バキ童・ぐんぴぃと佐久間宣行 ネットミームを語る

バキ童・ぐんぴぃと佐久間宣行 ネットミームを語る 佐久間宣行のオールナイトニッポン0

バキ童こと春とヒコーキのぐんぴぃさんが2024年4月17日放送のニッポン放送『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』の中で佐久間宣行さんとネットミームについてトーク。おでんツンツン男、ドヤ中ニキ(ドヤ顔中学生)、受験パルキアニキなどについて話していました。

(佐久間宣行)教えてくれよ、そのオールウェイズニキっていうのを。

(ぐんぴぃ)これは神保町の二郎が1回、強盗だか何かにあったニュースがあって。それに対して街頭インタビューで「神保町の二郎はオールウェイズ、高得点の二郎の肉を食べてくれますからね」って。

(土岡)っていうのがTwitterでバズッて。「オールウェイズニキ」みたいに呼ばれたみたいな。

(佐久間宣行)いや、すごいね! いやー、ネットミームは俺、40代後半だから。ワンテンポ遅れて入ってくるタイプだと思うのよ。同世代の中では早い方だと思うけど、やっぱり君らぐらい……君らはどっちかっていうとテレビで取り上げられてるっていうものよりも、先に普通に、そっちの方が日常でしょう?

(ぐんぴぃ)そうですね。ネットで、Twitterとかで最初に入ってくるみたいな感じですよね。

(佐久間宣行)バキ童チャンネルでネットミームだった人に会う企画が俺、すごい好きなんだけど。その人たちの中で印象的だった人って、いる?

(ぐんぴぃ)でもやっぱり一番印象的なのは、おでんツンツン男ですかね。覚えてますかね?

(佐久間宣行)おお、覚えてる、覚えてる。

(土岡)もっとね、仲良く平和的な人いたけど(笑)。

(ぐんぴぃ)まあ、どういうニュースかというと、コンビニのおでんを指でツンツンってやっちゃって。それでちょっと、捕まりかけちゃったみたいな。でも、話をちゃんと聞くとそこは24時閉店のうんコンビニだった。で、お店が閉店した後に店員さんの了承を得たうえでおでんをツンツンしたんだっていう。

(佐久間宣行)ああ、本当は廃棄するはずのおでんを?

(ぐんぴぃ)そうなんです。「でも、その事件の当時は、見ている人にはわからなかったことだったので。だからすごい叩かれたんですよ」みたいな話がすごく聞きごたえがあって。「でも反省はしているんですか?」みたいに聞いたら、全然反省もしていなくて。

(佐久間宣行)フハハハハハハハハッ!

(土岡)してないんかい(笑)。

(ぐんぴぃ)タトゥーをいっぱい体に入れているんですけども。腕の方におでんのタトゥーを入れていて。そこを指で突いておでんツンツンってするっていうギャグを持ってました。

(土岡)「タトゥーで我慢しておきます」みたいな?

(佐久間宣行)絶対に反省してない(笑)。

(ぐんぴぃ)全然反省はしてなかったですね。

バキ童チャンネル・おでんツンツン男

(佐久間宣行)いやー、面白いな。まあまあ、その人が反省している、していないは置いといて。でも、そういう事実があったとした場合、やっぱりネットって本当に一面の切り取りなんだね。やっぱりね。

(ぐんぴぃ)そうなんですよね。

(佐久間宣行)やっぱり、そういう人って多い?

