ハライチ岩井『ドラえもん のび太と空の理想郷』と『アニマル惑星』を語る

ハライチ岩井『ドラえもん のび太と空の理想郷』と『アニマル惑星』を語る ハライチのターン

ハライチ岩井さんが2023年3月30日放送のTBSラジオ『ハライチのターン!』の中で映画『ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)』を見に行ったことを紹介。大好きだった映画『ドラえもん のび太とアニマル惑星』を思い出したことなどを話していました。

(岩井勇気)土日がね、私はイベントの『アニメジャパン』っていう、ビッグサイトでやっていたアニメの祭典にね、ステージに出るために2日間、行っていたんですけども。まあ、だから本当に海外からのお客さんとかも結構来るイベントでね。いろんな企業がアニメのグッズとか、そういう発表とか、いろんなことをブースでしていて。それで1日目、土曜日の昼は僕、1ステージだけだったんですよね。

で、それは終わって。それから夜、収録があったんですよ。アニメの番組の。で、その間が3時間ぐらい空いたんですよ。「この時間、どうしようかな?」ってなって。で、ちょうど3時間ぐらいだから、行き帰りもあって映画を見れるなって思って。それで見てきましたよ、ドラえもん。『ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)』。

(澤部佑)おおっ、行った?

(岩井勇気)行きました。面白かったですね!

(澤部佑)面白いよね。

(岩井勇気)たしかに澤部が言ったように、3回ぐらい泣けるところ、ありましたね。まあ、普通にね、ドラえもんとかのび太、スネ夫、しずかちゃん、ジャイアンとかの友情で泣けるシーンとか。ストーリー泣けるシーンとか、あとゲストキャラクターのところで泣けるシーンみたいなのがありましたし。で、あらすじはのび太が空に浮かぶ謎の月を見た、みたいな感じになるんだよね。で、「あれは『理想郷』なんじゃないか?」っていうところから始まるんですよね。

で、これが現代の問題というか、今の人が陥る「自分は何者なんだ?」みたいな。その自己肯定感の低さとか、いろんなことに対して「こうあるべき」みたいな、そんな世の中の圧力に訴えかけるみたいな内容ではありましたよね。「足並み揃えろ」みたいな、そういうことに対して訴えかける内容だったんですけれども。

なんかね、「久々にドラえもんの映画見たな」と思って。で、やっぱりアニメ好きとはいえ、ドラえもんの映画とかからちょっと、遠ざかっていたところがあったんですけども。「いや、これはいい映画だな」と思ってね。あと、なんか冒頭で気づいたんすけど。久々にドラえもんを見て、びっくりしたのが知らないうちにのび太の部屋の間取りが変わってるなって思って。

(澤部佑)ああ、そうか!

(岩井勇気)気づかなかった?

(澤部佑)気づかなかった。

のび太の部屋の間取りが変わっている

(岩井勇気)昔は、のび太の部屋の間取りって、入ってすぐ右にのび太の机があって。左にドラえもんの押入れがあって。正面は窓だったんだよ。なんか、タケコプターで飛び立ったりとかする窓。で、それが変わっていて。そもそも、のび太の家の2階って、のび太の部屋が階段を上がって左にあって。右に物置部屋あったのね。そこは、元々おばあちゃんの部屋だったんだよ。で、おばあちゃんとのエピソードとかもそこであったりなんかしたんだけど。で、今ののび太の家は全く違くて。まず、2階は1部屋しかないのね。で、入って真正面が机なのよ。

(澤部佑)ああ、そうだね!

(岩井勇気)で、なんか左側に窓がちょっとあるんだよね。小さめの窓が。で、右がドラえもんの寝室というか、押入れなんですよ。これがなんか、すげえ違和感があって。「なんか、めちゃくちゃ変わってる」って思って。

(澤部佑)それは、アニメでもそうなってるっていうことですよね?

(岩井勇気)アニメでも、そうなってるんじゃないですか? だから、あの間取りっていうのが昔の家すぎるんじゃない? わかんないけど。建築的に。

(澤部佑)ああ、なるほど。野比家の建物が。そりゃそうだよな。

(岩井勇気)だからなんかちょっとリニューアルされてるなっていうのがまず、気になったんですよね。で、あの内容っていうのが、他の月みたいな星を見つけて、そこの人たちと触れ合うみたいな感じのストーリーだったんですけど。「ちょっと似てる話、前にもあったな?」みたいに思って。で、映画『ドラえもん のび太とアニマル惑星』って、知らない? 見てないですか?

(澤部佑)見てない。たぶん。

(岩井勇気)これ、俺は本当に100回ぐらい見たかもしれない。家のビデオで録っていて、妹もそれが好きで。とにかく、それをめちゃくちゃ見てたんだけど。なんか、その話が……俺、もう1回その話を『理想郷』の後に見直したのよ。これ、めっちゃくちゃよくできた話で。脚本、すごいなと思ったんだけども。のび太がまず、夜中におしっこに行こうとしたら、家の2階に上がったところだったかな? そこにピンクのもやみたいなのがあって。「これ、なんだ?」みたい寝ぼけたまま、そこに入っちゃったら、他の星に行っちゃうわけ。

(澤部佑)ええっ?

