R-指定『東京 03 FROLIC A HOLIC』ラップと演技とバンドセッションを語る

R-指定『東京 03 FROLIC A HOLIC』ラップと演技とバンドセッションを語る Creepy Nutsのオールナイトニッポン0

Creepy Nutsのお二人が2023年3月6日放送のニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン』の中で『東京 03 FROLIC A HOLIC feat. Creepy Nuts in 日本武道館』を振り返り。ラップと演技を両立させ、ジャズバンドとセッションしたことについてR-指定さんが話していました。

(DJ松永)いや、すごかったよ、フロホリ。マジで半端なかったよ。

(R-指定)でも何から振り返るのがいいんでしょうね? いろんなことが展開されてましたから。

(DJ松永)本当に何か、もう全員が未開の地に足を踏み入れた。作り手全員が。

(R-指定)そう。だから「これはほんまに何なのか?」って明文化できないまんま、みんなやってたという感じはありますね。

(DJ松永)ただ、明らかに誰も到達したことないヤバいことをみんなでめがけて行っているけども、それが全然ボヤッとしていて、わかんないけど……みたいになりながら作ってた感じ。

(R-指定)でも、「やっていてめっちゃ楽しいし、おもろいのは間違いないな」と思いながら。で、音楽のパートもさ、ジェントルさんたちとクリーピーが絡むところとかも、超気持ち良かったしさ。

(DJ松永)すごいよな。

(R-指定)あれ、だってリハでバーン!って音合わせをして、松永さんのスクラッチのパートがバチンと決まった時とか、結構みんな「おおーっ!」ってなりましたもんね。みんなね。

(DJ松永)いやいや、っていうか俺、もう普通にRがヤバすぎて。マジで。あの、R-指定っていうんですか?(笑)。

(R-指定)なんや、急に(笑)。

普通にヤバすぎるR-指定

(DJ松永)R-指定っていうんですか? 彼が、ヤバすぎて。すごいな! だって後ろで……もう俺、ほぼ客だったんだけど。ちなみにフロホリは(笑)。俺、後ろでほぼ、佐久間さんといたからさ。で、聞いてて「すげーな!」とか2人で言っていて(笑)。2人で「R、ちょっとヤベえな! すごすぎるな!」って。で、演技も、ラップ回帰のところとかさ。あれは、ヤバいよね。あれ、マジで。あれ、完全に新しいしさ。あれ、エグいよ、マジで。あれといい、オープニングの曲……完全にジャズに乗ったRさん。スキャットもやって。

(R-指定)スキャットもね。だからあれは俺の中で、何個かやるに当ってハードルじゃないけども。自分の中であって。やっぱりその、ジャズっぽいノリとラップっていうとさ、我々の先輩に鎮座DOPENESSさんという方がおるじゃないですか。

(DJ松永)もうめちゃくちゃな、ナンバーワンフリーキーが。

(R-指定)そう。ああいうことができる人とかもおるから。ちょっとやっぱり負けたくないな、じゃないけどね。ちょっとやっぱりその、対抗心も……。

(DJ松永)いや、すごかったよ。完全にモノにしてたし。

(R-指定)スキャットって結構……スキャットする部分があるんですけど。そのスキャットして、それをそのGENTLE FOREST JAZZ BANDの皆さんがバーッと弾いてくれる。言ったらスキャットと演奏のコールアンドレスポンスみたいな。掛け合いみたいな。

(DJ松永)Rがラップで「♪♪♪♪」ってやったら、今度はバンドが楽器で「♫♫♫」みたいな。ジャズもリズム、難しいじゃないですか。でも、完璧だったけどね。

(R-指定)マジで?

(DJ松永)いや、すごかったよ。っていうか普通に「演技もめっちゃウマ!」って思って(笑)。もう佐久間さんと2人で「いや、ヤバすぎるな」みたいな感じで。「マジで、R自身が気づいてない、本人が自覚してない才能、まだあんじゃね?」みたいな話をしていたよ。「本人が自覚してないだけで、やったらめちゃくちゃできるやつとか、あるんじゃないの?」みたいな。ヤバかったよ。

(R-指定)俺としては、結構ほら、間近でやっぱり03さんとか、吉住さんとか……。

(DJ松永)吉住さん、エグいよ!

