安住紳一郎さんが2022年2月27日放送のTBSラジオ『日曜天国』の中で子供時代に地元・北海道でしていた1人遊び、自転車タクシー運転手ごっこについて話していました。
(安住紳一郎)続いてのメール。長崎県佐世保市の27歳女性の方です。ありがとうございます。
(中澤有美子)ありがとうございます。
(安住紳一郎)「私の暇つぶしは車の中で外の景色に合わせ、忍者を勝手に走らせることです。小さい頃からの暇つぶしで、ガードレールの上や看板の上をものすごい速さで走らせてみたり、たまに建物へ飛び移り、視界からいなくなったかと思うとボンネットにいたり。さながらハリウッド映画のように楽しむことができます。くノ一もたまに走らせ、戦わせることもありました。車酔いがひどく、後部座席がつらかった私にとって、車内で唯一、気を紛らわせる遊びでした。ただし集中する上に無言になるので、妹が話しかけてきても大概無視したことになっていて、到着時に「なんか怒ってるの?」とよく言われるのもセットでした。
後部座席ね、車の中での楽しみ方。景色を見ながらね。なんか、やりますね。小さい時ね。目を細めてね。光がレーザー光線のようになっているとかね、窓についた水滴の行方でなんかこう、「こっちが勝った、あっちが負けた」とかやったりとかね。しますね。私も小さい時はかなり僻地で育ちましたので。あまり近くに人が住んでいませんでしたので、自転車に乗りながら、架空のタクシー運転手ごっこをやっていたっていう話を前にしましたよね?
(中澤有美子)してましたね。
(安住紳一郎)で、関東の皆さんに引かれましたけども。
(中澤有美子)いえいえ、自由な遊びで(笑)。
タクシーの運転手になりたかった
(安住紳一郎)自由なね。小さい時、私はタクシーの運転手になりたかったんで。自転車でね、架空の街を設定して、自転車を漕ぐんですよね。それで、見えてないんですけども。手を挙げて私の自転車タクシーを呼び止める人がいたら、そこにつけてね。それで乗せて。「どこまでですか?」って聞いて。そして「グラウンドまで」って言われたら「はい、グラウンドまで」なんて、行くですよね。「急ぐんですか?」なんて言いながらね。で、グラウンドについて、グラウンドで落として。そしてまた、お客さんを探しに行ったり。
あとは架空のタクシー乗り場っていうのがあって、そこに着いて。で、架空のタクシー乗り場で客待ちをしてるんですよ。「今日はツキが悪いな」なんて言いながら。片足をついてね。で、3台ぐらい止まってる設定だから、1台ずつ前にずれていくのね(笑)。
(中澤有美子)アハハハハハハハハッ!
(安住紳一郎)ちょっと、2分おきぐらいに。
(中澤有美子)細かい(笑)。
(安住紳一郎)設定が細かいんです。タクシーの運転手になりたかったから、設定が細かいんですよ。それで、ようやく自分の番が来たなと思ったら、お客さん乗せて。架空の設定でね。で、「どこですか?」なんて言って。「あの、学校行く道の手前の坂の下のタイヤ屋さん、わかりますか?」「ああ、あの道ですね」なんて言って(笑)。それも全部自分でやるのよ。ザーッつって。
(中澤有美子)1人でやって(笑)。
(安住紳一郎)で、「急いで」って言われた時にはものすごい急いで漕いでいるから。近所の人が「紳一郎くん、どこに行く?」のなんて。「ああ、タイヤ屋さんまで」「なんでタイヤ屋まで行くの?」なんて。それでキューッ!って帰ってくるのね。でも、すごいんですよ。1日平均で7万円ぐらい売り上げたかな?
(中澤有美子)アハハハハハハハハッ! それはそれはですね!
(安住紳一郎)すごいでしょう? 1日に7万ぐらいに行ったんだよね。たぶんね。
(中澤有美子)よく働いていらした(笑)。
1日の売上は7万円ぐらい
(安住紳一郎)東京に出てきてから、タクシーの運転手さんと話をしてさ。「1日の売上、どれぐらいなんですか?」なんて話した時に「今は行っても5万ぐらいじゃない? まあ、トップドライバーで7万っていうのは聞くかな?」なんて言われた時に「そんなもんか」と思いましたね。「私は小学生の時、結構上げてましたよ?」なんて(笑)。なんとなく終わりを感じさせる破綻ぶりですけれども。どうぞ今日も2時間、よろしくお付き合いください。
<書き起こしおわり>