佐久間宣行 番組のレギュラー芸人を収録後に褒める難しさを語る

佐久間宣行 番組のレギュラー芸人を収録後に褒める難しさを語る 佐久間宣行のオールナイトニッポン0

佐久間宣行さんが2024年4月24日放送のニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中で自身が特集された雑誌『SWITCH』についてトーク。佐久間さんについてインタビューをされた芸人たちが口を揃えて「収録後にそっけない」と言っていた中、レギュラーの芸人たちを収録後に褒めることの難しさについて話していました。

(佐久間宣行)愛知県の方からのメール。「『SWITCH』5月号を読みました。佐久間さんにまつわる方々のインタビューから、皆さんの佐久間さんに対する愛と温かい人柄が伝わってきました。皆さん、共通して言っているのが『佐久間さんは収録が終わった後に何も言ってこない』ことですが、このことについてお話を聞かせていただけませんか?」。これね、本当に全員に言われる。全員に言われて。この間の収録でも全員に言われた。「楽屋挨拶と収録終わった後がそっけない」っていうのを言われて。これ、直そうとした時期もあるんだが……結局、俺が声かけるのは、今までの経験上ね、いまいちだった人にしか声、かけたことがないんだよね。

「楽屋挨拶と収録終わった後がそっけない」

(佐久間宣行)いまいちだった人には……これ、平子ももうインタビューで言っているからいいと思うんだけど。平子が唯一、俺が……あいつ、基本的に俺のことを腐しているんだけども。「唯一、助かるのはダメな収録の時は佐久間さん、来てくれて。『あそことあそこ、使えるから大丈夫だよ』って言ってくれるから、すっきり帰れる」って言っているんだけども。たしかに、その時だけ。それは井口も言っていた。

「1回だけ、声かけられたのが『この企画だけ、違ったな。ごめん』と謝られた時」っていう。だから俺ね、「うまくいったな。編集で何とかなるな」と思った時はもう声、かけないんだよね。なんでか?っていうと、編集のことを考えてるから。編集のことを忘れないうちに考えて、それをだいたい、ディレクターに伝えるのよ。「あそことあそこ、生かして。ああしようぜ」って言ったりしているから。ほとんどの演者さんが「冷たすぎるな」って思うっていう。あとは「全然褒めてくれないな」って。

ブクロとか、みんなインタビューで言っていた。こんなに言うかと思って。あと、かまいたちの山内くんにもそういうことを言われたら、そこにいた芸人さんから「まあまあ、それはな。そりゃそうやん」って言っていたから。だからこれ、もう芸人たちの間で定番化してるんだなっていう。収録終わりの俺の味気なっていうのが。だから逆に佐久間が……もちろん、出る時には「お疲れ様でした」とかは言うけど。収録終わった後、わざわざ佐久間が近づいていく時は逆にやばいっていうか(笑)。怒るわけじゃなくて「これはフォローしないといけないな」と思っちゃってるっていう。そういう時以外は、あんまり行かないんだよね。そうなんだよ。

だから逆に『アメトーーク!』だとさ、加地さんはめちゃくちゃ跳ねた時、エレベーターまで来てくれるっていう。それが「加地のお見送り」っていうので。「加地のお見送りが出た!」みたいなことがあるらしいんだけど(笑)。俺はあんまり別に、エレベーター近辺にいたら送るし。でも、そうじゃない時はだいたい編集の話をしちゃってるからっていうので。たぶん芸人さんは本当はもっと言ってほしいんだろうね。

でもさ、芸人さんもそれはそれで難しくて。劇団ひとりとかにしても、あとは他の芸人さんも、めちゃくちゃ跳ねた収録の時。俺、行って「面白かったですね」って言ったこともあるのよ。でも芸人って、そういう時はそっけないのよ。「ああ、ああ」っつって(笑)。俺は「お前らもそうじゃん!」って思うの。結局。俺の方から「よかったですね」って言うと「ああ、まあ、そうっすね。まあまあ、それぐらいで」っていうスタンスのくせに、俺が受けた収録の時に「ああ、面白かったっすね」ぐらいの感じでいくと冷たいってみんな言うっていう(笑)。