(R-指定)おもろすぎるやん?

(DJ松永)もう吉住さん、ヤバすぎたよ。

(R-指定)だからもう、なるべく邪魔しないように頑張ろうかな、みたいな感じで。でも、ちょっとおもろすぎたな。あんなんを間近で……それこそ割と俺とか松永さんもめっちゃわかると思うけど。素人目線で行くと、ああいうとこに放り込まれるとその笑いを我慢するのすら、大変なぐらい間近でクソおもろいことをやられるけど。でも、役柄上は笑ったらあかんやん?(笑)。めっちゃおもろいのに。

(DJ松永)Rが笑っちゃいけないポジションだもんね。俺はだいぶ楽させてもらってるから。俺は「松永」でいていいじゃん? でもRは完全に……。

(R-指定)いや、でもそれがすごいのよ。松永でおれるし、それで成立するのがお前はまず、すごい(笑)。

(DJ松永)いや、俺はもうとてつもなく……練習もできないからさ(笑)。

(R-指定)ただ、やっぱり俺がすごいなと思ったのは、松永は松永でおるだけで、ちゃんとおもろいっていう。で、それをたぶんお客さんもその状態やからこそ、成立するというか。やっぱり俺はある程度、何かにをしないとダメな人間ではあるというか。

(DJ松永)いやいや、マジで……いろいろラップを日本に輸入してきた先輩とか、ラップの歌唱法でめっちゃポンッて、音楽シーンでバーン!って売れた先輩とか、いっぱいいるけど。たぶんマジでシンプルにラップのすごさをいろんな人に一番伝えているのって、現状ではRじゃないの?って思って。マジで。

(R-指定)いや、嬉しいな。

(DJ松永)じゃない? マジで。マジで冷静に「そうだな」と思った。マジで一番、ラップを知らない人たちに対してラップのすごさを提示して、かましてるの。だって、あれを他はできないでしょう? 無理でしょう?

(R-指定)どうなんかな?

(DJ松永)いや、すごかったよ。マジで。

(R-指定)嬉しいね。それこそ、まずお話をいただいて。オークラさんに「こういうことをやりたい」って言われた時に俺自身も「これ、行ける? できるのか?」みたいな。で、たぶんそれはもう全力で信頼してくれて、投げてくれたんやろうな、みたいなのがあるし。1個、俺のハードルとしては、それこその配信を……やっぱりね、その周りの人たちは褒めてくれても、ラッパーがどう思うのか?って。

(DJ松永)ああ、そうなんだ。

(R-指定)俺の中では結構、そのお笑いの中で、コント中で扱われるラップっていうものとか、ラッパーっていうものを、ほんまにあのコントはそのギリギリのラインというか。あれが、ちょっとでもラップがヤワやと、そうなっちゃうから。すごいそれは意識して。

(DJ松永)絶妙。それが完璧だったよ。

(R-指定)ちゃんと上手いラップじゃないと。

(DJ松永)しかもちゃんと聞き取れるし。普通のコントのお客さんたちが聞き取れる。

(R-指定)聞き取れていた? それはよかった。

(DJ松永)聞き取れて、それでラップが上手いっていうのは無理だよ。他の人だと。

(R-指定)そのバランスはすごい考えたな。

(DJ松永)あと、語りとフロウの行き来というか。あと、普通に言葉。チョイスとか、そもそもの歌詞とかさ。まあ、無理でしょう。あのやり方は。しかも演技しながらだし。

(R-指定)ああ、そうね。そうやな……。

(DJ松永)まあ、『メジャーデビュー指南』とかさ。

(R-指定)そうね。いろいろ、ああいうのをやってたから、たぶんできたなっていうのはあるっすよね。なんか、そのしゃべりとラップのフェードイン、フェードアウト。その切り替わりみたいのは意識してやってたから、ある程度対応できた部分あるのかな、みたいな。

