安住紳一郎 ハロウィーンネイティブ世代とのギャップを語る

安住紳一郎 ハロウィーンネイティブ世代とのギャップを語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2022年10月16日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中でハロウィーンについてトーク。ハロウィーンネイティブ世代とのギャップや「ハロウィーン」発声問題、地味ハロウィンなどについて話していました。

(安住紳一郎)さて、10月も中旬ということで。町はそろそろハロウィーンの装飾などが出始めましたね。もうクリスマスに並ぶ2大イベントとも言われていますが。すっかり定着しまして。ハロウィーンになりますと、ハロウィーンを受け入れられる人と、受け入れられない人が両方相まみえているという時代が長く続きましたけども。「ハロウィーンネイティブ」と呼ばれる皆さん方がいらっしゃいまして。ちょうど30歳ぐらいに分水嶺があるようですが。

まあね、社会の分断を煽ってはいけませんけれども。でも実際、そうみたいですね。日本にハロウィーンというイベントがスタートしたのが1997年ですか。今から25年くらい前に東京ディズニーランドで初めてのハロウィーンイベント。さらにはカワサキハロウィンが開かれたのが1997年で。同じ年というのも何か運命的なものを感じますが。1997年にスタートしてますんで。それを生まれた時から見ている人たちはハロウィーンというものがカレンダーに組み込まれていたとしても何の不思議もないわけですよね。

(中澤有美子)なるほど!

(安住紳一郎)なので25年前ですから、5歳くらいから記憶があるでしょうか? なので30歳以下の人たちは「10月の後半って言ったらハロウィーンを当然やるでしょう?」っていう意識ですよね。一方、それより上の世代の人たちは大人になってから急にね、ハロウィーンっていうものをやっている会場があるっていうことをいろいろ漏れ聞きまして。「そうなんだ」ということで。それで取り組んだ人はいいんですけどね。その波に乗れなかった人たちはいまだに傍観したままということになってるわけですよね。まあただね、ゆくゆくはハロウィーンネイティブが主流になっていくのは当然ですよね。

(中澤有美子)そうですね。

ハロウィーンネイティブが主流になっていく

(安住紳一郎)その世代が長生きしますからね。そりゃそうだということですけれども。あとはね、子供がいたりとか、親戚が小さい子がいたっていう人は早めに取り組んでるかもしれませんけれども。

(中澤有美子)そうなんですよね。

(安住紳一郎)ただね、これがどんどん広まっていきますからね。乗り遅れた皆さん方がね……まあ「乗り遅れた皆さん方」って言い方もちょっと厳しいですけども。まあ、私も乗り遅れていまだにハロウィーンは仕事以外ではやったことはないですし。全くやろうという気持ちにもなってないんですけれども。あら? こういうことを言うのもまた「老害」と言われてしまうかもしれませんが。まあ40代で老害と言われても少し心外だなって感じもしますが。なんかね、「どうしたものかな?」という風に思ってますけど(笑)。

(中澤有美子)そうでしょうね(笑)。それが正直なところだと思いますよね。

(安住紳一郎)「困ったな」っていう感じになってますけれども。そうですね。まあね、盛り上がるのはいいなと思いますけども。そしてそのカワサキハロウィンなんですけども。もう関東にお住まいの方はね、長らく川崎の駅前でたくさんの人が集まってやってたなっていう印象あるんですが。実はカワサキハロウィンはですね、2020年はコロナで中止になってたんで、2019年で終了してるんですよね。これは2021年に発表がありましたけれども。「役割を終えた」ということで。親子2代にわたって参加という方もいらっしゃる中で、想像を超える盛り上がりを見せていたというところもあるんですが。様々な問題もあるということで、役割を終えたということで、カワサキハロウィンはもうないということなんですよね。

(中澤有美子)そうなんですね。

(安住紳一郎)ちょっとね、最後コロナのこともありましたので。大々的なフィナーレを予定していたようですけれども。こう聞きますとね、「寂しいな」という気持ちになりますが。あとは10月31日に向かって盛り上がっていき、31日で大団円という感じがハロウィーンの一連の動きですよね。

(中澤有美子)そうですよね。

(安住紳一郎)で、このハロウィーン、もうノーベル賞に対するイグノーベル的な感じで、ハロウィーンの10月31日の前の日の10月30日に、地味ハロウィンがね、行われるでしょう?

