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安住紳一郎が語る 中学生合唱コンクールの魅力

安住紳一郎 中学生合唱コンクール 熊教中との再会を語る 安住紳一郎の日曜天国
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安住紳一郎さんが2008年10月にTBSラジオ『安住紳一郎の日曜天国』で話したトークの書き起こし。たまたま見たドキュメンタリーで中学生合唱コンクールにハマった安住さんがその魅力を熱く語っていました。

(安住紳一郎)さて、ちょうど1ヶ月くらい前なんですけども。ちょうど、ですから9月の中旬くらいですね。私、出張先のホテルでテレビを見ていたんですけれども。ちょうどNHKのテレビのドキュメンタリーだったんですが。たしか、たぶん再放送だったような気がするんですが。合唱コンクールにかける中学生の姿を追ったドキュメンタリーで。大変感銘を受けまして。

(中澤有美子)はい。

(安住紳一郎)吸い込まれるように見続けたんですが。映像の持つ力に改めて驚きを感じ、また放送局の禄を食む1人として、いろいろ感じることも多かったんですが。こういうドキュメンタリーを作る放送人にならなくちゃいけないな、でも俺、アナウンサーだな、みたいな(笑)。

(中澤有美子)うんうんうん。

(安住紳一郎)合唱コンクールにかける中学生の姿。よかったですねー。ご覧になった方、いらっしゃいますかね?何回か再放送していたみたいなので。衛星放送とか教育テレビなどでも。長崎の離島に住む中学生がフェリーに乗って、長崎市内で行われる県大会に出るんですけども。力及ばず、予選で敗退してしまう。すると、顧問の先生ですね。ちょうど20代。若い女の音楽の先生が、帰りの、島に帰るフェリーに乗る桟橋で泣き出しちゃうんですよ。

(中澤有美子)はい。

(安住紳一郎)『みんなは十分に予選を突破できる力はありました。ただ、顧問の私の経験不足が原因です』ってこう、ハキハキと言葉を紡ぐんだけども、目からは大粒の涙がボロボロボロボロこぼれているわけですよ。もう、私この回想シーンを自分でしゃべっているだけで泣きそうなんですけど。

(中澤有美子)(笑)。私も聞いていて・・・はい。

(安住紳一郎)すると、その先生の姿を見て、比較的こう、顔立ちのスッキリした女子部員がですね、『先生、私たちはあれだけ大勢の前で気持よく歌えただけで楽しかったですよ!』っていうことをですね、言うわけですよね。ええ。サラリと言うんですよね。しかもね。大人が使う気遣いの顔ではなくて、本当に悔しさのない晴れ晴れとした表情で、そんなドラマのセリフみたいなことを中学生が言うわけですよ。

(中澤有美子)はい。

(安住紳一郎)私はもう出張先のホテルのベッドで正座しながら、もう号泣しておりまして。ええ。声を出してオンオン泣いてたんですけども。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)いい関係を気づいているな!と思ってですね。大分の教育委員会はこれ、見てるのかな?と。同じ九州の話だぞ、おい!と。そういう気持ちもありですね、やっぱりこういうきちんとした学校の先生がいて、その先生の想いにきちんと応えている中学生が世の中にはいるんだなという、大変清々しい気持ちで見ていたんですけども。合唱コンクールにかける中学生の姿。後半はですね、今度は仙台に場所を移しまして。仙台のとある中学生では、合唱部の部員が少なくて。2人だけで合唱コンクールに出場する。しかも、三部合唱の作品で出場するという。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)三部合唱って3人いなくちゃ、少なくともパートは成立しないだろう?という。そんな声もですね、かき消すほどの見事な合唱を披露して、万雷の拍手を浴びて帰っていくというですね。またね、ちょっと華やかさのない2人でね。またそういうところにもちょっと好感が持てるんですけれども。45分から50分くらいの番組だったんですけども。本当に、時間を忘れてしばらくテレビに見入ってしまってね。NHKの番組で、あまりね、ライバル局を褒めるというのもちょっとおかしな話ですけども。でもやっぱりちょっと、同じ放送局に勤める人が作ったんだろうなと思うと、本当に拍手を送りたいなという気持ちになりまして。うーん。これはなかなか良かったですね。

