは、ベイビーと同じで。まずはミックステープを作りましたね。はい。この曲をかけてもらえますか? 『ハワイ5-O』の主題曲を僕はわざわざテープで用意してきて。で、これをその逃走用に……(テーマ曲のイントロが流れる)。これっ!


(海保知里)はいはいはい(笑)。

(町山智浩)かっこいいでしょう?

(山里亮太)かっこいい(笑)。

(町山智浩)これで襲撃に行ったんです! でも、僕の仲間はみんなボンクラだから、誰も免許を持っていなかったんです。だから、僕はその襲撃の首謀者であるにもかかわらず、ゲッタウェイ・ドライバーでもある。1人で両方をやっているっていうね(笑)。

(山里・海保)(笑)

(町山智浩)情けなかったですね(笑)。「ボンクラ、免許ぐらい取れ!」って思いましたけども(笑)。襲撃もできやしねえ(笑)。

(山里亮太)逆にボンクラに救われたんじゃないかな?(笑)。

(町山智浩)ということで『ベイビー・ドライバー』はもうすぐ日本でも公開ですね。

(海保知里)日本では8月19日公開ということで。あの、最後にひとつだけ。『アメリカン・ゴッズ』を見たんですけど。あの中で、もうモザイクだらけなんですよ。

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(町山智浩)(笑)

(海保知里)それで、大事な写真立てみたいなのもモザイクになっていて。あれはいったい何なんだ? とか。

(町山智浩)わからないですよね。

(海保知里)だから私はそれで言っていたんです。先週。そういった部分を映さないのはもちろん正しいんですけど、やっぱり内容的に映さなきゃいけないところもあるっていうことを……。

(町山智浩)ただね、あれを見るとね、打ちひしがれますから!

(山里亮太)日本人男性は、みんな(笑)。

(町山智浩)「俺は”ベイビー”だぜ……」って思いましたよ。本当に(笑)。

(山里亮太)ゲッタウェイしたくなる(笑)。

(町山智浩)ゲッタウェイしたくなりましたね。はい。

(海保知里)最後にすいませんでした(笑)。ということで、今日は……。

(町山智浩)「”アメリカン・ゴッズ”!」って思いましたよ(笑)。

(山里亮太)(笑)

(海保知里)8月19日に……。

(町山智浩)「ふた握りかよ!」って(笑)。

(海保知里)公開されるエドガー・ライト監督最新作『ベイビー・ドライバー』についておうかがいしました。

<書き起こしおわり>

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