Creepy Nutsのお二人が2022年7月24日放送のFM COCORO『Got You OSAKA』にゲスト出演。以前、R-指定さんがオールナイトニッポンで披露した『大阪ストラット』解釈について、トータス松本さんがその真意を話していました。
(トータス松本)話、コロッと変わるけど。俺、オールナイトニッポン聞いたよ?
(松永・R)フハハハハハハハハッ!
(トータス松本)塚越さんっていうディレクターからチクリのあれがあって。「こんなこと言ってるよ!」って。なんかRadikoのあれが貼り付けられてて。で、「なにを言ってるのかな?」って思って聞いたら……いやー、面白かったな。
(R-指定)あれは、その、まず……。
(トータス松本)いじりたおしてくれて。
(R-指定)フハハハハハハハハッ! いや、説明させてください。その……。
(トータス松本)弁明しようっていうのか(笑)。
(R-指定)まあ、俺らの勝手な解釈で。おそらくウルフルズさんが『大阪ストラット』を作った経緯っていうことで。これはやっぱり大阪って全てがほんまにギュッとなってるんですよ。
(トータス松本)って、言ってたね。
(R-指定)そうなんすよ。東京に住んでて余計に思うんすけど。なんか銀座、原宿、渋谷とか築地とか。もう全部、離れてるじゃないですか。しかも、スタメンの街が多いんですよ。東京って。もうそれ1個だけで成り立つような街が多い。
(トータス松本)ああー。
(R-指定)でも、大阪はそれがもうギュッとしてる。全部がもう、歩いていける。たとえば銀座みたいな通りが御堂筋にはありますよね。ハイブランドとかいっぱいあって。御堂筋が銀座やとしたら、そのハイブランドが並んでるところの横を見たら、アップルストアがある。そのアップルストアをパッと曲がったら、渋谷とか原宿みたいなアメ村がもうそこにある。で、そうじゃなくて逆方向にちょっと歩いたら、宗右衛門町。歌舞伎町みたいなところもあるし。その歌舞伎町みたいなところをちょっと横に行ったら黒門市場。築地みたいな市場がある。
(トータス松本)ああ、あるあるある! なに、その着眼点!? すごい!
(R-指定)で、そこから途中でぜんざいとか食べれるあそこ。そうなんでしたっけ。なんとか通り……。
(トータス松本)ええと、出てけえへん……。
(R-指定)まあ、浅草みたいなところがあって。ほんで、それが全部、まさかの徒歩圏内。で、もうちょっとおしゃれなところ。青山みたいなところに行きたいなって、アメ村を抜けていくともう堀江がありますんで。もう、ギュッとしてる。で、そのギュッとしてる大阪ってええところやでっていうことで、『大阪ストラット』を作った。
街がギュッとしている大阪の魅力を歌った『大阪ストラット』
(R-指定)そんなウルフルズさんが東京に行ったら……「えっ、ちょっと待って? アメ村とか御堂筋とか黒門市場とか。全部すぐそこらにあったのに。市場行きたかったら築地まで行かなあかんやろ? ハイブランド買いたかったら銀座まで行かなあかん。若者の街で遊びたかったら渋谷、行かなあかんやろ? めちゃくちゃ遠いやん、全部! 遠いから、東京は気合いいるな……」っていうことで。それでウルフルズさん、『ガッツだぜ!!』を作ったっていう(笑)。
(トータス松本)フハハハハハハハハッ!
(DJ松永)東京の便が悪いから?
(R-指定)東京は便が悪い。不便すぎる。でも、不便やけど……。
(DJ松永)「東京は移動にガッツが必要だ!」って?(笑)。
(R-指定)そう。ガッツが必要。ちょっと気合いを入れて電車に乗るしかないからって、『ガッツだぜ!!』ができた。「東京、めちゃくちゃ不便やんけ」ってことで『ガッツだぜ!!』ができたけど……その不便さもまあ、ええか。不便でも、ええか。遠かったら電車に乗ったらええねん。タクシーに乗ったらええねん。車、使うたらええねん。それでええ。それでええねん!っていうことで、『ええねん』ができたっていう(笑)。そういう流れでウルフルズは曲を作ったっていう風に勝手に俺が話をしたっていう(笑)。
(DJ松永)で、それが正しいという結論が出まして。これが事実でファクトであると。
(R-指定)フハハハハハハハハッ!
(トータス松本)誰が「正しい」っていう結論を出したの? 俺が結論、出してへんやないか!(笑)。
(DJ松永)我々の方でちょっと結論を……(笑)。
(R-指定)「トータスさんは絶対にそういう思いで書いたに違いない」って(笑)。
(トータス松本)勝手に結論を出すなって!(笑)。だいたいがだけど、『大阪ストラット』のその作った動機がもう間違えてるもん。
(R-指定)ええっ?
(トータス松本)『大阪ストラット』って、大阪で作ってないもん。東京で作ったもん。
(R-指定)ええっ? マジっすか!?
(トータス松本)そうよ。
(R-指定)えっ、東京で?
(DJ松永)その時、もう東京にいたんすか?
(トータス松本)いたよ。とっくに。
『大阪ストラット』は東京で作った曲
(R-指定)ええっ? 「ええとこや。おいで」って言ってるじゃないですか?
(トータス松本)それは歌やから! 歌やからっていうだけの話やん。
(R-指定)ええっ? そうなんすか?
(トータス松本)全然違うよ。俺、そんな着眼点、ないもん。「銀座のすぐ隣に渋谷があって……」とか、そんなのないもん。
(R-指定)いや、ホンマにそうですって。逆に東京に行ってから思ったっすもん。
(トータス松本)いや、どっちかっていうと『大阪ストラット』は、大阪を揶揄したかったんよ。俺、兵庫県の人間やから、割と田舎から大阪に出てきて、大阪に最初、一人暮らししてんけど。学校に行きながら。で、バンドをやりながら目指して、夢を追いかけるみたいなんをやってんけど。大阪ってつくづくなんか、変わった街やなって思ってたんよ。兵庫県の田舎の人間やから。「なんでこんなあけすけなんやろう?」とか、「なんでこんなに人のところ、土俵にズカズカと土足で踏み入れてきたりするんやろう? 気さくに話しかけてくるおばちゃんとか……大阪ってすごいな」って。それで、そうそう。
(R-指定)じゃあ、あれは同じ関西にいる……そうなんやね。
(トータス松本)だから俺が別にその大阪人やったら、作れてないと思う。
(DJ松永)なるほどね。
(R-指定)たしかに。大阪にいたら、大阪が他に比べりゃ外国同然であるということに気づかないですよね。
(トータス松本)そうそう。まさにそうで。そうなんよ。
(R-指定)だから俺とかはもう大阪生まれ、大阪育ちなんで。なんか逆にその大阪の変わったところみたいなのを、それこそ歌とかテレビとかで見ると「ああ、そうなんや」って。逆に外から指摘されてわかるみたいな。
(トータス松本)だからウルフルズって、なんか一応大阪出身やから大阪代表みたいな感じに思われてるけど。
(R-指定)完全にそのイメージでした。
大阪出身でない人間の目線
(トータス松本)そのメインを張ってる、フロントの俺は大阪人じゃないっていうところが結構、やっぱりミソなんかなと思ってる。大阪っていうものを客観的に見れる目線が俺にはあったから。それで、結局東京行って。「これはガッツがいるな」って思ったっていうのも絶対間違いやから。
(R-指定)フハハハハハハハハッ! 違うか(笑)。
(トータス松本)一旦、CM行くから。CMですー。
<書き起こしおわり>