星野源さんが2023年1月24日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中でオードリー若林さんによるオールナイトニッポン55周年記念ラップジングル解説について話していました。
(星野源)というわけでですね、先週、若林さんと一緒に作った55周年のオールナイトニッポンのジングルを発表しましたけれども。めちゃくちゃたくさんの反響がありまして、ありがとうございました。先週の土曜日、オードリーのオールナイトニッポンでもですね、若林さんが結構詳しくお話してくれまして。僕もですね、ちょっとお仕事に行く途中、車の中でですね、放送を聞きながら。めちゃくちゃ面白かったんで、ぜひ聞ける方はタイムフリーとかで聞いていただきたいと思うんですけども。
あの、面白いっすね。なんていうか、自分が体験したこと。しかもそれがたとえば、テレビの収録とかじゃなくて、ほぼ2人っきりで若林さんと過ごした時間の話。それをラジオで話してるのを聞くっていうのは、なんかすごく面白かったんですよ。なぜかというと、こんなことを言うのはちょっとあれなんですけど。あの、どのぐらい盛っているのかがわかるという……アハハハハハハハハッ!
トークをどのぐらい盛っているのかがわかる
(星野源)でもそれがね、なんて言えばいいんですかね? 嘘は1個もついてないんですよ。でも、表現を変えたりとか、面白くしてて。すっげえあれ、勉強になりますね。だから、聞いてて普通に爆笑しちゃうっていうか。で、それが……でも、詳しいことは言いません。詳しいことは言わないんだけど。どれぐらいその「話にする」っていうところで、その腕といいますか。若林さんのしゃべりに変わる時に「ああ、なるほど。こういうことなのか」っていうのがわかって、非常に面白かったです。
あと、佐久間さんが僕の話をする時も、どれぐらい盛っているかがよくわかるんですけど(笑)。そうそう。前に佐久間さんがコロナウイルスに感染してしまって。その後のエピソードトークで僕の話がちょっと出てきたんですけども。あれ、ちょっと事実とは違うんですよ。でも100パー嘘ではないんです。で、どれぐらい盛っているかっていうのがわかって、非常に面白かったですね。
(星野源)でもたぶん、たとえばこれで僕が実際のことを言ったとしても、その「盛ってる」とは思わないぐらいの……でも確実にちょっと違うっていう。その塩梅を勉強できて、非常に面白かったっていうのと。あと、なんていうのかな? 視点が違うじゃないですか。僕側の視点と若林さん側の視点っていうか。なんかそういう、あんまりない機会だなと思って。
なんかテレビとかの収録でご一緒したとかだと、話せることもあるし、話せないこともあるし。でもそうじゃなくて、結構密室空間でじっくり音楽を一緒に作らせてもらったっていう。なんかその空間のお話を聞けたのがすごく面白かったのと、改めて、なんかすごく楽しい時間だったなと思うんですよ。で、僕は『Pop Virus』っていう曲を一緒に、このラジオブースで僕が生で歌って。で、若林さんが生でラップをしてくれた時に思ったんですけど。
なんていうんですかね? 僕は音楽が昔から大好きで。で、音楽っていうものを、冗談でやっちゃう人と、本当に敬意を持ってやってる人っていうのがパッと見て、わかるんですよ。で、たとえばいろんな音楽企画みたいの、あるじゃないですか。それで「なんかしんどいな」って思うものもあるし。「ああ、これはすごく気持ちが入ってるな」とか。「この人は音楽は詳しくはないのかもしれないけど、ものすごく敬意を持ってやってるな」とか。
なんだか、それが見えてしまうんですよね。で、若林さんとそういう風にこのラジオブースの中で、すごい近い距離で、いわゆるよく言うアメーバ状になるような体験をした時に、やっぱり若林さんは芸人さんだから、恥じらいがあるというか。ラップっていうものとか、音楽っていうものを、たとえば「アーティスト」と呼ばれるような居方、姿勢みたいな感じで言われちゃうときっと、恥ずかしいんだろうなと思うし。で、そういう風に思われたらギャグにせずにはいられないだろうし。とは思うんだけども、この人の音楽への向き合い方みたいなものは、本人は茶化してもいいけど、周りの人は絶対に茶化しちゃいけないなと思ったんすよ。
なぜなら、あの人の中には音楽がちゃんとあって。音楽への愛がすごくあったから。なので、僕が「新曲を作りたい」と思ったのもそれで。なんていうか、芸人さんがやるもので割とよくあるギャグっぽい歌詞で……とか。あとは企画物なので無理やりやらされてますみたいな感じの佇まいとか、そういうことじゃなくて。芸人さんとして、オードリーというコンビを組んではいるけれども、今、この音楽を聞いてる時は聞く人も、芸人さんが片手間でやってるような聞き方ではなくて。あとはご本人もそういう人じゃないので。
冗談として受け取られないような曲を作りたいと思っていたんですよ。トラックみたいなものを。そこで、たとえば僕がそういう気持ちでトラック、曲を作って、提出して。「これでラップをしてもらえないでしょうか?」って言ったら、たぶん若林さんはその行為自体を冗談にするような、若林さんの臨む全ての姿勢を含めたものを冗談にしちゃうようなリリックというものは書かないだろうし。
もちろんでも、その中で面白さとかはいっぱい詰めるだろうけど。音楽をする人としてリリックを書いてくれるだろうなと思ったんですよね。なので、それがまさにそうだったので、もうめちゃくちゃ嬉しかったですし。いろんな人から、いろんなリアクションとか反応をもらったし。メールもね、ラジオにもめちゃめちゃもらったんですけど。やっぱりみんなが音楽として、ラップとして受け取ってもらえたので、僕は本当に嬉しかったです。
なので、これからね、今55周年の特番が発表されたでしょう? 55時間特番ね。恐ろしいですね。すごいメンツですよね。一応、僕もその中にいるんですけど。はい。でも何を、どんな感じになるのかは、これから発表らしいですね。だから、たぶんこの番組の中でもそれぞれ流れるんだろうし。で、今ね、月曜日から昨日からその55周年のジングル、流れ始めたのか。若林さんとのジングルが流れ始めたので、ぜひ他の曜日のジングルでもね、聞いていただきたいと思います。
で、たくさん感想をいただいています。ありがとうございます。広島県22歳の方。「オードリーのオールナイトニッポンで55周年ジングルを収録した時の話や、クミさんが源さんの夢を見た話など、今回もとにかく面白かったです。そして『Pop Virus feat. MC.