出る仕事の時は褒められたい

(佐久間宣行)ああ、そうだ。出る仕事も増えていて、自分だってどっちがいいか?って言われたら……絶対褒められた方がいい(笑)。絶対褒められた方がいいわ。俺、YouTubeの収録の時とかに思ってるもん。「これは俺の指示とか、はまっただろう」とかって思った時とかに、もうすぐ次の収録の準備してる時にさ、「面白かったよな!」って俺が言うと「いやー、面白かったっすね」って言って。まあ、だいたいそういう場合は別に俺のことを褒めてくれるわけじゃないから。出てくれた芸人さんのことを褒めるっていう。まあ、それでいいんだけど。

でも、なんか「俺のあれがあったから展開が回ったんじゃねえかな」って思う時。その時は、だいたいYouTubeって4本撮りしてるのよ。2週に1回、4本撮りしてて。その後、スタッフと軽く飲んだりする時に「なんか、展開というか……あのコメントはどうする? 編集に使う?」とかって聞いたことあるもん、俺。フハハハハハハハハッ! 「あのコメント、逆にカットした方がいいかもしんねえな」とか。「いやいや、カットはしないでしょう?」って(笑)。「なんでだよ? なんで跳ねたコメント、カットした方がいいんですか?」「えっ、よかった? あのコメント、ない方が編集すんなり行くんじゃない?」「いや、あそこは残した方がいいですよ」って(笑)。もう茶番みたいなことも俺、やったことがあるからね(笑)。だから、褒めた方がいいんだよ、絶対に(笑)。

じゃあ、自分も言わなきゃダメなんだな。でもね、難しいんだよな。褒めるって。本当に。本当に深々と「面白かったです」って……特にレギュラーの人にね。ゲストにはできるだけ気持ちよく帰ってもらおうと思うから、よかったところを具体的に言おうと最近は思ってる。でも、今回の『SWITCH』に出てくれた人たちって、レギュラーでしているじゃん? レギュラーでしてるとね、毎回褒めるのもちょっと違うなって思うのよ。だってさ、劇団ひとりだっておぎやはぎだって、絶対ずっと面白いしさ。『あちこちオードリー』の収録をしてると、だいたいオードリーってさ、特に若林くんの回しなんて、悪い時ないんだから。

オードリー若林の回しが悪い時なんてない

(佐久間宣行)悪い時ないから、結局ゲストを褒めることになっちゃうの。でも、よく考えたらゲストを褒めてんだけど。「若林くんの今日のあの返しっていうか、若林くんと春日じゃなかったら、この話はしなかったな」みたいな。そういうのがあったのを、そういう今日、若林くんから切り出してたな。1個。小倉優子さんがゲストに来てくれて。小倉優子さんが他のところは言わない話をたくさん、腹を割って言ってくれたの。で、それがめちゃくちゃ面白かったんだけども。「他の番組では言わないんだけど。『あちこちオードリー』だから言うことなんですけど」って言ってくれたのよ。

その時に俺は嬉しかったんだけど。それをオードリーに「そういう番組にしてきたのって、すごいね」って言おうと思ったの。思っていたんだけど、若林くんと終わってから打ち合わせしてる時に、若林くんの方からなんとなく「小倉優子さんのあれ、嬉しかったですね」みたいな感じで言ってきて。「今日のあれ、面白かったですね。小倉さんが……」って若林くんが言ってきた時に「ああ、若林くんから言わせちゃったな」って思って(笑)。うん。それは思った。でもオードリーとか、だいたい常に面白いからさ。だからレギュラーの皆さんはだいたい、高い点をオールウェイズ、出してくれているから(笑)。ラーメン二郎神保町ニキと同じようなことだから。俺にとっての神保町二郎だから。それはしょうがないんですよ。なかなか褒めづらいってのがありますからね。

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<書き起こしおわり>

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バキ童こと春とヒコーキのぐんぴぃさんが2024年4月17日放送のニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中で佐久間宣行さんとラーメン二郎について話していました。
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