東野幸治と永野 The Offspringを語る

東野幸治と永野 The Offspringを語る 東野幸治のホンモノラジオ

永野さんが2022年8月12日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』に出演。「俺たちの洋楽紅白歌合戦 2022夏」でThe Offspring『Cruising California』を選曲し、東野幸治さんと語り合っていました。

(東野幸治)今日は、永野くん。永野くんは元々、洋楽大好き。今も現役の洋楽好きなんで、曲をリクエストしていただいて。で、僕も好きな洋楽リクエストをっていうことで。僕の中では今回は、ビビる大木くんから永野くんに変わったけど。言うたら、それぞれ個性的な洋楽好きだから。僕はスタッフと、サンナミくんとも話し合った結果、80年代のドメジャーなポップスみたいなをリクエストしますっていうので今回は選ばさせていただきました。永野くんはどんな感じなんですか?

(永野)僕はこれ、嘘をついてもしょうがないんで。自分が実際に食らったというか。そういう90年代を中心とした曲の中で、一応夏をテーマに。これは考えましたね! 僕、めっちゃ悩みましたよ。

(東野幸治)そうっすか? 別に「夏」っていうリクエストって、意外とオーソドックスですよ?

(永野)いや、オーソドックスですけど。僕、この『ホンモノラジオ』って結構重い番組だって知らなかったんですよ。出てる時は楽しくしゃべってたんですけど。結構、リスナーが手厳しいというか。

(東野幸治)そうなの?(笑)。

(永野)なんか、しゃべりのひとつひとつに対してジャッジがすごかったんで。

(東野幸治)そんなことないよ(笑)。

(永野)なんか、もう大木さんじゃない時点で失望しているリスナーも多いと思って。今もすげえ汗、かいてるんですよ。

東野;いやいや、大木くんの洋楽好きは言うたら、いい意味でダサいハードロック(笑)。

(永野)はいはい。イングヴェイ・マルムスティーン的な。

東野幸治とビビる大木 イングヴェイ・マルムスティーンとジョン・ディーコンを語る
東野幸治さんとビビる大木さんが2021年12月31日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオSP~俺たちの紅白歌合戦~』の中でイングヴェイ・マルムスティーンとジョン・ディーコンについて話していました。

(東野幸治)そうそう。今、誰もやってへんっていう、ロングヘアのおっさんがギター早弾きしてるハードロックが好きで。で、永野くんはどっちかっていうたらグランジとかガレージロックみたいな、ちょっとまだ最近やし。ちょっとかっこいいというか。

(永野)まあ、そうですね。だから本当こだわりまして。僕、あれですよ。これ、ぶっちゃけると、絶対うちの身内の悪口を言っちゃうんですけど。うちのマネージャーに「締め切りがいつまで」っていうのがあったんですよ。で、その前前日ぐらいに僕、詰めて詰めて送ったんですよ。「この4曲でお願いします」って。もう2日前に。

(東野幸治)いや、軽い気持ちでいいのに……(笑)。

(永野)いや、本当、携帯見せましょうか? 1個1個、僕はエピソードを箇条書きで書いてるんですよ。で、思いが重かったんです。でも、そういう思いがあって。で、「これは違うな」とか、いろいろあって。で、1曲、実はちょっと変えたんですけど。うちのマネジャーは今、お見送り芸人しんいちを担当しているんで、それがスルーされて。その変えたやつが……。

(東野幸治)いや、今、お見送り芸人しんいちはもう9股、10股、11股やってるから。もう絶好調。最近……これ、いいのがどうか、わからんけども。あんなハッピーなニュース、ないで? R-1優勝したら11股とかできるんや!って(笑)。

