オードリー若林 阪神・中野拓夢選手のプレーで元気をもらった話

オードリー若林 阪神・中野拓夢選手のプレーで元気をもらった話 オードリーのオールナイトニッポン

オードリー若林さんが2023年5月27日放送のニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』の中で神宮球場で見た阪神タイガース・中野拓夢選手のプレーで元気をもらったことを話していました。

(若林正恭)やっぱりWBC、ティモンディの前田くんと見に行ってから、前田くんの解説がめちゃくちゃ面白くて。それから今シーズンは阪神の試合をもう1試合も欠かさず、家に帰って、ハイライトを見てっていう生活を送っていて。すごい楽しい日々を送っていて。

(春日俊彰)しかも、強いでしょう? 今、阪神。

(若林正恭)めちゃくちゃ強いのよ。

(春日俊彰)なんかニュースとかで見ると。

(若林正恭)でもね、親父がねずっと俺が子供の頃から言ってたのよ。「4月、5月、強くても調子に乗るな」って。でも、どう考えても本物の強さなんだよな、見てる限りは。でも野球ってね、やっぱり言うよね。「ペナントレースだから」って。

(春日俊彰)そうね。また交流戦も始まるから、そこでまたね、変わってきちゃったりするのよね。

(若林正恭)それで、WBCにも選ばれてたけど中野っていう選手。あれってやっぱり野球ってさ、ずっと見てたらさ、やっぱり4番のタッパもあって、パワーもあって。3番、4番、5番の選手に感情移入するよりは、セカンドとかショートの2番を打ったり、7番を打ったり、6番を打ったりする選手に感情移入するね。自分の性格なんだと思うんだけど。

(春日俊彰)なるへそ、なるへそ。

(若林正恭)でも守備の花形じゃない? セカンド、ショートっていうのはね。で、中野選手は守備が上手い。で、ヒットの質が……中野選手って、めちゃくちゃ打率がいいんだけど。センター前だったり、右中間でだったり、ライト前だったりするっていうヒットの打ち方で。長打というよりは、2番バッターだから。それになんか、自分を重ねちゃうね。あれはなんなんだろうね? 4番とかっていうよりも。そういうの、どう? 「チーム全体を応援してるから、この選手1人っていうわけじゃなく」っていう感じ?

(春日俊彰)そうだね。私は別に誰かに自分がなってっていう感じもないね。でもその感じはわかりますよ。

(若林正恭)で、あまりにも中野選手のプレーが好きになっちゃって。それで、ユニフォームを買ってね。阪神のビジターの、中野選手の背番号と名前が入ってるやつ。ユニフォームを買ったのが初めてで。このラジオでもしゃべりましたけど。で、届いたら嬉しくてさ。毎日、家に帰って。まず、そのユニフォームに袖を通して。で、ハイライトを見るっていう。で、勝ったらしばらく着たままで、家の中を練り歩くっていう、そういう毎日なのよ。

(春日俊彰)最高だね!

(若林正恭)で、俺もね、2番バッターだったの。少年野球の時に。でさ、野球を見ているとそういうのを思い出すんだけど。最初、ピッチャーで4番だったのよ。それがなんかね、その後にキャッチャーで3番になったんだ。その後、ショートで1番なって、セカンドの2番に落ちついて。で、チームで9人、レギュラーがいて。俺だけが……小4だよ? 小4だけど、1球1球、監督のブロックサインで次の球を振りにいっていいか、見送るかを俺だけ、出されてたんだよ。

(春日俊彰)えっ、それどういうこと? なんでなの?

1球1球、ブロックサインで指示されていた少年野球時代

(若林正恭)なんかたぶん……元々、フォアボール選ぶのがうまかったの。俺って、そういう人間だから。めっちゃくちゃ打ちに行くっていうよりは。それで、出塁率がいいから2番みたいになっていって。で、言うこと聞く感じなんだろうな。なんか、「振るな」って言ったのに振っちゃうみたいなことをしない、地味な人間というか。だから、俺が呼び込んでるんだろうな、結局。つまんないよ? 小学校の子供にいちいちブロックサインを出す野球は。やっぱり「ストライクが来たら振りに行け」っていう教育じゃないとね、俺みたいな人間が出来上がるよ。なかなかないよ。小学生にブロックサインを出すって。

