東野幸治 映画『BLUE GIANT』熱がまだ冷めない話

東野幸治 映画『BLUE GIANT』熱がまだ冷めない話 東野幸治のホンモノラジオ

東野幸治さんが2023年3月10日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で映画『BLUE GIANT』を見てからしばらく経つにもかかわらず、まだ『BLUE GIANT』熱が冷めず、サントラのアナログレコードの購入を検討しているという話をしていました。

(東野幸治)で、『BLUE GIANT』もだから僕の中ではちょっとまだ……『BLUE GIANT』。言うたら、赤じゃなくて青白く燃える想いが未だ収まらずっていうところですから。

(渡辺あつむ)えっ、2回目を見たというわけでは?

(東野幸治)いや、それはすごい迷ったよ。2回目、行こうかなとか思ってんけれども。ちょっとぐっとこらえて。ただ、津軽三味線を週1回とか2回、カラオケボックスに行って1時間ぐらい練習するんですけど。そこの隣の隣の部屋にテノールサックスをやっている、定年退職したであろう、年の頃でいうと68ぐらいのおじさんがいてるんですよ。今、『BLUE GIANT』の映画を見る前までは、特に気にも留めへんかったけど。

『BLUE GIANT』を見てから、そこの津軽三味線の演奏。全くジャズとは関係ないけど、ちょっと頭の中に『BLUE GIANT』も残ってるし。ダイ・ミヤモトの気持ちもあるからね。ちょっとテンションがアゲアゲな感じでカラオケボックスに行って。その部屋に行く時に、やっぱり聞こえてくるのよ。ダイ・ミヤモトじゃないテノールサックスが。

全然あかんね、あいつ! 定年退職。ダイ・ミヤモトはもう1時間、2時間、吹きっぱなしや。汗だくになって。でも定年退職は、5分「ブー、ブーッ」ってやったら、止まってんねん。で、「何してんねん?」って気になって、トイレに行くふりして見たんや。スマホ、見てんねん。ダイ・ミヤモトはそんなんせえへん(笑)。仙台で雪積もりながら、ひたすらう吹いてんねや。「全然あかんやん!」っていう風な、日常生活が非常に今、『BLUE GIANT』を見て困ってるんです(笑)。行きました?

(渡辺あつむ)エブエブ(『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』)を見た後に、ハシゴしまして。『BLUE GIANT』、最高です。

(東野幸治)最高。で、お客さん、おじさん多くなかった?

(渡辺あつむ)多かったです。

(東野幸治)おじさん、みんな終わった後、泣いてなかった?

(渡辺あつむ)泣いてました。なんかいかついお兄さんも泣いてました。全員泣いてました。

『BLUE GIANT』のレコード

(東野幸治)全員(笑)。そうよね。あれ、全員泣くよね? ほんで、あれ、Amazonで調べたら、『BLUE GIANT』のレコードがあんのよ。ほんで俺、これ佐藤くんっていうこのホンモノラジオの初代のプロデューサーの人に誕生日プレゼントでレコードプレイヤーをもらったから。「ああ、せや! 買おう!」って思って。ポチッと押す寸前に、「5月半ばに来ます」ってなった時に、「いや、俺、5月半ばまで『BLUE GIANT』、引きずってるのかな?」って(笑)。

(渡辺あつむ)いや、いいじゃないですか(笑)。

(東野幸治)いや、すごい今、迷ってるのよ。でも、普通にスマホで『BLUE GIANT』のあれで曲、いっぱい聞けんのよ。いっぱい聞けるねん。いうたら、もうそんなお金、かからへんねん。それが5月半ばにレコード……すっごい迷えへん?(笑)。

(渡辺あつむ)ジャズを語る資格、なし!

(東野幸治)いや、あるある(笑)。針の音でジジジジッて聞きたいけども。「そうか。これ、5月半ばか……自分がちょうど忘れた頃に家に来るんか」と思った時に。もう、すぐ来てほしいやん? 1週間以内に……1週間以内にジャズ、聞きたいやん? こっちは(笑)。

(渡辺あつむ)まあ、それもそれで人間味か。うーん(笑)。

(東野幸治)いやだからちょっと今ね、もう押さえている感じよね(笑)。ぐっと、ぐっと……いや、ほしいやん? 家にジャズのレコードを1枚。何でもええけど(笑)。

(渡辺あつむ)東野さんって貯金、4万ですか?(笑)。いいじゃないですか。

(東野幸治)いやいや、そやねん。そやねんけど……いや、だから迷っているのは『BLUE GIANT』を見て、『BLUE GIANT』に感化されて、劇中の曲をレコードで聞けるって思って。でも、これは5月半ば。そうじゃなかったら、ジャズの名盤中の名盤のレコードを買いに行った方がええんかな、とか。そこで今、迷っている最中でステイしてんねん(笑)。

(渡辺あつむ)全部聞いたらええやないか(笑)。

(東野幸治)たしかに(笑)。おっしゃる通りやけど。名盤中の名盤を聞いたら俺の『BLUE GIANT』のあれ、聞くんかなとか。いろんなことを……で、結局逆に教えてほしいんですよ。ジャズを一番詳しい人にレコード、何を聞いたらいいのかっていう。わかんないじゃないですか。で、自分で『BLUE GIANT』を見てから、車の移動中とか、ちょっと移動中とかなんかそのジャズの欄で聞くねんけど。全部なんか、夜のとばりみたいな感じなのよ和rわ。で、その夜のとばりが正解か……フハハハハハハハハッ! なんか朝、仕事行く時に夜のとばりな感じがちょっと俺、嫌なのよ(笑)。

(渡辺あつむ)人が「とばり」って言うの、初めて聞いた(笑)。たしかに(笑)。

(東野幸治)なんか、首都高を夜、フーッと走ってる感じ。朝、「今日頑張るぞ!」っていう時にあんな感じ、俺は嫌やねん(笑)。『BLUE GIANT』の中に、『N.E.W.』っていうボーン!って、いきなりドーン!って入るやつがあんのよ。あれはいいっちゃいいんやけど。

『N.E.W.』

(東野幸治)逆に言うと、その名盤の中で朝とか、テンション上げる時に聞いたらいい曲を教えてほしい。そのレコードをちょっと、買いたいかなっていう。そんな感じでございますから。まだ見ていない方は『BLUE GIANT』、早く行かないと。もう終わっちゃうかもわかりませんし。なんか、話によるとその映画館、館数もあんまり多くないっていうのも聞きますので、ぜひぜひちょっと、見に行ってほしいなと思いますけれども。

<書き起こしおわり>

東野幸治『BLUE GIANT』を語る
東野幸治さんが2023年3月3日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で映画『BLUE GIANT』について話していました。
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