東野幸治さんが2023年3月31日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で映画『シン・仮面ライダー』について話していました。
(東野幸治)それでいろいろ賛否ある中、『シン・仮面ライダー』を見させていただいて。見ました? 『シン・仮面ライダー』。
(渡辺あつむ)はい。
(東野幸治)『阿修羅のごとく』の曲、流れてたでしょう?
(渡辺あつむ)流れてました。商店街で(笑)。
(東野幸治)めちゃくちゃびっくりして。「ああっ!」って思って。商店街で。「あれっ? この曲、ええっ? 『阿修羅のごとく』や!」って(笑)。「お母さんのかかと! 鏡餅! ああっ! えっ、これ、庵野さん……庵野さんもあのドラマ、好きなんかな?」とか。やっぱりちょっとね、なんか共通の趣味というか。共通の好きな曲とか、印象に残る曲なんかなとか思って、ちょっと嬉しくなったりとかしてて。
いや、でも池松くんがシン・仮面ライダーで。浜辺美波さんが言うたら緑川さんっていう女の子で。なんかもう見ながら、「『エヴァンゲリオン』でもこの構図、あったよな」ってのがもう随所に見られていて。言うたら線路のところであったりとか、なんか海と電信柱みたいなところとか。で、なんか浜辺美波さんの髪型も「これ、綾波レイやん」とか思いながら。
で、いろいろね、なんか否定的な意見もネットで見たりとかしたけれども。やっぱりね、結論からするとね、「俺、やっぱり庵野、好きやな」と思って。もうめちゃくちゃ……「やっぱり庵野、いいよね! 庵野、よかったよ! 『シン・ウルトラマン』よりも俺は庵野、好きやったよ」って。
『シン・ウルトラマン』よりも好き
(東野幸治)ちょっとね、『シン・ウルトラマン』の時に……俺も見たんですよ。『シン・ウルトラマン』。だから『シン・ゴジラ』『シン・エヴァ』『シン・ウルトラマン』『シン・仮面ライダー』って見たんですよ。で、『シン・ウルトラマン』の時は「ウルトラマンを見るぞ!」っていうのが強うなって。
ウルトラマンはね、カラータイマーがないとか。巨大怪獣が出てくるとか、ウルトラマンだっていうのがあるから、その前の宣伝の時にシン・仮面ライダーがダムの前で怪人と戦ってるのがあんまりにもちっちゃすぎて(笑)。ちょっとプッて……もう庵野さん、本当にごめんなさい。プッて笑っちゃったんですよ。「いやいや、ちょっと小さすぎるで。こんなもん、怪人が」とか思って。やっぱしシン・ウルトラマンやと思ったけども、俺の持ってる『シン・ウルトラマン』じゃなくって。でも『シン・ゴジラ』と『シン・エヴァ』があったから。
俺の中の庵野理論で言うと、だいたい2勝1敗なんすよ。俺の庵野は、いつも。だからいつも「くっそー、庵野めー!」って言うけど、次はちゃんといいお返しをくれるっていうのが俺と庵野の関係やってん。ねえ(笑)。で、「ああ、『シン・ウルトラマン』は俺はちょっとハマれへんかったな」と思ってて、不安になってたんですけど。『シン・仮面ライダー』はなんかもう、めちゃくちゃよかったし。池松くん扮するシン・仮面ライダーもネタバレにならんように言わないけませんけど。ほんまにもう、碇シンジくんみたいな感じやし。
なんかいろいろ、自問自答しながら「悪と、ショッカーと戦う意味ってあるのかどうか?」とかね。あとショッカーと戦うけど、そのショッカーも僕たちが見てた子供時代のショッカーとちょっと違うし。庵野監督、庵野少年、庵野青年はこんな風に仮面ライダーが見えてたんかな、みたいなのもありつつ。で、なおかつ、その浜辺美波ちゃん扮する緑川と池松くん。仮面ライダーが2人でちょっとこう、泊まりにいかないけない時のあの感じ、ドキドキ感みたいな。あのなんともいえん童貞感みたいなところもよくて。
あとライダーキックの時のキックの粘りがよくて。で、なぜか、なんでこの仮面ライダーっていう劇場版の映画にこんな有名人がいっぱい山ほど出てくんねん?っていうぐらい、いっぱい出てきて。長澤まさみさんも出てくるし。いや、まあまあ贅沢な感じで無事、僕の中では1号と2号も出てきたりもするし。なんか、面白い仮面ライダーだったなっていう感想ですよ。
これでもしも「ああ、なんか俺、違うな」と思ったら、Bondeeで(リスナーたちに)振られ、『シン・仮面ライダー』でも振られて、0勝2敗で帰るところをなんとか1勝1敗で……庵野先生、本当にありがとうございます!っていうことで(笑)。あとは庵野先生の、ご存知映画公開伴う2年間ぐらいのドキュメンタリーがNHKであるんですよ。今日かな? あるはずなんですよね。それを見て、ちょっと庵野先生がね、ご自身のスマホで動画撮って走っていくシーンがね、できればあれば(笑)。ダダダダダダッ!って、駅のところとかね。ドコドコドコッて。あれば、なおさらなんですけど。そちらの方も皆さん、楽しみにしてほしいし。
なおかつ、『シン・仮面ライダー』の後、次はいったい何の『シン』が来るのか?っていうところ。なんか、いろんな人にこの『シン・仮面ライダー』の話をすると、やっぱり一番「おおっ!」ってなるのは、『シン・キカイダー』。やってほしいですよね。
(渡辺あつむ)なるほど!
次は『シン・キカイダー』をやってほしい
(東野幸治)『シン・キカイダー』っていう。今、考えたらめちゃくちゃですけど。まっぷたつなヒーローをひっつけたっていう。事故車をひっつけたみたいな(笑)。頭の身長がちょっと違うヒーローで。なおかつ、その敵にはハカイダーっていうのがいててっていうところの。『シン・キカイダー』をやってほしいのと、あとはあれもやってほしいのよ。俺。『シン・ライダーマン』。『仮面ライダーV3』の時に出てきたライダーマンっていうのがいてて。あれ、なんでか途中……ちょっと忘れたんですけど。片っぽの手だけがアタッチメントで武器になるっていう、すごい悲しいヒーローがいてたんですよ。
で、子供の時は仮面ライダーごっこをしたら、なんとなく運動できへんとか、鈍くさいやつはライダーマンみたいな感じの扱い受けてたんですよ。その悲しみみたいなのをこれ、庵野監督が上手に……言うたら拾い上げてくれて、面白い作品になんの違うかな? ともちょっと思いますけども。2年後か、3年後か、わかりませんけれども。ぜひぜひちょっと庵野さんに実写、やってほしいなという。
僕たちが見た子供の頃のヒーロー物とか、実写物とか、そういうのを片っ端からちょっとやってほしいと思いますんで。まだ見てない方いましたら、ぜひ見てほしいと思います。
<書き起こしおわり>