(春日俊彰)まあ、そうだね。なんか楽しくね、野球をやるっていう方がね、優先されそうな気がするけどね。

(若林正恭)「必ず出塁しろ」と(笑)。

(春日俊彰)「何でもいいから。フォアボールでも」って(笑)。

(若林正恭)で、バットを短く持って、短いヒットで出るっていうスタイルを強要されてたわけですよ。私は(笑)。

(春日俊彰)まあ、そうか。しょうがないか。

(若林正恭)ラグビーでもさ、バックスにさ、オール東京の選手が2人いるからさ。スタンドオフとフルバックに。だから俺はさ、フォワードっていうスクラムを組む人たちがボールを押して出したのを、スクラムハーフっていうポジションはパスを出すんだけれど。「お前は何もするな」って言われていたの。ボールを持って走ったり、キックを蹴ったりとか、仕掛けたりとかはぜず、必ず10番の選手にボールを渡す。オール東京だから。フルバックも。それでなんかね、公式戦中にふと思ったの。「バイトしてるみてえだな」みたいな。なんか、仕事みたいな。「何もするな」って言われていたから。あれも、教育ひとつで。俺は「何もするな」って言われていたから「ラグビーって面白くないな。なにをやっているんだろう?」って中3で、思っちゃったの。だから高校でアメフト部に入るんだけど。

(春日俊彰)なるへそ。

(若林正恭)でも、「お前のパスで1歩、前にパスを出すことによって、バックスがトップスピードに乗るのが早くなるから。お前のパスでいかようにもチームって動くんだぞ」みたいに監督に言われていたら「そうなんだ!」って思えるじゃん? 子供だから。でも俺は「何もするな」って言われたから。

(春日俊彰)まあ、やることは同じだけど。言い方ね。言い方で変わってくるんだな。

(若林正恭)だから、ラグビーを見るのは好きなんだけど。すごいそういう思い出がよみがえるっていうか。もうとにかく「お前は主役じゃない。脇役だから」ってことを言われてるんだよ。それで、ボールがポロポロッてこぼれちゃって。「これはバックスに回す感じじゃないな。タックル、来てるな」っていうのを目の端で見て。軽くポンッて蹴って、そのまま関東大会でトライになったことがあるんだけど。

俺、今でも覚えている。その「蹴らなきゃ。タックルされるから、パスは回せない」っていうので蹴る瞬間に「お前、何するんだ!」って監督が言ったの、覚えてるんだよ。「何もするな」って言っているのに。でも、それは監督というよりも、俺が呼び込んだ運命なのかなって思うのよ。

(春日俊彰)ああ、そう?

(若林正恭)地味な性格、地味な命が回転しているから。毎日。だからブロックサインを出されることになるし、「何もするな」って言われるし、みたいな。なんつーんだろうな? まあ、運命だよな。俺の。ゴルフでもね、打ちっぱなしに行って、自分が好きだからだよ? ずっとアプローチ打ってたら、「何してんの?」って一緒に行った先輩に言われて。「いや、打ちっぱなしに来たら、ドライバーで気持ちよく打って帰らないと」って(笑)。「若林っぽいな!」みたいな。だから、っぽいんだよ。やっぱり。好きなの。アプローチを打つのが。20ヤードぐらいのやつ、あるじゃん? カゴみたいなの。あれに入れるのが。もう性格だよな。

(春日俊彰)そうだね。

(若林正恭)みたいなことをなんか、野球を見ながら考えてて。で、この間、木曜日に前田くんにヤクルト・阪神戦に誘ってもらって。阪神側で。初めてユニフォームを着て、阪神戦を見に行ったかもな。で、なんか前田くんとゲートの前で待ち合わせをしていたんだけども。やっぱり「スタジアムに入ってからユニフォーム着たな。日和っているな」って思われたくないから、やっぱり駐車場に車を入れて出る瞬間からもう中野のユニフォームを着て。歩いていって。阪神の帽子もかぶって。で、「ああ、僕もユニフォームを持ってたので、来てくればよかったな」みたいに前田くんも言っていて。で、席を取ってくれていて、野球を見始めるんですけどね。神宮はいいね。やっぱりね。

(春日俊彰)ああ、神宮ね。屋外でね。気持ちがいいですよ。

(若林正恭)生まれて初めて野球場に行った時、覚えてる? 西武球場?