(中澤有美子)決まっているんですか?

(安住紳一郎)いや、ちょっとわからない。今年は10月30日に開かれるみたいですよ。なんか、こういうのも面白いですよね。華やかな方に対してちょっとね、陰な方っていうことで。前日に地味ハロウィン……私はこの地味ハロウィンは大好きなんですけど(笑)。

(中澤有美子)そうですよね(笑)。大好物ですよね。

(安住紳一郎)まあ、大好物ですよね。また、いますよね。ノーベル賞じゃなくてイグノーベル賞が好きっていうひねくれ者が(笑)。私は地味ハロウィン、大好きで。番組でもね、中継しましたけどね。デイリーポータルZ主催の……これ、結構大々的にやってるんじゃないでしょうかね。地味ハロウィン2021。昨年ですね、入賞者、タイトルありますけれども。「国際線の手荷物検査に並ぶ人」とかですね。「久しぶりの礼服」とかですね。テーマ「マッチングアプリでよく見る残念なプロフィール写真の男性」とかね。なかなかエッジが効いてますよね。

(中澤有美子)フフフ(笑)。

(安住紳一郎)「現地到着後すぐにアクティビティに連れて行きたがる現地ガイド」とか、よさそうじゃないですか!

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! どう表現するんだろう?

(安住紳一郎)わからないけど、いいですよね(笑)。

(中澤有美子)ねえ。面白い!

(安住紳一郎)「わんぱく相撲の審判」とかね。ちょっとイメージできるじゃないですか。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! いいですね! うんうん!

(安住紳一郎)白い手袋をして、両手を広げて。いいですよね。「足で踏むタイプの消毒液スタンド」というテーマで活動された方もいらっしゃるみたいですね。いいですね! 「久しぶりの礼服」の方は見ると全くわからないが、近くに行くと防虫剤の匂いがすごいっていうね。そういう、匂いまでこだわったっていう(笑)。

(中澤有美子)いいですね! 地味ですね!

(安住紳一郎)地味ですけどね。いや、これこそまたね、いいなという感じがいたしますね。

(中澤有美子)なるほど。そうやって表現を。

(安住紳一郎)いろんなことがありますね。皆さんはハロウィーンはネイティブの方ですか? ネイティブというかね、元々やってましたよっていう。中澤さんのお宅はお子さんがいらっしゃるから、比較的早めからハロウィーンに対しては積極的に?

(中澤有美子)そうですね。幼稚園の時などは数年、付き合いましたけど。まだ、どうでもよくなりましたね。

(安住紳一郎)えっ? I beg your pardon? もう一度。なんですか?

(中澤有美子)小さい頃は子供を仮装させて、そういったイベントに繰り出したり。お菓子をこちらも用意したりしましたけれども。最近はまた、そういう時期が過ぎたので。傍観しているという。

(安住紳一郎)ああ、さすがにお子さんがらみでないと、自分ではやらないってことになりますか?

(中澤有美子)そうですね。ええ。

(安住紳一郎)きっとたぶんね、戦前生まれとか大正生まれの皆さん方はクリスマスなどもこういう風に見てたんだろうなという風に思うんですよね。「子供たちが盛り上がるから、よし!」なんて言ってね。そしてどんどんどんどん、私たちなども生まれた時からクリスマスをやってたので。12月24日にね、「ちょっとケーキでも食べようか」って気持ちになりますよね。やっぱり習慣ってのは大きいですね。

(中澤有美子)ああ、そういう気持ちで付き合ってくれてたんだと思うと、感慨深いですね。

(安住紳一郎)これ、想像ですけどね?