(中澤有美子)へー。

(安住紳一郎)ねえ。まあ、カタルシス効果も手伝って、『よし、俺も明日からがんばるぞ!』っていう気持ちになったんですけども。で、ちょっとチャンネルを変えようかなと思ったら、そのドキュメンタリーの最後の映像に字幕スーパーが入りまして。『彼女たちがこの夏、挑んだコンクールの全国決勝大会が10月12日 日曜日に行われます』というような字幕スーパーが流れたわけなんですよ。ちょうど、ですから今日が19ですから、先週ですね。

(中澤有美子)ええ。

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中学合唱コンクール決勝大会

(安住紳一郎)それで、『午後2時から渋谷のNHKホールで行います』というような案内も出ていて。それで、あらっ?日曜天国、ちょうどね、いまお送りしてますけども。ちょうど10時から12時じゃないですか。で、赤坂でやってるんで、午後2時からの渋谷のNHKホールだと俺、これ間に合うな!と思って。これは長崎の離島の子どもたちのためにも、俺がね、君たちを負かした人たちの合唱がどれほど素晴らしいものか、見届けてやるよ!という。なんかちょっと感情移入が入りすぎた感じになっちゃって。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)完全にもう、離島の中学生の親戚の東京のおじさんみたいな気持ちになっちゃって。俺が見ておくから!みたいな。ええ(笑)。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)君たちの方が素晴らしいってことを俺が確認しておくよ!みたいな。ええ。

(中澤有美子)使命感に燃えて(笑)。

(安住紳一郎)使命感に燃えちゃって。完全な勘違いですけどね。ええ。

(中澤有美子)過剰にね(笑)。

(安住紳一郎)過剰に反応しちゃって。かつて、朝の連続テレビ小説で、大根飯しか食べられなかったおしんがかわいそうだと言って、子役の小林綾子さんのご実家に全国から大量のお米が送られてきたというですね、そういうような話が有名ですけども。そんな話を笑えないぐらいの、間違った感情移入ぶり。よし、わかった!と。俺が、俺がNHKホールに行って見てくるから!

(中澤有美子)任せろ(笑)。

(安住紳一郎)任せろ!と、いう気持ちになったんですけどもね(笑)。それで、NHKに問い合わせたんですよ。本当に行く気だったんです。先週。

(中澤有美子)ええ、ええ。へー。

(安住紳一郎)NHKホールに。渋谷の。そしたら、これ、私知らなかったんですが。ラジオをお聞きの方でね、たぶんご存知の方も多いのかもしれませんけども。中学生の合唱って、父兄や関係者じゃないですよ。いわゆる一般の人にとっても大変人気のあるものなんですって。

(中澤有美子)ああ、そうなんですか。

(安住紳一郎)ええ。言ってみれば、『野球は高校野球に限るな』って言っている人に近い感覚ですね。ええ。野球はプロ野球もありますし、メジャーリーグもありますし、社会人野球もありますけど。『やっぱり野球は高校野球が面白いよな』って言っている人の感覚で、『合唱は中学生に限るよな』っていう人が、結構多いらしいんですよ。

(中澤有美子)あ、そうなんですか。

(安住紳一郎)で、合唱ファンっていう方の中でも、中学生合唱好きっていう、ひとつのエンターテイメントとして一分野が確立されてるんですね。

(中澤有美子)あ、ジャンルとして。

(安住紳一郎)ジャンルとして。ええ。高校生でも少年少女合唱でもダメなんですって。中学生の合唱なんですって。

(中澤有美子)おおー。へー。

(安住紳一郎)まあね、みなさん普通に小学校・中学校で合唱をね、クラスでやった経験、おありでしょうし。あるいは合唱部とかね、ママさんコーラスとかでがんばってらっしゃる方も多いでしょうが。なんかちょっとあんまり普段生活していると、合唱ファンっていう人に出会わないので。『ええーっ、そういうことも世の中あるんだ』と思って、ちょっとね、驚いたんですけども。