waka』のリリックの話を聞いて驚き、改めて『若林さん、すごいな』と思ったし、同時にキュンとしました。最後の春日さんの現ナマソングも最高で、源さんんとレコーディングをする日が来るかもしれないと思うと、とても楽しみです」という。
横浜市の方。「オードリーのオールナイトニッポン、聞きました。クミさんの夢に星野さん登場してましたよ。夢の中で『どうして春日とはコラボしてくれないのでしょうか?』と星野さんに訴えていたクミさん。夢の中の星野さんは『春日さんとはコラボすることがない』と答えていたそうです。春日さんともジングルを作ってクミさんを喜ばせてあげてください」。というメールが、めちゃめちゃ来てます(笑)。
なんだけども、あの、とりあえず一応、答えとしては、春日さんとはコラボすることはないですよね。あと、「春日さんともジングルを作ってクミさんを喜ばせてあげてください」って、俺は何の職業の人なんだ?(笑)。それは、もうだからなんというか、友達にすることだよね(笑)。俺、春日さんとほとんど話したことないのよ。うん。大好きですけどね。でもそのクミさんが……「クミさんが」って普通に知り合いみたいに言っているけども。会ったことはないんですよね。
その春日さんの奥さんが僕のファンでいてくださって。前から。で、オードリーのオールナイトニッポンでも『Family Song』を歌ってくれたりとか。そうなんですよ。で、その先週の放送の中でね、今回のコラボレーション。一緒にジングルを作るっていうのも喜んでくださって。「でも春日とはコラボしてくれないんでしょうか?」っていう。その中で、放送の最後に春日さんが現生ソングを歌ったんでしょう? なんか、ソングを歌ったんですよ。それで「これ、源さんに来てもらってレコーディングすればいいじゃない?」みたいな話になったんですよ。それは、ちょっと面白いですよね?(笑)。
いや、だから僕、レコーディングする機材はもちろん持ってるんで。パソコンを持って行きますよ。土曜日、全然。ただ、それを録音して。その場で録音して、その場で流すってことなのかな? その録音した様を生放送で届けるのか、事前に録音したものを流すのか……。でも、たぶんあの現ナマソングはあれでもうFIXっていうか。あれがたぶん一番面白いでしょう?そうなんだよな。
春日現ナマソングはあれがFIX
(若林正恭)じゃあ、歌ってもらえますか? 「私のお墓の中に現ナマを入れてください」って。
(春日俊彰)(秋川雅史『千の風になって』の替え歌で)「わたしのー、お墓のなーかにー、現ナマ入れてくださいー♪ そこにー、私は、いませんー♪ 現ナマが、あるだけー♪」 https://t.co/nIH7yXZloK
— みやーんZZ (@miyearnzz) January 24, 2023
(星野源)だからたとえば、オードリーのお二人が曲を作る作るってなった時に、僕が呼ばれるとか。そういうのはあるかもしれないですね。だから若林さんがラップをして、春日さんが歌を歌うみたいなものを僕が作るとか。なんか、そういうのはちょっと想像はできますよね。ただ、その「For クミ」になるかどうかはちょっと……それが「For リスナー」ではなく、「For クミ」っていうのはちょっと、面白いですけどね。そうそう。そうなんですよね。
(中略)
(星野源)そうなんです。なので、だからあれですよ。万が一若林さんが「また別の曲をちょっとやってみたいな」とか「作ってみたいな」とか。あとは、たとえばそれが「春日さんと何かをやるよ」みたいな時は僕、やりますから。いつでも言っていただきたいですね。その、クミさんも喜ぶし(笑)。でも今回の作品、ジングルはですね、すごく自分も大好きなので。
ああ、「春日、出てこない」っていうバージョンが土曜日に流れたんですよ。なので、そのバージョンはこの僕の火曜日と土曜日のオードリーのオールナイトニッポンだけで使えるということにしようかなと。他は「55周年、中途半端」っていうのを最初にイントロで言ってるのを使ってもらおうかなと思っております。なので、ぜひたくさん聞いていただきたいと思っております。
(中略)
(星野源)あ、そうだよ。1個、言い忘れてたわ。その若林さんの解説の中で、この番組で先週、「野上ディレクターが隠れているんじゃないか?」っていうメールをもらったじゃないですか。「いや、絶対にそんなことないよ」と。でもこの番組のディレクターの野上くんは「いや、ちょっとありえますね」みたいな。そんな感じで言っていて。「いや、もう……」って思っていたら、若林さんが触れてくれていましたね。だから聞いてくださってたんですよ。若林さんも。本当にありがたいし。
