朝井リョウ 作家同士のZOOMで気づいたことを語る

朝井リョウ 作家同士のZOOMで気づいたことを語る 高橋みなみと朝井リョウ ヨブンのこと

朝井リョウさんが2020年4月19日放送ののニッポン放送『高橋みなみと朝井リョウ ヨブンのこと』の中で作家同士でお花見がわりに行ったZOOMについてトーク。その際に気づいたことを話していました。

(高橋みなみ)まあ、結構ね、外出をなるべく自粛してくださいっていう要請もあったりしますけども。朝井さん、この1、2週間、どんな風に過ごされていたんですか?

(朝井リョウ)なんかめちゃめちゃちゃんとしたラジオみたいな質問の仕方を今、しましたね?(笑)。

(高橋みなみ)フフフ、いや、シンプルにマジで朝井さんが家でなにをしているのか、気になっているだけなんだけども。

(朝井リョウ)私は、結構あれですよ。いわゆるZOOMみたいなやつ。

(高橋みなみ)ああ、あれでしょう? 4画面とか何画面にもできてみんなで会議ができるやつでしょう?

(朝井リョウ)そうそう。やりましたよ。まさにこの収録が行われる直前、数時間前にも西加奈子さんと加藤千恵さんという私が前に一緒にラジオをやっていた方とD(DJ松永)と4人でZOOMを……。

(高橋みなみ)Dと! また出てきたな!(笑)。

(朝井リョウ)ZOOMをやっていましたし。あと、毎年作家同士で花見をやっているんだけども。それもなくなっちゃって。もちろんね、開催できないっていうことになって。「じゃあ、ZOOMでやりましょうか」っていうことで。その時、私ははじめてZOOMを使ったんですね。

(高橋みなみ)ああ、そうなんだ。

(朝井リョウ)なんか基本的には撮影とかもないじゃないですか。

(高橋みなみ)いや、本当よ。お仕事がどんどん飛んでいくわよ。

作家同士のZOOM

(朝井リョウ)そういう状況でしょう? 特に表に出て活動をしている人は。でも私も一応本が出たタイミングだったからいっぱい取材みたいなのがあったんですけども。それも全部電話取材とかになって。それでずっとヒゲを剃ってなかったんですね。それで見た目もどんどんと引きこもり化していくというかさ。スウェットでボサボサの髪で……みたいな状態で。「でも作家の花見だから。知った顔ばかりだからこの状態で全然いいや」って思ってそれでZOOMに参加したらさ、加藤千恵さんという方は顔が広い方で。そのZOOMの部屋に入ったらいろんな方がいたのよ。で、はじめて会う人もいっぱいいたの。

(高橋みなみ)初対面がその状態って嫌だね(笑)。

(朝井リョウ)で、すっごい好きな作家さんとかお話をしてみたかった方とか。いろんなジャンルの「素敵だな」って思っている人がいっぱいいてさ。しかもみんな、結構ちゃんとさ……みんなも外に出ていないはずなのに、ちゃんと整えているんだよね。割とちゃんと。

(高橋みなみ)やっぱりさ、なんだろう? 画面に映るってなって、誰とつながるかもわからない場合、特に余計きれいにしておくかもね。

(朝井リョウ)普通のお花見、10何人とかいたらさ、4人ずつとかでいろんな話をしてる時間みたいなのがあるじゃないですか。でもZOOMだと同時にしゃべっちゃうとグチャグチャっとなっちゃうから。基本的には1人がしゃべるのよ。

(高橋みなみ)ああ、そうか。誰かがMCみたいになるんだ。

(朝井リョウ)そう。本当にすべらない話みたいになるの。1人がしゃべるひとつのエピソードを15人ぐらいがみんな聞いているの。

(高橋みなみ)逆に嫌だな(笑)。

(朝井リョウ)もうすべらない話が2ターンぐらい回ってきちゃって。いやー、久しぶりにあんなに緊張する場がありましたけども。

(高橋みなみ)今日はちなみにヒゲ面で?

(朝井リョウ)いや、でもその時にすごい反省をして。昨日も今日もZOOMをやる機会があったから「ちゃんと不潔だとは思われない程度に整えておかないと失礼だな」と思って。整えました。

(高橋みなみ)フフフ、そうなんだ(笑)。

(朝井リョウ)という感じでなんか世の中の自粛しなきゃいけない感じ。それに乗っかってさ、ZOOMをやったりとか。ちょっと前に言った矢沢あいさんの漫画も他の作品を読み返したりとかしてさ。結構そうしていたんですけども。でも最近、はたと気づいて。別に私、仕事をしなきゃいけない分量って全然変わっていないんですよ。

朝井リョウ『天使なんかじゃない』と矢沢あい作品の魅力を語る
朝井リョウさんが2020年3月8日放送のニッポン放送『高橋みなみと朝井リョウ ヨブンのこと』の中で『天使なんかじゃない』など矢沢あい先生の作品の魅力について話していました。 (朝井リョウ)皆さんは、家にいますか? (高橋みなみ)えっ、突然?...

(高橋みなみ)ああ、結局お仕事にはそこまで……?

(朝井リョウ)単純にね、締切は延びるわけではないので。

(高橋みなみ)そうか!

すぐそこにある締切

(朝井リョウ)だから全然仕事の分量は変わっていないのにすっごい「自粛、自粛……」って思ってすごい家の中で楽しめることばかりやっていたら、すぐそこに締切がありました!

(高橋みなみ)アハハハハハハハハッ!

(朝井リョウ)もうびっくり。私は自粛している場合じゃなかった。

(高橋みなみ)締切があった?

(朝井リョウ)そう。ちゃんと働かなくちゃいけなかったことに最近、気づきました。

<書き起こしおわり>

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