(中澤有美子)そうですね。知りませんでした。

(安住紳一郎)なんかこう、高校野球もそうですけど、技術的なレベルはひと通り、大人のやるものもでき始めて、でもこうちょっと精神的なものとか、チームワークとか、部長のリーダーシップによって、出来が両極端に振れちゃうみたいな。すんごいホームランを打つんだけども、9回ツーアウトでトンネルしちゃうみたいな。そういうちょっとこう、精神的な危うさが逆に魅力になるんだろうなと思うんですけどね。

(中澤有美子)なるほど、なるほど。

(安住紳一郎)で、ちょっと話が長くなりましたけども。NHKに『私も行きたいんですけども』って問い合わせをしたんですけども。『もう入場券が高倍率の抽選のもと行われて、すでに配布済み。で、ちょっともうダメなんです』っていうことを言われて。『ああ、そうですか』と思いまして。ええ。『私はTBSでアナウンサーをやっている・・・』っていう言葉が、もう喉元まで出かかったんですけども。

(中澤有美子)印籠を出しそうになりましたか(笑)。

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入場券は手に入らない

(安住紳一郎)ちょっと、ええ。『ちょっと、同業のよしみでどうにかなりませんか?』っていうのがここまで出たんだけれども。一応ほら、長崎の離島のおじさんになり切ってるから。そこはグッと我慢して、『ああ、そうですか。残念です』ということを言ったら、『NHK教育放送で、テレビ第三チャンネルで生放送しますから。そちらで是非お楽しみください』なんて言われて。ええ。『テレビじゃ、ダメなんだよ!』って思いながらね。テレビでご飯食べてるのに(笑)。

(中澤有美子)(爆笑)

(安住紳一郎)『テレビじゃ、ダメなんだよ!』って思いながらも、『ああ、そうですか。わかりました。じゃあ、はい』って言って。それで、先週の日曜日。午後2時から午後5時15分まで、3時間15分。ちょうどその、NHK全国学校音楽コンクールの全国大会の決勝の模様が、NHKの教育テレビで中継されてたんですが。それ、私もう・・・最初、ちょっと途中で飽きるかな?と思ったんですけども。3時間15分、怒涛のように見てしまいましたね。

(中澤有美子)そうでしたかー。

(安住紳一郎)私、先週このスタジオを出る時に、みんなに見るように言っておきましたでしょ?

(中澤有美子)えっ、なんかそそくさと、お帰りになりましたよね?それで(笑)。

(安住紳一郎)おかげで放送後記書かずに帰っちゃったんですよ(笑)。

(中澤有美子)あ、そうそう(笑)。

(安住紳一郎)『ちょっと用事がありますんで』なんつって。先に失礼したんですけども。ええ。あれ、ただテレビ見たいためだったんで。そうだったんです。

(中澤有美子)あらー。

(安住紳一郎)合唱に興味のない方は、お話つまらないでしょうか?大丈夫ですか?

(中澤有美子)大丈夫だと思います。

(安住紳一郎)で、この後合唱の話、延々としますよ。

(中澤有美子)はい(笑)。心構えしました。

(安住紳一郎)先週の日曜日ですよ。全国大会ね。全国の予選を勝ち抜いた精鋭11校。2300校から勝ち抜いてきたみなさんたちですけども。ええ。感想を先に言いますとですね、あまりにも上手いんで、腰を抜かしましたね。ええ。固定ファンがいるのも頷けます。びっくりしますよ!

(中澤有美子)へー。

(安住紳一郎)中学生。ええっ!?13才、14才でしょ?ヨーロッパの楽曲をラテン語でハモってるのよ?

(中澤有美子)へー!

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中学生がヨーロッパの楽曲をラテン語でハモる

(安住紳一郎)英語じゃない。日本語じゃないっていうのはまず驚きですが。英語でもなくて、ラテン語ですよ?ラテン語っていま、世界中の誰も使ってない言葉じゃないですか。それを福島の中学生とかがハモってるのよ!?渋谷のNHKホールで。なにこれ!?っていう感じですよ。

(中澤有美子)本当?