(DJ松永)あれはすごかったわ。

(R-指定)でも、あれをしかも決まったビートの上で、自分1人でやるならまだコントロールできるんすけど。そこにその他の演者さんの会話とラップと、あとバンドの演奏と。その三つの不確定要素を合わせるというのは、なかなかスリリングなものだったんですけども。

(DJ松永)あれ、すごいよ。だって、小節……ビートのループのところで演技してるから。でも一応、フレーズがあるから。2小節ループだったのかな? だから、誰かがちょっと遅れて小節がずれると、変な間が空くじゃん? 1日目は佐倉綾音さんと吉住さん。2日目は百田夏菜子さんと吉住さんんだったけど。全員、完璧に……。

(R-指定)ねえ。すごい! その3人もすごいねんな!

(DJ松永)演技のマイクパスが完璧!

(R-指定)あれはしびれましたね。その、なんやろう? 佐倉さんと吉住さんのやり取りがめっちゃばっちりの会話で終わってくれて、俺がラップ入れれる瞬間になった時に、なんやろう? ほんまにラッパーのクルーで綺麗なマイク回しが回った時みたいな。その百田さんと吉住さんのバンバンッ!っていうやり取りとかも。で、その佐倉さん、百田さんそれぞれ2人だけでやり取りするところもあるじゃないですか。あれとかもほんまに、もうラップの掛け合いが決まる気持ちよさみたいな。「うおーっ!」みたいな。

(DJ松永)そうだよね。見ていても、その感じ……パスが見事すぎるんだよ。リズム、完璧。

芝居とラップ・バンドのマイクパス

(R-指定)だからお互い、たぶん微調整し合ってるというか。たぶん佐倉さんも吉住さんも百田さんも、その自分の中の尺でたぶん俺にパスしやすいところで終わってくれてるとか。わかるんですよ。稽古とかを通して本番に行くと「うわっ、ここ、待ってくれている!」とか「ここ、ちょっとわざとゆっくり言ってくれてる! ありがとうございます!」って。それで入れるみたいな。で、それにバンドの人らも、俺がちょっと入りにくいというか、俺がもう急ぎで入りたいっていうところをたぶん、稽古の流れで掴んでくれてて。

「R、歌い出すな」でバチン!ってその2小節の頭に戻ってくれたりとか。で、だからやっぱり本番終わって2日間とも、めっちゃ綺麗に決まったから。やっぱり特にこの2日目はなんか、あるパートがね、すごいの俺がバーッて畳みかけるラップの終わりと、ちゃんと展開のある演奏の終わりがバチン!って一緒に揃って終わらなあかんところがありまして。

(DJ松永)そうだよね。すごいシビアだよね。

(R-指定)そこは2日目……1日目もめっちゃ綺麗やったんすけど。その2日目も綺麗にパチン!って収まって。それは結構ね、ほんまやったら……劇中やからやられへんけど。できればその場でバンドとハイタッチしたいぐらいの(笑)。

(DJ松永)いや、そうだよな! すごいよな!

(R-指定)だからぐっと噛み締めて、全部終わって裏に戻った時に、そのジェントルの皆さんとやっぱり拳を突き合わすよね(笑)。「やりましたね!」「決まりましたね!」みたいな(笑)。

(DJ松永)いやー、すごい。あれは本当にそうだよな! すごかった、マジで。

(R-指定)気持ちよかったっすね。あれはマジで。あれを体験させてもらったのはね。

<書き起こしおわり>

オードリー若林『東京 03 FROLIC A HOLIC feat. Creepy Nuts in 日本武道館』を語る
オードリー若林さんが2023年3月4日放送のニッポン放送『オードリーのオールナイトニッポン』の中で『東京 03 FROLIC A HOLIC feat. Creepy Nuts in 日本武道館』に出演した際の模様を振り返っていました。
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