今成夢人と吉田豪 プロレス業界のギャラ未払い問題を語る

吉田豪と今成夢人 ひろゆき VS TAKAみちのく「プロレス」論争を語る SHOWROOM

今成夢人さんが2024年4月23日放送の『猫舌SHOWROOM 豪の部屋』の中でプロレス業界のギャラ未払い問題について、吉田豪さんと話していました。

(吉田豪)まあ、そりゃあいろいろありますよね。未払いも当たり前の世界ですよ。

(今成夢人)未払いも当たり前ですよね。プロレス……興行会社からもやっぱり未払い、しばらくあったんで。あれは嫌でしたね。あれはなんなんですかね? 未払いするのって。クセなんですか? そういう未払いをする人って。

(吉田豪)慣れちゃってる業界ではありますよね。そういうことが。たぶんその人も未払い経験を……未払いを食らった側でもあって、みたいなことなのかなっていう。

(今成夢人)半年前ぐらいに島田裕二レフェリーのイベントプロレスみたいなのに出たんですよ。

(吉田豪)はいはい。元バトラーツの。PRIDEでもおなじみの島田さん。

(今成夢人)ジャッジ島田。島田さんに船橋でやるプロレス……。

(吉田豪)桜庭さんと絡んだやつ?

(今成夢人)桜庭さんと絡んだやつ。「ギャラ、安くていいよね」みたいなのは事前に聞いていたんですけど。「ああ、全然。いいっすよ」みたいな。でも、待てども待てともギャラの話が出なくて。で、一緒に澤さんと……。

(吉田豪)澤宗紀さん。

(今成夢人)澤さんも出ていたんですけど。澤さんが後日、「この間はお疲れ様でした」ってLINEを送ったらしいんですね。という名の「ギャラはどうなってますか?」という探りなんですよね。そしたら「澤、今度一緒にメシを食おう」っていう。メシがリターンだったんですね。

(吉田豪)島田さん、稼いでるはずなんですけどね。

(今成夢人)「メシがリターンだったんだ!」と思って。まあ、それならそれでいいんですけど。なら、言ってくれたらいいのになと思って。

(吉田豪)そう。僕もね、元々普通の仕事をしてたのが紙のプロレスにスカウトされ、紙プロで仕事してたから。なんとなく「お金はもらえないことは多々あるんだな。自分で稼がなきゃいけないんだな」みたいなことは思うようになって。会社が機能しなくなった時期とか、社員が各自、何かの金の集め方をするみたいな。僕はだからその頃、よくやっていたのが路上で声かけられてアンケートとかに答えると2、3000円、もらえたりするんですよ。あれの積極的に行って。「マスコミ」って言うと断られるから、嘘ついて。どうやったら、やってくれるか……渋谷とか、仕事で行く度に捕まるから。それで毎回のように、そういう謎の活動をしていたら、だんだん向こうに認識されてというか、登録されて。謎の座談会とかに呼ばれるなって。「PHS、何がいい? 悪い?」みたいな、業界誌の座談会に呼ばれて。僕、そこそこの名前になってからもまだ実家に電話が来て。「なんか仕事を頼みたいって言ってたわよ」みたいな。なぜなら、お金がもらえないのが当たり前だからぐらいの感じで、やってましたね。

(今成夢人)それは豪さんが紙プロをやめたぐらいで?

「紙プロをやめる直前はリサーチモニターをやっていた」(吉田)

(吉田豪)やめる前に直前ぐらいですね。分裂する頃ぐらいに「明らかにこれは会社が終わるぞ。金が出ない可能性が高いぞ。どうしよう? フリーになるか……でもとにかく現状、食べるには何か、いろいろやらなきゃいけないな」って。それは、フリーになった後の紙プロの仕事も結局、最終的にはもらえてないですからね。

(今成夢人)マジっすか!

(吉田豪)正確に言うと、僕は(紙プロ事務所に間借りしている)事務所代で2万だったかな? その事務所代の代わりに仕事するっていうルールで。毎月、インタビューを1、2本と書評と、それぞれの原稿のチェックとか。相当な作業をやって。それを最終的に「事務所代の方が高いから。でもその分、泣いてあげる」って言われたんですよ(笑)。絶対僕、月10ぐらいの仕事はしてたはずなんですけども(笑)。

(今成夢人)まあ、そんなのはザラですよね。この業界。

(吉田豪)ザラですよ。

(今成夢人)僕、あの人からもお金、返してもらってないですもん。永島の親父。

(吉田豪)フハハハハハハハハッ! あの人はデタラメですよ!