でも、なんて言うか、いわゆる話し相手の春日さんが野上くんのことを全く認識してないから。トークとしてはテンポが狂ってましたね(笑)。だから、ダメだよ。あれ、野上くんのせいだからね? なんか、言ったけどちょっとスッとした空間ができてたじゃないか。春日さんのリアクションがなかったんですよ。
春日さん、この番組とか聞いてないからね? たぶん、他のオールナイトニッポンも1回も聞いたことないんだから。あの人は。わかんないけど(笑)。なので、本当に義理堅い人ですね。ありがとうございます。若林さん、いつも。そして、春日さんも……というか、クミさん、ありがとうございます(笑)。
(中略)
(星野源)(若林ラップジングルを聞いて)やっぱりいいね。いいジングルでございますね。ありがとうございます。香川県の方。「緑黄色社会の長屋さんも新ジングルを先ほど初めて聞いて『すごくかっこいい』と何度もおっしゃっていました。私も先週の源さんのラジオ以外で初めて聞いたんですが、やっぱり何回聞いてもしびれますね」。ありがとうございます。ねえ。ぜひ何回も聞いていただきたい。
たくさんメールが来てます。東京都の方。「新シングル、土曜に若林さんが照れながら解説してくれて、いよいよ昨日から本格的運用となりましたね。若林さんが『星野さんが歌って人前に出て、ああやってパフォーマンスをする裏で、こういう作業されているんだなというのを見れて。プロの星野さん、かっこよかった』と素直に感嘆していたのが印象に残った土曜の放送でしたが、昨日は若林さんとも並々ならぬゆかりのあるCreepy Nutsのお二人が大絶賛して『感無量です。ありがとうございます』と結んでいたし。
星野源マニアのフワちゃんは『今日のジングルは全部、星野源』と興奮してましたね」。そうなの? ああ、昨日3回も流したんだ。全然聞いてなかった。聞こう! 「実際は1回しかかからなかったけど」。ああ、1回、平場でかけて、ジングルとしては3回、かかったんだ(笑)。「私もいろんな番組でこのラップジングルが聞けるのが楽しみで、今週は寝不足です。あ、でも横浜アリーナのために寝なきゃ!」っていう。ああ、そうなんですよね。横浜アリーナ、ありますから。ぜひ。
そうですか。Creepy Nutsの2人も、ありがとうございます。俺、昨日ね、ちょっと途中だけ聞けたんだけども。松永くんがすごい鼻声だったけど、大丈夫だったんだろうか? なんで、ちょっとそこは聞けてなかったんで。後でまた聞いてみます。フワちゃん、いつも本当にありがとうね。フワちゃんはいわゆる55周年のジングル、全部のね、全体のジングルの時からちゃんとリアクションしてくれてましたから(笑)。本当にありがたい。たまにね、たまに、「あれ? 俺の音楽を聞いてんの、フワちゃんだけかな?」と思う時、あるんです(笑)。なんか、なんでか知らないけど。結構頻繁にリアクションしてくれるから。ありがたいねってすごい思ってます。
東京都の方。「番組で流れるのを聞いてもジングル、めちゃくちゃかっこいいですね。リリックですがオールナイトの各ブランドが入ってるように見えるのは考えすぎでしょうか? 『フワついてんの』の『てん』が『MUSIC10』。『論文書ける』が『×』で『オールナイトニッポンX(クロス)』。『光る スター』が『オールナイトニッポンGOLD』。『なんもねえ』が『オールナイトニッポン0』。『上だけ』の『上』が『オールナイトニッポンプレミアム』」……これ、無理やりだな(笑)。
「プレミアム」が「上」……鰻重の上みたいな。アハハハハハハハハッ! これは無理やりだけど。でも、この10から0までは、だとしたらすごいね。でもえてしてね、こういうのって全然違ったりするのよ。だから、なんかさ、こういうの、結構あるじゃない? 今、改めて見たらこことここが全部つながっているじゃん! みたいな。結構、違く書いても読みようによって繋がっちゃうみたいなこと多いんだなとは思う。でも、ちょっとこれは若林さんに聞かないとわかんないね。だとしたら、すごいね。
Gen Hoshino feat. MC.waka『ANN55周年ジングル』
<書き起こしおわり>