星野源『たんけんぼくのまち』チョーさんに出会った話

星野源『たんけんぼくのまち』チョーさんに出会った話 星野源のオールナイトニッポン

星野源さんが2022年11月15日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で小さい頃に見ていた『たんけんぼくのまち』のチョーさんとNHKで出会った際の模様を話していました。

(星野源)あと、久しぶりにNHKに行ったんですよ。この間、NHKに行って仕事をちょっとしたんですけど。NHKって、スタジオが結構連なっていて。で、その準備する場所とかが結構、他のスタジオの人と一緒だったりとか。一緒とまではいかなくとも、ちょっとした仕切りしかないみたいな。だから割と他の現場にいる、他の現場で来てる方とか、知り合いの人とかも、楽屋とかも見つけやすいから。ご挨拶に行ったりとか、そういうのがあるんですよ。

で、自分が行って仕事をする準備をしていたら、「あの、星野さん。すいません」ってスタッフの方が来て。「あの、星野さんの大ファンで。どうしてもご挨拶したい方がいるんです」って言われて。「えっ、ああ、そうですか」「いいですか?」「ああ、全然大丈夫ですよ。どうぞ、どうぞ」って。まだ撮影まで時間があったから。「全然大丈夫ですよ。どうぞ」っ言って。そしたら、遠くの方から「本当ですか? うわーっ! ありがとうございますっ!」みたいな声が聞こえてきて。それでもうバタバタバタバタッ!って来て。

「どうも!」って言われて。それが、おじさんだったんですよ。「誰だろう?」って思って。「ああ、どうも」って。それで「どなたですか?」って声が出そうになったところで名乗ってくれたんですよ。「チョーです!」って。

(寺坂直毅)アハハハハハハハハッ!

(星野源)「あの、チョーです! ワンワンです! 『たんけんぼくのまち』の……」「ああーっ! チョーさん! チョーさんじゃないですか!」ってなって(笑)。「あのチョーさんが!?」って。今ね、『いないいないばあっ!』のワンワンの声をやられたり、もう声優さんとしても大活躍のチョーさん。で、僕がちっちゃい頃、小学生の頃に、僕と同じ世代の人は知ってると思うんですけど。『たんけんぼくのまち』っていう番組がありまして。社会科の番組ですよ。

で、いろんな街で社会学習みたいなことを、その街でいろいろな人と出会って話して。仕事の体験とかをして、その社会、地域社会を学んで。で、それを1枚の絵に、イラストにまとめるというNHKの番組があって。それが、学校に行ってる時間にやっていたんですけど。学校で見るプログラムではあるんだよね。実際はね。なんだけど、それを見れない時の方が多いので。だから熱を出した時とか、風邪を引いて学校を休んだ時に見れる番組だったんですよ。

でも、そんな子供の頃なんて、風邪はしんどいが、学校を休めるなんて本当に「Oh happy day」なわけじゃないですか。もう、超ハッピーな日に、ものすごくワクワクしながら見てた番組なんですよ。で、そのチョーさんが「星野源さん! 大ファンです!」って言ってくれて。「えええーっ!」って。もう、小学生の俺に伝えてあげたい(笑)。やっぱりチョーさん、本当に面白かったじゃないですか。寺ちゃんもね、僕と同じ世代ですから見てたと思うんだけども。面白かったよね?

(寺坂直毅)うんうん。

ワクワクしながら見ていた『たんけんぼくのまち』

(星野源)あと、いろんな社会学習をして。その絵がね、魅力的だったんだよね。で、なんか「俺も書こう」みたいな風に思うんだけど、まあご想像の通りのイラストセンスなので。私は全然書けないんだけど。でも、それでもなんか「やりたい」みたいなことを思い起こさせるような、いい番組だったんですよ。面白かったし。で、そんなチョーさんが……で、今ももう、ワンワンの声をやられてますから。で、そんなチョーさんが「大ファンです」って言ってくれて。「本当ですか!」って言って。

で、僕のその役者としての活動もずっと追いかけてくれてるし、音楽の活動もずっと追いかけてくださっていて。ご夫婦で追いかけてくださっていて。「いやー、嬉しいです」「いや、こちらこそ!」みたいな。で、もうあのチョーさんなわけですよ。あんまり変わらないんだよね?

