DJ松永 日本国内でのヒップホップ楽曲ミキシングの難しさを語る

DJ松永 日本国内でのヒップホップ楽曲ミキシングの難しさを語る Creepy Nutsのオールナイトニッポン0

DJ松永さんが2022年8月1日放送のニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン』の中で日本国内におけるヒップホップ楽曲のミキシングの難しさについてトーク。市場規模が小さいため、ヒップホップをかっこよくミキシングできるエンジニアの数が圧倒的に少ないことを指摘していました。

(DJ松永)すいませんね。ギリギリに入って……(笑)。

(R-指定)いやいや、そんな……大変な中。

(DJ松永)そう。今日、Base Ball Bearの皆さんと名古屋でツーマンだったんですよ。最初、俺らの出番で。その後、ベボベの皆さんがライブやられて最後にコラボするという予定だったんだけど……9月7日にね、我々が出すアルバムのマスタリングの作業をするために私、自分の出番が終わった後、コラボがあるにも関わらず速攻で新幹線に乗って帰って。で、マスタリングを……すごいムズいね。難しいね。まあ、皆まで言わんけど、すごい難しくて。でも、過去イチでたぶん音は良くなったと思うんだけども。まあ、非常に難しいなということを思いながら。それで超ギリギリでここに入って。

(R-指定)松永さん、作業、ギリまで戦ってくれたわけですよ。

ギリギリまでマスタリング作業

(DJ松永)だからギリギリ、マスターは完成しましたね。昔、平井さんていうレーベルのスタッフがいて。マスターができるのが遅れて。マスターのCDを持って沼津の工場に走っていって。その後、見なくなったんですけども。

(R-指定)まあまあ、「風になった」というね。

Creepy Nuts『よふかしのうた』用ラジオ録り直しと発売延期回避を語る
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(DJ松永)これ、比喩っぽく聞こえるじゃん? 本当に平井さん、いなくなったから(笑)。これ、比喩じゃなくて、本当に平井さんをその後、見てないんだよね。でも今回は、間に合いましたわ。間に合いましたのでね。

(R-指定)ありがとうございます!

(DJ松永)今回、消えるとしたら俺かもしれない(笑)。

(R-指定)で、発売日が改めて……9月7日。

(DJ松永)9月7日に『アンサンブル・プレイ』というフルアルバムとシングルの『堕天』が同日発売でございます。で、両方買ってもらうと特典がありますんで。そちらもぜひぜひご応募ください。お願いします。

(R-指定)お願いします。

(DJ松永)1ヶ月に……もう、遅い、遅い。クソギリ。「事故るよ、事故るよ」って言われながら……あと、発売日を後ろ倒しているし。本当は8月中に出す予定だったんだから。後ろ倒しているのに「事故る、事故る」って(笑)。もうずっと……今日、ライブだったので俺、ずっとレーベルの人と楽屋で電話して。本当にもう、怖いよ。毎年、こんなことがあると思うと……恐ろしい(笑)。

でも、いいよね。アルバム制作って楽しいよね。続けていきたいと思っています。その分、本当に力作です。だから過去イチ、トラック、サウンド面……俺の話だけど、サウンド面と音質面にもう過去イチこだわり。だから昔の曲とかさ、やっぱりさ、もうちょっとチープだから。ライブでやる時、やっぱり今のトラックと遜色が無いように……昔のはサウンドがチープじゃないですか。だから昔のトラックはまた、ライブ用にミックスし直したりとかしてるんでね。そこらへんはどんどんアップデートしてるんです。

(R-指定)うんうん。まあ、だからそろそろ、あれとかやるか? 海外レコーディング。海外に行って、長く泊まって、レコーディングするっていう。

(DJ松永)なんだ、お前? 旅行に行きたいの?

(R-指定)おう。

(DJ松永)「おう」じゃねえよ(笑)。

(R-指定)まあ、どこがいいやろうな? どこレコーディングはいいんやろうな? うーん、やっぱり、フランス?

(DJ松永)お前、フランス旅行に行きたいの?

(R-指定)フランス、行きたいねん。めちゃくちゃ。

(DJ松永)俺の知らないお前、出してくるのやめてくれよ?

(R-指定)なんでや? ええやろ、別に?

(DJ松永)俺の知ってるお前じゃないんだよ。

(R-指定)いや、フランスに行きたいねや。

(DJ松永)でもマスタリングも本当に海外でやるのと日本でやるのはえらい違くて。いやー、困るよ。本当に。

(R-指定)でも知り合いで海外レコーディングしてる人って、おる?