(安住紳一郎)意味とか理解して歌ってるらしいんですよ。ラテン語でハモってんですよ。福島の中学生ですよ。13才ですよ。すんごいダサい制服着てるんですよ。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)澄んだ声で。一心に。驚きますよ、もう。

(中澤有美子)驚きますねー。

(安住紳一郎)でもやっぱりちょっとね、さすが中学生っていうところがあって。歌っている人たちの顔の表情のアップとかになると、緊張でね、唇が震えちゃっている女の子とかがいたりするんですよ。もう、抱きしめたいでしょ?大丈夫だよ!って。

(中澤有美子)胸がキュンとしますね。

(安住紳一郎)見てしまいましたね。それからね、解説ね。解説もなかなかすごいんですよ。やっぱり、にわか合唱ファンですから。わずか1ヶ月ほどですから。ええ。

(中澤有美子)ええ(笑)。

(安住紳一郎)解説者の言ってることがいちいち興味深々で。なにもかも新鮮で。本当にね、感覚的に言うと、合唱ご存知でない方はね、高校野球をなんとなくイメージするといいかもしれませんね。伝統校、強豪校があって、こう新興勢力があると。で、強豪校にはそれぞれ固定の全国にファンが散らばっているみたいな。中学生の合唱団ですよ?

(中澤有美子)へー!

(安住紳一郎)さらに、合唱の強い地域っていうのがあるんですよ。わかります?『合唱の強い地域、はあ?』っていう感じでしょ?

(中澤有美子)うん、うん。

(安住紳一郎)『全国、だいたい一緒じゃないの?ピアノも講堂も一緒でしょ?』っていう感じですよね?冬、雪が降るとか関係なさそうじゃん。

(中澤有美子)そうですね。

(安住紳一郎)ラジオをお聞きの方、ご存知でしょうかね?合唱が強い町っていうのはあるらしいんですよ。野球が強いっていうとね、なんとなく昔から四国は野球王国だなとか。大阪のPLとか、大阪の桐蔭は強いだろうな、奈良、智弁和歌山強いなとか。うんうん、鹿児島も強いし、みたいな。最近は静岡も強いね、みたいな。そういう感じ、わかると思うんですけども。

(中澤有美子)ええ、ええ。

(安住紳一郎)合唱の強い場所っていうのがあるんですね。これも意外で。いちいち、へー!って驚いてました。

(中澤有美子)そうですか(笑)。聞きたい(笑)。

(安住紳一郎)聞きたいでしょ?合唱の強い町ですよ。なにそれ!?っていう感じでしょ?どうして強くなるのかも、よくわからないでしょ?

(中澤有美子)わからない。

(安住紳一郎)まずね、とんでもなく強いのが、島根県。中でも特に出雲市なんですって。うん。出雲一中と出雲三中。ともに全国優勝経験あり。出雲市内の予選を勝ち抜くのは中国ブロックを勝ち抜くよりも難しいらしい。知ったこっちゃないでしょ?

(中澤有美子)(笑)。知らなかったー!

(安住紳一郎)出雲一中と出雲三中よ?出雲二中はどうした?っていう感じでしょ?

(中澤有美子)そうそうそう(笑)。

(安住紳一郎)なんだ?っていう。『全国的に出雲一中と出雲三中が強い』って言われてもさ。ええっ!?っていう感じでしょ?

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)それから意外と言っては失礼ですが、青森県八戸市。それから福島県郡山市。ここがめちゃめちゃ強いんですって。伝統的に。

(中澤有美子)へー!

(安住紳一郎)青森の中学生の夢は、青森山田で野球をやるか、八戸根城中学校で合唱をするかが県内中学生の夢だそうです。

(中澤有美子)マジですか!?

(安住紳一郎)八戸根城中学校だよ?聞いたことないでしょ?でも、強いのよ。

(中澤有美子)すごーい。ピンポイント。へー!

