安住紳一郎さんが2023年1月28日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で「アイスバーン」についてトーク。意外と知らないアイスバーンの秘密を話していました。
(安住紳一郎)今年はちょっと記録的な寒さということですね。私も3日前、木曜日に仙台に仕事で行ってきましたけれども。仙台の街中も、駅前でも10センチほど雪が積もっていました。仙台は私たち、どうしても東北のイメージから勝手に「雪国」と誤解しがちですが。東北の太平洋側、福島とか仙台のあたりは、雪はたしかに降りますけれども、ほとんど積もらないですよね。行くとね、結構驚きますよね。冬に仙台に行って「ああ、雪、ないんだ」っていう感じになりますよね。
(中澤有美子)そうなんですよね。
(安住紳一郎)ただね、40キロぐらい離れて、日本海側の山形とかに行きますと、もう世界的な豪雪地帯ですからね。40キロしか直線距離で離れてませんから。東京駅から高尾山ぐらいが40キロでしょう? だから、それぐらい離れて雪が全くないっていうのと世界的な豪雪地帯。2m、3m、4mっていうような、本当に日本列島の複雑な気候の違いに改めて驚かされますけれども。
(中澤有美子)そうですね。
(安住紳一郎)朝のテレビ番組の中継の企画で仙台に行ってきたんですけど。水曜日に雪が降ったのかな? しっかりと。で、その雪が降った翌日……違うかな? いや、そうか。水曜日に私も行ったのか。水曜日に1日、雪が降って。東京もね、木曜日に降りましたか? ちょっとね。で、10センチぐらい雪が降りますと、それが踏み固められて圧雪状態で道路がね。あと、雪が解けてそれがもう一度、凍るっていうことで、ツルツルになっちゃうんですよね。こういう道の状態のことを皆さん、何ておっしゃってますか?
(中澤有美子)「アイスバーン」などと言いますか?
(安住紳一郎)そうですよね。アイスバーンっていうのは皆さん、いつぐらいから言ってますか? 生まれた時からアイスバーンって、ありました? どうですかね? ここ15年ぐらい? 20年ぐらいですか?
(中澤有美子)タイヤのコマーシャルなどで繰り返し聞いたことにより、覚えたのでしょうか?
(安住紳一郎)そうですよね。たしかに。タイヤのコマーシャルなどでね。もちろん横浜ゴムだと思いますけれども。
(中澤有美子)ええ、ええ。そうです、そうです。
(安住紳一郎)いいよね。やっぱり横浜のタイヤはいいなと思います。私も自分の乗ってる車はADVAN dBっていうタイヤを履いてます。
(中澤有美子)そうですか。
(安住紳一郎)もうタイヤ、大好き! あの、横浜タイヤのお世話になってますね。この番組がね。で、この後、私のしゃべりが落ち着きますと、ヨコハマタイヤのコマーシャルが流れますからぜひ、お楽しみにしてください(笑)。バーン!って入りますから。ええ。ねえ。バツーン!って来ますから。
(中澤有美子)そうです、そうです(笑)。
(安住紳一郎)ちょっと私、まだ今日のコマーシャルの内容を確認してませんけど。たぶん、スタッドレスタイヤのコマーシャルがズバーンと来ると思いますから。お楽しみにしてください(笑)。ごめんなさい。どうですか? CM前の予告じゃなくて、CMの予告っていう(笑)。ガーン!って来ますから。
(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!
(安住紳一郎)むしろ楽しみになっちゃうよね。どうしよう? エコタイヤのお知らせだったらどうしよう?
(中澤有美子)早くぅ! 早く、早くぅ!(笑)。
(安住紳一郎)たぶんスタッドレスのお知らせが来るはず。この季節だから。ごめんなさい。アイスバーンって、よく聞きますよね? アイスバーンって、何なんですか? アイスバーンって私、気になって……まあ、いろんなことが気になる世代なんですけど。去年、アイスバーン、調べてみたんですよ。意外な秘密がアイスバーンになりまして、面白かったです。
(中澤有美子)へー。
(安住紳一郎)アイスバーン。「バーン」ってなんですか?
