ハライチ澤部 ステフィン・カリーに十万石まんじゅうを勧めた話

ハライチ澤部 ステフィン・カリーに十万石まんじゅうを勧めた話 ハライチのターン

(澤部佑)で、番組ステッカーとかもさ、無理やり渡して。で、カリーもいい人だからさ、受け取ってくれて。「ありがとうございます」なんつって、なんとかロケも終わり、3日目終了ね。で、最後。4日目。これ、2試合目。ゲーム2。それがもう、取材最後なんだけど。2試合目も試合前、ちょっとロケしたりとかして。で、いざ試合は、前に楽天でNBAの番組をやってたの。その繋がりで「ぜひご招待します」みたいな。で、その番組を池崎も一緒にやってたから。NBAの番組。「じゃあ、2人で行こうか」みたいになって。

で、そのテレ朝のバスケ番組のスタッフさんも「記者席より絶対、そっちの方がいい席ですんで。そっちで見てくださいよ」なんて言ってくれて。そしたら楽天さんも当日ぐらいに「もうちょっといい席を用意できたんで。そっちでご覧いただきたいと思います」って言ってくださって。「ああ、ありがとうございます」「じゃあ、案内します」って。で、池崎はなんか、ちょっと遅れててさ。あいつ、ホンダの黄色いフィットでさいたまスーパーアリーナに……。

(岩井勇気)あいつ、遅れたりするよな?

(澤部佑)そう。遅れるんだよ。「じゃあとりあえず、僕だけお願いします」なんつって。

(岩井勇気)こっちのメンツとか、あんまり考えないんだよ。

(澤部佑)考えないね。自分の移動のことしか考えてないっていう。「埼玉だから、フィットで行った方がいいな」みたいな。で、楽天の方に案内してもらって。バーッって行って「ここです」って言われたら、もう一番前! もうコート! 俺が座るところは。で、パッと横を見たらもう、ワシントン・ウィザーズのベンチと同じ列! すっごいよね。もうビビッちゃってさ。

コートサイドの最高の席

(岩井勇気)ああ、わかるわ。あるんだよね。その席ってね。俺、なんか『マスター・オブ・ゼロ』っていう海外のドラマをNetflixで見てて。主人公がそこに座ってるのがあって。

(澤部佑)ああ、バスケの試合で?

(岩井勇気)「これがすごい席なんだ」っていうのを見たの。

(澤部佑)そうそう。バスケの、言ったら一番いい席ね。最前線でっていう。端からさ、選手が座る席なわけよ。で、真ん中にいくにつれて選手が座って。で、ヘッドコーチの席があって。で、でもうその隣の席。「ヤバッ!」って。

(岩井勇気)そのドラマの中で、そこで子供が、そこの席に座ってるのにゲームしててさ。で、注意を注意するんだよ。そしたら、選手の息子だったっていう。それで「うわっ! いや、ごめんごめん」っていう。

(澤部佑)いや、いい。ドラマの話は。いいから。席の話だけでいいのよ。そこに池崎、まだ来てないから1人でさ、一応衣装で。チェックのダブルのスーツ。で、オレンジ色の蝶ネクタイしてるんだ。本当にもう、金だけ持ってるけど能無しの2代目社長よ(笑)。金だけ持ってるけど、誰もついてこないみたいな(笑)。

(岩井勇気)マジでバカなんだよな。で、会社を潰すんだろう?

(澤部佑)潰すの。先代が一代で築き上げた会社を。で、試合が始まるんだよ。試合が始まってちょっとして、池崎が来るの。あいつ、試合開始に間に合わなくて。ちょっとして来て。そしたらあいつ、もうダルダルのオーバーサイズの白Tね。それに黒の太めのパンツみたいな。それで眼鏡かけて来て、みたいな。「おい! なんだよ、その格好?」って俺が言ったらさ、「言ってくれよ! なんだよ、この席!」みたいな。あいつもビビッちゃって。で、試合を見て、盛り上がっていたの。2人で。

「うわっ、すごいな!」みたいな。それで俺も、そのファウルを数えたりする、審判みたいなテーブルがあるんだよ。一番真ん中に。で、その隣に俺、座っていたのよ。で、その隣に池崎がいて。で、その隣にちょっと日本人のおばさまが座って。その隣にアメリカ人のちょっと太ったおじさんが座ってるみたいな。その四つだけだから。そういう席は。

(岩井勇気)えっ、それしかないの?