(永野)夢がありますよね。

(東野幸治)そう。結婚してへんし。本人もだから自由にやってるから。あんなハッピーなニュース、ないでって。

(永野)まあ、それぐらいこだわったんですけども。もちろん、この曲もこだわりですね。

(東野幸治)じゃあもう今回は俺からっていう台本になってるけど。永野くんから1曲目、紹介してください。ご自身の選んだ1曲と、その理由をお願いします。

(永野)いいですか? ちゃちゃっと言いますね。ごめんなさい。いっぱりあるんですけど。

(東野幸治)いやいや、たっぷりあるから言って。

(永野)本当はこの曲で行こうと思ったんですよ。そしたら締め切りの何時間前かに僕、「うわっ!」って思って。プロディジー、いますよね? 日本でいうデジタルロックというか。

(東野幸治)そうそう。ゴリゴリのデジタルロックの。

(永野)はい。それが流行ったなと思って、そっちを送ったりなんかして。でも、別に大丈夫なんですよ。どっちでも。プロディジーとこっちで悩んだんですけど。オフスプリングで。

(東野幸治)あ、知ってる!

プロディジーと迷ってオフスプリングを選曲

(永野)これは僕、これ東野さんに謝りたいことがいっぱいあって。『ホンモノラジオ』に最初、出させていただいた時になんか、自分のロックへの思いとかを語っていたんですけども。

(東野幸治)言ってましたよ。すごい赤裸々に。

(永野)でもね、あれから1年ぐらい経って僕も変わったんですよ。

(東野幸治)えっ?

(永野)で、ある意味大人になっちゃったというか。

(東野幸治)ええっ、ショック! 永野っていうのはずっと青年のまま行ってほしい。俺、前にも言ったけど『ドッキリGP』という番組でバラエティ。女性モデルさんがゲストに来て。ほんで衣装を着替えて、なんかいろいロケして。その後にその女性タレントの服を着て登場する永野くんが世界で一番、好きやってん(笑)。

(永野)だから別にその仕事は大好きなんですけど。でも、考え方の問題で。なんか「ずっと尖って」とか言ってたでしょう? ニルヴァーナがどうとか。

(東野幸治)ニルヴァーナへの熱い思いとか、歌詞に込められた思いとか。

東野幸治と永野 NirvanaとOasisを語る
永野さんが2022年2月11日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』に出演。東野幸治さんが永野さんがOasisとBlurについて話していました。

(永野)なんかそれ、疲れちゃって。そういうことを言ってるのが。で、今回のお話をいただいた時に、ねえ。オフスプリングってメロコアっていうのが流行ったけども。元々はパンクバンドなんですけど。もう、今や言うたら大金持ちなんですよ。

(東野幸治)ああ、なるほど!

(永野)自分たちのジェット機も持ってるようなオフスプリングが、結構ベテランになった時に出した『Cruising California』っていうこの歌は、もうただ女の子をビーチに呼んで。お酒もいっぱいあって。カリフォルニアって楽しいね!っていうのを、PVを見たらわかると思うんですけど、ぽっちゃりしたボーカルが歌ってるんすよ。それを見た時に、僕はがっかりしなかったんですよ。

(東野幸治)よく本当に……だからこれ、語弊あるけど。たとえば尾崎豊さんとか、ブルーハーツさんとか、世の中に登場する時に、自分の思う熱い思いみたいなのを歌詞にして歌うじゃないですか。で、それ歌ってヒットする。世の中に一大ムーブメントを起こすとお金が入ってくる。お金が入ってきて、どんどん裕福なってきた時に2枚目、3枚目の曲は「いやいや、もうそれ、嘘やん?」みたいな。乖離していくじゃない? で、そこでどうしてもみんな、悩んだりするわけじゃない? で、そのオフスプリングの『Cruising California』は成功して。ほんでお酒も女も金も手に入れて。太って。で、ビーチに女の子を呼んで。なんか楽しくプールで泳いでてええやんっていうことなの?