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)大正生まれの人に直接聞いてないからあれだけど。でも、きっとそうじゃない? 当然クリスマスなんて、昭和30年ぐらいからでしょう? きっと。そうだよね。戦中に「クリスマス」なんて言ってたら、捕まっちゃうもんね。きっとね。

(中澤有美子)そうですよね(笑)。

(安住紳一郎)特高警察が来ちゃうね、きっとね。なので、そう思うとね、きっとクリスマスに対して子供たちの気持ちを優先して付き合ってくれた先人たちがいたんだろうなっていう気にまでなりますけどね。

(中澤有美子)ねえ。グッと来ちゃいますね。うん。

ハロウィン、ハロウィーン、ハロウィーーン

(安住紳一郎)あとはハロウィーンですよね。伸ばすか、伸ばさないか問題もだいぶ混沌としてまいりましたけれども。皆さんは「ハロウィン」って言いますか? 「ハロウィーン」っていいますか? それとも「ハロウィーーン」って言いますか?(笑)。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!

(安住紳一郎)どうでもいい話をしてしまいますが(笑)。

(中澤有美子)三つ目(笑)。

(安住紳一郎)三つ目。ねえ。これはでもね、私はずっと「ハロウィーーン」って言ってるんですけど。この私の歴史ももう、これでも10年ありますからね。

(中澤有美子)そうか! あの時から10年(笑)。

(安住紳一郎)時の流れっていうのは、あっという間ですね。うん。これも若い人にとってみると、ひとつのもう歴史になってますからね。「ハロウィン」って呼ぶ人と「ハロウィーン」って呼ぶ人と「ハロウィーーン」って呼ぶアナウンサーがどうやらいるらしいっていうね(笑)。

(中澤有美子)ああ、そんなに認知されている?(笑)。

(安住紳一郎)いや、結構ね、言われますよ。特に若いディレクターなどにはね、「安住さんはずっとハロウィーーンって言ってますけど、表記する場合は『ハロウィーーン』ってしますか?」みたいな。「しません」っていう。

(中澤有美子)気を使っている(笑)。

(安住紳一郎)気を使ってますけどもね。でもほら、事の経緯を知らないとさ、すっごいなんか機嫌の悪い年配のアナウンサーが「ハロウィーーン」って言ってるから。「ああ、これは『ハロウィーーン』って字幕スーパーを表記しなければ、あのうるさ型のアナザーがガタガタ言うんじゃないかしら?」なんて思うでしょう、きっと。

(中澤有美子)なるほどね(笑)。

(安住紳一郎)字幕スーパーで「ハロウィーーーン」で横棒が三つ、並んだ時は「さすがにそれは違う」って思ってね。「GReeeeN」みたいになっていたから。「ええっ? おかしい。違うよ!」って思って。で、事の経緯を1から説明して、またね。「大変だな」と思っちゃって。あ、ごめんなさい。話が長くなってますけど。元々、ハロウィーンって横棒を入れるのが、どうやら正式というか、原語に忠実? なのか、当局はそういう風にやれっていう風に指導してるんですよね。なので、新聞などでもたぶん横棒が入ってると思うんですけども。ただ、皆さん方は普通にハロウィンって横棒を入れませんよね。伸ばさずにハロウィンが優勢だと思うんですけども。

ただ、その言葉的にはハロウィーンって放送では言いなさいって私たちは当局から指導されるんで。まあ当局ってなんだ?って話なんだけども。当局から指導をされるんで「ハロウィーン」って言ってるんだけど、「どうも違うな」と思って私などはその「横棒を入れてますよ」っていうことを意図的に見せるために、一時停止をしっかり止まるっていうね。そう。自分が止まったって思うんじゃなくて、傍からら見てもしっかり止まってるっていう風に思わなきゃダメだから、意図的に入れてるってことで。

それで「ハロウィーーン」ってちょっと長めに伸ばしてたんですよ。「私は伸ばしてるぞ!」って。「伸ばしてない」っていう指摘されるの嫌だから。「伸ばしてる」っていうことをあえてわかるように、少し誇張して入れたんですよね。そしたら、それがねどんどんどんどん誇張がすぎていって、最近は「安住さんの伸ばす感じを見たい」みたいな、そういう声まであって。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! あるんですか?(笑)。

(安住紳一郎)一部のね、一部の層にあるんだよ。ちょっと私も自意識過剰だから。また、あのあまのじゃくが10月に入って伸ばし始めてるぞ、みたいな感じ?

(中澤有美子)「来た来た来た!」って(笑)。

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