(DJ松永)いるいる。いっぱいいるよ。

(R-指定)ラッパーで言うと、誰なんやろう? 海外レコーディングって?

(DJ松永)BAD HOPとか。

(R-指定)ああ、そうや。BAD HOP、ロスかな? ロスに行って作ってた、作ってた。

(DJ松永)ミックスとか、どうしているんだろうな?

(R-指定)どうなんやろうな?

(DJ松永)いや、でも本当にね、また面白くもなんともない話になっちゃいますけども。ヒップホップをかっこよくミックスできるエンジニアというのがここ、国内にいないんですよ。J-POPとか他のジャンルをミックスできるエンジニアさんはやっぱりいっぱいいるよ。いっぱいいるけど、ヒップホップのミックスってなると、ヒップホップのサウンドがどこの部分を……これはもうセンスの問題だから。ヒップホップのその性質を理解してないと、かっこよくならないわけですよ。

アメリカとヒップホップの市場が大きいから、著名なエンジニアいっぱいいるけど。日本だと、やっぱりすごい優秀なトラックメーカーがエンジニアも兼ねてやるとかいうような現状になっていて。俺らはD.O.I.さんに頼んでるんだけど。本当、D.O.I.さんぐらいしかいないわけ。専業のヒップホップをかっこよくできるエンジニアって。で、これ、どうなの? 本当に難しいよ。D.O.I.さんが死んだら、どうするの?

(R-指定)そこが増えてきたりとか、せんのかな?

(DJ松永)しない!

(R-指定)なんで言い切るのよ?

(DJ松永)よっぽど日本でヒップホップがアメリカぐらい市場が大きくならないと、無理。だって、必要とされないんだもん。まず、そこにそれだけの需要があるぐらい、市場が大きくなっていないから。

(R-指定)なるほどな。

(DJ松永)そこに直面している俺としては、マジでそんなに簡単に行かないと思う。今のところ、希望的観測もないです。難しいよ、本当に。

簡単にエンジニアは増えない

(R-指定)そうなんやな。だからま、あちょっと……どうしようかな? まあ松永さん、無理やったら俺だけ、海外レコーディングを……。俺だけ、ボーカルだけ海外に行って録るとかもあり、か? 松永さんは日本で。俺だけフランスに行って……。

(DJ松永)いや、サウンド全体の話をしているのよ。サウンド……なんなら、しかも今日のマスタリングでああだこうだ言ってんのって、おめえの声じゃないところだったし(笑)。

(R-指定)フハハハハハハハハッ!

(DJ松永)別の楽器の話してたし。主に。

(R-指定)でも、なんだろうな? 海外でレコーディングしたりする理由とかって、どんなメリットがあったりするんすかね?

(DJ松永)レコーディング? レコーディングに関しては、ムズいよね。その電圧の差とかはよく聞くけどね。あるけど。でも、日本は電圧が100ボルトで、アメリカだったら117とかで。でも日本も家庭用に電圧を落として100ボルトにしているから、工事すれば117とかにもできるのよ。持ち家とかだったらね。だから、いろんなスタジオとか、アメリカと同じ電圧にしてるスタジオもいっぱいあるんだけど……でも、違うんだよね。いろんな要素があってさ、調べれば調べるほど、わかんないよね。その技術の差なのか。

あと、いろんなさ、実機と言われてるものがあるわけですよ。コンプレッサーとかさ、プリアンプみたいなもの。あれ、すごい高級なヴィンテージのいいものとかあるけど、なんか海外の本当に著名なエンジニアは全部改造して。全部オリジナルにして、より良くして使ってるとかいう話も聞くしさ。あと、そういう記事って全部英語なのよ。そういう、本当にレベルの高い人の知識を得ようと思うと、全部英語なのよね。すごい難しい。

(R-指定)専門知識、専門用語で、かつ英語。

(DJ松永)まあ専門用語がわかるのよ。全部。専門は世界共通だから、わかるんだけども。

(R-指定)ああ、それをどうしてるのかっていうのが。

(DJ松永)だから本当に英語を勉強……習得しとけばよかったな、みたいなことで。本当に今、すごい思うな。この話、どんぐらいしていいの? 本当に話すと3時まで行くんだけど?

(R-指定)ええと、なんか8月が始まったっぽくって……。

(DJ松永)へー!(笑)。

(R-指定)なんかどうやら、酷暑って言われてるらしいですよ。今。

<書き起こしおわり>

YZERR、T-PABLOW、Creepy Nuts レコーディングとミキシングを語る
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