(春日俊彰)西武球場。小学生の時。日曜の日ハム戦だったな、あれ。西崎選手かなんかが投げていてさ。いや、記憶が間違ってるかもしれないけど。秋山選手のバク転を見た気がするんだよなー。でも、公式戦でやってないっぽいんだよね。日本シリーズとかは……だから、席を探してる最中にこう、ホームランを打って。秋山幸二選手が……でも、バク転はしないよなー。公式戦で。

(若林正恭)見た気がしちゃっているんだ。

(春日俊彰)見た気がして。ごっちゃになっているのかもしれないけども。日曜日、家族でね、見に行った日ハム戦。

(若林正恭)俺も親父に初めて連れていってもらったのが、神宮球場なのよ。で、「うわっ、すごいな。野球場って。絶対に野球選手になりたいな」と思うし。神宮の思い出。で、東京だからクラス、学年に2人しか阪神ファンがいない。そしたら、たまたまその1人の子が来ていて。なんか離れてるけど。どっちを先に見つけたのか、わかんないけど。向こうも親父と来てて、こっちも親父と来ていて。そいつからおにぎり1個、もらったのを覚えてるんだよね(笑)。

で、ずっと仲が良かったんだよ。阪神ファン、2人しかいない。あと全員、巨人ファンだから。東京の築地だからさ。そうそう。で、ずっと、阪神が弱い時も、巨人ファンたちにバカにされながら野球やってた友達よ。そんな話を前田くんに聞いてもらっちゃってさ。「前田くんはどこなの? 忘れないよな。初めて野球場、連れていってもらった日は」みたいな話をして。でもあれ、やっぱり前田くんの解説って、すごいよ。三塁ベースのちょい後ろぐらいだったけど。

「中野、さっきの座席よりバット、短く持ってますね」とか。「今の球は○○で、ワンバウンドしたからですね」とか。で、だからWBCの時もそうだったけど、必ず自分が座ってる席の周りに2、3人、玄人ぶった人がいるじゃなん? 野球って。玄人ぶっていいんだけど。楽しいから。なんか、その人たちがやっぱり黙っていくんだよね。前田の解説が……だから前田くんと野球を見ると、めっちゃおもろいから。あれ、なにかの仕事になったら……めっちゃ面白いよ。やっぱり。

(春日俊彰)いや、面白いだろうね。野球が詳しい人と一緒に見るとね。「そうなんだ!」っていうことが、多いじゃない?

ティモンディ前田の解説付き試合観戦

(若林正恭)で、その選手のあゆみとかも本当、すごくて。代打の選手まで……「若林さん、あの代打はなんでシチュエーションでベテランかっていうと、やっぱり経験を積んでないと。でも逆に一発、ぶちかましてやれ!っていう時は若い代打でもいいんですよね」みたいな。「へー! だから代打はベテランなのか。そうか。名代打の人を思い出すと、そうだね」なんて。で、セカンド、ショートの守備とかも感動してると「若林、1球だけ捨てて……テニスのサーブを受ける時にこういう感じでちょっとジャンプして。ジャンプ中にボールがどっちに来るのか判断して、着地とともに動くという、○○ステップっていうのがあって。それを内野手も1球1球、やっているんで。若林さん、ちょっと1球捨てて、そっちを見てみてください」みたいに言われて。

内野手の人がジャンプをして、パッとすぐに動けるようにしているみたいな。「ああ、これを1球1球、やっているんだな」みたいな。で、「司会の時もそういう動き、しているな」って思って。アイドルのライブとかの自分の自己紹介、あるじゃん? あれって、ライブとかだとすごい盛り上がると思うんだけど。俺、テレビでウケているのを見たことないのよ。あのアイドルの自己紹介が。

(春日俊彰)うん、たしかに。

(若林正恭)で、アイドルが「自己紹介、あります」っていう流れになること、あるでしょう? その時に俺もやっぱり一瞬、宙に浮いて。ボールがどっちに来るかですぐに動けるようにして(笑)。「和むねえ」とか言ったりとか(笑)。でも、誰も別にそれは見てないっていうね。評価されないっていうね(笑)。

