安住紳一郎「アメリカ50州覚え歌」の反響を再び語る

安住紳一郎「アメリカ50州覚え歌」の反響を再び語る 安住紳一郎の日曜天国

安住紳一郎さんが2020年11月29日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で前々週に披露した「アメリカ50州覚え歌」の反響についてトーク。リスナーから投稿された音源などを紹介していました。

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(安住紳一郎)3週続けてのお話になりますけれども。「アメリカ50州覚え歌」ということです。たくさんの方が挑戦してくださっているようです。ありがとうございます。

(中澤有美子)ありがとうございます。

(安住紳一郎)もう既になにかアーティストの気分で。「この作品は私の手を離れたな」という感じ。そんな境地にさえ至っています。

(中澤有美子)そうですか(笑)。

(安住紳一郎)各地で二次・三次利用され始めていて。うん。もう、何かね、『贈る言葉』を作った武田鉄矢さんの気持ち?

(中澤有美子)フフフ(笑)。へー!

(安住紳一郎)ごめんなさい。なんかいっぱしのアーティスト気取りになっちゃって。でも何か、アーティストの皆さんって楽曲をね、ゼロから立ち上げて……まあ私、今回全然ゼロから立ち上げてませんけれども。なんかそういう気持ちになってますね。うん。「ああ、そうなんだ」と思って。

(中澤有美子)「こういう感じか」って。

(安住紳一郎)そう。なんか「たくさんの人に歌ってもらって」みたいなことをアーティストの方がよくおっしゃるじゃないですか。それを初めて実感した。

(中澤有美子)フフフ、なかなかできないことですよ。ええ。

(安住紳一郎)本当の、実際の感覚として初めて理解しましたね。なので私のこれからのインタビューなどでの聞き方に繋がるんじゃないかなと。勝手に。「そうですね、わかります」って。「お前が分かってるのか?」っていう話(笑)。

(中澤有美子)フフフ、へー! よかったです(笑)。

(安住紳一郎)武田鉄矢さん。私も尊敬申し上げてるんですけど。『贈る言葉』っていう卒業式で歌う名曲、ありますもんね。武田鉄矢さんが前のインタビューで仰ってましたね。どこか、地方にお仕事で行った時に、近くの小学校か中学校の卒業式があって。そこの近くを武田さんが移動している時、耳にその式典の模様……音が漏れ聞こえた。そうしたら、『蛍の光』なのか『仰げば尊し』なのか分かりませんけども。そのあとに続いて、『贈る言葉』をみんなが合唱していて。

その時に「その曲を作った自分がここにいるんだけども。別にみんなはそんな私には興味はないだろう。『はーい! 作曲者の私です!』みたいに出ててもどっちらけになるだろうって思った時に、初めて自分の作った曲がもうすでに別の歌の人生を歩み始めてるだなって感じた」なんて仰ってましたね。うん。そんな、同じ気持ちでいます。なんだ、それ?っていう感じですけども。

(中澤有美子)フフフ(笑)。

(安住紳一郎)たくさん皆さんから「上達しました」や「練習しています」などなどのお便りいただいていますね。さらには「アラフォー女子」さんという女性の方。ありがとうございます。この方は歌が大変お上手なんですけども。「イタリアの州の数を歌にしてみました」ということですね。ただですね、ちょっとイタリアの州の名前は覚える予定がないので、口頭での紹介だけになります。

(中澤有美子)ごめんなさい(笑)。

(安住紳一郎)それから先週、電話口で歌を披露してくださいました神戸市の「チャイカ」さん。女性の方ですが。25歳でしょうかね。上手でしたよね。お便りが来ています。「こんにちは。神戸市のチャイカです。先週は番組で覚え歌を聞いてくださり、ありがとうございました。歌うよりもお話しする方が緊張してしまい、電話の冒頭からうまくしゃべれず、ご迷惑をお掛けしました」。いえいえ。「私は安住氏が仰っていた通り、ソプラノ歌手です。先週の番組の放送で安住氏が歌われていたのを聞き、『歌ならば私もできるのではないか?』と思い、挑戦しました。

