星野源さんが2022年7月5日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』の中で最近、アメリカに行った際に何人かで支持政党は違うものの、普通に政治の話をしていたというエピソードを紹介。自身も日本で試しに仕事仲間と政治や選挙の話をして際の模様を話していました。
今夜の #星野源ANN では、引き続き皆さんからの300回放送の企画案をご紹介しました!
実現できそうなものから、ユニーク過ぎる企画まで…
はたして“褒め-1グランプリ”は実現するのでしょうか?色んなことが起きた星野ブロードウェイもぜひタイムフリーで!サンキュー!https://t.co/y0z4ZsQxpN pic.twitter.com/oSwDrKmC9g
— 星野源 Gen Hoshino (@gen_senden) July 5, 2022
(星野源)どうも、こんばんは。星野源です。この間、ちょっと前ですけどアメリカの方に行ってたんですけど。そこでなんかすごくいいなと思った瞬間があって。何人かでお話してる時があって。その現地に住んでるアメリカの人たち何人かと話してる時があって。その中で、いわゆるアメリカの大統領の話になったんですよ。で、その何人か話してる中で、違う政党を支持してる人が何人かいて。それが散らばっているような場だったんですよ。
その中の話で、どの程度そういう話をしていいのか、あんまりわからないから。でも、その中で「どうなの?」みたいな話をした時に、そのいわゆる支持政党が違う人たちが普通に話していたんですよ。普通に政党のことも話してるし、国のことも話してるし、アメリカのことも話してるし。今、思っている「こうしたらいいんじゃないか?」とか、課題とかを冗談を交えながら、明るく話していて。なんだかすごく素敵だなと思ったんですよね。
国や自分が住んでいる場所を良くしたいっていう気持ちは一緒
(星野源)で、改めて思ったけど、なんかその「国とか、自分が住んでいる場所を良くしたいっていう気持ちは一緒なんだよな」と思って。だから、そこで「そういう話をしないようにしよう」とか……もちろん、いわゆる線引きはそれぞれの線引きがあって。「ここからは言わないようにしよう」みたいなことはもちろんあるとは思うんですけど。でも、誰を支持してるとか、そういうことを自由に言っていて。なんだか素敵だなと思ったんですよ。
で、あれですね、7月10日に参議院議員選挙、ありますけれども。皆さん、期日前投票、行きました? 僕、本当は今日、行ってからラジオに行けたらと思ってたんですけど、ちょっと仕事が入ったり、別の用事入ったりして行けなかったんで。10日までの間にね、もちろん投票をしようと思うんですけど。あれですね。なんていうか、いわゆるその立候補をしてる方々とか、党の人のお話って、聞ける場所がなんか増えましたね。それこそ街頭演説とかも、もうネットで全部見れちゃうし。
あとはいわゆるテレビの政見放送とかもそうですけど。あとはYouTubeで、その選挙期間じゃない時にいろんな議員さんだったり、党の代表の方とかが話したり、インタビューしたり、討論をしたりとかしてるのも全部、残ってるじゃないですか。だからすごい面白くて。
なんかこう、勝手にですけど、いわゆるその人……いろんな候補者の方々が主張していることとかって、たとえば新聞とか政見放送とか、あとは党のホームページとか、いろいろあるじゃないですか。そういうところでしか知ることができないような感覚がまだ、勝手にあったんですけど。「そうだね。今はもう、何でも知れるよな」と思って。あと、アーカイブがめちゃめちゃ残っているっていうのがあって。だから、その人が以前に「やる」って言ってたことが実際にはその人はやれていないとか。で、そのやれてなかったことに対して、突っ込まれてる映像があったりとか。それに対して、その人がどう答えているかとかも全部、残ってて。
だから、その人の答え方とか、どの程度濁してるのかとか。全部受け止めて、ちゃんとほ本当の気持ちらしき顔で答えてるとか……実際、その本当の本当の本当はわからないからあれですけど。「ああ、この人はすごく本当に反応してるように見えるな」とか。「この人は全部ごまかしてる」とか、全部見れるようになっていて。すごく、結構……数年前までは「誰に投票しようかな?」みたいな感じだったんですけど。なんかすごくわかりやすいっていうか。「ああ、この人を応援したいな」とか。そういう人が見つけやすくなったな、なんて思いました。
あと、今日さっき、このラジオの会議でいつもね、「今日のメールテーマを何にしようか」とか、そういう話したりとか。近況とか、あとね、作家の宮森のクックパッドのレシピのつくれぽがすごいついたとかね。とうとう宮森、クックパッドでアカウントを作りましたよね。