(ぐんぴぃ)多いですね。それこそ、ドヤ中ニキとか。

(土岡)ドヤ中……ドヤ顔中学生っていう。

(佐久間宣行)ああ、うんうん。画像だけ、覚えている。

(ぐんぴぃ)「ゲームっていうのは暇つぶしのためにあるのであって。その暇つぶしにお金をかけているようじゃこの先、心配」みたいな。

(佐久間宣行)そのスクショだけでSNSで会話がいろんなところで起きていたもんね。あの中学生も来たんだ。

(ぐんぴぃ)そうですね。それが今、大学生になって。東大生になっていて。めちゃめちゃ大成功をしていて。

(土岡)今、そうなんですよね。

(ぐんぴぃ)「その暇つぶしにお金をかけているようじゃこの先、心配」みたいに言っていた中学生がちゃんと東大生になっている。ということは、あの時に言っていたことは正しかったんだな、とかも思ったんですけども。「いや、実はあのインタビューは違いまして。実は僕も課金、していたんですよ」って言っていて。「実はゲームの課金、いっぱいしていて。そんな課金をしてしまう自分って、心配ですよねっていうのを自虐で言ったんですけども。その自虐の部分はテレビではカットされてしまいまして……」って言っていて。

(土岡)「こんなんで僕、どうなっちゃうんだろう?」っていうね。

(佐久間宣行)ああ、そういうことだったのか! 要はギャンブルにハマっている人が「ギャンブルにハマってちゃダメなんですけどね」って言っている部分だけが切り取られたみたいな。

(ぐんぴぃ)そうです。自分もそうなのにっていう。

実はゲーム課金していたドヤ中ニキ

(佐久間宣行)それはでも、俺としては「うわあ……」って思っちゃう。

(ぐんぴぃ)佐久間さん、メディア側だから。

(佐久間宣行)うん。メディア側だから。そういう編集をやってきたとも思わないけども。でも、そのスタッフはそれをやったんだなとも思うし。あと、結構その暴力性というものは、あるのよ。『あちこちオードリー』とか『ゴッドタン』とかでも、たまに若いディレクターがね、悪い言葉をボンと言って。その後にフォローを言っていたんだけど、そのフォローってつまらないわけ。だからそこのフォローをカットして編集してきた時……俺がめちゃめちゃ説教するのって、それぐらいよ。そのフォローも入れないと……っていう。でも、それに近い編集だったっていうことでしょう?

(土岡)そうですね。パンチのあるところをっていう。

(ぐんぴぃ)で、その人は自分から「出しせてください。本当に皆さんにちゃんと伝えたいんです」って自薦で出てくれたりしていて。バキ童チャンネルは、そういう人の場所になっていますね。

(佐久間宣行)なんだよ。ちゃんとメディアになってるじゃないかよ(笑)。

(土岡)たしかに。「助けてくれ」っつって、みんなが駆け込んでくるっていう。

ミームになった人々の駆け込み寺となったバキ童チャンネル

(佐久間宣行)そうだね。だって、たとえば田原俊彦さんとかだって、爆笑さんの番組とかに出た時に言っていたけども。昔の「俺はビッグだから」みたいな発言の意図が、本当のところは違っていたとかっていうのがあるから。そう考えると、逆に今はネットみたいなちゃんと反論できる場所がまだ、あるからいいよね。SNSとかね。そんな場もなかった時代はもっと、たぶん大変だったんだろうなって思う。

(ぐんぴぃ)そうですよね。

(土岡)まあ、でもぐんぴぃの場合は「あのバキバキ童貞のインタビューって、どうだったの?」って聞いても「いや、違うんだよ。AVだと思ってたんだよ」っていう(笑)。

(ぐんぴぃ)たしかに(笑)。

(土岡)「なに、それ?」っていう(笑)。

(佐久間宣行)他にも、なんかある? 有名なネットミームで。たとえば俺が知らなさそうなものとか。

(土岡)ああ、なんかある?

(ぐんぴぃ)そうですね。それこそ、バキ童チャンネルに出てくれた人だと受験パルキアニキっていう……。

(佐久間宣行)受験パルキアニキ?

(ぐんぴぃ)えっ、受験パルキアニキを知らないんですか!? 佐久間さぁーん!

(佐久間宣行)フハハハハハハハハッ!

(土岡)知らないよ(笑)。

(佐久間宣行)受験パルキアニキ、知らないなー。知ってる? 受験パルキアニキ?

