朝井リョウ『Nizi Project』パク先生(J.Y.Park)の魅力を語る

朝井リョウ『Nizi Project』パク先生(J.Y.Park)の魅力を語る 高橋みなみと朝井リョウ ヨブンのこと

朝井リョウさんが2020年3月1日放送のニッポン放送『高橋みなみと朝井リョウ ヨブンのこと』の中でHuluで配信中のオーディション番組『Nizi Project』についてトーク。主催者のパク先生(J.Y.Park / パク・ジニョン)の魅力について話していました。

(朝井リョウ)「朝井さん、ananにJO1のエッセイを書いたんですって?」。そうなんですよ。

(高橋みなみ)フフフ、自分で?(笑)。えっ、でも本当だ。「PRODUCE 101 JAPAN」から生まれたグループJO1という……。

(朝井リョウ)今、私がエッセイを書いたということを高橋さんが言ってくれましたけども。

(高橋みなみ)いやいや、なんか今、とても促されたから。

(朝井リョウ)なんでそれを触れてほしかったかっていうと、私はちょっとハマったものを言語化していくっていう遊びが一番自分の中でもすごく気持ちいいということをやっているので。このJO1の話から展開させて話すっていうことをやりたかったんだけど、あの意外とその高橋さんの2018年の話っていうのが長引いたというところがあって……。

(高橋みなみ)フフフ、それは申し訳ないけども。

(朝井リョウ)だからそこから自然に移行することが難しいなと思った結果、もう自分から言うということになりました。

(高橋みなみ)これってもう、じゃあオファーというか、「書いてくれませんか?」というのが来たということですか?

(朝井リョウ)これはね、もうありがたいことにね。でも本当に好きなものには適度な距離を置いて関わらずにいようというのが私のモットーではあるんですが。でもせっかくなので。フフフ、軽い理由。「せっかくなんで」(笑)。せっかくなので書いたんですが。まあ私、だからオーディション番組オタクなので。私はこういう時にオタクによるオタクのための文章になるのか一番ダメだと思ってるんですね。内輪受けというか。

オタクが書いたオタクの文章をオタクが読んで喜ぶみたいなのはなんか読んでてちょっと「オエッ」ってなるじゃないですか。だからその、初めてそのananの特集で見た人も、「あっ、こういうグループなんだ。こういう番組から出てきたこういうグループなんだ」っていうのがわかっていただけるようにすべきかなと思って、その「PRODUCE 101」という番組について再度、言語化をしたんですよ。

(高橋みなみ)うんうん。

(朝井リョウ)でも私、いまHuluでやっているNizi Projectっていう別のオーディション番組があるんですけど。それにも超ハマってまして。

(高橋みなみ)オーディション番組、好きね!

(朝井リョウ)大好きなんです。オーディション番組で生きてきたって言っても過言ではないので。私は。で、そのJO1というのを改めて言語化した時に、そのNizi Projectが全く別の種類のオーディション番組として面白いということを自分の中で言語化ができるようになり。やっぱりJO1の話をした時に割とこのラジオを聞いてそのプデュを見始めたという人が多かったので、今回はNizi Projectの布教を兼ねて。

(高橋みなみ)Nizi Project?

朝井リョウが今、ハマっているオーディション番組

(朝井リョウ)Nizi Projectの布教を兼ねて、私が今なにを面白いと思っているかということについて説明して。で、私のこの話を聞いてから「Nizi Projectを見ました」という人が増えてて。それがソニーミュージックとJYPという韓国の事務所がやってる番組なんですが。それの人たちがそれに気づいて、最終的に感謝をされたい。

(高橋みなみ)フフフ、なんでそこまで明確に言っちゃったのよ?(笑)。

(朝井リョウ)別にエッセイの仕事とか、そういうのは求めてないので。「ああ、なんか朝井リョウさんっていう人が初期に勧めてくれましたよね」っていう。

(高橋みなみ)そうだね。初期、大事だね!

(朝井リョウ)でも、もう結構6話ぐらいまでこの放送の時は進んでいるっていうのがあるんですけど。

(高橋みなみ)それはまた「PRODUCE 101」とは違うの?