(星野源)そうそう。そういう話を、世間話みたいなのをしてる中で、「ああ、ちょっと言ってみようかな」と思って。「誰を応援してるの?」みたいな話を振ってみたんですよね。で、「誰に入れる?」みたいな。で、そもそもやっぱり……名前は言わないけど。そのスタッフのある人はいわゆる家庭的に、その家族の中でも投票する人を言い合わなかったっていう家庭の歴史があるみたいで。「ああ、そうだよね。そういう人もいるよね」みたいな。
で、その中で、もう1人の人は「僕は全然、もっと話していいと思います」っていうのがあって。その人と「誰に入れるの?」って話をして。「この人です」みたいな。「ああ、僕はこの人ですね」みたいな話をしてる時に、なんかめちゃめちゃ気持ち良かったんだよね。なんか、それで何人かで行っていて。当たり前だけど、違う人だったりするわけじゃない? 言う人が。それがね、すごい気持ち良かったんだよね。なんかそれが、霧が晴れていく感じっていうか。
やっぱり、なんだろう? たとえばその自分が投票したい人を自分で決めた時。「それ以外がわからない」って思った時に、なにか妙な恐怖を感じるっていうか。「この人でいいのだろうか?」っていうような。それは別に思わなくてもいいんだけど、そう思ったりとかしていて。でも、このチームで話した時になんかその霧が晴れてくっていうか。「ああ、なるほど。この人はこういうところでこの人を応援したいと思うんだな」とか。で、なんかそこの会話にはやっぱり「今、自分が住んでるこの場所を良くしたい」っていう気持ちしかない感じがしたんだよね。
だから、それはすごい素敵だなって思って。なんか、これからそういう話が……それこそね、もちろんその一線というものはもちろんあると思うし。そういう話ができる人とできない人って、もちろんいると思うんで。きっと人はね、「選ぶ」って言うとあれだけど。その人が、そういう意味で気が合うかどうかはわからないから。あと、もちろん話したくないっていう人もいるだろうし。だからその人によって変えればいいと思うんですけど。
理由のない前向きな気持ちになった
(星野源)なんかそういう話をしていくのがすごく楽しいし。なんか、理由のない前向きな気持ちになったんですよね。なんか、やっぱりどうしても気が重いっていうか。なんでこんなに未来を決める……まあ、お祭りな部分もあるから。「イエーイ!」ってなってもいいはずなんだけど、どうしてもなんか気が重い感じがあるし。あと、こういう放送だとやっぱりさ、「選挙期間中の放送における注意事項」とか、ペラでもらうわけ。「これは言わないようにしましょう」みたいな。
やっぱりね、放送局って言えないことが選挙期間中はいっぱいあるから。そう。だからね、どうしても「うわっ、なんか緊張するわ」ってなっちゃうけど。でも、そういう話ができたことによって、緊張っていうよりなんか、すごくいいお話ができたなと思って。なんかもちろん、おすすめするにも人によるとは思うんであれですけど。すごくそれが僕にとっては今、いい日だったなっていう。今日がいい日だったなと思って。それを踏まえて、投票を10日までの期日前投票か、もしくは10日の投票日にしてこようと思っております。皆さんはどうですか?
(中略)
(星野源)先ほど話した、選挙の話。愛知県の方。「日本ではなかなか支持者や支持党の話をオープンにする風潮ではないですが、アメリカでは有名人もめちゃめちゃオープンにしてて、よくよく考えたら隠す必要はないんだなと、話を聞いていて目からウロコな感じでした。普段の生活で普通に政治の話ができるようになると、日本はより良くなるんじゃないかなと思いつつ、とりあえず期日前投票に行ってきます」という。行ってらっしゃい!
まあ、その国の文化っていうのがあると思うので、無理にしようとは思わないけど。なんかでも、やっぱりまあ、ちょっと変わってきてる感じはありますよね。ずいぶんなんか、この数年で政治の捉え方みたいなのは変わってる気がします。世間の人とか。特に若い人の中で。
神奈川県の方。「私も最近、大学の学部の友達と『誰に投票するか?』を普通の話題のように話すようになりました」。ああ、うんうん! やっぱりなんか、そうなってきてるんだね。きっとね。「そこで面白かったのが、自分がどこに投票するのかを話す際に、『自分がもし政治家だったら、政党だったら、どんな政策を出すか?』を共有してみると、お互いにどんなことに重きを置いてるのかがわかって、候補者や政党をとても選びやすくなって、2時間ほど話しちゃいました」。
ああ、いいですね。何かこの「話しちゃいました」っていうのは、楽しかったんだろうね。いや、楽しいよね、そんなの。うん。「こんな感じで選挙の話題が楽しいものになったらいいなって思います」。ああ、素晴らしい。20歳の方。うん。ありがとうございます。そうね。話すの、楽しかったんだよ。おすすめです。
<書き起こしおわり>