(岩井勇気)そこが他の星と繋がっていて。それがアニマルプラネットって言って、動物たちの星なんだよ。で、動物っていっても、それは人型の動物なわけ。で、しゃべれたりもするんだけど。で、「なんなんだ?」みたいな感じになって。で、結局探っていったら、このもやがそのアニマルプラネットに繋がってるらしい、みたいな。それでドラえもんとかジャイアン、スネ夫、しずかとかとアニマルプラネットに行くわけなんだけど。そこで、たしかチッポっていう犬の子供と仲良くなったりするんだけど。

で、その星が、すごい神様への信仰心が強くて。これがなにかっていうと、神話みたいのがあって。光の神話って呼ばれていて。かつて、星の船でその星にやってきた神様が、星の階段でこの星に動物たちを連れてきてくれた、みたいな神話があったんですよ。で、その星はそこから反映して動物たちの星になった、みたいな話なんだけども。一番最初の起源みたいなのが書いてある神話なんだけど。

で、その星に対して……だから地球に対して月があるじゃないですか。衛星の月があるんですけど。そのアニマルプラネットに対しても月があって。そこにはニムゲっていう悪魔が住んでるっていう話なのね。

(澤部佑)ああ、そう言われてるんだ。

(岩井勇気)そう。で、「あの星は恐ろしい星だ」みたいな感じになってんだけども。で、「ニムゲがどうやらアニマルプラネットを侵略しようとしてる」っていうことで。それでそこの人たち、動物の人たちとのび太たちが触れ合った後、みんなでピンクのもやを通って帰ろうとするわけ。それでもやに入ったら、その抜けた先がもう朽ち果てた地獄の星みたいな感じなわけ。

「これ、なんだ? どこに行っちゃったんだ? なんだ、ここは? ダメだ、こんなところにいたら……」みたいになって、アニマルプラネットに帰るんだけども。実は、そこがニムゲの星なわけですよ。で、アニマルプラネットに対しての月の星に繋がっちゃった、みたいな感じになっていて。で、結局そのニムゲたちが最終的には侵略してくるんだけども。

それでこの話、実はアニマルプラネットに対してのニムゲたちっていうのは、かつてそのアニマルプラネットに対しての月に住んでた人間たちなわけですよ。ニムゲって、人間たちなの。で、その人間たちは自然とか動物たちを無下に扱っていたっていうことなのね。

(澤部佑)ニムゲ。

(岩井勇気)そう。人間が動物たちや自然を無下に扱っていて。動物たちも虐げてったのを、未来人が……言ったら、そのドラえもんが来た22世紀の未来人がそれを見つけて。どこでもガスっていうピンクのもやが出るガスで、その動物たちを今のアニマルプラネットへと逃したわけですよ。逃がしてあげたのよ。で、その動物たちがもう何百年も経って人間たちみたいな感じになるんだけど。それで、ドラえもんが気づくわけ。

「ああ、このどこでもガスっていうガス、そういえば昔、あった。欠陥品で廃盤になったんだ」みたいなことをドラえもんが言うわけ。だから欠陥があって、それでのび太の家に1回、繋がっちゃっていて。他にもいろんなところに繋がっちゃう。で、最終的にこのニムゲの星に繋がったっていうことは、一番最初はニムゲの星からその、アニマルプラネットに来ているっていうことなんだけど。

それでこれ、何を言いたいかっていうと、人間が環境汚染とか、動物たちを無下に扱ってきた結果、ニムゲの星はそういう地獄の星になってしまった、みたいなことなわけ。だから環境汚染を訴えるみたいな映画だったんだよね。

(澤部佑)はー! まあ、そういうことだよな。子供向けの映画で。

映画版で時事問題を入れるドラえもん

(岩井勇気)で、それを思い出して。「ああ、やっぱり映画になると、結局今の時事的なものをドラえもんはめちゃくちゃ入れてくるんだな」って。今回の話とかとも通ずるところがあって。「いや、すごいな!」って思ったっていう話(笑)。

(澤部佑)フフフ(笑)。今週はドラえもんに深くのめり込んだね! そうなると、他野茂そうなのかな? 今までのドラえもんも結構?

(岩井勇気)結構そうらしいですね。なんかテーマを持って毎回、やっているっていう。

(澤部佑)はー! それをなんにも考えずに見ちゃっていたな。

(岩井勇気)そう。面白いっていうだけで見ていたけども。大人になると全部見たら、ちょっと違うかもしれないね。

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<書き起こしおわり>

ハライチ岩井 一番好きなドラえもん映画『ドラミちゃん アララ・少年山賊団!』を語る
ハライチ岩井さんが2023年3月16日配信のTBSラジオ『ハライチのターン!』Podcastでドラえもん映画についてトーク。一番好きな作品として『ドラミちゃん アララ・少年山賊団!』を挙げていました。
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