(朝井リョウ)違うの! なにが違うかっていうのをこの後、説明します。

(高橋みなみ)気になるな。国民プロデューサーじゃないっていうことですか?

(朝井リョウ)違います! あ、いい質問!

(高橋みなみ)いい質問だったんかい!

(CM明け)

(朝井リョウ)先ほど、いい質問をいただきました。私たちは12月まで国民プロデューサーとして活動してきましたが、この1月から我々は国民プロデューサーを解任という形になりまして、全く違う形でオーディション番組を見るという立場に今、なっております。あなたもです!

(高橋みなみ)あ、今、私も?

(朝井リョウ)あなたも解任です。懲戒解雇です、あなたは!

(高橋みなみ)解任された(笑)。えっ、懲戒解雇って何?

Nizi Projectの概要

(朝井リョウ)Nizi Projectというのはですね、ざっと概要を説明すると……ソニーミュージックとJYP という事務所が組んだオーディション番組で。そのJYPというのはTWICEが今、所属している事務所ですね。わかりやすいところで言うと。で、そのTWICE的なアジアを代表するようなガールズグループをJYPの事務所の社長さん。パクさんが作ろうということで。そのパクさんが主導となって動いているオーディションなんです。

(高橋みなみ)番組としては日本?

(朝井リョウ)日本で。日本の女の子たちでアジアを代表するガールズグループを作ろうということで、もう日本全国。あとロサンゼルスとハワイだったかな? そこでもオーディションをして。

(高橋みなみ)えっ、いつから始まったの?

(朝井リョウ)だから企画としてはもうすごい前から動いてて。最近、やっと映像が世に出るっていうところになっているんですけど。その各地方予選から選ばれた人が東京で合宿をして、そこからさらに選ばれた人が韓国でデビューに向けたレッスンを積むっていうのをずっと今、映像としてね、配信してくれているんですよ。そして重要なのが、この世の中にはオーディション番組っていうのは二種類あるですね。ひとつは私が12月までどハマリしていた「PRODUCE 101 JAPAN」のように視聴者が参加して、投票する形でメンバーを選ぶというものです。これはもう自然とハマっていくっていうのはよく分かると思います。

(高橋みなみ)そうだね。

(朝井リョウ)ただ、今回のNizi Projectに関しまして視聴者は参加することができません! ただ見るだけ。それはパクさんといJYPという事務所の社長さんが全て、独断と偏見で選ぶメンバーを決めるというのが今のNizi Projectなんですね。

(高橋みなみ)はい。でも熱量としては自分が参加できた方が楽しいんじゃないでしょうか?

(朝井リョウ)いい質問でした! いい質問でした。そうなんです。後者の番組で面白くなる絶対条件があります。それは、選ぶ側の事務所の代表的な人物が魅力的であること。これをクリアしていたのが「ASAYAN」なんですね。やはりつんくさんが素人の集まった女の子たちのどこに魅力を感じ、どこで引き上げるのか? 「えっ、なんでこの子を? 歌も全然うまくないのに選んだの?」って。でもつんくさんが面白いことを言うんですよね。「この子は曲のインスピレーションが湧きます」とか。「ああ、上手さじゃないんだ!」みたいな。その選ぶ人の価値観みたいなものが面白ければ、もうそれで見られるんですよ。でもそれってすごく稀有で。本当につんくさんって私にとっても超絶面白い人ですから。それで今回のパク先生……私はパク先生のことを「韓国のつんく」と呼んでおります。

(高橋みなみ)ああ、そんな方なんだね。

(朝井リョウ)パク先生はずっとこれまで、自分が歌手活動をされてきた方なんですね。

(高橋みなみ)ああ、もう本当につんくさんと……。

韓国のつんく・パク先生(J.Y. Park)

(朝井リョウ)そうなんです。だからステージに立つ側の人間としての視点で素人の子たちを選別することができる。パク先生は本当に私、感動したんですけれども。私は結局、このオーディション番組を見て今、一番誰のファンか?っていうとパク先生のファンになってしまったんですね。

(高橋みなみ)ああ、もう選ばれている子とかじゃなくて?

(朝井リョウ)すごいの。もう見ると、だから「世界を股にかける事務所を経営している人間というのはこういうことか!」という異常な言語化能力にしびれます。

(高橋みなみ)へー!

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