(春日俊彰)自然とやっていたんだね。

(若林正恭)そうそう。だから、そういうセカンド、ショートの守備を見ちゃうというか。ピッチャーになれない自分も知っていて。で、中野選手のユニフォームを着ていったけども。やっぱりみんな、サトテルとか大山選手とか。3番、4番とかのユニフォームがやっぱり多いね。

(春日俊彰)ああ、そうか。

(若林正恭)だから「自分は4番だ」って思ってる人が多いのかな?って思って。まあ、阪神ファン同士だから別にそういう意味じゃあ……でも、勇気をもらってるから多いのかな? 3番、4番、5番に。

(春日俊彰)まあ、そうじゃない? 「自分がそうだ」っていう人もいるだろうけど。そうじゃないから逆にね、持っていない人のことを応援するみたいなね。

(若林正恭)まあ、中野選手も花形なんだけどね。

(春日俊彰)そりゃそうだよ。だって、日本代表なわけですから。

(若林正恭)そうだよね。あそこのポジションでね、言ったら日本でも有数のっていう。でも、あれだよね。掛布とかのさ、ユニフォームを着ているおじいさんとか、いるんだよ。

(春日俊彰)いる!

(若林正恭)アメフトもさ、スーパーボウルに行くとさ、すごい古い選手のを着ているおじいちゃん、いるじゃない? 「俺は昔からファンだよ」ってことなんだろうね。あれ。

(春日俊彰)まあ、そうなんじゃない?

(若林正恭)で、なんか掛布のを着ているおじいさんと、今の選手……サトテルとかのを着ているおじさん、顔を覗き込んでみたら似てたりするのね。だから、親子なんだろうなって。それで、点が入ったらハイタッチとかしてるから。なんか、それを見てグッと来ちゃってさ。で、試合がまたいい試合で。9回裏を終わって3対3だったんだよな。で、延長に入って。それで「前田くん、野球ってめちゃくちゃ面白いな!」ってなって。で、10回で……だから、あれでランナーが出て。2番バッターの中野選手になったのよ。そしたらね、2番バッターの中野選手だよ? 申告敬遠になったのよ。

(春日俊彰)へー! ああ、その日、打ってたんだ。

申告敬遠された中野選手

(若林正恭)打っていたの。で、打率もいいから。3割以上、打ってるから。で、俺はそれを見て、長打はないというか、ホームランとかはないけれども。ランナーが2塁とかだったのかな? だから、やっぱり怖かったんだよね。帰ってきちゃうから。

(春日俊彰)なるへそ。まあ、そうだね。うん。

(若林正恭)だから「3番バッターとの勝負の方が勝ち目がある」っていうことだよね。

(春日俊彰)まあ、ダブルプレーも取りやすくなるだろうしね。

(若林正恭)で、バットを短く持っている、2番バッターの中野選手が敬遠されたっていうことに、すごく元気をもらったんだよね!

(春日俊彰)フフフ(笑)。どういうこと? どういう意味で?

(若林正恭)なんだろう? 「バットを短く持って、ちゃんとヒットを打ち続けてれば、4番バッターみたいに怖がられて敬遠されることもあるんだ! 仕事、頑張ろう!」って思ったの。俺。

(春日俊彰)フハハハハハハハハッ! なるほどね。うん。

(若林正恭)で、その後、結局阪神が勝ったから。興奮が収まらないから、家帰っても中野選手のユニフォームを着て、自転車で公園を2周したからね(笑)。

(春日俊彰)フハハハハハハハハッ!

<書き起こしおわり>

オードリー若林 阪神・中野拓夢選手のファンになった話
オードリー若林さんが2023年4月8日放送のニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』の中で阪神タイガースの中野拓夢選手のファンになった話をしていました。
オードリー若林 ティモンディ前田とWBC日本VSイタリア戦を見に行った話
オードリー若林さんが2023年3月18日放送のニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』の中でティモンディ前田さんとWBC日本VSイタリア戦を東京ドームに見に行った話をしていました。
タイトルとURLをコピーしました