佐久間宣行さんが2023年2月14日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で星野源さんとおすすめエンタメを送り合っていることについてトーク。星野さんにダウ90000の配信を紹介した話をしていました。
（星野源）いや、でもなんていうか、寝てないっていうか。めちゃめちゃお忙しいだろうし。僕が得れる情報だけでも、やっぱりちょっと異常な働き方だと思うんですよ。かつ、エンタメのチェックがすごいじゃないですか。
（佐久間宣行）そうですね。それはまあ好きで見てるんで。
（星野源）だからもう、なんていうか、なんていえばいいんだろう？ ARの眼鏡とかをかけて、全部歩きながら見てるとしか考えられないんですよ。その、映画とか……。
（佐久間宣行）でもテレビ東京にいる時はスマホを目の前に置いて、Netflixを見ながら歩いていて。どうやら社内では「Netflixおじさん」って言われていたらしいです（笑）。
（星野源）フハハハハハハハハッ！
（佐久間宣行）廊下を歩いていて、若いADたちに。
（星野源）廊下を。自分の手でスマホを持ちながら、Netflixを見ながら歩いていた？
（佐久間宣行）廊下を歩いて。なんだったら、そのままトイレで小をしてたらしくて。もう覚えてなかったんすけど。
（星野源）フハハハハハハハハッ！ 片手でスマホを持って、片手でズボンのチャックを下げて？（笑）。
（佐久間宣行）それは言われていた時期、ありますね。
（星野源）たしかにそれはちょっと、なんか依存感は若干ありますよね。そこまでだと。でも、それぐらい好きなんですもんね。いろんなエンタメを見たり聞いたりが。
（佐久間宣行）好きですね。それはもう変わらず。でも、それは大学時代からなんですけど。で、ADの頃にとにかく全てを遮断されるぐらい忙しい時期が来るわけですよ。昔の20年前のテレビ界って。その時に、禁断症状みたいになって。その時の反動で……だから3年か4年、全く見れてない時期があるんですよ。だから2000年から2003年ぐらいまでのエンタメはほぼ、知らないんです。実は。
（星野源）ああ、そうですか。ボコッと抜けてるんですね。
（佐久間宣行）抜けていて。それがその時にどうしても見たくて。だから自分でコントロールできるようなってからは、全部見てるっていう。
（星野源）特に佐久間さんって、舞台も見られるじゃないですか。で、僕は演劇をやっていたのがあって。で、特に演劇って……最近はちょっと、たまに配信とかありますけど。1回、見損なったら一生見れないじゃないですか。
（佐久間宣行）そう。見れないんですよ。
（星野源）しかも、そういう……特にギリ、2000年代の前半ぐらいまでって、まだまだがっつり盛り上がっていたじゃないですか。で、伝説的な舞台みたいなのが結構、1月に1回とか。少なくても半年に1回はあるみたいなのがあったと思うんですけど。でも、その時期に見れないって、キツいですよね。
（佐久間宣行）キツいですね。
（星野源）元々は福島のいわきでしたっけ？
（佐久間宣行）いわきで。もう三谷幸喜っていう名前を知って。「見てみてえ！」って思ったんだけど。「えっ、サンシャインボーイズ、解散すんの!?」って思って。それで大学を東京にしたんですよね。
（星野源）見れるように。その頃って、東京に見に行ったりはしてたんですか？
（佐久間宣行）東京のおじいちゃんがいて。そういうので1回か2回は見たことがあるんですけど。基本的にはやっぱり間に合わなくて見れない。高校生なんで。
（星野源）じゃあ東京に出て、大学に入って「見るぞ！」っていろいろ見て？
（佐久間宣行）そう。大学に入って「見るぞ！」って。最初の1年はちゃんと我慢できたんですけど。大学2年の時に、本当におかしくなっちゃって。全部、見るようにして。そしたら大学で2単位しか取れなくて（笑）。で、即留年して。父親と母親に土下座しに帰るっていう（笑）。
（星野源）フハハハハハハハハッ！
（佐久間宣行）「本当に申し訳ない！」っていう（笑）。
（星野源）じゃあ、その名残で。やっぱり今も忙しいのに、舞台に必ず行ってるなと思って。それはやっぱり、そういうのがあったんですね。
（佐久間宣行）今でも、やっぱどうしても「見たい！ でも、見れないな」っていうのはありますけど。まあ、しょうがないなと思いながら。
（星野源）でもなんか、執念というか（笑）。
