東野幸治 実録ドラマ・吉本興業のストーリーを考える

東野幸治 フルマラソンで感じた人間の嫌な部分を語る 東野幸治のホンモノラジオ

東野幸治さんが2022年9月16日放送のABCラジオ『東野幸治のホンモノラジオ』の中で英国王室を描いたドラマ『ザ・クラウン』のような手法で吉本興業の歴史を描くドラマの製作を提案。そのストーリーをシーズンごとに考えていました。

(東野幸治)あとは僕は全く知らなかったんすけど。『あらびき団』でカレンちゃんお気に入りのダブルアートの真べぇくんが結婚式。大阪中の若手芸人が集まったそうでございます。藤原副社長も出席ということで。あ、そうですよね。今、思ったわ。(英国王室を描いたドラマ)『ザ・クラウン』ってあるじゃないですか。あれ、だから吉本でできますよね。だからNHKの朝ドラの『わろてんか』とか、あんなんじゃないです。もっと生々しいやつですよ。

だから、シーズン1は、林正之助。吉本せいの弟、林正之助さんが立ち上げて。興行会社が始まって。力道山のプロレス興行で、楽屋でギャラの払う、払わへんで力道山と対峙するみたいなところから始まって。そこから言うたら「吉本興業には落語家がいてない」っていうことで、松竹芸能に頭を下げて笑福亭仁鶴師匠が吉本に電撃移籍。それがシーズン1のクライマックスでしょう?(笑)

「仁鶴が来るぞー! どんなんかなー?」いうて吉本が右肩上がりになっていく。で、シーズン2が『ヤングおー!おー!』でしょう? シーズン3が漫才ブーム。その前後に横山やすしさん。いろんな事件みたいなところがあるから。誰目線が一番いいんかな? 誰目線の……やっぱり社員がいいでしょう?

(渡辺あつむ)そうですよね。

(東野幸治)やっぱり木村政雄ですかね。

(渡辺あつむ)まあ、前半は絶対にそうですね。

木村政雄目線でシーズン1、2

(東野幸治)前半はそうですよね。ミスター吉本と言われた木村政雄さん目線でシーズン1、2みたいなところで。やすし師匠のいろいろな問題があって。で、会見をしたりして。きよし師匠が参議院選に出馬して。あれもだって、実は40前でしょう? あれ、38とか9なんですよ。すごない?

(渡辺あつむ)はい。生き急いでます。

(東野幸治)俺、きよし師匠の家にはじめて行った時。みんな食事会、全員呼ばれて。新喜劇をやっている頃。家の玄関のところにでっかいパネル、ありましたもん。「当選しました」って全員で万歳してるでっかいパネルと、あと日本で一番大きい羽子板(笑)。池乃めだかさんがウロウロしていたけども、その羽子板、めだかさんよりも大きかったもん(笑)。そういうシーンも撮れるし。

次は漫才ブームでサブロー・シローさんが吉本を辞めるとか。で、次が言うたらさんまさん、紳助さん。それで紳助さんの引退。ダウンタウンさんが2丁目劇場から東京に行くみたいなところと、レコード業界みたいなところと……いや、いっぱいありますよ。あと、カウス師匠がバットで襲われるとか(笑)。あったでしょう?

(渡辺あつむ)ありましたね。

(東野幸治)あとは、そうそう。だから吉本のお家騒動とか、闇営業とか。いや、おもしろない?

(渡辺あつむ)芸人サイドに当てたらもう最高に面白い。社員サイドに当てたらちょっと……。

(東野幸治)いやいや、社員サイドがおもしろない? 社員サイドの騒動っていうか、なんかわからんけど。それは吉本からすごいクレームが来るし。「なにさらしとんじゃい!」って(笑)。そんなクレームが来た後、ニヤニヤ笑いながら藤原さんが「勘弁してくださいよー」って言って。「やめます」って言うまでずっと籠城するっていう(笑)。で、水谷さんっていう方がいて。

いつもだから……たとえばたむけんの焼肉屋さんで「ちょっとお腹を下した」みたいな問題があった時に頭下げて。その時、その頭のてっぺんがすごい薄いんですよ。あれが謝罪に効くんですよ(笑)。水谷さん、わざとみっともないハゲ方をするんですよ。で、頭を下げて「パシャパシャパシャッ!」っていう時に……俺、これぞ謝罪のプロやと思った。あんなみじめな頭を見せるって……粉も振らんと。さすが水谷さん!って思って(笑)。

(渡辺あつむ)どこを……(笑)。

(東野幸治)そういうシーンとか。メッセンジャー黒田がクリスマスでガールズバーでポカリ、みたいな。それを社員がテレビで見てて、そのテレビの映像が当時のニュース映像とか、当時のリアルタイムな……『ザ・クラウン』もそうなのよ。当時のエリザベス女王の寝室にイギリス人の仕事がない失業者が侵入してきたっていうニュースがあって。それも当時のニュース映像みたいなのが流れるから。メッセンジャー黒田くんがクリスマスでガールズバーでポカリ、みたいなところ。そのなったところとか。チュートの福ちゃんがノーブレーキの自転車で警察に……。

(渡辺あつむ)フハハハハハハハハッ! あったなー(笑)。

(東野幸治)俺、これかならず言うんですよ。チュートの福ちゃんが『ちゃちゃ入れマンデー』のゲスト来たら。オンエアーはされないんですけど、俺と黒田が毎回言うんですよ。「徳井はええけど、お前は許さんからな」って言って。福ちゃんは「なんでやー! 徳井の方が悪いやろ!」「いや、お前の方が悪い。お前はノーブレーキで……こんな、社会のクズや!」って(笑)。っていうのとか、もう様々な物語があるから。ぜひぜひやってほしいと思うけど、なかなか難しいんかな?って思いながら。おもしろそうでしょう?

(渡辺あつむ)今の東野さん説明やと面白いです(笑)。裏側をどこまで描くか。そして、誰が製作するのか?

吉本興業が製作したら美談になる

(東野幸治)いや、それはそれはもう全く違うところで。吉本が製作したら、ちょっと美談になるでしょう? それは、ダメでしょう? それはだって、岡本VS報道陣。世紀の泥仕合。なんかもう、取材陣がもうのらりくらりとやられて。「なんだ、これ!」みたいな感じで不評みたいな。あんなんも、だからドラマ化して。もう少し時期が経ったら……あと5年、10年したら、それをNetflixとAmazonPrimeでやったらおもしろいと思う。シーズン、シーズンで目線変えていくとね、いいと思いますし。

ぜひぜひそんなんもちょっと……吉本さんはちょっとやってくれないとは思うので。誰かちょっと、吉本にかなり恨みのあるドラマとか映画を作る人。一か八かやってみてください。その時はどうか、僕の名前は出さないでください。お願いします(笑)。

<書き起こしおわり>

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