なので、そんなチョーさんが「あの、ちょっとサインとか……」「ああ、全然大丈夫ですよ」って。で、僕は街でね、声かけられてのサインとかは基本的にしないんですよ。知らない人に対しての差が出ちゃうから。でも、その知ってる方へのサインはちゃんと、もう絶対にいわゆる転売とかの心配がないので。と、思われるので。ちゃんと名前を書いて。日付も書いて。メッセージも書いてお渡しすることはごくたまにあるんです。

で、「大丈夫ですよ」って言ったら「すいません。これ……これしかないんですけど」っつって。おそらく、その後にお仕事があるであろうアニメの脚本を渡されて。「この後ろに……すいませんん!」って。「ああ、全然大丈夫です」って書いて。「チョーさん」って書いて。で、奥さんの名前も書いて。で、「ありがとうざいました。これからも応援してます。何かあったら、何でもやるんで、いつでも言ってください!」って言われて。「いや……うーん。思いつくのが星野ブロードウェイしかない。いや、そんなところで……」って(笑)。

いや、「そんなところで」って今まで、そうそうたる人が参加されてますけど。「もっと何か、ないんだろうか?」って思いつつ。でも、そんなチョーさんにね、声をかけていただいて嬉しかったんですよ。だからそれも含めて、なんというか「時が経ったな」って。まあ、割と最近ね、ちょっと世の中も本当にしんどいですから。「なんか時が経つにつれてしんどくなっていってしまってるんじゃないかな、自分」みたいなことをふと思う時があって。「それはちょっとしんどいな」と思ってたんですけど。

「いや、そうじゃない。見方を変えると昔、自分は精一杯やっていたけども。なんか超えられていなかった部分とか、いっぱいいっぱいだったところっていうところに余裕が出てきていたりとか。だから、自分が意識していないところでちゃんと乗り越えているものがあって。で、乗り越え切れているからこそ今、それを意識しないでいられてるんだな」っていうようなことをなんかこの二つの現場で改めて思ったし。なんかそういう風に自分の知らないところで応援してくれる方が……それはいわゆる有名人だからとか関係なくて、今、そこで聞いたあなたとか。顔も見たことない、最近ちょっと「友達」呼ばわりされているんですけども(笑)。

「友達じゃない」と思ってる……今、「友達じゃないと思ってる」って言いながら横を見たら、ジャンプがあるんですよ(笑)。これ、後ほどちょっと詳しくご説明したいんですけども(笑)。でも、そういう友達じゃないけど友達みたいな人がいるんだなと改めて思ったし。「しんどいことばかりじゃないぞ、俺」と。そういうことを改めて思えたなということで、いい1週間だったなと思います。ちょっとここで1曲、お送りしましょう。チョーさんで『たんけんぼくのまち』。

チョー『たんけんぼくのまち』

(星野源)いやー、いい曲ですね。そして、この番組を知ってる方はですね、今頃悶絶していると思うんですが(笑)。たぶんね、各世代によって悶絶する曲はいろいろ、NHK曲はあると思いますが。お送りしたのはチョーさんで『たんけんぼくのまち』でした。

(星野源)横浜市の方。「『たんけんぼくのまち』、見てました。星野さんと同世代の者です。先生が教室でテレビを流してくれたのを覚えています。最後に作る地図が楽しみでした」。そうなんだよ。チョーさんがね、地図を作るんですけど。すごい早送りでね、ブワーッて書いていって。すごい素敵な地図だからね、なんかやりたくなるんですけど、全然できなかった思い出ですね。

(星野源)続いて。「チョーさんは『ONE PIECE』のブルックもやってます。骸骨のキャラです」。ああ、そうだよね。もう本当に大活躍なんだよね。だから、なんかもうありがたいですよね。続いて。「僕も学校がある日に風邪で休むのが最高に好きで、熱を出しながら『笑っていいとも!』を見るのが至福の時間でした。あのワクワク感は今も忘れません」。そうそう。『笑っていいとも!』ね、見れるのを嬉しかったよね。そうなんだよ。

それが増刊号の日だったりすると、生じゃない残念さもありつつも、1週間分全部見れるみたいな。なんかそういうお得感もあったりして。懐かしいですね。

(中略)

(星野源)大阪の方からのメールです。「NHK Eテレでチョーさんがご出演されている『いないいないばあっ!』でワンワンが書いた星のイラストに『ほしのげんちゃん』と名付けていて、放送当時話題になりました」。ああ、それ俺、聞いたことあるわ。だからか! 「チョーさんが源さんのファンだったのでこの名前を付けていたのだなと納得しました」。うわっ、本当だわ! しかも、ワンワンが書いたんでしょう? いや、すごっ!

「チョーさんと源さんがなにか一緒にお仕事をされたら、めちゃくちゃ嬉しいです」。いや、たしかに。なんか謎が解けたね。「なんでワンワンが?」って当時、思った気がする。たしかにそうだわ! ありがとうございます。

ワンワンのほしのげんちゃん

<書き起こしおわり>

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