(安住紳一郎)それから、先ほども言いましたように、強豪中学には全国に固定のファンがいるらしくてですね。

(中澤有美子)ほうほうほう。

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全国の合唱強豪校

(安住紳一郎)たとえばまあ、ご出身の方がいると嬉しいでしょうから、ちょっとたくさん申し上げますけれども。まずは昭和30年代に全国3連覇を成し遂げた、旭川北星中学校。知らないでしょ?知らない中学校が強豪っていうのが面白いでしょ?

(中澤有美子)そうですね(笑)。

(安住紳一郎)それから、ラジオをお聞きのみなさんは関東ですと、宇都宮旭中学校。埼玉県秩父二中。千葉行徳南中学校。

(中澤有美子)あらー!

(安住紳一郎)東京小金井緑中などが人気があるそうです。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)なんだ!?っていう感じでしょ?

(中澤有美子)そうなんだー。

(安住紳一郎)千葉ご出身ですよね。中澤さん。行徳南中。知ってました?

(中澤有美子)なんか、たぶんバスケットボールで試合とかしたことあると思います。

(安住紳一郎)でしょう?その行徳南中のファンが全国にいるんだよ?

(中澤有美子)そうなんだ!

(安住紳一郎)なんだ!?っていう感じでしょ?(笑)

(中澤有美子)いやー、そうなんだー。なんか惜しいことをした気がしてきました。

(安住紳一郎)そうですよね。

(中澤有美子)もっと、そのつもりで戦えばよかった。バスケでも。

(安住紳一郎)それから、5年ほど前。コーラス界の黒船と恐れられたエリート集団。国立音大付属中。創部5年で全国制覇。これは、野球で言うと常葉菊川のような衝撃だったそうです。国立音大ですからね。

(中澤有美子)へー。そうですよね。

(安住紳一郎)もう超音楽エリートが集まっているじゃないですか。で、そこが合唱やってきたもんだから、公立中学校がもう腰が引けちゃって。創立5年で全国優勝。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)でも問題がここにあって。これは想像ですよ。あの、直接関係者に会って聞いた話じゃないですから。国立音大。あまりにも音楽に特化した学校だと、要するに本人たちはバイオリンをやりたいとか、声楽のソリストになりたいとかいう、そういう志向の人が強いんで。要するに合唱に力を注ぎ込むようなベクトルじゃないんですよね。1人で自分の音楽の道を、もっといろんな先生について極めたいんで、みんなで集まってチームワークを良くしての合唱ではないらしいので。国立音大付属中学校は優勝の後、次の年に第二位になったきり、姿を現していないという。

(中澤有美子)うわーっ!

(安住紳一郎)興味がわいてくるでしょ?

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)あの、合唱に興味がない方は、大変退屈な時間になっていると思いますけども。後半、手頃なおもしろ話になりますから。ちょっとお待ちください。

(中澤有美子)予告した(笑)。

(安住紳一郎)ちょっとお待ちください。で、今年ですよ。今年、そのコンクールで優勝に相当するのが金賞1校。それから、準優勝に相当する銀賞が1校。それから、銅賞が2校になるんですけども。金賞はですね、やっぱり強いんですね。福島県ですよ。郡山第二中学校。郡山二中ですよ。

(中澤有美子)そうなんだー。

(安住紳一郎)で、銀賞が熊本大学教育学部附属中学校。ちょっと頭の良さそうな感じ。

(中澤有美子)ええ、ええ。

(安住紳一郎)そして、銅賞は関東勢がんばりました。千葉県の松戸第一中学校。それから、埼玉の栄東中学校に決まったんですよ。

(中澤有美子)はー。

(安住紳一郎)個人的にはね、札幌真栄中学校がいいなと思って見てたんですけども。札幌真栄中学校はちょっと発表順がトップだったんで。基準点になるんでちょっとね、なかなか運に見放されたところもあったみたいなんですが。

