ハライチ岩井『ブルーロック』に共感できる理由を語る

ハライチ岩井『ブルーロック』に共感できる理由を語る ハライチのターン

ハライチ岩井さんが2024年6月13日放送のTBSラジオ『ハライチのターン!』の中で『ブルーロック』についてトーク。元サッカー経験者であるがゆえにあまりサッカー漫画・アニメが得意でない岩井さんが『ブルーロック』に共感できた理由を話していました。

(岩井勇気)だからその、まさにサッカーの話なんですけども。

(澤部佑)サッカーの話なんて、ある?

(岩井勇気)今週、だからまたアニメをね、見まくったんですけどね。

(澤部佑)毎週、ずっと見てるでしょう?(笑)。

(岩井勇気)ずっと見ています。『銭天堂』を50話ぐらい、見ましたからね(笑)。

(澤部佑)ええっ?

(岩井勇気)もう、めちゃくちゃ。延々とあるから。『銭天堂』。

(澤部佑)まとめっていうか、まとまっているやつを?

(岩井勇気)まとまっている方をね。あと、だから『ブルーロック』っていうね、サッカーのアニメね。それの劇場版今、公開されているのを見に行って。だから『ブルーロック』はテレビシリーズが24話あって。映画が1本、あるんだけども。

(澤部佑)面白いんでしょう? なんかすごい聞くよね。

(岩井勇気)これが面白いんですよ。『ブルーロック』っていうね、漫画・アニメはね、全国の高校生でサッカーやってるフォワードのうまいやつが300人、集められるわけですよね。ブルーロックっていう施設に。で、その中でみんな、サッカーで戦わされるんだけど。

(澤部佑)ああ、そういう話なんだ。

(岩井勇気)で、負けるとそいつは今後、日本代表には絶対なれないっていう。だからいわゆるデスゲーム的な要素の入ったやつで。

(澤部佑)はー! サッカー漫画にそれが入ってるのか!

(岩井勇気)だから普通のサッカーアニメじゃないっていうところがまず、面白いんですね。あともうひとつ、これが面白いところが「どんな手を使ってでも、点を取ればいい」とか「勝てばいい」っていう基準で。

(澤部佑)ああ、そのブルーロックでは?

(岩井勇気)そうそう。「ストライカーたるもの、点を取らなきゃ意味がない。エゴイストであれ」みたいな話なんだけど。だからもう、自分が点を取るためにどうするか? みたいな感じの話で。俺はやっぱりサッカーをね、幼稚園から高校までずっとやってたんでね。だからサッカー系のアニメ・漫画とかあんまり逆に見れないというか。それはね、なんかやっぱり全部、お利口な物語が多いから。まあ、努力して、うまくなってチームメイトと共に勝つとか。「なんか綺麗事だな」っていう風に、サッカーをやっていた俺の感じからすると、思っちゃったりするんだよね。そんな中でも、好きなサッカー漫画・アニメが二つだけあって。それは『コラソン』っていう漫画と、そしてこの『ブルーロック』なんだけれども。

(澤部佑)へー!

好きなサッカー漫画は『コラソン』と『ブルーロック』

(岩井勇気)『コラソン』っていう漫画は『Jドリーム』っていう昔、あったでしょう? あれを書いた人(塀内夏子)が書いている漫画で。それは日本代表の話で。悪質なファールでJリーグを追放された戌井凌駕っていう男がいるんだけども。

(澤部佑)いいねえ、熱い設定だね。

(岩井勇気)で、そいつが海外の本当に小さいリーグで泥臭くサッカーをやってたわけよね。それで日本代表の監督が外国の人に変わるんだよ。ヘルマンっていう人にね。で、その監督に変わった時に「俺が監督になる代わりに、あいつを日本に呼び戻せ」っつって。それで戌井凌駕が呼び戻されるの。で、戌井はもうめちゃくちゃ汚いプレーもするし、泥臭いわけ。それがお利口な日本代表にはなかった要素で。「勝てばいい」っていうやり方だから。どんどん、そいつのおかげで日本が変わっていくっていう話なんだけど。

(澤部佑)面白そうだなー。

(岩井勇気)でも『ブルーロック』もそんなような感じで。最初のゲームが、部屋が何個かあって。12人の部屋に閉じ込められるんだけど。2分間ぐらい最後にボールに触ってた人が脱落みたいな。だからボールの当て合いみたいな感じなんだけど。そこで「手を使っちゃいけない」っていうルールだけ、最初に言われるわけ。で、その中の1人のキャラクターが急に相手の顔面を蹴り飛ばすわけ。ボールじゃなくて。

(澤部佑)顔面をもう、蹴る? めちゃくちゃじゃん……。

(岩井勇気)顔面を蹴る。で、「ルールで言われてないじゃん」みたいなことを言うわけ。なんか、その感じがいいんだよね。

(澤部佑)ええっ、その感じ、いい?

