銀シャリ橋本さんが2022年3月8日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』に出演。最近、テレビなどで自身の闇を出すことが増えた橋本さん。星野さんと「心の闇を出すこと」について話していました。
今夜の #星野源ANN は“宴会”生配信直後、銀シャリ橋本さんと打ち上げ放送!
宴会の話題はもちろん、橋本さんの闇と光に迫りました。次回のゲストはジャズピアニスト海野雅威さん!
そしてもう一つ、収録回ならではの企画の発表が。
詳細は放送後記でもお知らせします!https://t.co/etcuxL0naU pic.twitter.com/MACjUQvmKG— 星野源 Gen Hoshino (@gen_senden) March 8, 2022
(星野源)あのね、そうそう。最近ね、はしもの闇の部分がテレビで暴かれていて。僕はそれが愉快でしょうがないんですけれども。
(橋本直)晒すつもりはなかったんですけどね。
(星野源)たまたまなんでしょう?
(橋本直)はい。ドッキリで、田中さんが講義に……アンガールズ田中さんの講義っていう企画というのを知らなくて。違う企画と思って座ってたら、アンガールズ田中さんが「テクニックがすぎるから、もっと人間味を出していけ」っていう。なんか、そんな講義されるみたいな。
(星野源)あれが最初だったの?
(橋本直)あれがたぶん最初ですね。
(星野源)あれは『ゴッドタン』?
(橋本直)そうですね。あと、それと『水曜日のダウンタウン』の時と。
(星野源)そうだよね。その時に、ドッキリだったのをたまたま定点かなんかで撮られていて。その時に言った一言が闇にあふれていたっていう。
(橋本直)そうなんです。「何も楽しいことない」っていう。
(星野源)フハハハハハハハハッ!
(橋本直)マネージャーに「なんか楽しいこと、ある? 俺、何も楽しことないわ」っていうのを本来のドッキリじゃないところで……。
(星野源)それが使われたっていうか、オンエアーされたんだね。
(橋本直)それがドッキリのリアクションより、なんか「おい、大丈夫か?」みたいなツイートが多くてっていう感じですね。
「なんか楽しいこと、ある? 俺、何も楽しことないわ」
以前水曜日のダウンタウンで銀シャリの橋本さんが呟いていた事に凄い共感した
いつも色々追われていて辛いしやりたい事が無くて活力が無い
思うように行かなさすぎて萎えます
人生山あり谷ありと言うけれど僕の山はいつなのかな…#水曜日のダウンタウン#橋本直#銀シャリ#生きるのが辛い pic.twitter.com/VDVext916I— ぶんぶん (@TuppariKEN16) August 11, 2021
(星野源)そう。だから俺はそれがね、すごくいいなって思ってます。
(橋本直)本当ですか?
(星野源)そう。はしもってやっぱり、なんだろう? その技術がね、すごいじゃない? で、何でもやってしまうから。でも、何でもやってしまうことが悪いことではなくて。でもなんか、そこに対して何かこう、思いがあるんじゃないのかなって。「そこに対して」っていうか、他の部分に対して何か思いがあるのではないか。普段は出さないようにしている部分があるのではないかって思っていたところに、それがあったので。
(橋本直)めちゃくちゃ嬉しいです。星野さんに言っていただけるのは。
(星野源)だから、そういうのがすごい嬉しかったですよ。
(橋本直)いや、なんかめちゃくちゃバラエティとかテレビが大好きで育ってるんで。その、あの当時のブラウン管の中に入ってみたかったんです。で、これだけ休日も含め、バラエティを見ることがすごい楽しかったんですけども、ただ、バラエティは俺を求めてないっていう感じで……その、片思い感っていうか。
(星野源)フハハハハハハハハッ!(ゴンッ!)あ、すごい。今、マイクに頭突きしちゃった(笑)。
(橋本直)大丈夫ですか? これだけ俺はお笑いを愛しているのに、お笑いのこと好きな人ってなんか、「いや、お笑いのことが好きなのはもうわかります」って。それで他の何か違うことしてる人……違う趣味やったり、違うことだったり。でも、面白いんで僕も見ちゃうんですけども。たとえば、今やったらクズ芸人とか、ポンコツ芸人とか。僕も番組とかは大好きなんで、その番組を何週前から予習していって。やっぱり「この番組のことを愛してますよ」っていうのをちゃんと出して。でも、なんか皆さんはフワッと番組に行ってね。「えっ、この人誰ですか?」みたいなテンションで。スタッフさんのこととかもやっぱり知ってる方が楽しいじゃないですか。でも、そのままで行って……こんな感じで大丈夫なんですか?
(星野源)フハハハハハハハハッ!
