R-指定 異形のものに惹かれる理由を語る

R-指定 ホラーや怪談要素をついつい歌詞に入れてしまう癖を語る MBSラジオ

R-指定さんが2022年7月17日放送のMBSラジオ『松原タニシの恐味津々』にゲスト出演。ホラー映画や怪獣映画など、異形のものに惹かれる理由について、松原タニシさんと話していました。

(松原タニシ)あの、20歳から怪談に至るまでもずっと怖いものだったりとか、ホラーが好きだったわけじゃないですか。なんか、そういうなんというか、異形のものだったり、怖がられる、気持ち悪がられるものを好きになってしまう、その幼少期のR-指定さんの原因みたいなところって、あるんですか?

(R-指定)原因……なんですかね? いや、でもこれ、あんまりどう表現していいかわからなくて。俺もあんまり外では言ってないんですけど。僕、の生まれつきアトピー性皮膚炎っつって肌がすごい荒れるんですよね。めちゃくちゃ。で、やっぱり見た目、すごいかきむしっちゃって顔がただれたような感じだったりとかして。そういうのがちっちゃい頃にすごいコンプレックスで。

なんか、それを結構怪獣とかに重ねてしまったというか。やっぱり友達とかから「気持ち悪い」とか言われるわけですよね。で、包帯を巻いていたりした時期もあって。それで友達とかから「うわーっ!」とか言われたりしたのが、たぶんちっちゃい頃はそれで傷ついたりもしていたんでしょうけど。なんかその欲よりも、怪獣とかのああいう、やっぱりグロテスクな見た目とか、そういうやつが大暴れしてるのを見て応援してしまう気持ちみたいな。異形のものを応援したくなる気持ちみたいなのがあって。

(松原タニシ)それでウルトラマン側よりも、怪獣側に感情移入しちゃうっていうことなんですね?

アトピー性皮膚炎に悩んだ少年時代

(R-指定)そうなんですよ。そういうのがあって。まあ、だから病気っていうか、そういう……どう言ったらいいか、わかんないですけども。僕、ちっちゃい頃の原体験はそれで。だからどうしてもそのグロテスクな方とか、一見悪役っぽいやつの方に肩入れをしちゃうというか。だからティム・バートン版の『バットマン』……『バットマン リターンズ』かな? そこにペンギンってやつが出てきて。むしろ、そっちの方が主役で描かれているみたいなやつの気持ちがすごいわかるんですけど。「ああ、やっぱりこっちをメインで描きたいよな」みたいな。それがすごいわかるというか。そうっすね。フリークスとか、そういう化け物とかの方がやっぱり好きやったんで。そこからたぶん、自然と……。

(松原タニシ)なるほどね。中でも一番好きなキャラクターだったり……妖怪もお好きですよね?

(R-指定)妖怪も、そうですね。妖怪……でもね、怪物やとこれ、日本じゃなく海外のやつになるんですけど。これも、しかも映画のやつやから実在はわかんないすけど。その『トレマーズ』という映画の絵に出てくるグラボイズって化け物。地底から出てくるグラボイズっていうやつが造形的には一番好きっすね。頭になんかね、クチバシみたいなのがついていて。それが3つにわかれるて。そこからまた蛇みたいな舌が出てきて。それにも顔があるっていう。

(松原タニシ)これは気持ち悪いっすね! グラボイズ。

(R-指定)グラボイズってね、ゴジラに出てくるガボラっていう怪獣にすごい似ているんですよ。でもね、全然時代背景もたぶん作った人も違うのに、なんでそんな共通点があるんやろう?っていう。これ、見えますか? これがガボラで。

(松原タニシ)ああ、似てますね!

(R-指定)似てるでしょう? でもやっぱりね、一番好きなので言うと狼男は……この肉体が変わっていく様っていうのが、まあ今となっては結構CGでね、映画とかやとすぐに変身するんですけど。小中の時に非常に心を奪われたのは『狼男アメリカン』という映画とか『ハウリング』っていう映画の、徐々に変わっていく、でもVFXとしてはもう80年代なんでめちゃくちゃ進歩してるんです。特殊メイクとか。でも、CGではないみたいな。

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(R-指定)その人力でやる特殊メイクの一番、最高峰。最高到達点に到達したところの狼男の変身という。ホンマに、たぶんこのゴム製の顔の人形に後ろから圧縮プレス機みたいなのでグーンって出てくる機械を……だから顔がそのままギューン!って伸びていくんですよ。狼の顔みたいなのが。で、CGやったら一緒なんですけど、CGじゃなくてその場で伸びていってるんで。「うおーっ!」ってやっぱり見てて上がるんですよ(笑)。

(松原タニシ)そうか。狼男かー。はいはい。

(R-指定)だからそういう流れでね、やっぱりキツネ憑きとか犬神憑きとか、そういうのも……。

(松原タニシ)ああ、その流れからキツネ憑き、犬神憑きに?

(R-指定)そういうのも好きになっちゃうんすよね。やっぱり、どうしても。

狼男→キツネ憑き、犬神憑き

(松原タニシ)ああ、でもたしかにそうですね。狼男も見た目がすごい狼になってるっていうのもあるけど。狐憑きの話でもう完全に目や顔がキツネになってしまうとか。それこそ犬神の話なんか、背景がエグすぎるというか。

(R-指定)ですよね。

(松原タニシ)犬を穴に埋めて。エサを目の前おいて。ほしいそうなところを首切って……みたいな話なんでね。

(R-指定)ねえ。犬神の作り方っていう。俺、それ普通にラジオで松永に話したら、「気持ち悪すぎる! なんて話をするんだ!」って怒られて(笑)。いや、「嫌な奴がいるから呪ってやる」みたいな話になったから「ああ、じゃあ犬神の作り方、俺、知ってんねんけど。教えようか?」みたいな。

(松原タニシ)フフフ(笑)。これ、松永さんは嫌がると思うんですけど、リスナーさんってどんな反応するんですか? そういうR-指定さんの言ったら、その怪談的な知識を披露した時に?

(R-指定)どうなんすかね? 好きな人はやっぱり反応してくれますけど。やっぱりホンマに……これ、よくないのが僕、やっぱり怖いものが自分は好きやから。怖いが苦手な人の気持ちって本当にわかってなくて。で、僕らがやってるラジオなんか夜のガッツリ丑三つタイムなわけですよ。そのガッツリ丑三つ時にそういう話をされると、ホンマに怒っているリスナーの人もいますね。「やめろ! 何時だと思っているんだ!」って(笑)。

(松原タニシ)部屋で1人で聞いてるリスナーさん、多いでしょうから。

(R-指定)「1人で聞いてるから、やめてください」みたいなのとかで、怒る人も中にはおるみたいですね。

(松原タニシ)なるほどなー。

(R-指定)だって「上がるっしょ? テンション、上がるやん?」みたいな感じでしゃべっちゃうんですけど。やっぱり苦手な人からしたら「本当にやめて!」みたいな。

(松原タニシ)好きな人同士だったらね、もうさらにかぶせあって、どんどん深くなっていくと思うんですけど。

<書き起こしおわり>

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