安住紳一郎 セルフマネジメントと「違いますおじさん」を語る

安住紳一郎『出演番組を見る際は自分自身を全力で応援する』 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんがTBSラジオ『日曜天国』の中でロケ現場での模様についてトーク。最近、現場スタッフから「違いますおじさん」と呼ばれている件などを話していました。

局アナ 安住紳一郎

(安住紳一郎)昨日は私も1日外で仕事をしたので。びっくりしましたね。暑かったですもんね。東京都心でも30.6。練馬で32.1。今シーズン最高。府中でも31.2度。それから埼玉はいつものことながら軒並み30度を超えてますし、宇都宮でも29度。茨城水戸でも29.9ですね。群馬桐生で31.5。昨日は30度を超えたところが多かったので、結構日に焼けた方も多いのではないでしょうかね。

(中澤有美子)ねえ。安住さんも一段とお色が焼けました。

(安住紳一郎)そうなんですよ。信じられないですよね。もう、朝6時30分から夜の5時30分ぐらいまで、外作業だったんですよ。なんかね、日に焼けるために外に出たみたいな。

(中澤有美子)そうでしたか(笑)。

(安住紳一郎)そうなんですよ。びっくりしました。私、土曜日は夜10時から生放送を担当しているんですけど、はっきり申し上げて昨日の夜10時、眠くて眠くて仕方な買ったんですよ。

(中澤有美子)そうなりますよ(笑)。

(安住紳一郎)いえいえ。

(中澤有美子)日に当たるとまた、なおさらね。

(安住紳一郎)そうなんですよね。それぞれ番組ごとのスタッフが違うので、お互いの番組のことってさほど思い合ったりしないんですよね。

(中澤有美子)(笑)

番組ごとにスタッフが違うから起きる問題

(安住紳一郎)いや、本当そうなんですよ。で、昨日昼間やった番組のスタッフにも、「安住さん、別にあれですよね。6時半ぐらいまでに赤坂に戻ればいいんですよね」って言うけど……「朝の6時半から夕方の5時半までずーっと外で作業をしていた人がその後に夜の10時からまた1時間30分の他の番組をやる感じって、考えたことあるの?」みたいな。「いや、知りません」みたいな。

(中澤有美子)「知りません」(笑)。

(安住紳一郎)「知りません」っていう感じだよね。

(中澤有美子)ええーっ?(笑)。

(安住紳一郎)いえいえ、いいんですけどね。フリーランス、あるいはタレントさんになりますと、マネージャーさんがいらっしゃいますんでね。そういう人がきちんと「マネジメント」っていう言葉のもとにきっちりと、「いやいや、もうダメです。昼すぎからうちの安住はもう出しません!」みたいな感じでいうのも、一応自分でやらなきゃいけないから。いちいち自分で言うんだよ。現場のいろんな人に。「ねえ、俺今日、これから夜帰ったらまだ仕事あるから、もうそろそろ帰りたい」とか。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)それはだから、わがままなのかマネジメントなのかのギリギリだよね。

(中澤有美子)そう……。それは辛いですね。

(安住紳一郎)全部言うんだよ。

(中澤有美子)全部言うんですね(笑)。

(安住紳一郎)全部言うんだよ。

(中澤有美子)言ってみるんですね。やっぱり(笑)。

(安住紳一郎)一応だって、セルフマネジメントだからさ。自分で言うしかないから。でも、ねえ。わがままって聞こえるか、「ああ、本当にこの人は自分の仕事を全部大事にしているんだな」と思うのかは向こうの取り方次第だよね。うん。結構辛いよ。半ば愚痴を言うみたいなことだから。しかも、朝からずっと言うんだよ。前の日からもずっと言っているんだよ。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)「ねえねえ、明日のスケジュール見たけど、朝の6時30分から夜の午後5時30分まで1日外での作業はキツくないか? 俺はその後に赤坂に戻ってから10時からの生放送をやるんだよ? しかも、その次は日曜日の朝からラジオがあるんだよ!」みたいなことを言って。「知ってる?」っていうところがあるんですね。「でも、途中で抜けるというのはさすがにおかしいですよね?」みたいな。「それはさ、だから俺には関係ない話じゃん?」みたいな。「それぞれの番組をやらなきゃいけないんだから……」みたいなことを言っても、「いや、ちょっと上と相談します」なんて言って、「じゃあ○○さんと話をしてください」なんて言われて○○さんのところにメールを出すの。でも、そんなのすぐに返ってきやしないんだよ。こっちの案件だから。向こうにとってみたら、無視し続けりゃいい話だから。