(今成夢人)だって高木さんがnWJっていう、WJプロレスとnWoのパロディみたいなのをあれして。永島の親父をDDTに呼んだんですよ。それで結局、永島さんのVを撮りに僕が行ったんですけど。新橋の赤札堂っていうところで……。

(吉田豪)だいたい、そうなんですよ。飲み屋指定で昼間っから飲んでいて。で、医者とかにタバコとか止められてるのに「タバコを買ってこい」って言われて(笑)。

(今成夢人)タバコ、バンバン吸って。で、なんかもうすごい気分がよくなって。2軒目と3軒目ぐらい、なんかスナックっぽいところまで行ったんですよね。カラオケを歌ったりして。そしたら「金がない」って言われて。「金がないよ」みたいなことを言って、1万円、貸したんですよ。全然戻ってこないんですよ。

(吉田豪)まあ、そりゃあWJ、終わるわっていう人なんですよね。本当に(笑)。

(今成夢人)で、そのそのだいぶ後に僕、長州さんと……長州さんのお店が飯田橋にあった時があって。その時、長州さんがいたんですよ。で、ガンプロのみんなとご飯を食べてた時に「永島さんとも仕事をしたことがあるんですよ」って言ったら、「いや、その話はやめてくれ」って。

(吉田豪)わかりますよ(笑)。

(今成夢人)「早くあいつ、逝ってくれ」って言っていて(笑)。

(吉田豪)フハハハハハハハハッ!

(今成夢人)「逝く」ですよ?(笑)。

(吉田豪)キレがいいですね。やっぱりね(笑)。

「早くあいつ、逝ってくれ」(長州力)

(今成夢人)「逝ってくれ」っつって。「そんなにダメなんだ!」って思って(笑)。

(吉田豪)面白い(笑)。

(今成夢人)「早く逝ってくれ」って……(笑)。

(吉田豪)やっぱり、名言製造機ですよね。フレーズの切れが違う。

(今成夢人)「こんなところでそんな名言を言ってくれるんだ!」と思って。「逝ってくれ」って……(笑)。

(吉田豪)2ちゃんねらーでもない限り……「逝ってよし」みたいな(笑)。

(今成夢人)そんなの、聞いたことがなかったんですよ(笑)。

(吉田豪)リアルでね、なかなか耳にしないフレーズですね。

(今成夢人)召される方の。そうですね。

(吉田豪)大変でしたよ。僕も永島さんには一時期、気に入られて。ご機嫌で、基本的には僕のことを「豪ちゃん」って呼んでるんですけど。酒が回ると「おい、吉田!」ってなってきて。1回、大変だったんですよね。取材が終わった後、やっぱり酒のスイッチが入っちゃって。もう1人で歩けなくなって。編集者2人で。

(今成夢人)介抱して。

(吉田豪)これで駅まで連れて行く状態で。

(今成夢人)僕もだから、そうですね。永島さん、やっぱりガンプロの興行に呼んで。興行中にやっぱりお茶ハイを飲んで、へべれけになって。で、ガンプロって最後、みんなでB’zの曲をかけて、リングで大団円になっていう。その時に永島さんを呼んだんですけど。みんなでボンボンボンッてやるからリングが跳ねて。その時に永島さんが倒れたんですよ(笑)。「やばい、やばい!」ってなって。

(吉田豪)「おじいちゃんが倒れちゃった!」って。

(今成夢人)で、その時も、仮面女子のあの子がデビューした日なんですよ。川村さんだっけな? だからあれもリング上がすごい光景で。仮面女子の人はいるし、永島さんは倒れちゃってるし(笑)。もう、とんでもなかったですね。

(吉田豪)(コメントを読む)「今の温和になった長州でも……」。

(今成夢人)そうですよね。

(吉田豪)僕が永島さん最後にインタビューした時は、孫にプレゼントを買いたいのにお金がない時期だったから。「助かった!」って言って取っ払いのギャラをもらって。「これでプレゼントが買える!」って言って帰っていきましたね。

(今成夢人)なんか金に困ってるプロレスラーのリアクションって、面白いっすよね。ガンプロでも「今成くんさ、ここ、チケットバック、ないの?」みたいなことをあるレスラーからずっと、こう言われましたね。

<書き起こしおわり>

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