(中澤有美子)ああ、そういうの、あるんですよね。

(安住紳一郎)それから、いま銀賞で名前が出ました熊本大学教育学部附属中学校。

(中澤有美子)ええ、ええ。

(安住紳一郎)私は、3時間15分テレビを見ていて、その中学校のファンになってしまいました。

(中澤有美子)あっ、はいはい。

(安住紳一郎)私はもう、テレビを見ながら勝手に略して『熊教中』って呼んでたんですけども。

(中澤有美子)(爆笑)

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勝手に『熊教中』と略して応援

(安住紳一郎)正しい略し方じゃないと思うんですけども。『熊教中かっこいいなー!』と思って見てたんですけども。で、なにがかっこいいか?って言うとですね、あの合唱なんでちょっと女の子が多いんですよ。で、ほとんど女の子全員で編成してるところもありますし、男の子が5・6人っていうところがほとんどなんですけども。熊教中はですね、男子部員が半分くらいいるんですよ。なので、男子がね、結構がんばっているところで。たぶん男子部員は最多じゃないかなと思うんですが。11校中。で、さらにね、熊教中ね、学ランがかっこいいのよ。学生服が。

(中澤有美子)へー。

(安住紳一郎)あの、黒の学ランを着てるんですけども。袖口にシルバー。銀色の二本線が入ってるんですよ。それでこう、なんとなくちょっと合唱をやっている男の子って弱々しいイメージなんだけれども、結構ね、みんな凛々しくて。背筋伸ばして。で、袖口にシルバーの二本線でしょ?なんとなくね、こう海軍士官学校生みたいな。そういうビシッとした感じでね、歌っていて。

(中澤有美子)ええ、ええ。

(安住紳一郎)あら、ちょっと中学生なのに凛々しいなと思って。ええ。で、しかも自由曲の歌い出しとかは、その男の子のテノールのソロで始まるの。うん。二本線がね。

(中澤有美子)そんな、難しそうな曲なんだ。へー。

(安住紳一郎)で、すんごいね、メガネをかけてね。こう、名探偵コナンみたいな男の子なんだけれども。そんな風貌なのにね、声は美輪明宏さんみたいなテノールやるのよ。うん。『はりつめたー♪』みたいな。『えっ、これ誰が出してるの?この声!?』っていう。『口パク!?』みたいな感じの。

(中澤有美子)へー。

(安住紳一郎)で、もう完全に熊教中ファンになってて。それでここからおもしろ話に展開しますから。お待ちください。

(中澤有美子)(笑)。不安なんですか?

(安住紳一郎)不安ですよ。で、5時15分まで会社のテレビでNHK教育テレビを見てたんですよ。それで、その日、午後7時から同僚の結婚式の二次会が原宿であるっていうことになっていて。あ、これは顔を出さなくちゃいけないと思って。それで会社を出て、赤坂から千代田線で明治神宮前駅まで行って、そこから徒歩で原宿に行こうと思ってたんですよ。

(中澤有美子)はい。

(安住紳一郎)それで、千代田線に乗って明治神宮前の駅で降りて、長いエスカレーターを上がって、原宿側の改札出ようと思ったの。そしたら、なんとですよ。その向こうから、二本線が歩いてくるんですよ!

(中澤有美子)うわーっ!

(安住紳一郎)『ええっ!?なにこれ!?』と思って。日曜日だから制服着て、そんな団体で歩いている中学校なんていないし。『あっ、NHKホールってそうだ、渋谷だ!』と思って。『この駅使ってもおかしくないな』と思って。『熊教中じゃーん!』って思って。

(中澤有美子)(笑)。うれしい!

(安住紳一郎)私ね、アナウンサーをやってもう10年以上たつんで。あんまりテレビに出てる人を見て、こう、ときめくことなかったんですけども。もう、飛び上がっちゃって。

(中澤有美子)はい!

(安住紳一郎)『ヤバいー!』と思って。熊教中よ?二本線学生服よ?向こうから。

(中澤有美子)そうですよ。あの!

