安住紳一郎さんが2022年3月6日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で前週に話した自分の子供の頃の遊び、なりきり自転車・タクシー運転手ごっこについてトーク。かなり多くの反響があったという話をしていました。
(安住紳一郎)そして、これも先週の放送ですね。「先週の放送で安住氏が子供の頃、自転車でタクシー運転手になりきっていたお話がありました」。実はなんかこれ、結構心理的にはよくある話らしくてですね。ちょっとここ最近した話の中ではたくさん反響がありました。「なりきり自転車」と私は言うことにしましたけれども。まあ、なかなかね、こういうエピソードを披露するチャンス、ないですからね。
リスナーからの反響メール
(安住紳一郎)この方は宇都宮の26歳の男性の方ですが。ありがとうございます。「先週の放送で安住氏が子供の頃、自転車でタクシー運転手になりきっていたと話されていましたが、私は王女様を乗せた馬車を牽引する馬を自転車で演じていたことを思い出しました」。26歳ですからね。いろいろ娯楽もあっただろうに……っていうことですから。
(中澤有美子)そうよね(笑)。
(安住紳一郎)私はあなた、昭和50年代の北国の外れですからね。なにも娯楽ありませんでしたが、26の宇都宮だったらあるでしょう?
(中澤有美子)26歳、若い!
(安住紳一郎)なんでもあるでしょうよ。「私は王女様を乗せた馬車を牽引する馬」ということで。御者でもないんだよね。馬なんだよね。
(中澤有美子)ああ、そういうことですね!
(安住紳一郎)普通は御者だよね。なんていうの? 宮内庁職員みたいなことでしょう? 「馬を自転車で演じていたことを思い出しました。多忙を極める皇族の移動に携わるわけですからその任務は多岐にわたり、重要な式典への参列から級友とのティーパーティーへの送迎など、いろいろなところへ行ったなあと1人、感慨にふけりました。中世のまだ政治基盤が不安定なヨーロッパを想定した遊びだったので、道中ごろつきや反体制派の襲撃を受けることもしばしば。
そんな時は一気にギアを上げ、馬車を爆走させたものです。お分かりかと思いますが、見た目は少年が1人、チャリで爆走しているだけです。あれから10数年後の現在、私は介護士として王女様もとい、利用者様の送迎をしています。あの時の経験が生きていると私は信じています」。生きてるかな?(笑)。お仕事、頑張ってくださいね。
(中澤有美子)へー!
(安住紳一郎)面白いね。
(中澤有美子)面白い。設定が本当に人によっていろいろなんですね。
(安住紳一郎)そうね。すごいよね。なりきり自転車ね。面白いよね。結構ね、バスの運転手になっていたっていう人もいて。バスの運転手の人なんかは時刻に沿って、ちゃんとタイムスケジュール通りに自転車を完全に巡回させたって人がいましたよ。すごいよね? きちんとね。「61系統、出発します!」みたいなことなんじゃない? きっとね。で、乗降客のいる停留所に止まったり。いない時は止まらなかったりね。ちょっとスピードを落として「通過します」なんて言ったりするんじゃない? で、ちょっと車線を右の方に寄せたりなんかしたりね。
(中澤有美子)そうですね。「ちょっと時間調整します」なんて。
(安住紳一郎)うんうん。楽しいですよね。後のドアを開けたり、前のドアを開けたり。ドア、ないんだけどね(笑)。なりきり自転車、楽しいですよ。いや、またやってみたくなりましたよねー。
(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!
(安住紳一郎)私のなりきり自転車、なかなかね、精度が高かったですからね。もう、ひとつのインフラの確保をしてたからね。
(中澤有美子)ああ、なるほど(笑)。
(安住紳一郎)「休んではならない」とかね。うん。エッセンシャルワーカー気取りだったから。なりきっただけだけど(笑)。
(中澤有美子)責任感を持ってやっていたんだ。
責任感を持ってやっていた
(安住紳一郎)責任感を持ってやったんですよね。うん。そう。インフラ気取りですよね。「インフラ気取り」って言葉もなんか、ちょっと誰かを傷つけているような感じがして。なかなか味わい深い言葉ですよね。いいですよ。厳しい社会に生きてますからね。いろいろ考えながら言葉を紡がなきゃいけない時代ですけれども。思い切って、たまにね、両刃ノコギリみたいな感じもいいんじゃないですか?
(中澤有美子)エッジを攻めて(笑)。
(安住紳一郎)エッジを攻めて、超えてみようっていうことですね(笑)。
<書き起こしおわり>