練習の時もどうすれば明瞭に正確に発音できるのかをすごく考え、練習したつもりです。25歳の私は『オペラ歌手だ』と胸を張っていうにはまだまだ未熟です。なので、これからもっと頑張って多くの方に足を運んでいただけるような歌手になりたいと思っています。本当は先週、番組中にお礼のメールをすべきでしたが、オープニングのあと、すぐにステージだったので遅くなり申し訳ありません。これからも番組を楽しみに聞いております。時節柄、どうぞご自愛くださいませ」。逆に申し訳ないね(笑)。ステージの前に歌っていただいて。

(中澤有美子)そうでしたか(笑)。ご丁寧にありがとうございます。

(安住紳一郎)そうだよね。プロのソプラノ歌手の方だと日曜日などはね、ステージになりますでしょうね。申し訳なかったね。うん。そうね。申し訳ない。昼公演の前だったかな? それからフィリピンの方のフィリピンの地域覚え歌も紹介しましたが。お便りが来ています。「先週フィリピンバージョンで投稿したものです。あの音源で我が家のアパートがコンクリート打ちっぱなしの様子など分かるんですね」。

(中澤有美子)フフフ、当たっていた(笑)。

(安住紳一郎)当たっていましたね。家族に関してですが、私の妻はフィリピン人で、5歳の息子がいて、昼間は邪魔されてとても録音どころではなかったので、寝ている早朝にしたものでした。フィリピンの州の名前よりもお客さんがいない中での在宅勤務のわびしさが皆様に伝わったことの方が達成感があります」。そうね(笑)。旅行会社、セブ島にお勤めで。自宅での勤務になってしまって。やっぱり寂しいですよね。

たくさん「私も挑戦しました」ということでお便りいただいてるんですが。個人的に一番上手だったと思う方の歌をお聞きいただきたいと思います。この方は牛久市の「数の子」さん。12歳。ありがとうございます! すばらしい。「録音を送るので聞いてみてください。今、通っている塾で歌ったら、みんなに引かれました」という。12歳で渡る橋ではないよね。ありがとうね、本当に。そうだよ。12歳でAMラジオを聞いているっていう段階から既にもうね、表彰ものだよね。ありがとうね。いつか、役に立ちますよ。では牛久市の12歳、数の子さんです。

(数の子さんの「アメリカ50州覚え歌」が流れる)

12歳・数の子さんの「アメリカ50州覚え歌」

(中澤有美子)お見事!(拍手)。大人っぽいですね。

(安住紳一郎)もうちょっとなぜかね、色っぽく歌っているっていうね。12歳にしては。ちょっともうグッと心を掴まれちゃっている中年男性、いるんじゃないですか? 「CD、買えますか?」みたいなね。「あ、あの、先ほどお電話で歌っている方のCD、買えますか?」って。グッとつかまれちゃって。上手。

(中澤有美子)魅力的。

(安住紳一郎)しかもちょっと、深夜ラジオのリスナー電話を彷彿とさせるような電話口での吐息。送話口、当たりながらの歌。ボブボウする感じがまた何か、グッと哀愁、郷愁、誘われたわ。

(中澤有美子)そうですね(笑)。

(安住紳一郎)上手。少しね、テンポ抑えめですけれどもね。BPM140ぐらいですか? よろしいんじゃないでしょうか。またね、あのカタカナ英語。私の発音に近い感じですもんね。むしろ、たぶん私の録音を相当に聞き込んだなっていう。私の発音にすごく近かった。

(中澤有美子)思いました。

(安住紳一郎)思いましたね? うん。よくやってくださいましたね。「クド、ウィスコンシン、ビザ、ラストステイト? オア、ジャスト、フォーティーンナイン?」「ノーッ。ワイオミング、イスザ、ラストステイト インザッ、フィフティステイツ、ザッツライム!」っていうね。素晴らしい。クゥーッと来ちゃった。ねえ。偉いね。やっぱり耳がいいんですね。10代の頃はね。

(中澤有美子)そうですね。

(安住紳一郎)もう一方。この方はフランスにお住まいの方なんですけども。「アメリカ50州の方ではなくて、都道府県の歌を5歳の息子が覚えましたので聞いてください」ということのようです。

(中澤有美子)おおー、なるほど。外国から日本のね。

(安住紳一郎)そうですね。きっとフランスにお住まいなので、日本のこともいろいろ教えなくちゃいけないということで。日本の都道府県を覚え歌の方をチャレンジしてくださったということなんですが。でも、もあちらの方は私、放送の前日の夜に勢いで作っただけなので。別に北から南に並んでるわけでも何でもないということなので。これが役に立つのかどうかは甚だ疑問ですけれども。

(中澤有美子)そうですか?

