安住紳一郎 五輪真弓を語る

安住紳一郎 五輪真弓を語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2022年8月14日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で中高生時代に親の車の車内で聞いた楽曲についてトーク。お母さんがよく聞いていた五輪真弓さんなどについて話していました。

(安住紳一郎)帰省ラッシュも始まりまして、東京は少し人数が減ったようですけれども。なかなかね、まだでもコロナのこともあり。帰省や旅行をやめたという人もいるでしょうしね。なんとなくまだね、「3年ぶりの行動規制のない夏」と言われても、皆さんの心の中では少しね、やっぱり手放しで……という感じではないですよね。さらには暑いしね。本当に心が折れそうにはなりますね。

(中澤有美子)1日、1日ね、どうにか終わらすって感じですよね。

(安住紳一郎)そうですね。なんかね、いろいろね。物の値段は上がるし……。なんかね。

(中澤有美子)うんうん。そうですよね。

(安住紳一郎)なんか、いろんなことがありますね。電気を使ったらダメなような気もするし。エアコンを止めてたら「熱中症で倒れたらどうするの、年寄りが!」なんて言われたりしたりするし。「ああ、今日もなんとか怒られないように1日過ごしたいわ」っていう感じですね(笑)。さて、今日はお盆休みということですね。少し、ゆっくりした放送をと心がけようとしていますけども、間違ってますか? どうですか?(笑)。

(中澤有美子)フフフ(笑)。

(安住紳一郎)中澤さんはお盆休みは何か予定は?

(中澤有美子)今週、東京で過ごしまして。来週、ちょっと北海道に行ってみようと思っています。

(安住紳一郎)北海道? あらら、そうですか。

(中澤有美子)知床などを巡ってみたいと計画をしております。

(安住紳一郎)知床半島。そうですか。いいですね。娘さんと?

(中澤有美子)そうですね。

(安住紳一郎)ああ、いいですね。娘さんも大きくなられて?

(中澤有美子)そうですね。ええ。

(安住紳一郎)そうですか。ねえ。

(中澤有美子)付き合ってくれるのもね、あと何年かという感じなので。ここは気合を入れて。はい。

(安住紳一郎)私、北海道で育ったんですけども。うちの母親が、私が高校1年生。姉が高校3年生の夏に、「家族で旅行するのも最後だろう」ということで知床に家族4人で旅行に行きましたね。父親の車の運転で。そして当時はね、カーオーディオがまだカセットテープだったんですよね。カセットテープで、私が斉藤由貴さんの『風夢』っていうアルバムをダビングしたものを持参してましたので。それをかけましたね。そしたら、母親が「趣味じゃない」って一言、厳しく言いましたね。そういう、知床の思い出です。斉藤さんを傷つけたことになってますか?

(中澤有美子)大丈夫です、大丈夫です(笑)。

(安住紳一郎)大丈夫ですか?(笑)。

(中澤有美子)ねえ。お母様のはっきりしてるところが出て。いいエピソードだと思います(笑)。

「趣味じゃない」(安住母)

(安住紳一郎)いいエピソードですか? ごめんなさい。ええ。なんか、違ったんでしょうね。母親としての……。

(中澤有美子)まあ、その時の気分とかね。

(安住紳一郎)気分とか、あったのかなと思うんですけれども。今ね、私も50手前になりまして。母親のその、高1と高3の自分の子供2人を連れて最後の旅行っていう気持ちが逆にね、今となってはそっちの気持ちの方がわかるなという感じですけども。なんとはない知床旅行でしたけども。ビッグイベントはその、私の好きな斉藤由貴さんの歌を母親があまり気持ちよく聞かなかったという出来事でした。

(中澤有美子)そういうのが心に残るんですね(笑)。

(安住紳一郎)意外にね、雄大な知床の景色とかじゃないんですね。

(中澤有美子)気をつけて過ごしたいと思います(笑)。

(安住紳一郎)そうですか。ごめんなさい。なかなかね。

(中澤有美子)思いもよらないことがね、記憶に残りますよね。

(安住紳一郎)そうなんですよね。記憶に残りますね。うちの母親は五輪真弓さんが大好きで。塾の送り迎えを中学校の時にしてくれてたんですが。田舎だったもんですから、塾に通うのさえ、冬場は自家用車で送り迎えしてくれないとなかなか通えないという公共交通機関のないところだったんですけども。塾がちょうど8時50分ぐらいに終わりまして。母親の運転で、当時はギャランっていうね、三菱の白い車に乗ってましたが。その白い車を塾の玄関先で見つけて、そして乗る。