(橋本直)でもそれでなんか適当に……それで進行とかもグダグダやったり、ミスった方がそれがMCの方にいじられて。それでまた、その人はどんどん呼ばれて。なんか三振して、また次の打席呼ばれてっていう。だから、適度にヒットを打っていても「まあまあ、お疲れした」みたいな感じで。
(星野源)そういう時って、どういう感情になるの?
(橋本直)いや本当に……「誰を愛してるのかな? 俺を保護しないと、もう、やらんで?」っていう……。
(星野源)フハハハハハハハハッ!
(橋本直)そういう感じになりかけるんですよ。
(星野源)いやー、すげえ素敵! わかるわー。「わかる」っていうか、そうそう。なんて言うんだろう? 僕はちょっと世界が違うので、これは違うかもしれないけど。なんか頑張って準備したりとか、あとは真っ当に向き合おうとした時に、なんか割と自分から見て「この人は向き合ってないな」っていう人の方が好かれたりするし。なんか、ダメな人が好きな人、多いよね。この世界は。
(橋本直)そうなんですよ!
(星野源)あれ、なんなんだろうね?
(橋本直)そうなんですよ! 「そんなん、見んでええねん。準備せんでええねん」っていう格好で行って、結局本番でできないんだったら、ちゃんと調べたり、いろいろアンケートもしっかりといた方が……なんか1回、道から逸れたヤンキーの方がかっこええみたいな感じで。
(星野源)ああ、それそれ!
(橋本直)これ、ずっと勉強を一生懸命やって、ちゃんと大学卒業して、社会に出た方がそれはいいのに。でも、なんか「1回道を逸れてヤンチャしてました。でも今、真っ当に生きてます」みたいな……でもそのヤンチャ、1回もチャラになってないぞ、みたいな。
(星野源)そうそう。チャラにはなってないですよね。
(橋本直)1回、道から逸れて戻ってくるんやったら、そのどセンタールートをしっかり歩んでいた人間の方が愛着と、その心意気と根性はすごいなと思うんですけどね。
(星野源)そうそう。だから割といつも思うのは、なんとなくやっぱりちょっと破天荒っていうか、社会的にはちょっとまあ「ダメ」って言われてるような人とか、クズみたいな……それこそネタとしても含めて、クズって言われてるような人の方がなんかちょっとアナーキーに見えるっていうか。なんかちょっと過激に見えると思うんだけど。僕はラジオを聞いていて、小堺さんと関根さんを聞いて育ってるんで。あの2人ってめちゃめちゃ真面目に……「真面目に」っていうか、いわゆる悪いことをしてないっていうか、なんていうか、クズではないわけじゃないですか。で、めちゃめちゃ真っ当にやっているマッドな人っていう。
(橋本直)憧れます(笑)。
(星野源)で、そっちの方がやっぱりクレイジーっていう、ヤバいっすよね。やっぱり、なんていうかグレてない方が怖いっていうか。そっちの方がヤバいと思うんだよね。
(橋本直)その、湾曲してないすごさっていうか。だからその系譜がずんの飯尾さんにもたぶん……。
(星野源)ああ、そうそう。だから飯尾さんがかっこよく見えるのはそこですよね。
コサキンやずん飯尾のすごさ
(橋本直)たぎる何かを感じるんですよ。飯尾さんに。この、めちゃくちゃお笑いが好きな。で、実はしっかり準備とかもされる愛情のある方やと思うんで。『ずん喫茶』を見てても「この時、喫茶店で台本を読まれてましたよね?」「やめてくださいよ!」みたいな。「ああ、かっこええな!」っていう。台本を見て、フジテレビに行くっていうね。
(星野源)アハハハハハハハハッ! それ、言わないであげてよ(笑)。
(橋本直)でも、『ずん喫茶』でやっていましたんで。そうなんですよ。
(星野源)ああ、『ずん喫茶』も見ているのね。
(橋本直)はい。大好きで。
(星野源)この間、阿佐ヶ谷の回。あれ、最初に出た方は僕が『Inner Visions Hour』で行ったところと同じで。ブランコがある……あそこに行ったんですよ。
(橋本直)今は大井町まで行ってますよね。
(星野源)なんか、レギュラーになるみたいな。
(橋本直)あれ……星野さん、この話、いいですか? TVerを結構見てるってなって、ざわざわして。あの発言から……。
(星野源)なにがですか?
(橋本直)やすともさんまで……「えっ、星野さんって『いたって真剣です』を見てるの!?」みたいな感じで。ちょっと関西もざわざわしだして。
(星野源)えっ、やすともさんが僕を認識しているんですか?(笑)。ありがとうございます!