(中澤有美子)なんだろう?
(安住紳一郎)なんでしょう? 知っていらっしゃる方、いらっしゃいますか? アイスバーンの「バーン」って、なんですか?
(中澤有美子)なんか、凍った板?
(安住紳一郎)うん。それは「アイス板(ばん)」だね(笑)。アイスバーンって、スキー用語なのかなとかね、一瞬思ったりしましたよね。アイスバーン、英語だと思ってる方が多いと思いますよね。私も英語だと思ってたんですが、英語じゃないらしいんですよ。これ、ドイツ語らしいんですよ。
(中澤有美子)へー!
(安住紳一郎)で、ドイツ語でアイスバーン(Eisbahn)って「スケートリンク」っていう意味なんですって。「アイス」も英語ですらないんですよ。で、ドイツ語でもアイス(Eis)は「氷」っていう意味なんですけども。「Ice」ではないんですよね。ドイツ語のアイスバーンがスケートリンクになるということで、英語はひとつも入ってないんですよ。
(中澤有美子)そうでしたか。一語なんだ。
ドイツ語で「スケートリンク」
(安住紳一郎)一語なんですよ。アイスバーンってね。だから英語が得意な人が特にいい発音で自慢げに(英語風の発音で)「アイスバーン」とか言ったりするのはもう、お門違い。気をつけて。気をつけてください! ああ、ザワっとしちゃった!
(中澤有美子)本当だ、本当だ(笑)。
(安住紳一郎)「R」の発音をきれいに出しちゃってね。なんかね。で、「B」の発音も上手に出してね、(英語風の発音で)「アイスバーン」ってやったらもう、お門違い。英語風に読んでる人がいたら、大至急直してください! 危ない、危ない。俺もずっとやってたからね。だから「アイスバーン」とかね、「アイスバーンですね」とかって。「えっ、Bなの? Vなの? Vだとしたらアイスヴァーンだな」とか、いろいろと考えてやってたんだけど、全然違った! 私、去年気づいたから。本当に直すんだったら、早めにどうぞ。危なくない? ほとんどの人、英語だと思ってるでしょう? えっ、違う?
(中澤有美子)そうなんですけど……(笑)。なんですぐに教えてくれなかったの?(笑)。
(安住紳一郎)ああ、去年? 去年、だってアイスバーンの話、なかったもん。私、去年アイスバーンのところ、行かなかったから。今年、だから仙台に木曜日に行って「ああ、アイスバーンだ」と思ったら。「ああ、この話をしなくちゃ」と思ってね。
(中澤有美子)ああ、そうか。満を持してね(笑)。
(安住紳一郎)えっ、知ってた?
(中澤有美子)知らなかったです(笑)。
(安住紳一郎)えっ、この話、うるさい?
(中澤有美子)いや、早く知りたかった。お願いします。
(安住紳一郎)ああ、よかった。あとはほら、知ったからにはもう、変えなくちゃいけないところまで来てるから。私、ほら、ドイツ好きだからさ。ドイツ語のことは、この番組でも何回も話しているでしょう? だから「アイスバーン」じゃないんだよね。みんな、なんて言えばいいの? 中澤さん、わかるでしょう? もうドイツ語、俺さんざん話してきたから。
(中澤有美子)ドイツ語は、ええとだいたいこういう感じで言います。「アイス、バンッ!」。
(安住紳一郎)そうだよね。だからもう今年からは「いやー、道が凍って」なんて言って。そこで「アイスバーン」じゃないよね。そう。もうドイツ語風に言わなきゃいけないから、そういうことになるよね。「アイスバンッ!」だよね。
(中澤有美子)フハハハハハハハハッ!
(安住紳一郎)控えめに言っても、これぐらいだよ。「アイスバンッ!」って。「あいたたたた……アイスバンッ!」って。「今日のさばいてにち10、柴田っつぁん、アイスバンッ! あいたたた!」っていうことだよね。
(中澤有美子)「ネーヒスト、アイスバンッ!」。
(安住紳一郎)そうだよね。「アインス、アハト、ツヴァイ! ネーヒスト、アイスバンッ!」って。えっ、おかしい?