(安住紳一郎)いや、ちょっとね。またほら、歌詞も歌詞じゃない?

(中澤有美子)フフフ、そうよね(笑)。

(安住紳一郎)そうですよね。「フランス母さん」さんからメールが来ています。「幼稚園児がいる我が家は先々週の放送で都道府県の歌を聞いて以来、小学校に上がったら覚えさせようとぼんやり考えていた47都道府県を、しかしこれはいいチャンスだと思いました。幼稚園児だろと年齢は関係ありません。早速1週間、子供と練習しました。神戸のプロのオペラ歌手でさえ毎日何十分も練習をしたのですから、フランス在住の我が5歳児相手には随分と時間がかかりました。しかしなんとか1週間で歌えるようになりたい。日本の皆さんにフランスで暮らす5歳児の本気も聞いてもらいたい。そんな思いで頑張りました」。

フランスはほら。今、2回目の外出禁止令が12月15日まで出てますのでね。ずっと自宅にいるということなので少し気分転換ということもあったでしょうか? 「番組を聞いているうちにあることに気がつきました。歌はすべて1分以内で安住氏は歌い切っているのです。私のスマホ録音機能も1分が限度でした。これは5歳児にとっては相当なスピードで歌わないと2番の終わりまで入りきれません。歌詞を覚えるだけでなく、速さも要求されるのです」。そうですね。お気づきですね。

「うちの息子、頑張りまして。最後は何とか1分以内に収まりました。舌足らずな5歳児の発音ですが、言えるようになりました。ちなみに我が子の一番好きな部分は安定して歌えるのは『都になれない大阪』の部分です。ぜひお聞きください。ちなみにフランス人の夫は全く意味が分からず、ニコニコ聞いています」。フランスにお住まいの5歳のお坊ちゃん。47都道府県覚え歌に挑戦したそうです。お聞きください。

(5歳のお子さんの「47都道府県覚え歌」が流れる)

5歳のお子さんの「47都道府県覚え歌」

(安住紳一郎)フフフ(笑)。ありがとうございました。そこまで(「47県これで全ての日本の県ですか? ノー! 北方領土と竹島も♪……日本固有の領土です」まで)やらなくてよかったんじゃないでしょうか、お母様(笑)。これは私の責任というよりも、止めなかったお母様の責任ということですよ。

(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!(笑)。かわいい!

(安住紳一郎)すごいですよね。かわいいけども、ちょっと一瞬最後ね、にこやかに笑っていた関東の皆さんが真顔に戻るっていう。「えっ、安住氏? これでいいんだっけ? ちょっと踏み越えていない?」みたいな感じですか?

(中澤有美子)フフフ(笑)。

(安住紳一郎)フランスに住んでる5歳児。ねえ。きっとね、日本語を話す人が周りにお母さんとかしかいないので、一生懸命日本語をお母さんも教えていると思いますけれども。

(中澤有美子)大変だったでしょうね。

(安住紳一郎)大変だったでしょうね。またやっぱり、あれですね。児童・生徒の皆さんの歌声っていうのが沁みますね。いいですね。頑張ってますね。耳がいいですね、やっぱりね。さすがですよね。まさかね、「日本固有の領土です」っていうところまでやってくれるとは思わなかったけども。

(中澤有美子)ちゃんとね、反語もこれで覚えてくれたかな?(笑)。「これで全部ですか? いいえ……」って(笑)。

(安住紳一郎)「これで全部ですか? いいえ」って(笑)。ありがとうございました(笑)。

<書き起こしおわり>

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