(永野)ただそれだけを歌ってるんですよ。何の皮肉でもない歌で。ただそれだけの歌を歌ってることが、僕はリアルだなと思って。大金持ちなっても、わざと体を鍛えて。で、ずっと「大人は……」とか言ってる方が嘘つきじゃないか?って。だから、これこそが正直じゃないかって気づかせていただたんですよ。今回、この曲で。で、僕も、もう無理するのをやめようと思いまして。

(東野幸治)ええっ?

(永野)なんか、ラッセンで世に出た時は、どうしても世の中にアピールしたかったから。「うわー!」とか、なんか……。

(東野幸治)あえて気持ち悪い芸風で、孤高の天才芸人。

(永野)みたいな。それがまあ、アングラだから。王道を行っている人たちとは違うから、僕もいろいろ「時間がかかったんです」みたいな顔でいたけど。もう、これね、ラジオだから伝わらないと思うけど。髪も切っちゃったし。

(東野幸治)そうですよね。いや、ほんまに嘘くさいアイドルみたいな感じで(笑)。

(永野)だからね、なんか、そこは東野さんのレベルに来たのかな、みたいな。

(東野幸治)だからこれ、俺もこの後で紹介しますけど。これ、今回のテーマ結局は何か?って言ったら、もう超どメジャーな、ある意味一発屋みたいな歌ばっかりで(笑)。

(永野)そうですね(笑)。

(東野幸治)もう、こんなダサい……「洋楽番組や!」言うて、こんなダサいチョイスないでっていう曲をあえて、全部やってますから。

(永野)そうですね。まあ、素直になったらダサかったってことですね(笑)。僕、あえてじゃないんですよね。本当に好きな歌がダサいんですよ(笑)。

(東野幸治)だから、キャッチーなメロディーが……結局今、車の中で聞くのって、こんな一発屋みたいな洋楽の歌を聞いて、一番楽しいっていう(笑)。

(永野)そういうのを選んで。そういうことです。

(東野幸治)じゃあ、そのオフスプリングの『Cruising California』を聞いてください。それでは、張り切ってどうぞ!

The Offspring『Cruising California』

(東野幸治)いやー、めちゃめちゃダサいね。最高やん! 「カリフォルニア、カリフォルニア、アハーン♪」って。

(永野)「アハーン、アハーン♪」って。最高ですよね!

(東野幸治)曲の時もしゃべってたけど。要はオフスプリングってゴリゴリのメッセージのハードロックバンドみたいなイメージで。だから結局、こんな風に手のひらを返すか?っていうぐらい。

(永野)だから同時期にグリーン・デイとか出たんですけども。グリーン・デイはアメリカのことをまだ結構痛烈に……。

(東野幸治)まだ貫いてるやん? グリーン・デイ。

(永野)国のことを言ったり。なんだかんだ言ってんすけど。オフスプリングはもう、カリフォルニアでね。ビーチで女の子を……しかも、グリーン・デイとか、同期ぐらいに出てるんですけど。グリーン・デイはコンスタントに活動してるんですよ。あとはソロアルバムを出したり。いろいろやってるんですけど。オフスプリングは金を得ると、ちゃんとアルバムを出すのもブランクが長くなってくるんですよ。インターバルっていうか。

(東野幸治)だからこの曲を聞いて、イメージはもうどう考えてもライトビールを飲んでるし(笑)。いや、「今、幸せなんだな」っていうのがすごい伝わる。やっぱり住むところって大事やなって(笑)。

(永野)本当、大事ですよね! 本当、嘘ですよ。「住むところなんか関係ない」とか。

(東野幸治)そうそうそう。だからやっぱりお金を持って、かわいい好みの女の子を集めて。水着になる風土・気候の土地に住んで。それでプールに集める。

(永野)そういう人がずっと弱者の味方なわけないじゃないすか。

(東野幸治)わけないよ(笑)。あと、もう不満もないし。

(永野)ないし。ちゃんと太るし。そういうのが本当、オフスプリングって僕は大好きですね。

(東野幸治)なるほどね。幸せな曲でございます。

<書き起こしおわり>

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