(安住紳一郎)あの熊教中よ?それで、でも、正しく熊教中かどうかわからないの。わからないでしょ?そんな二本線なんかどこにでもあるかもしれないし。ただのね、修学旅行の団体さんかもしれないから。それで私、結婚式の二次会に行くために改札を出ようと思ったんだけども、改札を出るのをやめて。で、彼らが改札に入ってくるから、彼らの後をつけて。

(中澤有美子)(爆笑)

(安住紳一郎)で、エスカレーターをまた下りて、ホームまで行って。で、話しかけたいけどさ、緊張しちゃって話しかけられないの。ファンだから。

(中澤有美子)そうだよね(笑)。もう、思いがね、高まっているから。

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熊教中を追いかける

(安住紳一郎)で、熊教中だと思いこんでるんだけど、もし彼らが熊教中でなければ、修学旅行生に話しかけているただの危ないおっさんでしょ?

(中澤有美子)そうね(笑)。

(安住紳一郎)『ねえ、君たち』なんて言って。危ないおっさんでしょ?それで、でもなんとなく合唱部っぽい雰囲気を出してるの。で、なんとなく引率の先生も指揮してたような感じの後ろ姿なんだよね。で、たぶん熊教中だろうなと思って。『よし、話しかけよう』と思ったんだけども、『ちょっと待てよ』と思って。熊教中って勝手に略してるの、俺だからね。彼らの正しい呼び方を知らないから。『熊教中だよね?』っつっても、『はあ?』って言われる可能性、あるじゃない。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)で、『待て待て。正式名称を思いだせ』と思って。でもそれが、こうテレビをなんとなく見てるから、正式名称が思い出せなくて。『あれ?熊本大学教育学部付属中学校だったかな?熊本教育大学付属中学校だったかな?えっ、それとも・・・えっ、えっ、ちょっと待てよ・・・あれ?正式名称がわからない!』と思って。でも、なんかこう、きちんと話しかけたいなというところがあって。

(中澤有美子)そうですね。

(安住紳一郎)で、ちょっともう電車がずーっと入ってきたんで。『ああ、もう時間がない!』と思って。それで、ちょっと意を決して。で、『最大公約数的な聞き方しかあるまい』と思ってですね。結局ですね、『みなさんは、熊本の合唱する中学生ですか?』って聞いたの。

(中澤有美子)不自然(笑)。

(安住紳一郎)不自然だけど、それしか方法がなかったの!『みなさんは、熊本の合唱する中学生ですよね?』って聞いたの(笑)。

(中澤有美子)下手な日本語訳みたい(笑)。

(安住紳一郎)アナウンサー10年やってそれかよ?っていう感じはあるんだけれども。最大公約数的な聞き方をして、これで間違いはないだろうと思って。

(中澤有美子)そうですよね(笑)。

(安住紳一郎)で、『さっき私、テレビで生放送を見てまして。銀賞おめでとうございます。本当に快挙ですね。熊本の誇りですね、みなさんは』って言ったらですね、二本線の1人がですね、すごい落ち着いた感じで『ああ、ありがとうございます。テレビ、見てくださったんですか』なんて言っちゃってですよ。ええ。『でも、私たちは全国大会で入賞するのは今年で38回目なんです』なんて言われちゃって。『はあー!』みたいな(笑)。強豪!

(中澤有美子)そうなんですねー。

(安住紳一郎)取って当たり前っていう感じだったみたいですけどね。ええ。もうにわかファンバレバレ。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)『快挙ですね!』なんて言っちゃって。『いや、入賞するの、38回目なんです』って。

(中澤有美子)違う言葉をかければ良かったですね(笑)。

(安住紳一郎)『銀賞はもう8年連続なんですけど』みたいなね。『ああ、そうなんですか!じゃあ、金賞取りたかったですね』みたいな。

(中澤有美子)(爆笑)

(安住紳一郎)かっこ悪いったらありゃしない!ええ。嫌だね、にわかファンってね。怖いよね。

(中澤有美子)(爆笑)

