東野幸治『サンクチュアリ -聖域-』を語る

東野幸治『サンクチュアリ -聖域-』を語る 東野幸治のホンモノラジオ

東野幸治さんが2023年5月5日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中でNetflixで配信中のドラマ『サンクチュアリ -聖域-』について話していました。

(東野幸治)続いてのメール。「ダディ、あつむさん、お久しぶりです。ゴールデンウィーク中にNetflixで『サンクチュアリ -聖域-』という相撲をテーマにしたドラマが配信されたので、一気見にしてみました」。僕ね、3話まで見ましたけれども。いや、面白いです。「荒くれ者の新人力士が大相撲でのし上がろうとするドラマです。荒くれ者の新人力士・猿桜をを演じるのは(元プロ格闘家の) 一ノ瀬ワタルさん。周りを固める役者も豪華。田口トモロヲ、きたろう、松尾スズキ、余貴美子さん、中尾彬さん、ピエール瀧さんなど一癖も二癖もあるベテラン役者ばかり」。久しぶりにピエール瀧さんのお芝居を見ましたけど。やっぱり上手やなって。親方役なんですよ。

(東野幸治)あともう1個、この 一ノ瀬ワタルさんっていうやんちゃな荒くれもんなんですけど。それのお母さんが余貴美子さんなんですけど。きたろうさんがご主人で、昔は夫婦仲がよかったけれども、なんかいろんな事情で店を潰して、借金だらけになって。で、お母さん、余貴美子さんは変わり果てて。なんか黒人の青年にずっと乳もまれてました。それが、意外でした。「ああ、こんなんすんねや」みたいな。まあ、ご本人からしたら「いや、昔からこんなん、やってますよ」って言われるかもわかりませんけれども。そんなイメージなかったんで。

すごいなんか……最初のシーンも、これネタバレになるのかな? 学生時代、高校の時にオトンとオカンがもう離れてて。オカンのところ、アパートに行って。鉄の階段をガンガンガンガン……って上がっていって。よく刑事が「この男、知りませんか?」っていうんで来るような感じのアパート。そのドアを開ける。ほんなら、なんか汚い感じ。

で、台所と向こうが居間みたいな感じ。居間のところをガラガラって開けると、布団があって知らんガリガリのおっさんが寝ていて。で、布団がなんかもぞもぞして。ほな、パッと見たら余貴美子さんが、言ったらおそらくその男性の男性器を愛撫していたというシーンなんですけど。ちょっと笑ってもうたんが、口紅がグジュグジュになってたんすよ(笑)。「いいねえ! Netflix、最高やな」と思いながら(笑)。

で、なおかつ、荒くれもんというか、その力士を演じる役者が鍛え上げられた肉体でぶつかる稽古とか、取り組みのシーンがあるんです。で、この方は「本物の力士にしか見えない」って書いていて。「物語もめちゃめちゃ面白い。見終わった後は庭で延々、黙々と四股を踏みました。ダディも一緒に四股を踏みましょう」っていうことなんですけども。

逆に言うと、この礼儀もなってない主役なんですよ。だからこれ、日本相撲協会っていう字も出ているから。相撲協会、どこまで許してるのかな?って。勝手にやってるのか……でも、たぶん日本の地上波のドラマじゃ絶対できないと思うんですよ。だって、神聖な土俵でまず、頭を下げへんし。ほんで勝ったら「うおーっ!」とか、なんかひざまずいて投げキッスとかしたり。そんなん、絶対にあかんから。これは相撲協会、どこまで認めてるのかな? 認めてないのかな?って思うし。

相撲を愛する人がすると「いや、あんなの、やめてくれ」って言われてもおかしくない。そこの問題作でもあるんですけども。なんか今の若者が、言うたら荒くれ者がお金を稼ぐために相撲の世界に入って、のし上がっていくっていう。おそらく、そうなっていくんですけど。そういう話なんで。よかったらぜひ皆さん、『サンクチュアリ』、見てほしいと思います。

『サンクチュアリ -聖域-』予告

<書き起こしおわり>

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