(中澤有美子)時間を稼いでね。

(安住紳一郎)そしたら、来るわけでしょう? 木曜日の夜中かなんか、わかんないけども。そしたら、「ちょっと私だけでは判断できかねますから、ちょっとこの人に……」なんて言われたら、「じゃあ、その人にメールか!」みたいな。で、メールでしょう。電話しても出ないみたいなさ。そういうことを繰り返しやっていたらさ、結局疲れちゃうから。断るんだったら、行って当日グチグチ言った方が早いみたいなことになって。

(中澤有美子)はー!

(安住紳一郎)断るだけでも大変! みたいなことになる時はあるね。仕事をいただけてありがたいというのはもちろん大前提としてあるんですけども、全部を上手く回すには、それなりのアイデアとね、方法が必要ですよね。うん。全部言わなきゃいけないからね。そうなんですよ。私は現場でいま、「違いますおじさん」って言われているんですよ。

(中澤有美子)(爆笑)

(安住紳一郎)私、今年でキャリア20年なんですけども……。

(中澤有美子)聞かせてください、詳しく(笑)。

違いますおじさん・安住紳一郎

(安住紳一郎)私、キャリア20年で、もう20年たっているとそんなに現場に行っていない人が多いんですよね。でも、ありがたいことにずっとずっと現場なの。1年目からいま現在っていうか昨日……今朝までもうね、ずっと現場。ありがたい。楽しいからね。いちばん私もこの仕事、好きなんだけれども、ずっと現場よ。すると当然、スタッフはみんな年下。ほとんど。いま、俺より年上の現場のスタッフはほとんどいないんだけども。で、私の要求が多いから。するともう全部、みんなに言われたら「あ、それ違う。それ違うよ。違います! それ、違うと思います! 俺の明日のスケジュール、違うと思うよ」みたいな。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)「はー……このままで行ったらおかしくなるから、違います!」みたいな。「安住さんはこれ……」「違います! それも違います。はい、違います!」って。違いますおじさんって言われているの。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)まあね、経験値が高くなってくるとね、こっちがわかることが多くて。なかなかそれがね、うまく伝わらないからね。「違うって!」みたいな。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)うるさいと思うよ。周りの人は。でも、仕方ないよ。数をやったからさ。申し訳ないと思ってね。もう、いっつもそう。

(中澤有美子)へー!

(安住紳一郎)「ねえ、ちょっと荷物、違わない?」ってまず始まるから。「それ、使わないよね。それ、使わないから置いていきな。重くなるだけだから、体力なくなるよ」って言って。「それも違うよ。右からだよ。そっちから行かないよ。青山通りの方から行くでしょう? 違うよ、高速道路、確認した?」っていうところから。全部。「ねえ、乗るところ、違わない? あなた、こっち側に乗った方がいいし、俺がそっちに乗った方がいいでしょう?」っていうことだよね。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)「はい、じゃあ着きました」「違うよ、着いてないよ! 車の停める位置まできちんと停めろよ! 中途半端なところに車を停めるなよ。落ち着かないし、他の人に迷惑がかかるでしょうよ? きちんと所定の位置に停めてから『着いた』って言えよ!」みたいな。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)ごめんなさいね。こういうことをずーっと昨日1日やっていたから。

(中澤有美子)そうですか、そうですか。

(安住紳一郎)ねえ。面白いね。違いますおじさんって言われてるんですよね。面白いでしょう?

(中澤有美子)面白いですね(笑)。面白がっていいんでしょうか?

(安住紳一郎)そうですよ。面白い。ねえ。「NOと言えない人間はダメ」っていうね、私の大きな目標が毎日実現していますから。

(中澤有美子)そうですね(笑)。ええ。1から10まで。

(安住紳一郎)自分がわかっているっていうつもりはないんですけども、やっぱり若い人たちと一緒にやると、どうしてもそういうことになってしまいますねという話でした。

(中澤有美子)見えちゃいますからね。はい。

(安住紳一郎)いいえ。

<書き起こしおわり>

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