(岩井勇気)それ、めっちゃよくて。「そんなルール、ないじゃん」みたいな。

(澤部佑)ずる賢いみたいな?

(岩井勇気)ずるくもないんだよね。別にルールにないから。

(澤部佑)ああ、すごい漫画の部分だよね。

(岩井勇気)でもね、なんか俺はねサッカーって割と汚いスポーツだっていう風にずっと思っているのよ。「紳士のスポーツ」って言われてるけど、逆に汚いスポーツだって俺は思っていてね。

(澤部佑)言われているよね。その、ブラジルとかのする賢さを……みたいなね。

(岩井勇気)少なくとも俺はそういう風に習って、サッカーをやってきたのね。

(澤部佑)父親とかに?

(岩井勇気)そう!

(澤部佑)ダーティープレイヤーとして?(笑)。

(岩井勇気)うちの父親が少年団のコーチをやっていた時。ある日ね、父親が俺を呼んで。「勇気、マリーシアってわかるか?」ってなって。

(澤部佑)マリーシアだ(笑)。

父親から叩き込まれた「マリーシア」

(岩井勇気)で、俺はわからなかあったんだけども。ポルトガル語で「ずる賢い、狡猾」っていうような意味なんだけれども。「だから、やっちゃいけないこと以外は何をやってもいいんだ」って親父に言われているの。

(澤部佑)お前の親父、亀田史郎じゃん(笑)。

(岩井勇気)「これがどういうことか、わかるか? やっちゃいけないことをしてると思われなきゃいいわけだよ。だから、バレなきゃファールじゃない」って言われていたの。俺は。

(澤部佑)ヤバッ! お前、相手を持ち上げたりしたろ?(笑)。

(岩井勇気)それに近いようなことはしたよ。本当に。いや、でもサッカーってそういう側面があると俺は思ってるのよね。

(澤部佑)マリーシアって『シュート』でも出てきてたな。

(岩井勇気)ああ、出てきてた? なんかね、センターリングをこうやってね上げられた時、俺はフォワードだったから。ヘディングで相手のディフェンスと競り合うわけですよ。その時に相手のユニフォームの背中側を掴んで。ジャンプする瞬間に下に引っ張って。そうすると相手はジャンプできないわけじゃないですか。だから、そうやって競らせないようにするとかね。

(澤部佑)そういうの、本当にやっているんだよね。

(岩井勇気)やっているんだよね。

(澤部佑)代表とか、海外では。

(岩井勇気)で、俺はフォワードだったから、パスが来る前に……審判はボールの方を注目してるから。俺についているディフェンダーを手でダーン!って突き飛ばすわけ。相手は何もしてないのにね。なんなら、ちょっと挑発しながら。「おい!」みたいな。それで突き飛ばすわけ。そうすると相手はめちゃくちゃ腹立つじゃん? で、やり返してくるでしょう? そのタイミングで俺はパスをもらうわけ。そうすると、憤慨した相手が俺のことを突き飛ばすことになるよね? その時には審判はもうこっちを注目してるから、それでファールになるわけ。で、そんなやり返し方だから最悪、相手はイエローカードとかになるわけ。そういうのとかを俺、本当にやってたの(笑)。

(澤部佑)それを小学生ぐらいの時に?

(岩井勇気)高校の時とかにやっていたね。

(澤部佑)それはでも、ずる賢さだな。たしかに。

(岩井勇気)まあ、ファールじゃないからね。

(澤部佑)やってるんだけどね(笑)。

(岩井勇気)やっているんだけどね。で、ドリブルしながらボールを自分が見るふりして。横についている相手の方は見てないわけじゃないですか。それで拳を相手の顔面にグリグリ押しつけたりして(笑)。そんなこともしてたね。

(澤部佑)それは本来、もうファールだよね。そんなもんね。

(岩井勇気)でも、故意じゃない感じだから。ボールを守ってる感じで、もう顔面に拳を押しつけていたり、していたよね。

(澤部佑)ヤバッ! でもそういうの、あるのか。

(岩井勇気)あるよ。そんなこと、めちゃくちゃされてたこともあったし。水面下でめちゃくちゃそういうことがあって。この『ブルーロック』を見てると、それを思い出すわけよ。

(澤部佑)ずる賢さをね。

(岩井勇気)あと、ボールが来てない時に相手のディフェンダーにめちゃくちゃしゃべったりしてたしね。「おい、あそこがガラ空きじゃん。あそこにボールが来たらやばいよ?」とかね。

(澤部佑)そうか。すごいね(笑)。バスケでもそれは、たまにあるけど。でも学生ではあんまりやんないよね。そういうのは(笑)。

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