(橋本直)認識してて。いや、これはとんでもないことになっていますよ。「おい、星野さんが見てるぞ!」みたいな。
(星野源)『いたって真剣です』も見ているし、『やすとものどこいこ!?』も見ています(笑)。『どこいこ!?』は本当に基本的に買い物の回しか見れてないんですけど。他はあるのかな?
(橋本直)買い物です。基本、買い物の番組なんで。
(星野源)ですよね。ダイアンさんと買い物に行ったりとか。なんかそれを……本当に買い物をずっとしてるじゃないですか。それのなんか世間話っていうか、そこで繰り広げられる面白いトークと、あと、割と世間話寄りの話題だったりとかっていうのがすごい面白いですよね。
(橋本直)それも「あれは買い物行くだけだ」と思ってる若手もいるんですけど。「いや、あれはちゃんと番組だぞ」っていう。ここ、分かれ道ですよ!
(星野源)フハハハハハハハハッ!(拍手)。
(橋本直)あれはやすともさんとの1時間のとんでもないトークで。
(星野源)やっぱりそうですよね? そうそうそう!
(橋本直)やっぱりそこを「買い物、見てるねん」っていうのは……「いや、違う。買い物を通して人間があぶり出される」って。芸人としての。あれは深いんですよ。あの『どこいこ!?』は。
(星野源)いや、そうですよね。
買い物を通して人間があぶり出される『やすとものどこいこ!?』
(橋本直)笑い自体が『どこいこ!?』ってなっている人がいるんですよ。たまに。ねえ!
(星野源)ちょっと待って? 大丈夫? ちょっと今、いい感じのドライブがかかってますけども(笑)。
(橋本直)でも基本、やっぱりやすともさんが引き出していただけるので。でも『あちこちオードリー』もそうだと思うんですけど。「若林さんやからしゃべっちゃう」とか「やすともさんやったらここ……もういいか。言っちゃっても」っていう。その、いつの間にか言っちゃっているっていう。あ、すいません。僕の謎の闇を……(笑)。
(星野源)でも「人間が見える」っていうのが一番面白いんで。
(橋本直)いや、嬉しいです。星野さんにそう言っていただけると。
(星野源)あと今日、『宴会』のトークの中で、また飯尾さんの話題が出た時に、はしもが「ちょっと星野さんに近付いてくる芸人が多いな」みたいなことを言ったんだけど。あれ、たぶん前のはしもだったら言ってなかったと思うの。
(橋本直)フハハハハハハハハッ! ああ、なるほど(笑)。
(星野源)今、闇を出しても大大丈夫なはしもになったから、ああいうことをたぶん言えるっていうか。なんかそんな感じがして、すごい嬉しかったですよね。
(橋本直)だから皆さん、見ていただいた方でも「ああ、嫉妬出てもうてるで」とか。でも、「それがいいんじゃない!」みたいな感じで。俺、だんだん全員に包まれだして。なんか闇を見せた方がみんな、なんか毛布でくるんでくれますよね。「そんな怖くないよ。一緒に頑張っていこう」みたいな。
(星野源)だからその葛藤とか、「真面目にやってるのに……でも真面目にやるのはどうなのか? でも、俺は好きだからやるんだ!」みたいな、その葛藤が見えるのがやっぱりいいんですよ。
(橋本直)難しいですよね。クズ芸人とかポンコツ芸人さんも面白いじゃないですか。だからそこの葛藤っていうか、誰かを傷つけたくもないし。その人たちはその人たちのすごさはあるんで。その人たちが別に面白くないとかではないですけど。なんか「僕とかもちょっと寄せて。ちょっと一緒に遊ばせて」っていう。
(星野源)「見て」っていうことですよね。本当、そうだと思う。だからそういう部分を見れたことによって、なんていうのかな? ちょっとグッと距離が近くなるっていうか。そんな感じがすごくしたな。
(橋本直)わからないですね。やっぱり佐久間さんによってとか……。
(星野源)佐久間さんもやっぱりそういうところを広げるよね。だって、それこそアンガールズ田中さんの先生の時もそこをグイッと広げたでしょう?
(橋本直)そうそう。加地さんにも「ちょっと歳を取ってやっと……M-1を取ってから経っているから、よくなってきたんじゃないか?」っていう風に言われて。やっぱり、追いついてなかったっていうか。年齢が、みたいな。
(星野源)加地さんっていうのは『アメトーーク!』の総合演出の方ですけど。そういう話もするんですか?
(橋本直)なんか、負けれるじゃないですけど。やっぱチャンピオンと、もうちょっと経って……だから、年齢は大事かもなっていうのはおっしゃってましたね。
(星野源)今、いくつだっけ?
(橋本直)僕は41ですね。
(星野源)ああ、そうか。じゃあ同い年だ。今は。今は同い年になっているんだね。そうかそうか。
<書き起こしおわり>