安住紳一郎さんが2021年4月18日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で人が「面白い」と感じて笑いが起きる理由について話していました。
(安住紳一郎)「愉快な友達の話」。昭島市の65歳女性の方。ありがとうございます。「昔、近所に住んでいた同級生のヨウコちゃんです。小学校低学年の頃のある日、我が家に遊びに来ていたヨウコちゃん。顔を見ると漫画に出てくる泥棒のように口の周りに黒い輪っかのような跡がくっきり。『ヨウコちゃん、口の周り、どうしたの? 黒いよ?』と心配して聞くとニコニコして『妹とコップを吸ってどちらが長く落とさないか競争して勝ったんだよ』と勝ち誇った顔で教えてくれました。『勝ったの? おめでとう』と笑いをこらえながら言ったのを覚えています。そんなヨウコちゃんも今ではお孫さんもいるおばあちゃん。私の友達です」。
(中澤有美子)フフフ、そうか。誰もがやりますよね。うん!
(安住紳一郎)コップをギュッと吸って、落とさないように。
(中澤有美子)真空状態にしてね。
(安住紳一郎)真空状態にしたら内出血しちゃって跡が残るっていうね。かわいらしい女の子とは不釣り合いだもんね。へー! いいねえ。そんなヨウコちゃんはもうお孫さんがいるんだもんね。
(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! すごく、ねえ(笑)。タイムマシーン(笑)。
(安住紳一郎)タイムマシーンっていうかね、人が年齢を重ねるっていうのは笑いが起きるんだよね。本当に。
(中澤有美子)すごく不思議な気持ちになる(笑)。
笑いの原則
(安住紳一郎)そう。不思議なんだよね。笑いの原則っていうのがありますでしょう? 人が何かを見て、何かを笑うっていう原則があるんですよね(笑)。いや、面白かったら笑ったりするでしょう? その「面白い」っていうのにも理由がありますでしょう? あれ? そういう勉強、しませんでした? 私、なんか心理学かなにかで勉強をした気がするな。人が笑う理由。ねえ。モノマネは全世界共通で笑うんだよね。ニワトリのモノマネとか元気よくやるとね、あれでしょう? 無条件に笑っちゃうもんね。「コケーッコッコッ!」とかってやると。
(中澤有美子)そうですね。はい(笑)。
(安住紳一郎)ねえ。今、予想以上に面白くなかったけども(笑)。
(中澤有美子)いえいえいえ。
(安住紳一郎)モノマネは笑うんだよね。あと、これ、人間っていうのは少し残酷なんだけども。人が痛がっているのを見るのも楽しいんだよね。笑っちゃうんだよね。志村けんさんとか、やるでしょう?
(中澤有美子)そうですね(笑)。あの、あまり痛すぎないやつね。
(安住紳一郎)そうそう。ドリフターズとか。かならずやるでしょう? ぶつかっちゃうとかね。
(中澤有美子)はいはい。タライが落ちてきたり。転んだり。
(安住紳一郎)「あいたたたたたっ!」って。画鋲を踏むとかね。あんなの、リアルでやったら本当に大変な怪我なんだけども。お芝居でやると、笑っちゃうもんね。
(中澤有美子)そうですね。うん。
(安住紳一郎)あと、苦いとかね。美味しくないっていうリアクションも全世界共通で笑うんですよね。
(中澤有美子)そう。熱いとか。
(安住紳一郎)熱いとかね。で、その中のひとつに「異常に老けている」っていうのも笑えるんだよね。あれ、残酷ね!
(中澤有美子)ええっ?(笑)。なになに?(笑)。
(安住紳一郎)あのね、人が老けているっていう事実も笑いが起きるのよ。あれ、なんでだろうね?
(中澤有美子)ああーっ!
人が老けているという事実で笑いが起きる
(安住紳一郎)そう。だから、「女子中学生に見えたんだけど、実はおばあさんでした」みたいな時にすごく笑っちゃうんだよね(笑)。そう。ねえ。逆だとね、そんなに笑わないらしいんです。だから、なんとなく歳を重ねているっていうことに対して安心をするのかな? わからないけども。
(中澤有美子)そうなんですね!
(安住紳一郎)しかも、コップで口の回りが青あざになっちゃった人が今、65歳っていう(笑)。最後で笑っちゃうんだけどもさ。
(中澤有美子)最後ですごくおかしみが増しましたものね。
(安住紳一郎)そうなんですよ。なんですって。参考にしてみてください。
(中澤有美子)本当ですね。検証してみます。
<書き起こしおわり>