(安住紳一郎)そしたらなんかこう、電車がガーッて入ってきてるんだけど、落ち着いている中学生の二本線がさ、なんかちょっと雰囲気を察したみたいで。『あれ?あなたもテレビに出ている方ですか?』なんて言われてですね。で、なんか余計に緊張しちゃって。で、なんかしどろもどろになっちゃって。『あ、はい。あの、私は合唱はしませんが、テレビに出ています』なんて。

(中澤有美子)(爆笑)

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『私は合唱はしませんが、テレビに出ています』

(安住紳一郎)なんだ、それ!?っていう。熊本の中学生相手に東京のアナウンサーがタジタジになっているの。『はー!あわわ、あわわ・・・』って。『私は、合唱はしないんですけど、テレビには出ています』。

(中澤有美子)ぎこちない(笑)。

(安住紳一郎)したらもう千代田線綾瀬行きがホームにこう参りまして。熊教中のみなさんはもう颯爽と乗り込んでね、去っていくわけですよ。で、私は1人ホームに残って手を振っている。大きく手を振っている。

(中澤有美子)(笑)

(安住紳一郎)『さよなら!熊教中!ありがとう!』。もう、大満足。とても楽しい一日。

(中澤有美子)(爆笑)

(安住紳一郎)よかった。本当によかった。楽しかった。

(中澤有美子)そうですねー(笑)。

(安住紳一郎)いまだに熊教中の正しい呼び方を知らない。けれど俺は一生『熊教中』と呼び続ける。

(中澤有美子)そうなんですか(笑)。ねー、よかったですねー。

(安住紳一郎)小中高校生をはじめ、ママさんコーラスなど、日本のアマチュア合唱団はたいへん数が多いそうなんですけども。実はですね、日本のアマチュア合唱団は、合唱ファンの方に聞いたんですけども。世界的にトップレベルなんですって。

(中澤有美子)ああ、そうなんですか。

(安住紳一郎)なので、全国大会に出てくる小学生、中学生のみなさんなどはですね、世界に出して『プロの合唱団です』って言ってもまったく遜色がないぐらいの、ハイレベルなアマチュア合唱団が日本ではたくさん活躍しているということみたいですね。ええ。まあ関係者。指導の先生の賜物。それから中学生、小学生の当然努力でしょうけどもね。そろそろ文化祭シーズンも始まりますし。近くの学校や公民館、文化祭などでね、ちょっと合唱のイベントなどもあるでしょうから。ぜひ、芸術の秋で出かけてみて聞いてみるのはいいんじゃないかな?と思いますけどもね。

(中澤有美子)そうですね。

(安住紳一郎)大変、疲れた体に染み入るコーヒー牛乳のように、なんかスーッと入って来ますよ。ええ。いいですよ。ねえ。そして今年のNHKのコンクール。Nコンと呼ぶそうですけども。最近は、Jポップスっていうんですか?いわゆる歌謡曲を課題曲にする傾向がずいぶん強くて。森山直太朗さんとかDREAMS COME TRUE、ゴスペラーズの曲などが課題曲になるそうですが。今年はアンジェラ・アキさん作詞作曲の曲が課題曲になっていまして。

(中澤有美子)ええ。

(安住紳一郎)CM、日本郵便のCMなどでも有名になった『手紙』という曲なんですけども。アンジェラ・アキさんが歌う曲もいいですけども、中学校の合唱で聞くアンジェラ・アキさんの『手紙』という曲もなかなか非常にいいものだなという風に思いましたね。はい。それで、今日はちょっと日曜天国、1曲目は私のわがままで大変申し訳ないんですけども。その中学校の課題曲になりましたアンジェラ・アキさん作詞作曲の課題曲を合唱でお聞きいただきたいと思います。それでは、NHK東京児童合唱団のみなさんで『手紙 拝啓十五の君へ』をお聞きいただきます。どうぞ。

<書き起こしおわり>

安住紳一郎 中学生合唱コンクール 熊教中との再会を語る
安住紳一郎さんがTBSラジオ『日曜天国』の中で2009年10月に話したトークの書き起こし。大ファンである熊教中との再会、そして現場で体感した合唱コンクールの模様を話していました。
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