(澤部佑)ウィザーズ側はその四つだけだから。

(岩井勇気)すごいところだな。

(澤部佑)そう。すごいところで見ていて。そしたら、その日本人マダムが俺らに声をかけてきてくれて。「ねえ、すごいよね」みたいな。それで話しだしたら、そのマダムはウィザーズのオーナーの友達みたいな(笑)。「俺ら、そんなところに座ってるんだ!」みたいになって。「ああ、そうですか。すごいですねー」って話していたら「そうそう。で、こっちにいるのがオーナー」って言われて。その太ったおじさんがオーナーだったのよ。「うわっ!」みたいな。俺ら、オーナーの隣で見てたの! すごくない? 「どこを用意してくれてるんだよ?」って。ありがたいけど。

(岩井勇気)オーナーも「こんなやつらに座ってほしくない」って思っただろうな。

(澤部佑)ジャパニーズコメディアンの下の方のやつらに(笑)。で、そこからもう目の前で八村、ステフィン・カリーとか、すごいわけ。もう、ちょっと手を伸ばせば届くんだから。八村がベンチから試合に出る時、目の前を通ってさ。おしりとか触れる距離だから。「うわっ!」なんて言っているけども。ウィザーズオーナーが近くにいるから、もうウォリアーズが点を決めた時とか、喜べないのね(笑)。

(岩井勇気)そりゃそうだな(笑)。

(澤部佑)もう、顔色を伺っちゃって。でももう、やっぱり試合はめちゃくちゃ楽しくてね。感動。涙ちょちょ切れるぐらい。もう、すごいよかった。

(岩井勇気)一生ないだろうな。

(澤部佑)一生ない。「最高の4日間だな!」って試合が終わって。池崎はもう、前半終わったぐらいで帰っちゃってたけどな。あいつ、「仕事がある」っつって。最低だろ、あいつ?

(岩井勇気)あいつ、なんなんだろな?

(澤部佑)でもまあ、試合が終わって。「よかったな」ってなって。で、テレビ朝日のスタッフさんと合流して。「いや、すごかったっすわ。席」なんて話をしてて。そしたらスタッフさんが「これ、この間の十万石まんじゅう突撃ロケ、『電波少年』の映像をちょっと今、見返してたんですけど。ちょっとこれ、見てください」って言われて。そこ、もう人がごった返していたから。いろんなところでiPhoneを回して、撮ってくれていたの。で、「これ、ちょっと見てください」っつって。それは俺が十万石まんじゅうを渡して。で、その後にステッカーを渡す時にね、もう1人、佐藤アナウンサーっていうテレ朝の女性アナウンサー。その2人で番組をやってるんだけども。その人も来てて。

佐藤アナがステッカーを持ってるから。「佐藤アナ、ステッカー!」って言って俺が振り向いてね、佐藤さんに言ってる時。その言ってる瞬間にステフィン・カリーが俺に握手で手を差し出してたの。でも俺はそれに気づかなくて。後ろを向いちゃってんだよ。「佐藤さん、ステッカー、ステッカー!」って。そこにステフィン・カリー、手を差し出して。その後に「Oh…」って恥ずかしそうに手を引っ込める瞬間が映っていて。「うわーっ! ステフィン・カリーの握手を俺、無視しちゃっていた! ヤバい! 申し訳ない……」って。

(岩井勇気)マジでヤバいじゃん。気まずいステフィン・カリー、見たくないしな。

ステフィン・カリーの差し出した手を見逃す

(澤部佑)そう。気まずそうにして。「Oh…」みたいな。それでもう、ダメ。4日間の最高だったのが。もう完璧な、最高の思い出だったんだけど、その1個で胸がもうギューン!ってなっちゃって。「うわあ……」って。

(岩井勇気)ビッグチャンスが。

(澤部佑)そう。「申し訳ないことをした……」っていう様子がギュッとなって『バスケ FIVE』っていう番組でおそらく見れますんで(笑)。ぜひ、ご覧ください。

<書き起こしおわり>

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