(ぐんぴぃ)普段、狭いところで生活してるんだな……。

(佐久間宣行)フハハハハハハハハッ!

(土岡)こっちも極端だな(笑)。

(佐久間宣行)攻撃性を持つ童貞、やめろよな!(笑)。で、受験パルキアニキって?

(ぐんぴぃ)受験の合格発表のところで「やった! 受かった!」って喜んでる子に毎年、インタビューって行くじゃないですか。そこで喜んで「叫んでもいいですか? ウワーッ!」って叫んだ子がいて。その叫び方が伝説のポケモン、パルキアの鳴き声に似ていたっていうことで。それですごいバズッて。「なんかパルキアみたいなやつ、いたな」っていうので。ただ、この現象がこの子だけで終わらずに、その後の受験生たちがみんな、それを受け継いで。合格発表でインタビューされた子が「叫んでいいですか? ウワーッ!」ってやるっていうのが毎年、続いてるんですよ。

(佐久間宣行)ああ、じゃあもう、儀式みたいになってるってこと?

(ぐんぴぃ)そうです、そうです。それでたぶん、高校生たちも「俺、受かってインタビューされたら、これをやるんだ」ってなっていて。

(佐久間宣行)「自分はパルキアになるんだ」って?(笑)。

(土岡)そうなんですよ(笑)。

定番化した受験パルキアの叫び

(佐久間宣行)俺の知らないところでそんなことが……これは、高校生の間だけの?

(ぐんぴぃ)テレビでも最近、「この現象は何か?」みたいなのをワイドショーでやってましたよ。「子供たちが叫び始めている」みたいな。それで専門家の人が「あれはポケモンに似ているんですね」みたいな、外側から解説をするみたいなのがあったんですけども。これとかも、みんな知ってますね。

(佐久間宣行)いや、すごいな……。

(ぐんぴぃ)佐久間さん、知らないんだ……。

(佐久間宣行)いや、ネットミームはね、そんなに強くない。そう思う。だからマヂラブとか、真空ジェシカとか、あのぐらいの世代がネタにしてくれてやっとわかるって感じだよ。たぶん。

(ぐんぴぃ)ああ、たしかに。やってますよね。あんまり2chとか5chとかって、通ってらっしゃらないですよね? 佐久間さんって。

(佐久間宣行)いや、そんなことはないんだよ。『電車男』とかの世代の最初の世代だから。その2chとか5chは見ていたんだけど。これは、初めて言うんだけど。『ゴッドタン』で番組を立ち上げた時に『ゴッドタン』みたいな番組ってあの頃、なかったんだよ。お笑いのね、毎回企画が違う番組って。で、正直、お笑いガチ勢の評論が毎回入る番組になっちゃって。『ゴッドタン』みたいな番組って。その頃って、『やりすぎコージー』と『ゴッドタン』とかぐらいしか毎回、企画が違うお笑い番組ってなくて。で、『ゴッドタン』なんてね、もう17年間、続いてるんだけど。だいたい俺の記憶だと2、3年目で1回、「オワコン」って言われてるんだよ。

(ぐんぴぃ)ええっ?

(佐久間宣行)いや、本当、本当。そうなって。今、Xとかに疲れる人って、たくさんいるじゃん? 俺、それに近い状態になって。それで俺、見るのやめたのよ。「作ってるのがぶれちゃうわ」って思って。番組がいじられる対象になっちゃったから。「作るものがぶれちゃうから、距離を置こう」って思ったのが30代前半ぐらいで。そこから、まとめサイトでたまに見るぐらいの感じになったから、ワンテンポ遅れているんだと思う。

(ぐんぴぃ)そうか。2ch自体と距離を置いたからっていう。

(土岡)まあ、作り手の人は見ない人がいいとは思いますけどね。

(佐久間宣行)そう思う。気にして、その時間を取られるっていうのがね。

<書き起こしおわり>

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