(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!
(安住紳一郎)でも、ドイツ語が語源だから、「アイスバーン」じゃないよね。「アイスバン」だよね。発音、確認してないけどね。
(中澤有美子)安住さんに教わったドイツ語のイメージです(笑)。
(安住紳一郎)そう。俺が教わったドイツ語の勝手なイメージで言うと、アイスバーンは「アイスバンッ!」ね。強めに言わないとね。転んだ時とかもね、「あいたたたた、アイスバンッ」って言わなきゃダメだよね(笑)。くだらない。申し訳ない(笑)。でも、俺は思った。「えっ、ドイツ語なんだ?」と思って。ほら、社会で勉強したでしょう? ドイツの高速道路は「アウトバーン」って習いませんでした?
(中澤有美子)そうですね。
(安住紳一郎)だからその「バーン」は同じだよね。「道」なのかな? よくわかんないけど。で、アウトはあれだよね。英語にすると「オート」だからさ。オートっていうのは、オート3輪のオートだから。車のバーン……だから車専用の高速道路でアウトバーン(Autobahn)っていうこと? で、それを勝手に私が英語読みしちゃってるから「アウトバーン」になってるけども。正しくは……?
(中澤有美子)「アウト、バンッ!」。
(安住紳一郎)正解、正解。飲み込みが早くていらっしゃる。
(中澤有美子)やった(笑)。
(安住紳一郎)さすが。テーブルを揺らすぐらい。ありがとう。びっくりした。今、テーブル自体が揺れたね。
(中澤有美子)フフフ(笑)。
(安住紳一郎)あと、本当にドイツ語を愛してらっしゃる方にとっては何か、傷つけてる形になってるかもしれないので、申し訳ないです。私が初めてドイツに行った時にホテルマンから洗礼を受けた時のインパクトでやっているだけなんです。すみません。
アイスバーンとアウトバーン ドイツ語発音
(安住紳一郎)ええと、何の話をしてたんだっけ?
(中澤有美子)アイスバーン。
(安住紳一郎)ああ、仙台市内で、アイスバーンだったっていう。木曜日の朝なんですけど。朝の番組で中継で行ったんですけど。で、アイスバーンになってるんで、移動がなかなか予定通りにできないんじゃないかということで。もちろんね、交通が混雑している中で迷惑をかけちゃいけないっていうこともあって。移動も予定よりは少なくしたんですけれども。
ただ、なかなかね、やっぱり渋滞もしますし。車もそんなにスピード出せないのでということで少し心配があったんですが。仙台市内から南側の名取市というところの下余田というところで営農してるセリ農家の三浦さんっていうお宅に車で、ハイエースで移動していたんですけど。たぶん7キロくらいだってドライバーさん、おっしゃってたんで。25分くらいで普段だと行けるところなんですが。ところがそこがほら、アイスバンだから。そんなに早く進まないし、渋滞していて70分から75分ぐらいかかるんじゃないかっていう見積もりが出て。
そうしたら、中継の時間にタイミングが間に合わないから。まあ、こちら側の都合だけどね。そんな時に勝手に行ってるわけだから。で、私は間に合わないかもしれないんだけれども、次のその三浦さんのセリの田んぼにカメラと中継システムは別チームが現場に入ってるんで。私だけが間に合わずに、でも映像と三浦さんや地元・東北放送の後藤アナウンサーがいらっしゃるから。自分だけがいなくても成立するんじゃないかなっていうことで、前の日に「なにかトラブルになったら、こうしよう」っていうことを決めたんですね。
で、「架空のリポーターを作ろう」ということになって。これ、妙案だと思いましたね。うちわみたいなボードに女性の絵を書いて。緑色の和服を着て、お団子ヘアにして眼鏡かけてっていうちょっと、定年を間近に迎えた厳しい宗教の女性の先生みたいな、そういうようなイメージで書いたんですけども。「この人がリポーターです。セリのリポートをするから『芹ゆう子』っていう名前にしてね。
(中澤有美子)そうでしたね(笑)。
<書き起こしおわり>