農家のご子息が多かったんで、軽トラックとかね、農家の皆さんはなんか独特のね、仕事半分みたいな車で。荷台に自転車なんか乗せてね、帰っていくっていう農家の子供たちもいたんですけど。その中で、母親の運転する白いギャランを見つけて、そこに乗る。セダンですね。その助手席に乗りますとね、車内は茶色の、ちょっとフェルト生地みたいなシートだったんです。昔、ありましたよね。そういう乗用車。若い人に言ってもわかんないかな? そこに乗りますとね、五輪真弓が流れてるんですよね。

(中澤有美子)うんうん。

(安住紳一郎)塾の帰り。中学校2年生でね、多感な時期に。

(中澤有美子)人気でしたよ。うちの父なども聞いていました。

(安住紳一郎)そうですか。で、漆黒の北海道の郊外を、五輪真弓が結構、中音量で流れててね。むしろ怖いんですよね。「ざ、ざ、ざ、ざ……」みたいな。懐かしいですよね。

(中澤有美子)「枯れ葉散る♪」って。

(安住紳一郎)うん。感じますね。五輪真弓さん、わかります? 荘厳な感じですよね?

(中澤有美子)はい。私、もちろんわかります。

(安住紳一郎)わかりますよね。ええ。大人になってから、その当時、聞かされていた五輪真弓さんのたぶん、母親が入れてたであろうカセットテープと同じアルバムのCDを手に入れましてね。それを家でかけましたね。そしたら、盛り上がりましたね。中学校ぐらいの時に何気なく聞いてた歌っていうのは、やっぱり印象に残ってるんですね。

(中澤有美子)そうなんですよね。隅々まで覚えているんですよね。

(安住紳一郎)隅々まで覚えていて。急にね、歌詞が歌えたりするから、すごく不思議な感じなんですよね。急に閉じていた箱の蓋がパカン!って開いてね。急にね、「あーなたーは、突然にー♪」なんて。「あっ、俺、歌えるんだ!」みたいな。「帰ってきたーのねー♪」なんて。「ああ、俺、これ歌えるじゃん!」って。「もう二度とー♪」って。「あっ、歌える!」とか思って。

で、その次の曲のイントロとかがわかったりするんだよね。「ええっ!」って思って。びっくりした。なんか、超能力者かと思うぐらい、歌えるんだよね。「そして、ひとーことー♪ このわかればなーしがー♪ 冗談だーよとー、笑ってぇ、ほーしいー♪」……「ええっ? カラオケですぐに歌えるじゃん! 俺、五輪真弓をモノのしてるわ!」なんて。

「俺、五輪真弓をモノのしてるわ!」

(中澤有美子)「次、歌う!」って(笑)。

(安住紳一郎)「次、歌う!」なんつって。「いい曲!」なんて思ってね。ずっと聞いちゃったりして。すごいの。

(中澤有美子)すごいわかるー!

(安住紳一郎)で、なんとなく中学校の時の塾の帰りに聞いてたから。なんか、そのアルバムを聞いた瞬間に何かをやらなくちゃいけないと思って。私はなんかね、その五輪真弓さんのアルバム、今もたまに聞くんですけどね。そのアルバムをかけるとね、ソファーの隙間のところに足首を引っ掛けて、腹筋をしたくなるんですよ。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)ずっとね、だから五輪真弓さんのそのアルバムを聞くと今、私は部屋の中で腹筋してますよ。

(中澤有美子)「こうしちゃいられない!」っていう気持ちに?(笑)。

(安住紳一郎)なんかね、やらなきゃいけないっていうね。黙っては聞いていられないっていう話でした。どうでもいい話を長々としてしまいました(笑)。

(中澤有美子)フフフ(笑)。

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<書き起こしおわり>

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