安住紳一郎が語る 家の近所の大好きなコーヒーショップの話

安住紳一郎 父の日にプレゼントが届くようになった話 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんがTBSラジオ『日曜天国』の中で、家の近所にあるコーヒーショップの話をしていました。リスナーからの『牛丼屋の店員さんのサービスに感動して、近くに来た際にはかならずその牛丼店に行くようにしている』というメールメッセージを読んだ後のトークです。

(安住紳一郎)このね、お便り読んでいるだけでも、気持よくなりますね。そう!サービス業の醍醐味はここよね。これよ、これ。そう!本当にね、お金払ってサービス受けているんだけども、ものすごく気持よくなる時、ありますね。そういう人がいるんですよね。本当にね。

(中澤有美子)へー。

(安住紳一郎)私も、何人かそういう人を見かけた経験を詳しく記憶してますけども。うん。本当にやっぱり、眼から鱗が落ちるような時、ありますよね。ああ、素晴らしい!と。ねえ。

(中澤有美子)そうですよね。そうなんですよね。

(安住紳一郎)人柄でね、利用するって素晴らしいよね。明るいっていうのは才能だしね。そう。本当にそう思いますね。商売をする人間はこうでなくちゃいけない!みたいな。本当に、私もメモする時、あります。

(中澤有美子)はあ。

(安住紳一郎)あと、私の家の近くのコーヒーショップがあるんですけども。まあ100円か200円くらい払ってテイクアウトのコーヒーを持って帰るような、よく町にあるコーヒーショップなんですけども。そこに、50才くらいの男性の店員さんがいらっしゃって。20代、30代の店員さんに比べると、ちょっと言い方冷たいんですけど、やはり動きが遅いんですよね。それで、お昼になりますと近くのオフィス街からサラリーマンやOLや学生なんかがテイクアウトのコーヒーを1分でも早くほしい!というような行列になるような、混沌としたような店内になって。そして、ちょっとこれが誰のコーヒーで、このお客さんの注文をここまで聞いて、でもサラリーマンとかOLとか学生は、ものすごく自分の時間が惜しいから、殺気立ってるんですよね。

(中澤有美子)うんうん。

(安住紳一郎)そうすると、本当によくない話だけど、『あのオヤジ、トロいんだよ』みたいなことを言い出すような学生が出始めるような雰囲気。それはまあ、私もよくわかるんだけども。でも、その人は2011年3月の震災の時に、かなりがんばっていた人らしくて。うちの近所ではその人のことは『震災の時に、あの人はとてもがんばっていた人だから、少し他の従業員に比べて動きが遅くても、文句を言うのは筋違い!』っていうようなコンセンサスが取られていて。

(中澤有美子)へー!

2011年3月の震災の時にかなりがんばっていた人

(安住紳一郎)で、それをその新入りの学生とかOLとかに周りの人が教えて。『あの人のことを悪く言ったら、このへんの町では住めないよ』っていうことを世論づけてるの。

(中澤有美子)おー!

(安住紳一郎)俺は、その町が好きなんだ。

(中澤有美子)本当ですねー!それ、なかなか伝わりづらいですよね。この都会でね。

(安住紳一郎)このね、東京の町の中では、ひょっとするとそういうものは黙殺される傾向にあるんだけど。

(中澤有美子)そう。流れ流れていってしまう。

(安住紳一郎)そして、私はその震災の時に活躍した彼の姿は知らないんだけど、俺も並んでいて、近くの30代すぎのOLが友人のOLに伝えてるのを聞いて、『あっ、そうなんだ。あっ、そっかそっか。あの人は震災の時にがんばっていたから、クレームとかをつけると人として下の方なんだ』と思って。『あっ、そうなんだ』って。で、そういうことが結構行われていて。で、この町に住んで、この町で働いている人たちで、あの人のことを悪く言うと、それは『あなたはこの町の住民ではないよ』みたいなことを、列の後ろの方でいろいろ言っている姿を遠目に見て、すごく柔らかい表情してるの。私。

(中澤有美子)(爆笑)

(安住紳一郎)『そう、そうね。そうなのよー』って(笑)。いつかはね、俺もやるつもりだけど。学生が『すいません!さっき言ったコーヒーがまだ来てないんですけどっ!』みたいな。『そっちのお客さんより私の方が先ですよ!』とか言ってる人がいたら、もう後ろ、グッとね。ワイシャツの後ろをグーッと掴んできて。『あの人は震災で最後までがんばってた人だから、悪く言っちゃこの町では住めないよ』っていうのは言ってやろうと思ってるんだけど。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)でも、みんなもそうやって言ってるから。そう。

(中澤有美子)へー!そうですか。ええ。

(安住紳一郎)で、震災の時にどうがんばってたのかを、そろそろ誰かに聞きたいんだけど(笑)。でも、震災の時にすっごいやっぱり活躍してたんでしょ?

(中澤有美子)そうですね。だって伝説になってるんでしょ?(笑)。

(安住紳一郎)もう伝説になっているわけだから。たぶんきっと混乱する・・・東京でもあの時ね、だいぶ混乱しましたから。たぶんその時にきっとね、最後まで職務を遂行してたんでしょうね。きっとね。

(中澤有美子)うんうん。

(安住紳一郎)みなさんからのメッセージ、お待ちしています。

<書き起こしおわり>

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