（佐久間宣行）そうですね。一番僕がスケジュールが空くのが、オールナイトニッポンを水曜日にやって。木曜日が『ゴッドタン』の収録なんですけど。『ゴッドタン』の収録がない週の裏の木曜の昼なんですね。その木曜の昼に舞台に行くんですけど。そうすると、あんまり寝ないじゃないですか。だから、その「さすがにだな」と思ったのは、エスタロンモカっていうカフェインの錠剤を噛み砕きながら舞台を見ていた時に、かもめんたるに「いや、佐久間さん。それはもう、やめた方がいいよ」って言われて（笑）。
（星野源）それはやめた方がいいよ（笑）。
（佐久間宣行）カフェインの錠剤を飲みながら、寝ないようにして舞台を見ていた時に……もう命を削って舞台を見ているみたいな（笑）。
（星野源）そんな人、見たことないよ……（笑）。
（佐久間宣行）楽しみなはずなのに（笑）。
カフェイン錠剤を噛みながら演劇を見る
（星野源）でも、そうですよね。仕事でそれをやる人はいるかもしれないけど。エンタメを見るためにっていうのは……本当に好きなんですね。
（佐久間宣行）そこが一番空いてたんで。数年前までは。
（星野源）なるほど。コロナ禍って、どうでした？ 配信が増えたりとか。家から出れないみたいのも、あったじゃないですか。まあ、仕事ではもちろんね、出なきゃいけないから出てたとは思うんですけど。摂取量は。
（佐久間宣行）コロナ禍は、摂取量は配信に切り替えたりもしたけど、やっぱり減りました。舞台もこんなに見ない年、あるんだと思ったのと。あと、やっぱり心配になっちゃって。みんな、やってる人たちが。どういう風にご協力すればいいんだっていう。だからクラウドファンディングにお金払ったりとかしながら、なんとなく。まあ、星野さんもたぶんわかると思うんすけど。バンドにしても、劇団にしても、あっという間にいつの間にかなくなるじゃないですか。大事なものって。
（星野源）そうですね。
（佐久間宣行）なので、それがこの理不尽なものでなくなったら嫌だなと思って。だからできるだけラジオで紹介したり。配信は紹介しよう、みたいな感じのことを極力、自分のラジオではやってましたね。
（星野源）僕にもある日、突然佐久間さんからLINEが来て。「星野さん、これを見てください」ってダウ90000の配信のURLをもらって、見て。僕はその時、知らなかったんですよ。なんとなくフワッと名前だけは聞いてたぐらいで。それで見て、すごく面白くて。しかもめちゃくちゃ……今も若いけど。あの時さらに若かったじゃないですか。
（佐久間宣行）24ぐらいだったと思いますね。
（星野源）「若い人でこんな人、いるんだ！」っていう。
（佐久間宣行）そうだ。恐ろしいですね。俺、星野源にダウ90000を送りつけているんですね（笑）。
星野源にダウ90000を送りつける
全ジャンルの2021年ベストワンで佐久間さんがダウ90000あげてて声出た#考えすぎちゃん #ダウ90000 pic.twitter.com/qmzZ2TlrMD
— ごん (@cnrrkk) December 17, 2021
（星野源）そうですね。まさに「送りつける」とはこのことっていう。急に。「見てください。これ、よかったら見てください」っていう風に。でも、すごい見てよかったって思うし。なんか、自分が高校生の時から、下北とかいろんな小劇場にもう毎週のように演劇を見に行っていて。で、20代の初め。大人計画に入る前も、バイト代をつぎ込んでめちゃめちゃ演劇を見ていて。その時に、拙者ムニエルとか、演劇なんだけど、もうほぼコントみたいな。その笑いの勢いがとんでもない……猫のホテルとか。なんか、とんでもない人たちが山ほど、あの頃いて。
で、それを見て、劇場で全員が……その駅前劇場とかでお客さん全員がもう、椅子から転げ落ちながら笑ってるみたいな。僕も含めて。「なんかあの頃の熱量って今、どうなんだろうな？ 今、小劇場ってどうなんだろう？」と思ってて。でも、なかなか見に行けてなかった中で、あの配信とかを教えていただいて。それを見た時に、ものすごくなんか熱量みたいなものを感じたんですよね。だから、すごくありがたかったです。「ああ、今もあの火ってちゃんと消えてないんだ」と思って。
（佐久間宣行）そうですね。なんか、面白い劇団も結構ありますし。
（星野源）そうですよね。ありがとうございます。
（佐久間宣行）だからまた、送りつけます（笑）。
（星野源）ぜひ（笑）。
（佐久間宣行）いや、星野さんからも送りつけてくる時、あるのよ？ 何にも言わずに「このゲーム、やってください」って言われて。その、『ドキドキ文芸部!』をやらされた時には、「マジかよ！」と思いましたよ。マジで（笑）。「このタイミングで、とんでもないもんを教えてくるな！」って思いましたよ（笑）。
＜書き起こしおわり＞
